投稿者「toin-principal」のアーカイブ

高等学校入学式

4/5(金)、高等学校の入学式が行われました。

朝からあいにくの天候。花冷えの模様です。

9:30からスタンダードコース、12:15からアドバンスコース、15:00からプログレスコースの予定でしたが、電車の遅延により、急遽スタンダードコースを10:00からに遅らせて行いました。

【会場となるシンフォニーホールへの入場】

新入学者発表。新しい担任教員から一人ひとりの氏名が呼ばれ、その場で起立していきます。緊張と期待が表情に表れています。

私(岡田)からの告辞です。

「踏み出すべきかどうか迷ったら、絶対に踏み出すべきです。一度、踏み出した後での後悔は軌道修正することで解消できます。しかし、踏み出さなかった後悔は二度と解消できません。再び同じチャンスが巡って来るとは限りませんから。一番よくないこと。それは、まず最初に踏み出さない理由を探してしまうことです。失敗というのはやり直しがきかないこと。皆さんの年齢で、本当の意味での失敗などありません。どうか一歩踏み出す勇気を持ってください」

続いて、溝上理事長からの祝辞です。

「これからの社会は、変化の激しい社会になるといわれて久しいものがあります。皆さんがこのような社会を生きるにあたって、この桐蔭学園の教育理念である『自ら考え判断し行動できる』という資質は、不可欠なものとなります。アクティブラーニング型授業、探究、キャリア教育の3本柱を通じ、どのような困難な場面であっても乗り越えることができる力を養ってください。そのためには、常に緊張感を持って物事に取り組むことが大切です。期待しています」

最後は新入生代表による「誓いのことば」です。高校生活への期待、決意が、それぞれのことばで語られました。すばらしい決意表明でした。

【スタンダードコース 雨ノ宮菫花さん】

【アドバンスコース 小俣圭右さん】

【プログレスコース 和田祐一さん】

【新入生の皆さんへ】

いよいよ新しい生活が始まります。どうか毎日を精一杯生きて、桐蔭学園での生活を楽しんでください。

時には道に迷うこともあるでしょう。そんな時には、例の3つの約束を思い出してください。そして、自分にこう問いかけてみてください。

「自分は今、他の人を認めているかな、敬っているかな」

「今、自分を磨いているかな、高めているかな」

「自分は今、夢を追っているかな、夢を語れる情熱を持っているかな」

新入生の皆さんが抱いている期待と不安とを、私たち桐蔭学園は全て受け止めます。ですから、どうか、全力で飛び込んできてください。

夢を語れる情熱を!

 

学園の桜

本年度もよろしくお願いいたします。

4/3(水)朝の学園の桜の様子です(雨が降る前)。4分から5分咲きといったところでしょうか。

ここ数年、入学式にはすでに盛りを過ぎてしまっていることが多かったのですが、4/5(金)に行われる高校、翌日4/6(土)の中等それぞれの入学式では、満開の美しい姿を見せてくれるのではないかと期待しています。

桜に包まれた学園は本当に素晴らしく、「これからいよいよ始まるぞ!」というワクワク感とも相俟って、私(岡田)が1年でもっとも好きな季節でもあります。

新入生の皆さんにも、ぜひ学園の桜を堪能してほしいものです。

 

オリンピック日本代表が内定した三井愛梨さん来訪

3/26(火)、このたびパリオリンピックの競泳競技日本代表に内定した卒業生・三井愛梨さん(横浜サクラ/法政大学1年)が、報告をかねて来訪してくれました。

さる3/22(金)、東京アクアティクスセンター(江東区)にて行われた国際大会派遣選考会の女子200mバタフライ決勝において、パリオリンピック派遣標準記録(2分07秒95)を突破して優勝し、代表に内定したものです。

決勝では最後の50mの追い上げが見事でした。後半の追い上げは三井さんの真骨頂なのですが、本人は「もう少しタイムが縮められるはずだった」と反省。「最後追い上げたように見えたのは、他の選手のペースが落ちてきたから」とも。冷静にレースを分析していることがわかります。桐蔭学園高校を卒業して1年、精神的に逞しくなっています。

この成長は、やはり「TEAM JAPAN」(代表チーム)に入れたことが大きいそう。

「周りの選手たちの水泳にかける情熱やストイックさに触れて、本当に刺激を受けた」とのことです。

一方で、穏やかでおっとりとした雰囲気は高校時代のまま。「ほんわかした」(失礼)との表現がぴったりです。逆に、そのしなやかさが三井さんの強さといえるのかもしれません。

パリオリンピックでの目標は──「日本新記録を出してメダルを獲ること」。

現在は自分の強みと課題をしっかりと認識し、日々のトレーニングに励んでいるそうです。高校時代はあまり積極的ではなかったウェイトトレーニングにも、前向きに取り組んでいるとのこと。

パリオリンピックは7/26(金)に開会式が行われ、8/11(日)までの日程で開催されます。それまでの4か月間、数回の海外合宿を含め、みっちりと練習メニューが組まれています。

三井さんには持ち前の「しなやかさ」を発揮して、ぜひ目標を達成してほしいと願っています。応援しています!

 

修了式を実施しました(高校・中等)

3/23(土)、高校・中等では年度末の修了式を行いました。1年間の締めくくりとなる区切りの日。現在の学年での最終登校日となります。

式はシンフォニーホールにて、学年ごとに実施しました。

高校では私(岡田)が講話をしました。

「自分の一生をかける仕事について考える基準とは何でしょうか。それは『好き嫌い』ではありません。『使命感』です。もちろん、使命感を持つためには『好き』という要素も必要です。しかし、それだけではいけない。絶対に続きません。いくら大変であってもこれは自分がやらないと気が済まない、ということ。それが使命感です。その使命感を抱けることを仕事にできれば、人生はきっと充実するはずだと信じています」

「皆さんの可能性は物事を経験した数に比例します。それなのに、自分で自分の可能性を潰してしまっている人、いませんか? これは本当にもったいない。一度踏み出した後での後悔は、軌道修正することで解消できます。しかし、踏み出さなかった後悔は二度と解消できません。再び同じチャンスが巡って来るとは限りませんから。一番よくないこと。それは、まず最初に『踏み出さない理由』を探してしまうことです」──生徒たち、よく聴いてくれました。

【桐蔭生の皆さんへ】

学年の最後にあたって、皆さんには「一歩踏み出す勇気が持てたか」という点でふり返りをしてほしいとの思いで話をしました。

私たちは無意識のうちに、「失敗しないように」行動しがちです。「失敗したくない」との気持ちは当然私にもありますし、それはよく理解できます。

しかし、本当の失敗とはやり直しがきかないこと。皆さんの年齢で、本当の意味での失敗など絶対にありません。

新年度、新たな気持ちで始業式に臨む皆さんと会えるのを楽しみにしています。

 

高校共学卒業式

3/19(火)、高校共学の卒業式が行われました。スタンダードコース(9:30~)、アドバンスコース(12:15~)、プログレスコース(15:00~)とコース別に3回に分けての実施です。

3年前の入学式と同じシンフォニーホールが会場。このホールに入るのもこの日が最後となります。

卒業証書の授与です。担任の先生が一人ひとりの氏名を読み上げ、クラス代表に証書を授与していきます。

【スタンダードコース】

【アドバンスコース】

【プログレスコース】

私(岡田)からの告辞です。

「Change your life today. Don’t gamble on the future. Act now, without delay.──ボーヴォワールの言葉です。未来・夢・目的というものは、今と切り離された別のところに存在するものではありません。今の積み重ねなのです。だからこそ今が大事、今日が大事なのです。目的・未来・夢のために、今、何をやるか。夢を語れる情熱を──3年間、私がずっと伝えてきたことです」

続いて、溝上理事長からの祝辞です。

「皆さんが大学に入学して心がけてほしいことが二つあります。その一つは、信頼できる先生を見つけて、その先生から直接いろいろ教わること。もう一つは、学内の既定のカリキュラムにとどまることなく、さまざまなプログラムや学外の活動にも積極的に参加することです。桐蔭学園でのAL型授業、探究、キャリア教育を通じて得た知見をもとに、大学でも一層飛躍してください」

式の終盤、各コース代表による謝辞です。

それぞれの代表が、3年間の思い出をふり返りつつ、そのときどきに感じたことや得たものをつなぎ合わせて「今」に至っていることを語ってくれました。そして、桐蔭学園での経験をもとに、変化の激しい次の社会でしっかりと歩んでいく決意を、今までに支えてくれた周囲の人への感謝とともに語ってくれました。3名とも自分の言葉で表現した大変すばらしい謝辞。私も目頭が熱くなりました。

【スタンダードコース代表 小貫杏菜さん】

【アドバンスコース代表 廣瀬宇一朗さん】

【プログレスコース代表 有山幸佑さん】

【卒業生の皆さんへ】

あらためて、ご卒業おめでとうございます。

この世界には、君以外に誰も歩むことのできない道があります。その道は、君の夢へとつながるたった一つの道です。ひたすら進んでいこう。そして、行き着く先を見失わないよう、君の夢を語っていこう。夢を語れる情熱を持ち続けよう!

万が一、その情熱が消えかかったら…

苦しいと感じたら、それは上っているときです。上っているからこそ苦しいのです。

壁が見えてきたら、それは前進している証拠です。前進しなければ、何も見えてきません。

桐蔭学園卒業生の皆さんを、いつまでも応援しています。

 

高校女子部卒業式

3/16(土)、高校女子部の卒業式を挙行しました。中高の6年間、さまざまなイベントで出向いたシンフォニーホールが会場です。

女子部最後の卒業生となる41期生・73名。一人ひとりに卒業証書を授与していきます。

満面の笑みで受け取ってくれたり、あるいは緊張の面持ちで受け取ってくれたりと、卒業生たちは実にさまざまな表情を見せてくれました。

皆勤賞・精勤賞の授与。本学園小学部より12年間皆勤を貫いた藤田和香さんです。大きな拍手に包まれました。

続いて本学園中学・高校6年間皆勤を果たした5名の表彰です。代表の望月美佑さん。よく頑張りました。

高校3年間皆勤を貫いたのは6名です。代表は木村日茉莉さん。立派なことです。おめでとうございます。

最後は高校3年間精勤です。2名を表彰しました。代表の加藤千采さん。3年間の努力は本当に見事でした。

私(岡田)からの告辞です。

「今日このホールを出て、6年間の最後となるホームルームがあります。そして、最後にあの校舎を出た瞬間から君の新たなステージが始まります。どんな気持ちで最初の一歩を踏み出すでしょう。そのときの気持ちを絶対に忘れないでください。なぜなら、その気持ちこそが君の生きるためのエネルギーになるはずだから。どうか力強く歩んでいってください」

溝上理事長からの祝辞です。

「学園の卒業生を見ていると、ある共通点があることに気づきます。それは『枠を踏まえつつ、枠を越える』ということです。学園での学びによって培われた枠を意識しつつ、卒業後は自分の主体性を発揮して、より自由に生きていく卒業生たちを多く見てきました。皆さんにも、6年間の学びを通じて培った資質を基に、力強く羽ばたいてほしいと願っています」

そして式はいよいよ終盤へ。卒業生代表・庄野歩乃香さんによる謝辞です。

中学・高校6年間の桐蔭生活をふり返り、多くの経験を通じてどれだけ自分たちが成長してきたか、そして将来について真剣に考えてきたか、丁寧かつ明快に語られました。最後は、これまで支えてくれた家族、そして6年間どんなときも一緒にいてくれた41期の仲間たちへの感謝の気持ちを述べて締めくくってくれました。素晴らしい謝辞でした。

41期生の学年目標は「トライする! 知る。つながる」。

中学入学以来、この学年では「トライする(=やってみる)」ことを特に奨励してきました。トライしてみると、もちろん上手くいくこともありますが、ミスすることもあります。そのミスからも多くのことを「知る(=学ぶ)」ことができます。トライしなければ、成功もミスも起こりません。

学年では、ミスを恐れることなく諸活動に積極的に取り組み、体験して、多くのことを学びとってほしい、との思いのもと、6年間日々生徒たちと過ごしてきました。

卒業後、桐蔭学園で得た多くの知見を糧に、より積極的にトライし続け、広い世界とつながってほしいと願っています。

卒業おめでとう!