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三谷英弘文部科学大臣政務官 視察

10/22(木)、三谷英弘文部科学大臣政務官が視察に来てくださいました。桐蔭学園のアクティブラーニング型授業、ICTを活用した学び、コロナ禍の中での教育活動を中心にご覧いただきました。

(写真右から三谷政務官、溝上理事長、板倉文科省教育課程企画室長、私)

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まずは中等5年の倫理の授業から。カントの抽象度の高い観念的な思想がテーマでしたが、習得のためのペアワークがしっかり機能しており、生徒たちの理解度は間違いなく高まっていました。三谷政務官も感心の様子です。

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次に中等1年の国語の授業です。ヘルマン=ヘッセ「少年の日の思い出」が教材。中心人物「僕」の「悲しい気持ちについて考える」ことがテーマでした。1年生らしく、和やかに授業が進んでいます。三谷政務官、熱心に視察されています。

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1年生たち、iPadも駆使していました。まさにデジタルネイティブ世代ですね。

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授業視察のあとは、懇談・意見交換です。桐蔭学園からは、現在展開している新しい学びの取り組みについて説明しました。三谷政務官からは、コロナ禍の中でのオンライン授業やポストコロナ期の新たな学びに関して熱心にご質問いただきました。次の時代に向けての教育のあり方について活発に議論することができ、本当にあっという間に時間が過ぎてしまいました。

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三谷政務官は地元選出の国会議員です。ご多忙の中でも連日地元の駅頭で朝のご挨拶を継続されていることから、桐蔭学園の生徒たちの認知度も高いものがあります。

ご来校ありがとうございました。

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(ちなみに上の写真、右端の板倉室長は私の教え子です。私が初めて担任を持ったクラスの生徒でした。このような形での再会は教師冥利につきますね!)

 

「おにぎりアクション2020」(中等3年生徒会)

国連が制定した世界食料デー(10/16)に合わせ、現在「おにぎりアクション2020」という取り組みが行われています。これはNPO法人TABLE FOR TWOが主催するもので、「『おにぎり』の写真をSNS(Instagram,Twitter,Facebook)、または特設サイトに投稿すると、1枚の写真投稿につき給食5食分に相当する寄付(100円)を協賛企業が提供し、NPO法人TABLE FOR TWO Internationalを通じてアフリカ・アジアの子どもたちに給食をプレゼントする取り組み」(「おにぎりアクション2020」HPより引用)です。

この取り組みに共感した中等3年生徒会では、食堂部と相談し、2週間限定の「新おにぎりメニュー」を企画し、現在販売しています。

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以下、生徒会長・上村君のコメントです。

~E棟では10月19日から30日までの2週間、醤油味のおにぎりメニューを新メニューとして企画し、食堂の皆様のご協力のもと販売しております。(中略)おにぎりの写真撮影を通じて、NPO法人TABLE FOR TWOが実施している「おにぎりアクション」に参加します。少しでも、多くの給食が届き、アフリカの子どもたちに届けられる事を願っています。なお、毎日3分足らずで完売と大好評です~

昼休みのE棟食堂での販売の様子。

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ささやかな企画ですが、ほんの少しでも世界の食料問題に貢献できれば、と願っています。

 

幼稚園のみんなからおいもをいただきました

幼稚園では、毎年恒例の「おいもほり」が行われ、このたびそこで収穫されたおいもをいただきました。子どもたちが一生懸命に掘ってくれたおいもです。

さくら組(年長)のみんなが、お手紙とともにプレゼントしてくれました。━━「どうもありがとう!」

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「これからもお友だちと仲良くして、楽しい毎日を送ってください。今日はどうもありがとう!」

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子どもたちは運動会で披露する「ディズニー体操」を元気に披露してくれました。みんなこの体操が大好きなのだそうです。

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いただいたお手紙とおいも。

「まんげつみたいなかたちのおいもがほれました」━━ご覧ください。見事なおいもです!

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「すいーとぽてとにしてたべたいです」━━みんなはどのようにしていただいたのでしょうか。自分たちで掘ったおいもの味は、きっと格別だったことでしょう。

幼稚園のみんな、どうもありがとう。

 

学年行事日(2日目)

10/16(金)は「学年行事日」の2日目。午前中、F棟を中心に見て回りました。

本来であれば9月に開催する予定であった「鸞鳳祭(らんほうさい)」━━F棟学園祭の名称です━━の代替企画「R祭」(リモート祭)が行われていました。

「今こそ! ONE TOIN」が泣かせますね。

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F棟に入ると、例年鸞鳳祭の名物となっている「階段装飾」が出迎えてくれます。今年も高いクオリティーを誇っています。実行委員の生徒たちが放課後にコツコツと製作してきました。

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今年はハロウィンのシーズンと重なり、カボチャの装飾とコラボして賑やかさも増しています。

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感染防止のため、基本リモートによる実施です。配信される動画を見る女子部生徒たち。クラスTシャツを着て、学園祭気分を盛り上げていますね。

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こちらは中等教育(共学)の生徒たちです。

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初めての鸞鳳祭となる中等1年生は、クラスごとにピタゴラスイッチを作りました。製作にかけられる時間が短かったため、どれほどのものができるか心配していたのですが…。

なかなかの出来ばえです!

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動画(リモート)作品はクラス、クラブ・委員会、有志企画、教員で60を超える作品が出品されたとのこと。後日、投票により優秀賞が決まります。

動画のメイキングはこちらをご覧ください。https://toin.ac.jp/timeline/gakuen/23098/

一方で実行委員たちが中心となり、体育館企画を立ち上げ、女子部高2生徒全員で運営していました。肝心のコロナ対策(密にならない、マスク着用、手指の消毒等)についても、生徒たちが声を掛け合ってしっかりと行っていました。さすが高2、意識の高さを感じます。

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体育館では「迷路、ボウリング、輪投げ」といったアトラクションが用意され、中等の生徒たちが多く訪れて楽しんでいました。

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私(岡田)も輪投げに挑戦しましたが…。笑…。

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今年は新型コロナウイルスの問題で、学園祭や運動会・スポーツ競技会などの行事が中止になってしまいました。その代替として設定したのがこの2日間の「学年行事日」でした。

結果としては大成功。新型コロナウイルス禍の中でさまざまな問題を乗り越えてここまでのことを実現できた生徒たちの企画力、運営力に脱帽です。少々大げさな表現になりますが、コロナ禍を克服した未来を切り拓くのは彼ら彼女らであることを確信しました。

何よりも、生徒たちの達成感溢れる満足げな表情が印象に残る2日間となりました。

それにしても、生徒たちの動画作成能力はすごいの一言! リモートで実施すると、このことを実感します。

 

学年行事日(1日目)

今年度は新型コロナウイルスの問題で、学園祭や運動会・スポーツ競技会などの行事が中止になっています。そこで、10/15(木)と16(金)の2日間を「学年行事日」と設定し、各学年の生徒たちが独自の行事を企画・運営することになりました(高校3年・中等6年は除く)。

1日目の午前中、私(岡田)はA・B棟からE棟の様子を見て回りました。

高校共学2年では、12月に行われる「オンライン鵬翔祭(ほうしょうさい)」に向けての準備・動画撮影が行われていました。学園祭の代替企画です。

これ、どんな動画なのでしょう…?

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学園祭らしい雰囲気ですね。

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ダンスの練習も。

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高校共学1年はスポーツ大会。入学以来、初めての行事となります。ドッジボールで大いに盛り上がっていました。

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E棟に向かう途中、高校女子部1年の生徒たちとすれ違いました。「Toin Orienteering 2020」━━オリエンテーリング大会ですね。

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19のグループに分かれ、ポストを回ってアルファベットを記録するだけでなく、生物の知識や和歌に関するクイズを解いて得点を競うというものです。

彼女たち、カメラを向けるとピースをしてくれる人懐こさがあります。

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E棟前のグランドでは中学男子部3年と高校男子部1年のスポーツ大会が行われていました。男子部の生徒たち、スポーツ大会でははやり「熱く」なりますね。聞いたところでは、朝から気分が高揚気味であったとのこと。

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E棟に入ると、中等3年の生徒たちが動画を撮影していました。こちらも学園祭の代替企画となる「Project O」(プロジェクト オー)。「O」には「online」や「ゼロ(スタート)」の意味が込められていると生徒が教えてくれました。公開は11月の初旬になりそうです。

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こちらは中等4年生。「動かせ!点P!」━━クラス対抗ピタゴラ装置作りです。たった30分間のクラス内作戦会議を経て、すぐにピタゴラ装置作りに取りかからなくてはなりません。クラスの即応力・団結力が試されます。

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今日の結果を明朝一番で発表し、その結果に応じて明日の企画「Hub Capture」(クラス対抗陣取りゲーム)の拠点を最初に制圧できるそうです。

学年行事日1日目・B組

初日の中等4年の企画・運営リーダー、髙橋寿志君。準備段階から素晴らしい働きぶりでした。

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最後は高校男子部2年です。「みらとびプレ発表会」━━10/29(木)に行われる探究の授業(=「未来への扉」略して「みらとび」)の発表会の「プレ」、いわば練習です。当日の本番では後輩たちの前で発表することになりますが、今日はそれに向けてクラスの仲間同士で忌憚のないアドバイスを交わし、発表の質を高めようとする趣旨で行われました。

しっかりとしたレベルの高いプレゼンになっていました。聴き手の「傾聴の姿勢」も自然にできています。さすが高2、感心です。

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質疑応答も活発に。

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コロナ禍の中での学年行事、ささやかな企画ではありますが、貴重な1日となりました。何より、生徒たちの前向きで笑顔溢れる表情が本当に印象に残りました。

思えば、このような1日をこれほど「貴重だ」と感じたことは今までありませんでした。今まで「当たり前」と信じて疑わなかったことが、実は「有り難い」ものであったことに改めて気づいた1日でもありました。

明日は「R祭」(リモート祭)が行われるF棟を中心に回ります。楽しみにしています。

 

「東急電鉄と考える次世代郊外まちづくり」講演(中等2年)

10月10日(土)、中等2年では東急電鉄の沿線開発事業部の方とZoomを利用したオンライン講演会とワークショップを行いました。用賀にある東急のサテライトオフィスと、中等2年7クラスをZoomでつないでの実施です。まずは西野裕久氏および泉亜紀子氏による講演から。

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西野氏からは、桐蔭学園周辺の昔の地図を見ながら宅地開発という営為についてのお話を、泉氏からは、現在「地域」で行われている行政・企業・住民のネットワークについてのお話をいただきました。ちなみに、西野氏は桐蔭学園14期のOBです。

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その後、ペアワーク、グループワーク、まなボードを使っての発表へと進んでいきました。生徒たちは、「東急と桐蔭学園の緑」「区画整理事業」「高齢化が進むまちづくりの課題と、対応に必要な考え方の転換」というテーマで語り直すことができていました。

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中等教育学校のキャリア教育では、1年次に「クラス→学年→学校」、3年次には「世界」をテーマとして展開していきます。その両者をつなぐものとして2年次の「地域」があります。今回の企画はその第一歩。「地域への理解」という点で大変有意義なものとなりました。引き続き東急電鉄の方のご協力をいただきながら、次は「地域への関与」へと進めていきたいと思います。