夏休み名作紹介4

 名作紹介第4回! 今日は「ألف ليلة وليلة‎,」をご紹介します。あ、アラビア語だとわかりませんか?失礼しました。日本語で書くと「千夜一夜物語」ですね。え?それも知らない?別名の「アラビアンナイト」という方が有名ですね。「シンドバッドの冒険」や「アラジンと魔法のランプ」、「アリババと40人の盗賊」など、たくさんのお話が入ったものです。
 このお話はシェヘラザードというお姫様が王様に毎日一つずつお話をしたものを本にまとめたものということになっています。シェヘラザードは1001日お話をしたそうですので、「1001の夜=千夜一夜」物語となります。
 実は、もともとのお話は1001もなかったそうです。アラビア語で1001というのはものすごくたくさん、という意味があるそうで、正確に1001の話ではありませんでした。ところが、このお話を読んだ人たちや紹介したい人たちがせっかくだから1001のお話を集めよう、ということで他の地域の面白い話などをたくさん集めて1001の物語集にしたそうです。ですから、世界各地の面白いお話がまとまっているので、1冊で大変お得な本になります。日本で本になっているのはその1001の話から特に面白そうなものを選んで作られているものがほとんどです。
 もともとの本の舞台は今でいうイラクのあたりだそうですが、中国やインドなど、各地のお話が詰まっている1冊です。長い話を読むのは苦手な人にもおススメです!