桐蔭学園では、キャリア教育の一環として、朝のホームルームの時間に「1分間スピーチ」を行っています。あるテーマについてクラス全体の前でスピーチすることで「伝える力」を、また全員でしっかりと耳を傾けることで「傾聴する力」を養うことがねらいです。
このたび、いよいよ1分間スピーチが始まる1年生の教室に、2年生の先輩が「お手本」を示しにやってきてくれました。
日記の魅力について語ってくれたFさん。説得力のある語り口です。
ダイビングについて語ってくれたSさん。熱い思いが伝わってきます。
真剣な表情で聞き入る1年生。先輩の話に自然と引き込まれている様子がよくわかります。「傾聴」の姿勢です。
最後は盛大な拍手。話し手に対する「承認」の証ですね。
終了後、先輩に渡すメッセージカードを記入します。これも「承認」です。
カードを受け取った話し手にとって元気が出るようなコメントが並びます。たとえば…「話し方が堂々としていて、引き込まれるというか、とても見習いたい話し方でした。話の内容も、自分の事だけでなく、メッセージが込められていたので、聞けて良かったです。イケメンですね」━━宝物になりますね。 桐蔭学園が目指している「傾聴と承認」の姿勢はこうして養われていきます。
今回の企画は、一日の長がある2年生が1年生のために大役を買って出てくれたことで実現しました。初対面の後輩たちの前で、しかも朝一番に話すということで、さぞかし緊張したことでしょう。見事大役を果たした2年生たち、さすがです。
来年は、成長した現1年生たちが後輩に「お手本」を示してくれるはず。これも桐蔭文化の継承の一つといえましょう。