投稿者「toin-principal」のアーカイブ

卒業式(中等教育学校、高等学校男子部)

2/27(土)、中等教育学校および高等学校男子部の卒業式が行われました。6年間を過ごした学び舎をいよいよ旅立つ日です。

コロナ禍による緊急事態宣言の中、卒業生の座席は前後左右1席ずつ空ける、また保護者の皆さまのご参列は各家庭1名様に限らせていただくといった対策を施しての実施です。残念ながらご参列いただけない方のために、オンラインによる中継も行いました。

中等教育学校は10:00開式。6年間、さまざまな行事で何度も入ったシンフォニーホールが会場です。

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卒業生は149名。コロナ禍の中、なるべく時間を短縮する必要があり、一人ひとりに直接私(岡田)から卒業証書を手渡すことはできません。式場ではクラス代表にまとめて授与し、後ほどクラス担任から全員に手渡しました。

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皆勤賞・精勤賞の授与。幼稚部からの14年皆勤・黒沼惟織君、小学部からの12年皆勤・鳥海剛宏君、同・新谷凛太朗君です。よく頑張りました。

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続いて6年間皆勤および3年間皆勤・精勤の表彰です。代表の有泉遼君と小野塚健人君。会場からは割れんばかりの拍手です。

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私からの告辞。

「皆さんの最後の1年は、コロナに翻弄されたものとなりました。しかし、決して自分たちのことを不幸な被害者だとは捉えないでください。次の新しい時代を創っていけるのは、間違いなくこの年に中等6年生だった皆さんの世代にほかなりません。未来へ向かって、自分の夢に向かって羽ばたいてください」

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溝上慎一理事長からの祝辞です。

「桐蔭学園ではアクティブラーニング型授業、探究、キャリア教育という三つの柱のもとで新しい学びに取り組んでいます。次の時代において力強く歩んでいくためには、ここで学んだことが必ず役に立つはずです。大学入学後も探究することを忘れず、一方で基礎的な事柄も学びつつ、前へ進んでいってください」

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在校生代表・深川陽平君(5年)による送辞です。卒業生たちの後姿に憧れ、追いかけてきた自分たちが、しっかりとバトンをつないでいく決意を表明してくれました。

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最後は卒業生代表・安藤駿也君からの謝辞です。自分たちを支えてくれた友人・後輩や教職員への感謝の気持ち、そして何よりも今まで育ててくれた保護者の皆さんへの深い感謝に溢れた大変温かいメッセージに、思わず目頭が熱くなりました。

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13:30からは高等学校男子部の卒業式です。3年前の入学式もここシンフォニーホールで迎えました。思えば長いようで短い3年間でした。

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卒業生203名全員の氏名をそれぞれの担任の先生が読み上げ、クラス代表に卒業証書を手渡していきます。証書を受け取るという何気ない所作にも、この6年間の成長を見て取ることができます。

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続いて皆勤賞・精勤賞の授与。小学部から12年間皆勤を達成した永山峻君が代表して賞状を受け取りました。おめでとうございます。

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私の告辞、溝上理事長の祝辞と続き、在校生代表・虫明憲秀君(2年)による送辞です。クラブ活動や委員会活動において活躍してきた卒業生たちを讃え、自分たちもそれに続いていく決意表明となっていました。

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そして式はクライマックスとなる卒業生による謝辞へと進みます。代表は麻生尚宏君です。6年間、桐蔭学園で培ってきた力をもって社会で活躍したいとの思い、そして今まで支えてくださった方々への感謝をしっかりと伝えてくれました。対面で聴いている私の胸にも迫るものがありました。

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卒業生の皆さん、桐蔭学園での生活はいかがでしたか。「成長」できましたか。

そもそも自分の「成長」とはどのような時に感じるものなのか──私は人生の節目においてであると考えています。

皆さんにとっての人生の節目とは、まさしく「今、まさにこの瞬間」のことです。これからの人生こそが本番です。節目節目で、自分の「成長」を感じながら、確かめながら歩んでいってください。

どうか新しいステージでも頑張ってください。

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英語スピーチ発表会(中学3年男子部)

2/19(金)の放課後、中学3年男子部で「英語スピーチ発表会」が行われました。これは、英語の授業で行われたスピーチの各クラス代表者たちが一堂に会し、その腕前を披露したものです。

いつもは学年集会で全生徒を前にして発表するのですが、コロナ禍の中、今回は動画を撮影し、それを各ホームルームで視聴するという形をとりました。

当日は少しでも場を盛り上げようと学年の教員や他学年の英語教員も顔を出し、ソーシャルディスタンスを保ちながら「決勝戦」を大いに盛り上げていました。

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英語上達のコツは、何といっても人前で堂々と話すこと。高校課程に進学しても、英語による発信のチャンスを活かし、さらに実力を磨いていってほしいものです。

 

「TOIN ART COLLECTION」~オンラインで開催中

桐蔭生によるアート作品の展覧会「TOIN ART COLLECTION」。年度末の恒例行事となっていますが、今年はオンラインによる開催です(2/18~3/19)。

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下のURLから、どなたでもご覧いただくことができます。

https://toin.ac.jp/tac/

桐蔭生の想像力・表現力をぜひご堪能ください。

 

オンライン新入生登校日(中等教育学校)

2/13(土)は中等教育学校の新入生登校日。今回は新型コロナウイルス感染防止のため、オンラインでの実施となりました。

例年は教室で先輩たちが新入生をリードしながら交流するのですが、今年はオンラインによる新入生歓迎会「噂の! TOIN マガジン」を企画。14:00から30分間、YouTubeでライブ配信しました。1年生・2年生で構成される実行委員たちが企画し、シンフォニーホールスタッフの助けを借りながら、自分たちで運営しました。

放送スタジオとなったグローバルラウンジの様子です。

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司会の2人(1年)。今回の番組は、ニュース形式で桐蔭学園のことを知ってもらおうというコンセプトだそうです。

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生徒会長・橋本君(2年)の挨拶です。

「これからの新しい生活では、積極的にさまざまな経験を積み重ねてください。桐蔭学園での生活は人生のほんの一部かもしれませんが、とても貴重な時間です。ぜひ桐蔭学園での生活を楽しんでください」

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番組では、生徒たちが制作した桐蔭中等の紹介ビデオやクラブ活動の紹介、学園祭の様子などが次々とテンポよく取り上げられていきました。

それにしても、前日初めて機材に触ったとは思えないほど使いこなしています。私(岡田)の世代からすると、軽いカルチャーショックを覚えてしまうほど。さすがデジタルネイティブ世代ですね。チームワークも抜群。感心しました。

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新入生の皆さん、オンライン歓迎会はいかがだったでしょうか。これを視聴してくれた皆さんが、4月から始まる桐蔭学園での生活を楽しみにしてくれるようになったら何より嬉しいことです。

在校生一同、皆さんのご入学を心から楽しみにしています。

今回、企画・運営を担ってくれたスタッフ。拍手です。

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そして今回のチーフプロデューサー・中村向我君(2年)と。素晴らしいバイタリティーを発揮してくれました。

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高校入試 無事終了しました

今から約1年前、新型ウイルスの感染拡大が本格化し、あっという間にパンデミックとなってしまいました。高校受験生として過ごしたこの1年間、皆さんは何を感じてきましたか?

【寒い朝、緊張した面持ちで試験会場へ】

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今、日本は、そして世界は、誰もが経験したことのない大変な問題を抱えています。先が見通せない閉塞感も漂っています。このような状況を「何とかしたい」と思う人も皆さんの中にいることでしょう。

しかし、残念ながらそれは不可能だと私は思います。「何とかする」のに見合った知識、経験、判断力がまだ備わっていないからです。しかし、それは中学生である皆さんとしては当然のことなのです。

大切なことは、現在の状況をしっかりと記憶しておくこと。日々変化する事態を現在進行形で把握し、心に刻んでおくことです。そして、この瞬間の自分の「思い」を忘れないこと。新型ウイルス問題の中、高校受験生として過ごした自分はどう思って何を感じていたのかを、のちの自分のために胸に焼き付けておくことが大切なのです。

決してあってほしくないことですが、将来同じような問題が起きた時、進むべき道を冷静に見極め、指し示すことができるのは、まさに今回の問題を高校受験生として経験した皆さんの世代です。その時初めて「何とかしたい」という今の切実な思いが達成されることになるのです。

【校舎入口での検温へのご協力、ありがとうございました】

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私(岡田)はつねづね、桐蔭生に「夢を追うこと、夢を語れる情熱を持つこと」の大切さを話しています。「何とかしたい」という夢。これを達成するのは、今の、強い思いにほかなりません。新型ウイルス問題で先が見通しにくい今だからこそ、未来に目を向けてほしいのです。そして、皆さんの夢に思いを馳せてほしいのです。

高校に入学したら、ぜひとも「夢を語れる情熱」を持ってください。そして、「どんな未来を生きたいか」考えてください。

【受験おつかれさまでした】

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まずは本日の受験、本当にお疲れさまでした。公立高校の受験を控えている皆さん、体調を万全に整えて頑張ってください!

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高校を受験する皆さんへ

高校を受験する皆さん。皆さんが平等に持っている最大の資源とは何でしょうか?

それは「時間」です。時間は誰にとっても平等に流れているものだと言われています。たしかに、私たちが同じ時間軸を共有している以上、時間の流れは誰にとっても均質であると考えることができるでしょう。

でも、本当にそうでしょうか。友だちとおしゃべりに夢中になっている1時間と、片や単調で面白くない作業をしている1時間とは、同じ1時間でもその長さが違って感じられるはずです。均質に流れている時間を物理的時間とすれば、こちらは心理的時間ということができます。

このことは、若い頃と年をとってからの時間の流れの違いにも当てはまります。あるフランスの心理学者の説によると、15歳の人が感じる1年というのは、30歳の人が感じる1年の2倍、45歳の人の3倍の長さになるそうです。

皆さんは長い人生の中で、今、最も多感な時期にいます。それは、最も豊かな心理的時間を過ごしているということなのです。

【写真左は高校職員室、右はグローバルラウンジの様子(昨年10月)】

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いよいよ始まる高校受験。皆さんは人生で最も多感な、そして豊かな時間の真っただ中でこれを経験することになります。どれほど大きな意味のあることか、想像できるでしょう。

だからこそ、後悔しないでほしい。結果がどうであれ、「全力を出し切った!」と言える受験にしてほしい。

この1年、コロナ禍の中で思い通りに進まなかったことも数多くあったことでしょう。桐蔭生の先輩たちも同じ境遇でした。しかし、そんな中でもオンライン学園祭を企画・実現させたり、三密を避けたクラブ活動の運営方法を考えたり、学園の紹介動画を作成したりと、コロナ禍など感じさせない活き活きとした姿を見せてくれています。私(岡田)は、そんな「コロナに負けない」桐蔭生を本当に頼もしく思っています。

【昨年12月に行われたオンライン学園祭の様子】

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【オンライン学園祭に向けてクラス動画撮影中(昨年10月)】

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皆さんもどうかコロナに負けることなく、受験に向かってください。応援しています。

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