月別アーカイブ: 2025年2月

第2回 中等教育学校入試

2/2(金)、中等教育学校の第2回入試が行われました。午後のみの実施です。

前日までは降雪の予報。大変心配していましたが、幸い雪にはならず、雨模様。午後にはその雨も上がりました。

日本の子どもたちは自己肯定感が低いといわれています。ある調査によると、特に中学校に上がる段階で自己肯定感が大きく下がるようです。これにはさまざまな理由があるのでしょうが、そのひとつに、小学校時代の自分自身の成長が自覚できていないことがあるように思えてなりません。

小学校時代をふり返ってみると、実に多くのことが「できる」ようになったはずです。本来、それをしっかりと自覚することで自己肯定感が生まれ、次の成長へとつながるのですが、その自覚が持てないまま中学校生活をスタートさせてしまうことがあるのではないでしょうか。

昨日のブログで「中学受験を通して成長してほしい」と記しました。受験を通して成長する──よく耳にする表現です。

もちろん、受験というものは合格することが目的ですから、その目的が達成されることで自己肯定感が生まれ、成長することはできるでしょう。では、達成されなかったら成長は見込めないのでしょうか。

決してそんなことはありません。中学受験を通してどんなことが「できる」ようになったのか。結果はどうであれ、たくさんのことが「できる」ようになったことはたしかなはずです。

【本日、学校紹介で登壇してくれた生徒たち。4年生のペア(左)と1年生のペア

保護者の皆さま。どうかお子さまの「できる」ようになったことを自覚させてあげてください。そして自己肯定感を育ててあげてください。受験に向けて頑張ってきたお子さまを、一番近くで見てきた保護者の方だからこその一言──よくがんばったね! 頼もしいよ!──これだけでもお子さまの自己肯定感は確実に育ちます。

【試験終了時、外はもう真っ暗。気をつけてお帰りください】

 

第1回 中等教育学校入試

今日は2/1(土)、中等教育学校の第1回入試です。午前と午後、それぞれの部が行われました。

【今朝の TOIN グラウンド周辺】

私(岡田)は桐蔭学園中・高の出身です。今から45年以上前に中学受験を経験しました。桐蔭学園の入試日は今と同じ2/1、ものすごく寒い日だったことを覚えています。

「寒いから」という理由で、母親は「これでもか」とばかりに重ね着をさせ、混雑する小田急線に揺られて約40分間、汗びっしょりになったこともよく覚えています。

柿生駅から乗ったバスが桐蔭学園に到着し、受験会場までの案内をしてくれた在校生の先輩がとてつもなく「大人」に見えたこと、教室に入ると大きな石油ストーブが独特の匂いを放ちながら燃えていたこと、試験監督の先生が実に厳かな風体をしていたこと、、、、。

初めてのマークシート試験(当時の桐蔭学園はこれでした)に戸惑ったこと、算数の問題がとにかく難しかったこと、何よりも緊張したのが「運動能力テスト」(当時の桐蔭学園にはこれがありました)だったこと等々、、、、。

【本日、学校紹介で登壇してくれた生徒たち】

45年以上も前のことなのに、この日のことは今でも鮮明に覚えています。そう、中学入試の1日というのは「一生忘れられない日」になるのです。

そんな「一生忘れられない日」が、「悔いの残る日」になってほしくありません。結果はどうであれ、「自分の力をすべて発揮できた!」と言える1日にしてほしい。それが自分自身の成長につながるからです。

私たち私学の教員は、受験生の皆さんが、中学受験を通して成長してくれることを心から願っています。

【受験おつかれさまでした】