今日は日本にも近い国、中国のお話「西遊記」をご紹介します。西遊記は天竺(今のインド)へ経典という仏教の教えを書いた巻物を取りに行くお坊さんとお供の活躍を書いたお話です。西遊記を読んだことがなくても、お供の3人のことは知っている人が多いのではないでしょうか。河童の沙悟浄、豚の猪八戒、猿の孫悟空の3人です。特に孫悟空は中国だけではなく、日本でも人気があるので、それをモデルにしたキャラクターもたくさんいます。
また、3人が仕えたお坊さんは三蔵法師でした。三蔵とは仏教にとても詳しい人という意味なので、名前ではなく、職業名に近いものです。名前は玄奘(げんじょう)といいます。ですから、玄奘三蔵法師、と呼ばれます。
この玄奘三蔵法師は実在の人物です。また、この人がインドに行ったのも本当の話です。途中で妖怪たちと戦ったり、お供の悟空たちがいたかはわかりませんが、わずかな人数で砂漠を渡り、大冒険をしてインドにたどり着いたのは間違いないようです。
この西遊記は中国三大奇書(奇書とはすぐれた本、という意味だそうです。)にも入っています。西遊記を読んで面白いと思ったら、同じ三大奇書の「三国志演義」も読んでみてくださいね!
(残りの一つは「水滸伝」ですが、こちらは少し難しいので大きくなったら読んでみてね!)