投稿者「toin-principal」のアーカイブ

中等入試(2日目) 無事終了しました。

2/2(土)、中等入試の2日目です。この日は午前入試(4教科型)、午後入試(2教科型)の両方が行われました。

朝の冷え込みは昨日以上。受験生の皆さんはさぞかし大変だったことでしょう。

でも、中学受験をすると決めたその日から続けてきた努力を思えば、この寒さなど大したことはないのかもしれません。

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私(岡田)が教師になって初めて担任を持ったクラス。その最初の保護者懇談会で、こう尋ねたことがあります。

「お子様から『なぜ勉強するの?』と問われたら、どう答えますか?」

これは生徒たちから頻繁に問われつつも、駆け出しの教師として、今一つ自信を持って答えることができなかった質問です。その答えのヒントを、保護者の皆さんから得ようとしたのです。

この質問を発してから数年後、ある保護者の方から長いお手紙をいただきました。その最後に、次のような意味のことが記されていました。

「先生からあったいつかの質問━━『なぜ勉強するのか』と子どもに聞かれたら?━━私は『感動を得るためだ』と答えようと思います」

ストンと腑に落ちました。勉強することで、私たちは新しいことを知ったり、わからなかったことがわかるようになります。そこには「ああ、そうだったのか!」という感動があります。この感動をたくさん得ることこそが、勉強をする意義なのだと得心したのです。

受験生の皆さんには、今まで続けてきた努力の中に数多くの「ああ、そうだったのか!」があったはずです。感動の積み重ねがあったはずです。この積み重ねによって、大きく成長してきたはずです。これこそが、中学受験を目指して努力してきた最大の意味なのではないでしょうか。

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中等入試(1日目) 無事終了しました。

2/1(金)、中等教育学校(1日目)の入試が無事終了しました。

前日夜から雪の予報。しかも関東南部の平野部でも積雪の可能性があるとのことで、教職員一同、緊張して当日を迎えました。

入試というのは、私たち教職員が最も緊張する行事です。それは、受験生と保護者の皆さまが、この日に向けて努力を重ねてきたことを知っているからです。

お子様が受験室に向かうのを見送る保護者の皆さまの様子。これを見ていると、本当に心が揺さぶられます。今まさに「自立」しようとしているお子様を見守る保護者の方の複雑な心情が痛いほど伝わってくるからです。

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大切に育ててこられたお子様。そのお子様の「自立」は、嬉しくまた頼もしくもあり、しかし一方ではどこか寂しさを感じるものでもあります。「自立」とは、親が子どもの生活を次第に他人に委ねていくことだからです。

中学入試は「自立」に向けての大きな一歩。入学すると、今まで見たことのない新しい、そして広い世界へと足を踏み入れていくのです。これがお子様の成長です。

まずは受験を終えたお子様をほめてあげてください。「よくやったね、頼もしいよ!」━━この一言で結構です。これがお子様の自己肯定感につながるのです。

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いよいよ中等入試です!──受験生の皆さんへ

今日は1/29(火)。中等入試まであと3日と迫りました。

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中学受験をすると決めたその日から、皆さんは努力を続けてきたことでしょう。

大好きなスポーツや習い事を封印してきた人。夜遅くまで塾で勉強し、家族と別々に夕飯をとってきた人。思うように成績が伸びず、悔しい思いをした日々もあったことでしょう。

泣いても笑っても、いよいよその結果が出ます。

一つ覚えておいてほしいことがあります。

それは、結果がどうであれ、受験の合否は「勝ち負け」ではないということです。

皆さんは、なぜ中学受験をするのですか?━━もちろん合格するためでしょう。

では、何のために合格したいのですか?━━人それぞれ理由はあるでしょうが、究極的には「幸せになるため」といえるでしょう。

でも、果たして合格しただけで幸せになれるのでしょうか?━━もしなれるというのであれば、それはゲームでしかありません。人生は決してゲームではありません。

私(岡田)は、人生における幸せとは、節目節目で自分の成長を確かめた時に感じるものだと思っています。

まずは全力で受験に向かってください。そして全てが終わった後で、自分がどれだけ成長したのかを振り返ってください。もちろん合格するに越したことはありません。しかしそれ以上に、結果はどうであれ、そこには必ず成長した自分がいるはず。そのことを確かめてほしいのです。それが皆さんの次の成長へのステップになるものと信じています。

春になると、桐蔭学園は満開の桜で包まれます。

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この桜の下で、皆さんと出会えるのを楽しみにしています。

そして、私自慢の桐蔭学園の在校生たち。彼ら彼女らも皆さんの入学を心待ちにしています。今よりも一段成長した「先輩」として、皆さんを迎えてくれることでしょう。

インフルエンザが流行っています。体調を万全に整えて、試験当日は元気にお越しください。

頑張ってください!

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「英検DAY」を実施しました

1/25(金)、中学校(男子部・女子部)および中等教育学校前期課程において、「英検DAY」が行われました。

午後の時間を利用して、1年生から3年生までの全生徒が英検を受験したり、その受験対策学習に取り組んだりしました。

英検には、金曜日の午後に準会場受験できる制度があります。今回はその制度を利用し、全生徒が英検を受験する日として設定したのです。

こちらは準会場受験の教室。緊張感がありますね。

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一方で、10月から11月にかけて行われた第2回検定で合格した生徒たちもいます。その中には、まだ次の級への学習が十分でなく、今回の受験を見送った生徒たちもいます。

そのような生徒たちを対象に「英検筆記試験対策講座」も開講されました。

準会場受験と同じ時間帯に、目標とする級の問題を解き、解説を受けることができる講座です。

こちらはその講座の様子。

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今後、社会はますますグローバル化が進みます。桐蔭学園では、そのような社会において力強く生きていける力を身につけるべく、学校を挙げて英語力の向上を目指しています。

「読む・書く・聞く・話す」といった4技能をバランスよく伸ばしていく授業を日常的に展開したり、グローバルラウンジを開設したりしてその機会を増やしているのです。

生徒たちには、このような機会をフルに活用して、来るべきグローバル社会へと力強く羽ばたいてほしいと願っています。

下の写真は、英語村での特別授業の様子です。

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高校硬式野球部 選抜高校野球大会出場決定!

やりました!

1/25(金)、高校硬式野球部の選抜高校野球大会への出場が決まりました! 16年ぶりの甲子園です。

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午後から報道の皆さんが続々と来校。選考委員会本部からの電話を受ける私(岡田)の姿を撮るため、14:45頃には校長室がすし詰め状態に。 たくさんのカメラに狙われる中、15:15過ぎについに電話が。電話を取るのにこれほど緊張したことはありませんでした(笑)。

その後、選手や一般生徒が待つ高校校舎正面玄関へ。ここで出場報告をします。

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わかりにくいのですが、選手たちと向かい合わせになっているのが報道の皆さんです。ものすごい数ですね。

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「第91回選抜高等学校野球大会への出場が決定しました。桐蔭関係者は皆、応援してくださるはずです。頑張ってください!」

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最後はこのポーズで決めました。

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毎日新聞さんの号外を手にする生徒たち。

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その後、グラウンドに場所を移してセレモニーを行いました。

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片桐監督より挨拶。

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森主将より決意表明。

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大会は、3/23(土)から阪神甲子園球場で行われます。久しぶりの甲子園。学園に関係する全ての方が喜んでくださるはずです。

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心より野球部選手たちの健闘を祈ります。

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引き続き、皆さまのご声援・ご支援をよろしくお願い申し上げます。

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センター試験が終わって

1/19(土)・20(日)の両日にわたって行われた大学入試センター試験。桐蔭学園の高校3年・中等6年の生徒たちも多く受験しました。当ブログでも紹介しましたが、例年桐蔭学園では教員が試験会場に赴いて、受験生たちを激励しています。

実はそれと並行して、学校内では別の作業が行われているのです。

各教科の試験が終了し、その問題が手に入り次第、ただちに教員が解き始め、問題分析としてまとめます。最後に全教科・科目の分析を1冊に編集し、センター試験明けの21日(月)に登校してきた高校3年・中等6年の生徒たちに配布するのです。

その冊子がこれ。

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今年は48ページにわたり、各教科・科目による問題分析・講評から受験生に対するメッセージまで、ぎっしり詰まっています。

センター試験明けの月曜日。うまくいった生徒もいれば、そうはいかなかった生徒もいます。私たち教員は、この「そうはいかなかった」生徒たちへのケアに全力を注ぎます。

私(岡田)も幾度となく受験学年を担任してきましたから、それこそ数えきれないほど「そうはいかなかった」生徒たちと接してきました。

クラスで自己採点をしている最中に姿をくらましてしまったA君、皆が帰ったあとの教室で一人うつむいていたB君、夜中に消え入りそうな声で電話をかけてきたC君…。万全の態勢で臨んだつもりが、思わぬところで足をすくわれてしまった生徒たち。それだけに落ち込みが激しいのです。

こうなったら徹底的に話を聴くしかありません。生徒たちは「思いの丈」を訥々と、時には激しく吐露します。そうすると、最後には「すっきりと」とは言わないまでも、ある程度「前を向く」気持ちが出てくるものです。「徹底的に話を聴く」━━これこそが「そうはいかなかった」生徒たちへの唯一のケアだと思っています。

受験生の皆さん。一度提出した解答用紙を書き直すことなどできないのです。であるならば、終わったことでくよくよするより、「次」を見据えるべきです。受験がスタートしたらひたすら「前」しか見ないこと。考えても仕方のないことで思い悩んでも何も生み出しません。

成功と失敗の違いは、途中であきらめるかどうかなのです。