桐蔭横浜大学では2022年度から新しい共通教育プログラム「MAST」が始まりました。
「MAST」とは船の「基盤」となる帆柱(ほばしら)を意味します。桐蔭横浜大学が位置する港街、横浜市のイメージと、学生が社会で活躍する力の「基盤」を育成する教育プログラムのコンセプトをかけあわせた名称です。
本学では、将来の職業選択にとどまらない、生涯にわたる人生の目的を探究し、将来の見通しを明確にする「ライフキャリア」教育を重視しています。
この「ライフキャリア」のコンセプトを中心にして、本学の“いわゆる”一般教養を体系化されたプログラムとして設計しました。「MAST」で学ぶことを通して、いまの自分(Present Life)から、なりたい自分(Future Life)へと近づいていくための「ライフキャリア」をデザインできることを目指します。
学びの3つのポイント
1.現代社会の課題解決に貢献する自律型人材の育成
現代は、変化が激しく、将来の予測が極めて困難な時代です。MAST では、そうした社会のなかで自分らしさを大切にたくましく生き抜くために、自ら社会の課題を発見し解決策を見出すことのできる力を育てます。
2.仲間と学びを深める協働的な学び
教員の一方的な講義を聴くだけではない、学生が中心となって、仲間とともに学びを深めるアクティブラーニングを積極的に推進しています。 一人ではわからないことも、みんなで学ぶからわかることがあります。MASTでは、一人で思考を深める時間も大切にしながら、仲間とアイディアを共有し、議論や発表を行う機会を積極的に取り入れた授業を展開しています。
3.可能性を広げる体系化された多様な学び
「なりたい自分」は様々な学びの経験から生まれます。MASTでは、一人ひとりの「なりたい自分」が見つかる多様な学びを、6つの現代社会の課題に絞って体系的なパッケージとして提供しています。バラバラの科目をつまみぐいする従来の一般教育ではなく、複数の科目をセットで履修する本学の「MAST」では、学部の専門性だけではない、新たなモノの見方・考え方を身につけることができます。
プログラムの特徴
なりたい自分が見つかるプログラム
学びの基盤となる3つの科目
学びの基盤となる3つの科目とは、現代社会のなかで「いまの自分(Present Life)」から、「なりたい自分(Future Life)」へと近づくために必要となる力を身につけるために、大学共通科目「MAST」の基盤として設定した科目です。
桐蔭キャリアゲート
これまで学びや経験を通して“未来のなりたい自分”を見つけ、4年間の大学生活の礎を築きます。
桐蔭スキルゲート
文書作成やプレゼンテーションなど大学生活のみならず、社会で必須となるスキルを磨き、生き抜く力を養います。
データコミュニケーション入門
AIやデータサイエンスの基礎知識やデータの収集・分析の技術を学び、コミュニケーション力を身につけます。
→詳細はプログラムページへ
可能性を広げる6つのコンポ(科目群)
コンポとは、現代社会を読み解くための視点を養うことを目的とした科目群です。従来の一般教育・教養教育と異なり、コンポごとに体系立ったカリキュラムと教育目標を持っています。そのため、履修モデルに沿って学ぶことで、コンポが育成を目指す視点を身につけることができます。
地域創成
人々が生活する地域社会が抱える課題を理解し、解決に導くための知識を、理論と実践を往還する活動を通して獲得する科目群
ビジネス・インテンシブ
予測が難しい現代社会のなかで、新たな価値を創出する企業人・起業人として求められる知識やスキルを獲得する科目群
異文化スタディ
多様な文化を理解することを通して、グローバル化が進む現代社会の中で自己や自国の文化と相対化して考察する視点を獲得する科目群
現代心理
様々なアプローチで心に対して迫ることを経験することを通して、心のありようやメカニズムについての理論を獲得する科目群
地球環境
資源の枯渇や温暖化など地球環境の問題を科学の視点から考察し、豊かで持続可能な未来を模索するための知見を獲得する科目群
アスリート・イン・ソサエティ
アスリート(選手)としてだけではなく、生涯に渡ってスポーツとかかわり、スポーツと社会の関係を考える科目群
自分と社会の未来を拓くウェルビーイングプログラム
ウェルビーイングプログラムとは、一人ひとりが将来の進路・キャリアを切り拓くために必要となる知識や資質・能力を身につけることを目標とする科目群です。
ライフデザイン系
社会のなかで自己実現を目指すだけではなく、他者と良好な関係を築き、社会に貢献するために必要となる知識や資質・能力を身につけることを目標とする科目群
キャリアデザイン系
社会的・職業的に自立し、社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現するための知識や技能を獲得する科目群
MASTが生み出す
無限の可能性
大学の4年間は、学部の専門教育と全学部の学生が共通して受講する共通教育から構成されています。本学では、共通教育をMASTと名づけています。みなさんは、学部の専門性を高めると同時に、MASTでは現代社会を様々な角度から見て比較するための視野を養います。
専門教育×MASTで学ぶ桐蔭横浜大学の4年間
ここに挙げたみなさんの可能性は、ほんの一例にすぎません。桐蔭横浜大学で専門教育とMASTを学ぶことで、"なりたい自分"を見つけ、そこに向かって走り出すことができます。