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オンライン新入生登校日(中等教育学校)

2/13(土)は中等教育学校の新入生登校日。今回は新型コロナウイルス感染防止のため、オンラインでの実施となりました。

例年は教室で先輩たちが新入生をリードしながら交流するのですが、今年はオンラインによる新入生歓迎会「噂の! TOIN マガジン」を企画。14:00から30分間、YouTubeでライブ配信しました。1年生・2年生で構成される実行委員たちが企画し、シンフォニーホールスタッフの助けを借りながら、自分たちで運営しました。

放送スタジオとなったグローバルラウンジの様子です。

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司会の2人(1年)。今回の番組は、ニュース形式で桐蔭学園のことを知ってもらおうというコンセプトだそうです。

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生徒会長・橋本君(2年)の挨拶です。

「これからの新しい生活では、積極的にさまざまな経験を積み重ねてください。桐蔭学園での生活は人生のほんの一部かもしれませんが、とても貴重な時間です。ぜひ桐蔭学園での生活を楽しんでください」

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番組では、生徒たちが制作した桐蔭中等の紹介ビデオやクラブ活動の紹介、学園祭の様子などが次々とテンポよく取り上げられていきました。

それにしても、前日初めて機材に触ったとは思えないほど使いこなしています。私(岡田)の世代からすると、軽いカルチャーショックを覚えてしまうほど。さすがデジタルネイティブ世代ですね。チームワークも抜群。感心しました。

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新入生の皆さん、オンライン歓迎会はいかがだったでしょうか。これを視聴してくれた皆さんが、4月から始まる桐蔭学園での生活を楽しみにしてくれるようになったら何より嬉しいことです。

在校生一同、皆さんのご入学を心から楽しみにしています。

今回、企画・運営を担ってくれたスタッフ。拍手です。

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そして今回のチーフプロデューサー・中村向我君(2年)と。素晴らしいバイタリティーを発揮してくれました。

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高校入試 無事終了しました

今から約1年前、新型ウイルスの感染拡大が本格化し、あっという間にパンデミックとなってしまいました。高校受験生として過ごしたこの1年間、皆さんは何を感じてきましたか?

【寒い朝、緊張した面持ちで試験会場へ】

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今、日本は、そして世界は、誰もが経験したことのない大変な問題を抱えています。先が見通せない閉塞感も漂っています。このような状況を「何とかしたい」と思う人も皆さんの中にいることでしょう。

しかし、残念ながらそれは不可能だと私は思います。「何とかする」のに見合った知識、経験、判断力がまだ備わっていないからです。しかし、それは中学生である皆さんとしては当然のことなのです。

大切なことは、現在の状況をしっかりと記憶しておくこと。日々変化する事態を現在進行形で把握し、心に刻んでおくことです。そして、この瞬間の自分の「思い」を忘れないこと。新型ウイルス問題の中、高校受験生として過ごした自分はどう思って何を感じていたのかを、のちの自分のために胸に焼き付けておくことが大切なのです。

決してあってほしくないことですが、将来同じような問題が起きた時、進むべき道を冷静に見極め、指し示すことができるのは、まさに今回の問題を高校受験生として経験した皆さんの世代です。その時初めて「何とかしたい」という今の切実な思いが達成されることになるのです。

【校舎入口での検温へのご協力、ありがとうございました】

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私(岡田)はつねづね、桐蔭生に「夢を追うこと、夢を語れる情熱を持つこと」の大切さを話しています。「何とかしたい」という夢。これを達成するのは、今の、強い思いにほかなりません。新型ウイルス問題で先が見通しにくい今だからこそ、未来に目を向けてほしいのです。そして、皆さんの夢に思いを馳せてほしいのです。

高校に入学したら、ぜひとも「夢を語れる情熱」を持ってください。そして、「どんな未来を生きたいか」考えてください。

【受験おつかれさまでした】

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まずは本日の受験、本当にお疲れさまでした。公立高校の受験を控えている皆さん、体調を万全に整えて頑張ってください!

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高校を受験する皆さんへ

高校を受験する皆さん。皆さんが平等に持っている最大の資源とは何でしょうか?

それは「時間」です。時間は誰にとっても平等に流れているものだと言われています。たしかに、私たちが同じ時間軸を共有している以上、時間の流れは誰にとっても均質であると考えることができるでしょう。

でも、本当にそうでしょうか。友だちとおしゃべりに夢中になっている1時間と、片や単調で面白くない作業をしている1時間とは、同じ1時間でもその長さが違って感じられるはずです。均質に流れている時間を物理的時間とすれば、こちらは心理的時間ということができます。

このことは、若い頃と年をとってからの時間の流れの違いにも当てはまります。あるフランスの心理学者の説によると、15歳の人が感じる1年というのは、30歳の人が感じる1年の2倍、45歳の人の3倍の長さになるそうです。

皆さんは長い人生の中で、今、最も多感な時期にいます。それは、最も豊かな心理的時間を過ごしているということなのです。

【写真左は高校職員室、右はグローバルラウンジの様子(昨年10月)】

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いよいよ始まる高校受験。皆さんは人生で最も多感な、そして豊かな時間の真っただ中でこれを経験することになります。どれほど大きな意味のあることか、想像できるでしょう。

だからこそ、後悔しないでほしい。結果がどうであれ、「全力を出し切った!」と言える受験にしてほしい。

この1年、コロナ禍の中で思い通りに進まなかったことも数多くあったことでしょう。桐蔭生の先輩たちも同じ境遇でした。しかし、そんな中でもオンライン学園祭を企画・実現させたり、三密を避けたクラブ活動の運営方法を考えたり、学園の紹介動画を作成したりと、コロナ禍など感じさせない活き活きとした姿を見せてくれています。私(岡田)は、そんな「コロナに負けない」桐蔭生を本当に頼もしく思っています。

【昨年12月に行われたオンライン学園祭の様子】

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【オンライン学園祭に向けてクラス動画撮影中(昨年10月)】

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皆さんもどうかコロナに負けることなく、受験に向かってください。応援しています。

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中等入試(第3回)

2/3(水)、中等入試(第3回)を実施しました。今年はコロナ禍の中ということで、さまざまな点で例年と異なる対応となりました。

校舎に入る際には体温の計測(手首による非接触)を行ったり…

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いたるところに消毒液を設置して、こまめな手指消毒をお願いしたり…

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入口付近が「密」になるのを避けるため、「本日のご案内」(ご案内プリント)をお配りすることはせず、公式サイトからご確認いただくようにしたりと…

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受験していただいた皆様には多くのご不便をおかけいたしました。そしてご協力、誠にありがとうございました。

【臨時駐車場を設け、送迎にお車をご利用いただいたり、車内でお子様をお待ちできるようにもしました】

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中学受験をすると決めたその日から、お子様は今日までさぞかし頑張ってきたことと思います。

模試が思うようにいかず、ふがいなさに落ち込んだこともあるかもしれません。思いっきりスポーツや習い事に打ち込む友だちを羨ましい思いで、時にはうっすらと目に涙をためて眺めていたこともあるかもしれません。しかし、そのような姿を決してお父さんお母さんには見せることなく、気丈にふるまっていたかもしれません。

その中学受験も間もなく終わります。「結果」が出ることになります。

保護者の皆様、今一度思い出してください。なぜ中学受験を志したのでしょうか。その理由は各ご家庭でさまざまだとは思いますが、究極的には「お子様の幸せのため」だったのではないでしょうか。

「お子様の幸せ」とは、お子様がさまざまな経験を重ねながら、将来力強く歩んでいける力を獲得すること。決して受験の結果だけで幸せに結びつくわけではありません。受験の結果だけで幸せになれるのなら、それはゲームと同じ。受験はゲームではありません。

受験を終えたお子様にどんな言葉をかけますか? お子様の成長を願うのなら、そしてお子様の幸せを願うのなら、どうか自己肯定感を醸成するような言葉をかけてあげてください。

「よく頑張ったね!」「頼もしいよ!」

お子様の頑張りを一番近くで見ていたお父さんお母さんであれば、この一言で十分です。この一言がお子様の自己肯定感を醸成し、力強い成長へとつながるのです。

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4月になると、桐蔭学園は満開の桜で包まれます。この桜の下で、皆様とお会いできることを心待ちにしています。

桐蔭学園を受験してくださった皆様、本当にありがとうごさいました。

 

※受験会場でご挨拶をしていると、実に多くの方から「ブログ見てます!」と声をかけられます。あわせて感謝いたします。

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中等入試(第2回)

2/2(火)は中等入試(第2回)です。桐蔭学園では午後入試のみが行われました。朝のうちは風雨が強く、他校の午前入試に向かう受験生の皆さんが心配になるほどでした。

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しかし、午後になると急速に天候が回復、桐蔭学園の午後入試が始まるころには気温も上昇し、穏やかな気候となりました。日なたでは少し動くと汗ばむくらいの陽気です。

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私(岡田)は、物事の価値というものは、それが終わった時に初めてわかるものだと思っています。たとえば、今まさに小学校生活の真っただ中にいる皆さんに、「小学校生活の価値とは?」と尋ねてみても返答に困ることでしょう。小学校生活を終え、それを振り返った時に初めて実感できるものなのです。

さまざまな行事も同じこと。皆で準備をして成功した運動会、目標を持って参加した合宿。どれもが終わって初めてその価値がわかるものだといえます。

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中学受験の価値とは何でしょうか。もちろん、合格することを目標にここまで努力してきたわけですから、合格という結果が出ることがベストであることはいうまでもありません。では、思うような結果が出なかった場合、中学受験は「価値がなかった」「意味がなかった」といえるのでしょうか。

決してそんなことはありません。結果がどうであれ、中学受験を経験したことそのものの「価値」「意味」というものが必ずあります。それは、今まさに受験の真っただ中にいる皆さんが、受験を終えた時に初めて実感できるものなのです。

ですから、どうか受験をすべて終えた時に振り返ってみてください。中学受験をすると決めたその時から今までのことを。結果はどうであれ、そこに必ず何らかの価値があったはず。その価値を見つけ、しっかりと心に刻んでおくことが、皆さんの今後にとってとても大事なことなのです。

せっかく経験した中学受験。今後の長い、そして素晴らしい人生の糧としてください。それが私たち私学人共通の願いです。

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今日は節分。2/2が節分に当たるのは実に124年ぶりだそうです。明日は立春、春はもうそこまで来ています。

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中等入試(第1回)

2/1(月)は中等入試(第1回)。朝は一時的に雨がぱらついた時間もありましたが、寒さも和らぎ、概ね穏やかな天候の下で行うことができました。

ただ、午後入試については大変多くの皆さまに受験していただいたところ、ご来校時間が集中してしまったため、できるだけ「密」を回避するべく全時程を20分繰り下げて実施させていただきました。ご迷惑をおかけいたしました。

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今回の入試はコロナ禍の中での実施となり、例年と異なる点がいくつもあります。そのうちの一つが、お車で来校された場合、学園内に設けた臨時駐車場に停めていただくことができるようになっている点です。

多くの方が利用されていました。

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私(岡田)が教師になって2年目、初めて担任を持った頃の話。日々中学1年生と過ごす中で彼らがよく口にする疑問がありました。

それは「なぜ勉強しなければならないの?」というものです。

当時、私はそれなりの答えを持ち合わせていたつもりでしたが、正直、確固たる自信を持って答えられるわけではありませんでした。

そこで、最初の保護者会の際に「お子様から『なぜ勉強しなければならないの?』と訊かれたら、どのように答えますか?」と尋ねてみたところ、保護者の皆さんも腕組みをしてじっと考え込んでいる様子。

それから3年近くが経ち、この生徒たちが中学を卒業する際、ある保護者の方から長いお手紙をいただきました。その一節に「先生がいつか言っていたあの質問に対する答え、ずっと考えていました。もし私が子どもから『なぜ勉強するの?』と訊かれたら、『感動を得るためじゃないかな』と話したいと思います」と記されていました。

特に理由などは記されていませんでしたが、ストンと腑に落ちました。

勉強するということは新しいことを知る、知見を得るということ。今までわからなかったことがわかるようになるということです。そのとき、「ああ、そうだったのか!」という感動を得るはずです。これが勉強すること、学ぶことの意義だと思うのです。

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中学受験に向け、お子様は大変な努力をされてきたことでしょう。それこそ、「なぜ勉強するの?」と尋ねられることがあったかもしれません。それは「感動を得るため」だったのではないでしょうか。

中学受験を経験されたお子様は、多くの感動を得てきたはず。合否はもちろん大切ですが、 このような視点から見てあげることで、お子様の成長を促すことができるのかもしれません。

本日の受験、お疲れさまでした。

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