※詳細は「入試要項」をご覧ください。
現代教養学環の総合型選抜の入試科目は、小論文と面接です。
総合型選抜、小論文のテーマ一覧(注:設問ではありません)は以下を確認してください。
5つのテーマから1つを選択してください。テーマの番号をクリックすると、各テーマの<ノートまとめのポイント>に移動します。
(1) | SNSが普及している現代社会で自分の信念や価値観に基づく選択をすることの難しさについて考える。あなたの選択は本当に自分で良いと思って決めたことなのだろうか。SNS時代において他者の意見は、自分の判断にどのような影響を与えているのか。 |
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(2) | 地域の課題と課題解決の方法を考える。横浜市が抱える地域の持続可能性に関わる課題とはなにか。 |
(3) | 特定の企業を取り巻く環境について状況分析を行い、あなた自身が感じる課題、それに対する改善点をを考える。 |
(4) | 多文化共生社会の実現に向けた地域の課題について分析を行い必要な施策を考える。共に生きるために必要なこととはなにか。 |
(5) | 脱炭素社会の実現に向けて日本政府が抱える課題について分析を行い、必要な施策を考える。 |
事前学習用資料のリンクは、本学以外の外部サイトへと接続します。ご了承ください。
小論文のテーマ | ノートまとめのポイントと事前学習用資料の例 |
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(1)SNSが普及している現代社会で自分の信念や価値観に基づく選択をすることの難しさについて考える。あなたの選択は本当に自分で良いと思って決めたことなのだろうか。SNS時代において他者の意見は、自分の判断にどのような影響を与えているのか。 | <ノートまとめのポイント> 私たちは、毎日多くの判断や選択をしながら生活をしています。たとえば、今日は何を着て出かけようかといった選択や、ある(社会的)出来事についての良し悪しといった自分の意見や価値判断などがあります。しかし、その選択や判断は必ずしも合理的、客観的ではなく、さらに、自分の信念に基づくものであるとは限りません。このような人間の判断や選択は、判断をする際の個人の認知的バイアスや判断のもとになる情報の媒体の特徴やその内容が影響しています。現代は、私たちが情報を得る手段としてSNS(主にInstagramやTikTok、YouTubeショートなどの動画)の影響が大きくなっています。このような社会における「自分の判断にSNSがどのような影響を及ぼしているのか」について考えることが本テーマの課題になります。 まず、事前学習のために提示した資料を読み、「人間の判断や選択に関する特性」や「SNSにおける情報発信の特徴」について理解してください。その上で、あなたが日頃、SNS(主にInstagramやTikTok、YouTubeショートなどの動画)で流れてきた/バズっているものを、社会全体の情報として批判なくいいと思って受け入れてしまっていないかどうかを考えてみましょう。また、あなたの周りにいる大人2名(以上)と友人2人(以上)に対して、情報を得る際にSNSをどの程度使用しているのか、その情報をどのように選択や判断に利用しているのかを聞いて、メモをまとめてください。 |
<事前学習用資料の例> | |
教員授業資料(PDF) | |
国立青少年教育振興機構 高校生のSNSの利用に関する調査報告書 | |
株式会社NTTドコモ モバイル社会研究所 モバイル社会白書2023年版 | |
総務省情報通信政策研究所 令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要> | |
日本心理学会 心理学ワールド SNSの中で“つくられる真実”と“対立する正しさ | |
松井彩子(2021) SNSにおける他者の存在の影響 Japan Marketing Journal, 40(3), 67-77 | |
<そのほかの検索キーワード> #意思決定行動 #若者の価値観 #情報の取捨選択 #ソーシャルメディア時代 |
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(2)地域の課題と課題解決の方法を考える。横浜市が抱える地域の持続可能性に関わる課題とはなにか。 | <ノートまとめのポイント> ノートのまとめのポイント:人口減少や少子高齢化が進行するなかで、地域社会は多種多様な課題を抱えています。日本全体に共通して言える課題もあれば、大都市圏特有の課題、過疎地域特有の課題など、地域によって抱える課題は様々です。社会課題を解決するための基礎として、横浜市が抱える地域の持続可能性に関わる課題について分析をし、自身の考える解決方法を提示することが本テーマの課題になります。 事前学習用資料を読んで、現代日本が抱える大きな課題について理解をしたうえで、横浜市が抱える地域の持続可能性に関わる課題について調べ、自身の考える解決方法について考えてください。例えば、横浜市の運営方針(施策・計画)を読むことで、横浜市の抱える課題の発見や解決につながるヒントが見つかるはずです。(検索する場合には「横浜市 運営方針(または施策、計画などのキーワード)」で調べてください。 |
<事前学習用資料の例> | |
教員授業資料(PDF) | |
経済産業省「未来人材ビジョン」 | |
国土交通省「総合政策」 | |
内閣府男女共同参画局「令和6年版男女共同参画白書」 | |
<そのほかの検索キーワード> #地方創生 #地域振興 #人口減少社会 |
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(3)特定の企業を取り巻く環境について状況分析を行い、あなた自身が感じる課題、それに対する改善点を考える。 | <ノートまとめのポイント> 教員授業資料に示されるマーケティングの手法を参考にして、自分自身が関心を寄せる企業のWebサイトを読んで、重要な情報についてメモを作成しておいてください。その企業について、様々な観点から調べることが重要になります。調べる企業が、上場している企業であれば、有価証券報告書も参考になるでしょう。あなたの街の身近なビジネス例(起業例)については、中小企業庁の起業家教育の協力事業者(起業家)リストも参考になります。 |
<事前学習用資料の例> | |
教員授業資料(PDF) | |
金融庁「EDINET」 金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム | |
中小企業庁「起業家教育の協力事業者(起業家)リスト」 | |
製造業界の会社・企業一覧(全国) | |
<そのほかの検索キーワード> #マーケティング #SWOT分析 #ビジネスプラン |
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(4)多文化共生社会の実現に向けた地域の課題について分析を行い必要な施策を考える。共に生きるために必要なこととはなにか。 | <ノートまとめのポイント> グローバル化が進むなかで、外国人がひとりの市民として日本社会で暮らすためには文化や慣習、言語、宗教の違いなど、克服しなければならない課題が多くあります。先行して取り組んでいる自治体の事例に着目し、どのような取り組みがこれらの課題を解決することに有効であるのかを考察することが本テーマの課題になります。 事前学習用資料として提示した日本経済団体連合会の資料等を参考に、日本の外国人受け入れに対する戦略・施策がどのようなものであるかを理解したうえで、富士通総研や多文化共生ポータル等の資料を参考にして、現実にどのような課題があるのかを整理してください。そのうえで、「多文化共生事例集」等も参考に、自分の暮らす自治体あるいは興味のある自治体の取り組みの内容について2つ以上調べて、参考にできそうな内容をメモにまとめてください。 |
<事前学習用資料の例> | |
教員授業資料(PDF) | |
一般社団法人 日本経済団体連合会「Innovating Migration Policies―2030年に向けた外国人政策のあり方―」 | |
富士通総研「我が国に生活・滞在する外国人の現状と外国人が生活・滞在する上での課題」 | |
出入国在留管理庁「外国人支援ポータルサイト」 | |
総務省「多文化共生事例集」 | |
<そのほかの検索キーワード> #多文化共生 #在留外国人 #外国人住民 |
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(5)脱炭素社会の実現に向けて日本政府が抱える課題について分析を行い、必要な施策を考える | <ノートまとめのポイント> 国連が提唱する持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals、SDGs)の1つとして気候変動への対応が求められています。地球温暖化による様々な自然災害は私たちの生活を脅かしており、各国が喫緊に取り組むべき課題であると指摘されています。そこで「脱炭素社会の実現」についての日本政府の抱える課題と解決策について考察を深めることが本テーマの課題になります。 環境省や外務省等のサイトを参考にして、「脱炭素」とはなにを意味しているのかについて理解をし、それに関連する国際的な動向を把握してください。そのうえで、日本政府の取り組みに対する課題を2つ以上挙げ、その解決策について考えてください。各国の最新の削減目標を参考に、その達成の実現可能性について考えることで、複数の課題が見つかるはずです。 |
<事前学習用資料の例> | |
環境省「2050年カーボンニュートラルの実現に向けて」 | |
環境省「地方公共団体における2050年二酸化炭素排出実質ゼロ表明の状況 ※このページからリンクで飛んで「2020年以降の枠組み:パリ協定」のページについて目を通しておくこと |
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外務省「気候変動」 ※このページからリンクで飛んで「カーボンニュートラル」の動画について目を通しておくこと |
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<そのほかの検索キーワード> #パリ協定 #カーボンニュートラル #ゼロカーボン |