2/3(日)は中等入試の3日目。いよいよ最終日、大詰めを迎えました。
ここまで頑張ってきた受験生の皆さん、そして保護者の皆さま、本当にお疲れさまでした。
【写真は保護者対象の校舎見学の様子】
物事の本当の意味というものは、それが終わって初めてわかるものだと考えています。
たとえば修学旅行や合宿などの行事。それが現在進行形として行われている間は、その意味などわからないでしょう。現役の小学生には、小学校生活の意味はわからないものです。全てが終わったとき、初めてその意味がわかるものなのだと思います。
ただ、意味がわかるようにするためには、そのことについての「ふり返り」が必要です。ある行事を「体験」したら、それをそのままにすることなく、しっかりとふり返る。こうすることで、その「体験」が「経験」となり、自分の中に蓄積されます。逆にいえば、「体験」をそのままにしておくと、蓄積されずに消え去ってしまうのです。
「若いうちの経験には、何ひとつ無駄なものなどない」━━この言葉を正確にいえば、「若いうちの体験を一つひとつ経験として自分のなかに蓄積していけば、何ひとつ無駄なものなどない」ということになるのでしょうか。
中学入試が終わります。
その真っ只中にいる受験生には、なかなかその意味はわからないものでしょう。それでよいのです。大切なことは、全てが終わった時に、しっかりと「ふり返り」をすることです。中学受験は自分にとってどのような意味があったのか。これを考えることで、中学受験という「体験」が「経験」となって自分の中に蓄積されます。それが成長です。
中学受験を決して「体験」で終わらせないでください。
試験が終了して帰途につく受験生の皆さんの顔、本当に清々しいものでした。この「経験」をもとに、次への新しいステップを力強く踏み出してください。心から応援しています。
桐蔭学園を受験してくださった皆さま、本当にありがとうございました。