2/2(土)、中等入試の2日目です。この日は午前入試(4教科型)、午後入試(2教科型)の両方が行われました。
朝の冷え込みは昨日以上。受験生の皆さんはさぞかし大変だったことでしょう。
でも、中学受験をすると決めたその日から続けてきた努力を思えば、この寒さなど大したことはないのかもしれません。
私(岡田)が教師になって初めて担任を持ったクラス。その最初の保護者懇談会で、こう尋ねたことがあります。
「お子様から『なぜ勉強するの?』と問われたら、どう答えますか?」
これは生徒たちから頻繁に問われつつも、駆け出しの教師として、今一つ自信を持って答えることができなかった質問です。その答えのヒントを、保護者の皆さんから得ようとしたのです。
この質問を発してから数年後、ある保護者の方から長いお手紙をいただきました。その最後に、次のような意味のことが記されていました。
「先生からあったいつかの質問━━『なぜ勉強するのか』と子どもに聞かれたら?━━私は『感動を得るためだ』と答えようと思います」
ストンと腑に落ちました。勉強することで、私たちは新しいことを知ったり、わからなかったことがわかるようになります。そこには「ああ、そうだったのか!」という感動があります。この感動をたくさん得ることこそが、勉強をする意義なのだと得心したのです。
受験生の皆さんには、今まで続けてきた努力の中に数多くの「ああ、そうだったのか!」があったはずです。感動の積み重ねがあったはずです。この積み重ねによって、大きく成長してきたはずです。これこそが、中学受験を目指して努力してきた最大の意味なのではないでしょうか。