インスピレーション

 みなさんは本屋さんで本を買う時、どんな基準で本を選んでいますか? みんなに読まれている人気の本を選びますか? 友だちや先生からオススメされた本を選びますか? 先生は、表紙やタイトルから「ビビビッ!!」ときたものをインスピレーションで選ぶことがあります。
 国語の授業で、作品のタイトルはとても大切なものであるという確認はされているかと思います。テーマや主人公の名前がそのままタイトルになっていたり、ミステリーの謎をとくキーワードになっていたりと、思わず本を手に取ってみたくなるようなタイトルの作品がたくさんあります。しかし、実はタイトルだけでなく、表紙などの装丁にも、いろいろな趣向が凝らされている作品がたくさんあるのです。
 例えば『かがみの孤城』で本屋大賞を受賞した辻村深月さんの『盲目的な恋と友情』。タイトルだけだと一見難しそうですが、表紙に五線譜と猫が描かれていてとても美しく、先生は音楽も猫も大好きなので、タイトルや作者名を見る前に思わず手に取り、そのまま買ってしまいました。
 他にも『世界一美味しい煮卵の作り方』という作品は、表紙に黄身がとろっとしたとても美味しそうな煮卵が載っていて、タイトルのインパクトはもちろん、その表紙にもお腹がすいてしまいます。
 緊急事態宣言が解除され、実際に本屋さんへ行って本を買えるようになったので、ぜひ表紙やタイトルにも着目して本を選んでみてくださいね。