12/11(土)、中等教育学校の入試体験会・説明会を行いました。受験教室の雰囲気を疑似体験できる機会として毎年ご好評いただいている行事です。
感染対策のため、体験人数を360名限定とさせていただきました。予約開始早々満席となってしまいました。予約できなかった皆さま、本当に申し訳ありませんでした。
開始前の教室では、私(岡田)から受験生たちに直接激励のメッセージを届けました。
「私は桐蔭学園中・高の出身、つまり皆さんと同じく中学入試を経験しました。もう40年以上も前のことですが、入試当日のことは今でもはっきりと覚えています。そう、入試の当日というのは、一生忘れられない日になるかもしれません」
「そんな『一生忘れられない日』が、『思い出したくない日』になってしまったら悲しいですよね。そうならないためにはどうするか。入試当日を『後悔しない日』にするためには──私は同じ失敗を繰り返さないことだと思っています。私にとって最も悔やまれることは、以前と同じ失敗をしてしまうことなのです」
「今日は入試の本番ではありません。体験会です。ですから、いくら失敗しても構いません。大切なことは、今日のことをふり返り、次に同じ失敗をしないようにするためにはどうすればよいのかをしっかりと考えておくことです。皆さんがこの体験会に参加した最も大きな意味はここにあります」──受験生の皆さん、よく耳を傾けてくれました。
体験会の間、保護者の皆さまにはシンフォニーホールでの入試説明会にご参加いただきました。十分に距離をとっての実施です。
私からご挨拶です。
「先ほど、お子様を激励してきました。『入試当日は一生忘れられない日になるかもしれない。だからこそ、今日の体験会をしっかりとふり返り、当日に備えてほしい』と話すと、皆さんうなずいてくれていました。共感してくれたのでしょう」
「普段接している保護者の皆さまにはわかりにくいかもしれませんが、お子様は確実に成長しています。この成長こそ、中学受験の意味だと私は信じています。志望校に合格すること、これはもちろん大切なことです。しかし、それだけではありません。中学受験を通じてお子様が成長すること──これが達成できたら、受験は成功したと言えるはずです。私たち私学人の願いはここにあります」
保護者の皆さまも大変熱心に聴いてくださいました。ありがとうございます。
こんな感じで本日の様子をスマホで撮影する私(知らぬ間に教員に撮られていました…笑)。
受験生の皆さん。これから日に日に寒さが増してきます。まずは体調に気をつけて、万全の態勢で入試当日を迎えてください。一生忘れることのないかもしれない日を、「思い出したくない日」にしないように。
ご健闘を心からお祈りします。