5月6日(土)に、中学校男子部・女子部、中等教育学校前期課程で「保護者授業参観」が行われました。快晴の天気に恵まれた今年度も多くの保護者が参観に訪れ、我が子を含む生徒たちの授業への取り組みに熱いまなざしを注ぎました。
保護者授業参観は年に1回行われ、1校時から3校時まですべての授業を参観していただくことが可能です。我が子のいる教室だけでなく、他の授業クラスを参観される保護者の方も多く、教育に対する関心の高さがうかがえました。
アクティブラーニング型授業でのグループワークや発表には、特に関心を持って参観している様子が見られました。
ではここで、桐蔭学園のアクティブラーニング型授業の標準的な流れを紹介しましょう。
1 授業の冒頭に「本時の目標」を確認し、「今日の授業では何を学ぶのか」を明確にします。また、小テストなどを用いて基礎知識などの習得を確認します。この一連の学習は「個」を中心とした動きです。
2 授業の中盤では、知識を活用してペアワークやグループワークを行う時間帯があります。他者の意見や考え方に触れることにより、自分の意見との共通点や相違点などに気付くことができるほか、グループ内の生徒たちの力でより高次な学びに達することもあります。この一連の学習は「協働」を中心とした学習です。
3 授業の最後には「ふり返り」を行います。授業の冒頭に掲げられた「本時の目標」が、授業を通して定着したかどうかを自分でふり返ります。また、他者の意見などで自分の考えがどのように変化したのかを記録します。この「ふり返り」により「個」を中心とした学びにおとし込めるのです。
このように、桐蔭学園のアクティブラーニング型授業では「個」→「協働」→「個」という流れを意識して授業を構成するようにしています。
参観後には保護者アンケートにご協力をいただき、さらなる授業の改善に役立てています。保護者アンケートの一部を紹介します。
・授業中に机を移動して友人と意見を交わしている時間がとてもよかったです
・生徒たちが発表の時に照れることなくとても積極的に話しているのが印象的でした
・グループ活動でお互いにコミュニケーションを取る力が付きそうだと感じました
・iPadを利用してスクリーンに映して行う授業に驚きました。今日の授業で押さえるべきポイントが初めに伝えられ、最後にまとめが行われる様子に引き込まれました
・先生と生徒の間で授業中によくコミュニケーションが取れている感じがしました。また実際の英会話で使われるような英語を勉強している点が印象的でした
・いつも子どもが「先生の授業はおもしろい」と言っていましたので、楽しみにしていました。先生が授業中に発問をされることで授業にハリが出て、子どもたちが集中できる環境ができるのだと感じました
今回の授業参観については、校長ブログでもとり上げられています。
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