桐蔭横浜大学

桐蔭横浜大学Toin University
of Yokohama.

教育・授業実践

大学入学前キャリア教育プログラム(1~3月全5回)を開講 2021年度入学予定者(総合型選抜入試・学校推薦型入試)から実施 Zoomを活用したオンライン(同期)での基礎的な学びの機会とワークショップを通じた受講生同士の交流
Vol.8 松井 晋作先生・澤本 敦先生(教育研究開発機構)

掲載日:

本学では2021年度入学予定者(総合型選抜入試・学校推薦型入試等)を対象に入学前キャリア教育プログラム(1月~3月全5回)の実施を案内し、250名を超える受講参加者がありました。これは予想以上の申し込み数でしたが、4月からの入学が決まったとは言え高校生が大学での生活や学びに不安を感じるのは当然であり、また、現在のような社会状況ではさらに増長されているのではないかと考えています。大学としては、将来への希望と期待に胸をふくらませて入学を待っている高校生たちを親身になって迎えてあげられるように、さらには本学での学びを最大限に活かしていけるようにと考え、教育研究開発機構がこのプログラムを企画・運営しています。

プログラム(全5回)は土曜日10時~12時に設定し、コロナ禍でも受講生それぞれが落ち着いた環境で学べるようにZoomを活用してオンラインでの基礎的な学びの機会を創りました。そして、各セッションではテーマに沿ったワークショップを通じて、受講生同士の交流が活発にできるように考えた流れとなっています。
このプログラムは松井晋作先生(教育研究開発機構)が中心となって進められますが、チューターの方々の協力をいただきながら受講生の参加と理解とのフォローアップをしていきます。
1月23日(土)に第1回プログラムを実施し、第2回~第4回はオンラインで、第5回はリアル(キャンパス内での対面講座)での実施を予定しています。各回プログラムの様子について順次紹介していきます。

先生へのインタビュー

【第1回プログラムの様子(ガイダンス・自己紹介・大学紹介・アイスブレイク)】 1月23日(土)に受講生212名がZoomで参加して行われ、森 朋子 副学長は冒頭の挨拶の中でこのプログラムの目的について次のように伝えました。  ① 大学入学前の段階から積極的に自ら学ぶ姿勢を身につける。  ② 大学の学びを経験し、必要な知識を培う。  ③ プレゼンテーションを通じて、効果的に自分の意見を伝える力を養う。 次いでチューターおよびスタッフ(計13名)の紹介と、全5回のプログラム内容説明が行われました。(別記プログラム概要参照) この入学前教育プログラムは、文部科学省(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/index.htm)が示す、「一人一人の社会的・職業的自立に向け,必要な基盤となる能力や態度を育てることを通してキャリア発達を促す」ために、①高校生から大学生へと意識や態度を適応させる ②受動的な学習から能動的・自律的な学習への転換を促す取り組みである初年次教育をベースとした学びとなっています。 学園紹介動画(https://www.youtube.com/watch?v=VA9iLrRK03o)・大学紹介動画(https://www.youtube.com/watch?v=Jn62Zs7FyZI)の視聴に続いて松井先生が進行役となり、受講生同士のコミュニケーションをとるためにブレイクアウトルームで11部屋に分かれ、自己紹介やチューターへの質問などで30分間を設けました。(各部屋にファシリテーターとしてチューター1名を配置) 次は、“自己と他者を知るプログラム”である“Who am I”の作成です。各自が「私は~です。」という自分に関することを5分間で15個書き出した後に、ブレイクアウトルームでお互いに発表しあいました。その後、司会者を受講生が担当するという指示を受け、各部屋4~5人に分かれて1回あたり7分間で3周回して内容を共有しました。そこでは、お互いを知るための質問時間が足りなくなるほどだったという報告が各部屋の受講者からあり、これは予想以上の盛り上がりを見せました。自分と同じような内容があったり、内容は違っていても似ている考えを持っている人がいたりしたという感想が聞かれました。 この後に松井先生から、自己理解と他者理解をテーマにして、アイデンティティ形成の本質やアイデンティティの危機などを理解するためのアドバイスがあり、青年期のアイデンティティの形成についての説明がありました。受講生の交流だけが目的なのではなく、自ら学ぶ意欲を高めていくことが大切であることを示しました。 最後に、次回のプログラムと次回までの課題(資料事前作成)について提示し、今後の連絡手段としてSlackを活用することを説明して終了となりました。 また、今回のチューターの一人である関谷 まみあさん(本学スポーツ健康政策学部4年)は、先輩としての存在感を示してくれる活躍ぶりでした。 2021年度 桐蔭横浜大学 入学前キャリア教育プログラム(概要) 【対象】総合型選抜入試・学校推薦型入試にて本学が入学を許可した高校生 【期間】2021年1月~3月(全5回プログラム:土曜日10時~12時) 【目的】入学が確定した高校生が本学の理念のもとに集い、これまでの自身の経験から弱みや強みを再認識し、仲間と協働的活動を行うことを通じて、新たな大学での学びに向けたやる気や意欲、そしてキャリア意識を高めさせていく。 【到達目標】  *知識:本大学での学びについて理解することができる。  *思考・判断・表現等の能力:自らを振り返り、自身の状況や考えを表現したり周囲に伝えたりすることができる。  *学びに向かう力:大学で学ぶ自分の姿をイメージしながら積極的に学びに取り組むことができる。 【プログラムの評価点】  *知識:各課題提出  *思考・判断・表現等の能力:プレゼンテーション  *学びに向かう力:グループ活動の積極性や貢献 【セッションの方法】 オンデマンド(非同期)とオンライン(同期)、そしてリアル(対面授業)の3種類を併用する。 【時間外学習】各セッションの間にて課題に取り組む。最終報告会に向けたグループ間の自主的学習を行う。 【セッション予定】(隔週土曜日 10:00~12:00)   第1回(1月23日)『ガイダンス・自己紹介・アイスブレイク・大学紹介』   第2回(2月6日) 『過去の自分を考える ワーク①』   第3回(2月20日)『“桐蔭の学ぶ”について考える ワーク②(先輩から学ぼう)』   第4回(3月6日) 『未来の自分を考える ワーク③』   第5回(3月20日)『もう一度、自分に向き合う ワーク④』※キャンパス内で実施予定

授業の様子


教員プロフィール:澤本 敦

教育研究開発機構 客員教授



Clip to Evernote このエントリーをはてなブックマークに追加 Check

新型コロナウイルスに関する本学の対応について オンライン授業実践 奨学生制度・奨学金制度