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いよいよ通常授業再開です──桐蔭生の皆さんへ

9/1(水)から4週にわたって展開してきたオンライン授業が終了し、10月からいよいよ通常の授業が再開します。この間、ロイロノートを通じて「早く学校に行きたい!」といった皆さんの声が多く寄せられていましたが、ようやく日常生活が戻ってきます。

桐蔭学園のオンライン授業は、皆さんが主体的に学びに向かう姿勢を身につけることを願って構築されたものです。一方的に講義を行ったりその動画を配信するだけ、といった受け身のものにはなっていない、だからこそ「学びを止めない」ことと「健康・安全を保障する」こととが両立できるのだという、ちょっとした自負を持っています。4週という長期にわたるオンライン授業となった理由はこのようなところにもあります。

しかし、オンライン授業は万能ではありません。教員と生徒が、あるいは生徒同士が、直接双方向のやり取りをする中から生まれる学びはやはりかけがえのないものです。また、対面での学校行事を通じてしか得られない活き活きとした経験というものも、人生の貴重な財産となります。「早く学校に行きたい!」という皆さんの声は、無意識のうちにこれらを希求する想いの表れと捉えています。

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夏休み前、私は皆さんに哲学者である森信三の言葉を紹介しました。以下、その要約です。覚えていますか。

「人は生まれ落ちた瞬間に、全員が天から封書をもらって来ている。その封書を開けたら、あなたはこういう生き方をしなさいとその使命が書いてある。しかし残念なことに、多くの人がせっかく天からもらったそれぞれの封書に気づかず、1回も開けないまま人生を過ごしている」

自分の使命、人生をかけてやるべきこと──なぜこれに気づかないのでしょうか。私は、広くいろんなことを経験していないからだと考えています。さまざまなことを広く経験し、世界を広げておくことで、初めて人生の使命を見つけることができるのだと信じています。

通常授業が始まったら──ぜひ、いろんなことにチャレンジしてください。チャレンジするということは「ピンポンボタンを押す」ということ。間違っても良いから、何度も何度も押すこと。それがチャンスを得るということなのです。

すでにお伝えした通り、延期した「みらとび発表会」「学園祭」は12月に実施します。この先、多くのチャンスが待っているはず。

皆さんと再会できるのを楽しみにしています。

 

学校見学会(中等教育学校)

9/27(月)・28(火)の両日、中等教育学校の「学校見学会」を行いました。コロナ禍の中、今回は小学校6年生の保護者の皆さまのみとし、両日それぞれ60名様に限定しての実施です。

10名様1グループとなり、それぞれに案内担当教員1名がついて校舎内を見学していただきます。

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それぞれのグループの出発前、私(岡田)からご挨拶させていただきました。

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桐蔭学園では9/1(水)から本日(9/28 火)まで、オンライン授業を展開してきました。

私たちは昨年の4月~6月にやはりオンライン授業を実施しましたが、そのとき「生徒たちが主体的に学習を進めていく」ことに主眼を置いた学びのシステムを構築することができたと自負しています。その経験があったからこそ、今回も自信をもってオンライン授業に切り換えることができました。

しかし、生徒たちのいない校舎というのはやはり寂しいものですね。今回ご参加の皆さまには、「ここで生徒たちが活き活きと生活している様子をイメージしながら」ご覧いただけたでしょうか。

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グローバルラウンジ。英語を使ってネイティブ教員や友だちとコミュニケーションを取ることができる空間です。

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校舎内にはこのような明るいオープンスペースが数多くあります。

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最後は各教室にお集まりいただき、「ミニ説明会」を行いました。大変熱心に聴いてくださいました。

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昨年今年と、コロナ禍の中で大規模な学校説明会を開催しにくい状況が続いています。このような中、桐蔭学園に関心を持ってくださる皆さまに、学びの一端でもご理解いただけたらとの想いで行っているのがこの「学校見学会」です。

今回ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。

 

探究の授業「未来への扉」作品展示(中等1年)

全国的な新型コロナウイルスの感染拡大により、桐蔭学園では2学期の授業をオンラインで実施しています。

通常の形で授業を行っていた1学期、中等1年の探究の授業「未来への扉」では、「自分が一番オススメする本のPOPを作ろう!」というテーマでPOPを作成しました。

現在その一部の作品が、あざみ野駅前の山内図書館と有隣堂たまプラーザ店に展示されています。

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POPでは、いかに「想い」を「視覚的に」伝えることができるかがポイントです。生徒たちは、各自工夫を凝らして作成しました。

なかなかの出来栄えですね。

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山内図書館と有隣堂たまプラーザ店ともに9月下旬まで展示されています。お近くにお寄りの際には、桐蔭生の創造力の一端をどうぞご覧ください。

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オンライン授業実施中

新型コロナウイルス感染の拡大により、桐蔭学園では2学期の授業をオンラインでスタートしました。全国的に休校となった昨年度の1学期、やはりオンライン授業を行いましたが、それと同じ形態です。

まず、生徒たちは各教科・科目から配信される事前解説(動画など)と課題に取り組みます。その上で授業に臨み、その場で授業担当教員とのやり取り・質問などを通じて理解を深めます。授業は1コマ30分×6校時(8:45~12:35)で行われ、その後16:00までに課題を提出。課題が返却されたら、配信される事後解説を活用して見直しを行う、という学びのサイクルとなっています。

配信される授業動画を視聴するといった「受け身」のものではなく、生徒が自ら学習を進めることで、主体的に学びに向かう力を涵養することがねらいなのです。

桐蔭学園ではロイロノート・スクールというアプリを用いており、これを通じて生徒と教員双方向のやり取りが可能です。教員は学校や自宅から授業を行っています。

【下の写真は授業中の様子】

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これまでのところ、生徒たちのオンライン授業への取り組みは上々です。

桐蔭生の皆さん、しっかりと学びを進めてくださいね。

 

2学期はオンライン授業でスタート──桐蔭生の皆さんへ

桐蔭生の皆さん、こんにちは。

本来であれば8/26(木)から2学期がスタート、夏休みを経て一段成長した皆さんと再会できる……、はずだったのですが。

現在、新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、今までは感染しにくいとされてきた中高生にも広がっています。どうやら、より強い感染力をもつ「デルタ株」に置き換わりつつあることがその背景にあるようです。

このような中、桐蔭では2学期をオンライン授業でスタートすることを決めました。桐蔭生の皆さんとそのご家族の方々の安全、そして皆さんの学びを止めないことを第一に考えた結果です。

2年生以上の皆さんは、昨年の4月~6月に行われたオンライン授業のことを覚えていることでしょう。桐蔭のオンライン授業のポイントは「皆さん自身が主体的に学習を進めていく」ところにあります。一方的に講義を行ったりその動画を配信するだけ、あるいは課題を配信するだけ、といった形は取りません。それでは皆さんの主体的に学習する姿勢が育たないからです。

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本格的なコロナ禍となって1年半以上。この間、私は今直面している大変な問題の中から、「次」に向かってプラスになる「何か」を得ようとずっと考えてきました。これが「ピンチをチャンスに変える」ということなのだと思います。

オンライン授業の間、友だちと直接会うことができない、外出もままならないといった不自由な状況になります。しかし、視点を変えてみると、それは自分でコントロールできる時間がたっぷりあるということでもあります。

私たちが平等に持っている最大の資源は時間です。時間は資源なのです。有効に使えるか、それとも浪費してしまうか、それは皆さん自身の意志にかかっています。

2学期からのオンライン授業、ぜひ主体的に取り組んでください。私たち教員はオンライン授業を通じて、皆さんの主体的に学習に取り組む姿勢が身についたならば、こんなに嬉しいことはありません。

皆さん自身とご家族の健康と安全を第一に、頑張りましょう。

 

1学期終了、朝会を実施しました

桐蔭学園では7/19(月)で1学期が終了、朝会を実施しました。

通常はシンフォニーホールで朝会を行うのですが、コロナ禍においては私(岡田)のメッセージ動画を各教室で視聴する形をとっています。

高校3年・中等6年に対しては、受験生としてこの夏をどのように過ごすか──明確な目標設定をした上で「逆算の発想」で取り組むこと──について強調しました。

それ以外の学年に対しては、自分の職業について考える際のヒント──自分が一番好きなものは仕事にしない方がよい、仕事にすべきは「使命感」を抱けるもの──について話をしました。

生徒たち、よく聴いてくれたようです。

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哲学者である森信三は次のようなことを言っています。

「人は生まれ落ちた瞬間に、全員が天から封書をもらってきている。その封書を開けたら、あなたはこういう生き方をしなさいと、その使命が書いてある。しかし、多くの人がその封書に気付かず、1回も開けないまま人生を過ごしている」

なぜ気付かないのでしょう。私は、広く多くのことを経験していないからだと考えています。自分の使命。人生をかけてやりたいこと。決して食わず嫌いをせずにいろいろなことを経験し、自分の使命を見つけ出してほしいと願っています。

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桐蔭生の皆さん。夏休みが終わり、一回りも二回りも成長した皆さんとお会いできることを楽しみにしています。