終了式の日に…(桐蔭生の皆さんへ)

今朝、とあるラジオ番組を聴くともなく聴いていたところ、Creedence Clearwater Revival(以下、CCR) というバンドの「Someday never comes」という曲が流れていました。これは1972年にリリースされた曲ですので、当時小学校に入学したばかりの私(岡田)が同時代的に知っていたわけではありません。高学年になって洋楽(ロック)に目覚め、中学に入学してしばらく経ったころCCRというバンドを知り、カントリーロック調のこの曲が大変気に入ったという、いわば「後追い」でした。

当時はあまり意識していなかったのですが、この曲は歌詞が魅力的であることに改めて気づきました。

First thing I remember was askin’ papa,

“Why?”,

For there were many things I didn’t know.

And Daddy always smiled;took me by the hand,

Sayin’,”Someday you’ll understand.”

知らないことがたくさんあった自分が、父親に「どうして?」と尋ねると、「いつかお前もわかるようになるさ」と答えてくれた、という(おそらく)少年時代の記憶で始まるこの曲は、サビの部分で

You better learn it fast;you better learn it young,

‘Cause, “Someday” Never Comes.

との印象的なフレーズが何度も繰り返されます。「若いうちに学んだ方が良い。なぜなら『いつか』なんて絶対にやってこないから」といったところでしょうか。

ふり返れば、少年時代から「いつかは…」と思いながら、結局解決せずにここまで生きてきたことのなんと多いことか。数多くの「いつかなんとかしよう」を抱えて生きている存在、それが私たちなのかもしれません。久しぶりにこの曲に触れ、妙に心に沁みた朝でした。

世界的に先行き不透明な状況が続いています。自由に動き回ることもままならず、何とも形容し難い閉塞感も漂っています。

しかし、必ず出口は見えてきます。

その時、今抱えている「いつかなんとかしよう」を少しでも減らすように行動しませんか。

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本日(3/24 火)は、本来であれば終了式が行われる予定でした。急遽、自宅学習の措置となって3週間あまり。桐蔭生の皆さんが最後に登校した2/29(土)にはまだまだ冬の装いであった学園の桜の木も、今は五分咲きといったところです。

人間世界の閉塞的状況を尻目に、自然は悠々と季節を謳歌しているかのようです。

皆さんと再開できる日を楽しみにしています。