3/16(木)、高校共学の卒業証書授与式が行われました。スタンダードコース174名、アドバンスコース230名、プログレスコース187名の計591名が晴れて卒業の日を迎えました。
担任の先生が一人ひとりの氏名を心を込めて呼び、卒業生はその場で起立していきます。皆、晴れやかな良い表情をしています。
各クラスの代表が、クラス全員分の証書を受け取ります。
私(岡田)からの告辞です。
「夢を語れる情熱を──皆さんに常に伝えてきたことです。夢は、決してはじめからあるわけではありません。感動を積み重ねていくことで、やがてそれが夢へと成長するものなのです。そして夢は語ることで一歩ずつ近づいていけるものなのです。行き着く先を見失わないよう、君の夢を語っていこう」
続いて、溝上理事長からの祝辞です。
「すべてのことに『まこと』をつくそう。最後までやり抜く『強い意志』を養おう。この二つは創立以来大切にしている校訓です。卒業してだいぶ経つのにこの校訓は忘れない──多くの卒業生の言です。 桐蔭のエートスとして根付いている校訓、皆さんも忘れることなく、力強く歩んでいってください」
最後は卒業生代表による謝辞。それぞれの3年間の経験をもとに、自分の成長を確認し、次のステージに向けての決意を表明してくれました。 3人とも列席者の心を打つ、大変すばらしい謝辞でした。
【中瀬亮誠さん(スタンダードコース)】
【棚網はなさん(アドバンスコース)】
【村田愛佳さん(プログレスコース】
3年前、「国内初の新型コロナウイルスによる肺炎患者が確認された」──このような報道がなされたわずか1か月後、全国の小・中・高、特別支援学校に対して、政府から、臨時休校の要請が出されました。
4月の入学式。出席は新入生のみ、保護者の皆さまにはライブ配信という、異例のものとなりました。その後は、6月まで自宅でのオンライン授業を継続するという形で、この学年の高校生活はスタートしました。以来、前代未聞の事態が連続する3年間となってしまいました。
このような高校時代を過ごした彼ら彼女らの締めくくりとなる今回の卒業式。私は今回の式を通して「どんな経験をも自分にとってプラスにすることの大切さ」を学びました。そして、この世代の今後の活躍を確信しました。
おめでとう。皆さんの今後を心から楽しみにしています。