今日は分散登校の初日、5年生の登校日でした。例年行っている田植えを実施し、みんな久しぶりに会う友達と楽しそうに過ごしていました。
普段私たちはほぼ毎日お米を食べています。パンや麺もおいしいですが、やはり一番多く食べている主食はお米、という人が多いのではないでしょうか?
少し古いデータではありますが、2015年に世界の国別のお米一人当たりの消費量ランキングが発表されました。国全体ではなく、一人当たりが食べる量です。日本は何番目だったと思いますか?
1位?2位?それとも3位くらい?……正解は、なんと50位です。日本は世界的に見ればそれほどお米の消費量が多いとは言えないわけです(もちろん、ほとんど食べない国もたくさんありますが)。
しかし、多くの人は海外旅行に行くと日本のお米が恋しくなる、と言います。日本人の主食は?と聞かれたら、多くの人がお米、と答えるのではないでしょうか。
それほどたくさん食べているわけではないのに、日本人はやはりお米に特別な思いを持っています。きっと昔から日本の中で根付いてきた稲作が、心に響く何かを与えてくれているからなのではないかと思います。今日の田植えは、とてもよい経験になったことでしょう。
実は田んぼで上手にお米を育てるには科学が大きくかかわっています。たとえば、お米をまく時には一度水につけて、眠っているお米を起こしてあげます。では、どのくらい水につけるか知っていますか?1日?2日?一週間?……これは、水の温度によって変わります。つけていた水の温度の一日の平均を合計して120度を超えると、お米は目覚めるそうです。20度の水なら6日、10度の水なら12日かかる、ということですね。
こうした田んぼと科学の関係を扱ったお話が、「あぐり☆サイエンスクラブ」というシリーズです。季節ごと、春、夏、秋と冬の全3巻あります。田植えを経験した後に読むととても楽しいですし、これからどうなっていくのかなども分かります。そういったことを抜きにお話としても楽しく読める本ですので、ぜひ読んでみてくださいね!