2/1(土)、中等教育学校の入学試験(1日目)が行われました。この季節、私たち教職員が最も心配するのは当日の天気。とにかく「雪だけは降らないでほしい」という祈るような気持ちなのです。
今朝の天気は快晴(寒い朝でしたが…)、心配も杞憂に終わりました。入試も無事に終了いたしました。本日受験した皆さん、保護者の皆さん、お疲れさまでした。そしてありがとうございました。
私(岡田)が初めて担任を持ったのは、今から30年ほど前のことです。中学1年生のクラスでした。まだまだあどけなさが抜けないものの、確実に大人への入口にさしかかっている彼らがよく口にしていたのは、「なんで勉強するの?」という疑問でした。
最初の保護者会の際にこの話をしたところ、卒業間際になってある保護者の方から長いお手紙をいただきました。その中にこのような一節があったのです。
「なぜ勉強するのか。私がこう問われたら、『感動を得るためだ』と答えるでしょう」
腑に落ちました。私たちは学ぶことによって、「ああ、そうだったのか」という感動を得ることになります。これが学ぶことの意義なのです。そして、その感動を積み重ねていくことで、やがてそれが夢へと成長する。30余年の教員人生において多くの卒業生を送り出す中で、この考えは私の信念として確立されていきました。
受験勉強は確かに大変です。辛いこともたくさんあったことでしょう。しかし、学ぶことによって得た感動も、それ以上にたくさんあったのではないでしょうか。
入試を終えた皆さんが、今までに得た数々の感動を夢へと成長させてくれることを心から願っています。