2/2(金)、中等教育学校の第2回入試が行われました。午後のみの実施です。
【前日とは打って変わって寒い1日となりました】
私(岡田)が担任を持っていたとき、生徒との面談では必ずこう聞いていました。
「君の夢は? 興味あることは? 何がしたい?」
大抵はよどみなく答えてくれるのですが、中には「それが見つからないんです…」などと口ごもってしまう生徒もいます。
このような生徒は「体験」がそのままになっていて、蓄積されていない傾向があります。
また、「今やっていることの意味がわからない、無駄だ」と言う生徒もいます。
そんな生徒にはこう答えます──「今やっていることの意味は今はわからない。全てが終わってから初めてわかるものだ」。
【ここから先は受験生しか入れません】
たとえば修学旅行や合宿などの行事。それが現在進行形として行われている間は、その意味などわからないでしょう。現役の小学生には、小学校生活の意味はわからないものです。全てが終わったとき、初めてその意味がわかるものなのだと思います。
ただ、意味がわかるようになるためには、そのことについての「ふり返り」が絶対に必要です。ある行事を「体験」したら、それをそのままにすることなく、しっかりとふり返りをする。こうすることで、その「体験」が「経験」となり、自分の中に蓄積されます。逆にいえば、「体験」をそのままにしておくと、蓄積されずに消え去ってしまうのです。
【控室となったシンフォニーホール(左)と食堂(右)】
中学入試──その真っ只中にいる受験生には、なかなかその意味はわからないものでしょう。それでよいのです。大切なことは、全てが終わった時にしっかりと「ふり返り」をすること。中学受験は自分にとってどのような意味があったのか。これを考えることで、中学受験という「体験」が「経験」となって自分の中に蓄積されます。それが成長です。
どうか中学受験を「体験」で終わらせることなく、「経験」へと高めてください。
【午後入試が終わるころ、外はもう真っ暗──気をつけてお帰りください】