新しい週が始まりました。桐蔭生の皆さん、お元気ですか?
本来、学校で始業式を行う予定だった4/9(木)以降、平日の毎日、各学年からオンラインで学習指示が配信されていることと思います。
この間の皆さんの取り組みを見てみると、大半の人はしっかりできていると思います。一方で、ごく少数ではありますが、必ずしもそうとは言えない人もいます。
この大変な時期をどう乗り越えるか━現在よく言われることですが、そもそも「大変な」とはどういう点で「大変」なのでしょう。
新型ウイルス禍の中、感染しないように最大限の注意を払うこと、自らが感染者である可能性を意識しつつ他人に感染させないように気をつけることはいうまでもありません。では、これを「今までの生活が一変してしまった」という観点から見るとどういうことになるでしょうか。
自分でコントロールできる時間がたっぷりある、ということに尽きると思います。皆さんの場合、ひとえに学校、教室という空間的制約から解放されたところからくるものです。外出もままならないという移動の制約はあるものの、時間の使い方という点では大変「自由な」状況といえるのです。
私たちが平等に持っている最大の資源は時間だと言われています。物理的な意味で、誰にでも平等に流れているものだからです(心理的にはまた別の見方ができますが、今回はふれません)。その資源を有効に利用できるか、それとも無駄に浪費してしまうかは私たち自身にかかっています。
ピンチをチャンスに━これも現在よく聞くフレーズです。皆さんがこの新型ウイルス禍というピンチをチャンスに変えられるとしたら、それは時間という資源を有効に使えるかどうかにかかっています。学校、教室という空間的制約のない今だからこそ、よりいっそう主体的に取り組めるはずです。皆さんの意志が試される、そして皆さんの主体性が培われるのがこの時期ではないかと思うのです。
新型ウイルス禍が終息した時、皆さんがどのように成長しているか、楽しみにしています。