小山 桂史准教授、尾山 裕介准教授、渡辺 智咲さんの論文が、国際学術誌に受理されました
小山 桂史准教授(スポーツ科学部)、尾山 裕介准教授(スポーツ科学部)、渡辺 智咲さん(スポーツ科学研究科 修士課程修了) の研究成果が、国際学術誌 PLOS ONE(IF: 2.6, CiteScore: 5.6)に受理されました。
本研究では、若年男性を対象に、ステッピング動作(その場足踏み)を「速いテンポ(132 bpm)」「遅いテンポ(44 bpm)」で実施し、動作中の下肢筋活動量や動的バランス指標の違いを検討しました。その結果、平均的な筋活動量(mEMG)は速いテンポで高い、総筋活動量(iEMG)は遅いテンポで高い、動的バランス指標(支持時間やテンポとの同期誤差)と特定の筋活動量には関連がみられない、ことがわかりました。
今回の結果より、若年者では「特定の下肢筋の活動量が大きいほどバランス能力が高い」というわけではなく、テンポによって変化する動作特性そのものがバランス指標に影響することが示唆されました。また、本研究はステッピング動作のテンポを目的に応じて活用できる可能性を示しています。瞬発的な力発揮を高めたい場合には速いテンポ、持続的な筋力発揮を促したい場合には遅いテンポで実施することで、リハビリテーションや体力トレーニングにおいてより効果的な運動処方に繋がる知見となりました。
論文雑誌:PLOS ONE
論文:Comparison of lower limb muscle activation between slow and fast tempos during the stepping test in young men