月別アーカイブ: 2020年2月

中等入試(2日目)無事終了しました

2/2(日)、中等教育学校の入学試験(2日目)が行われました。今朝も大変寒い朝でしたが、受験生の皆さんは元気に来校してくれました。

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30年以上、教員として生徒たちと日々接する中で、いろいろな声を聴いてきました。中でも私(岡田)が気になってしまう声として、「今やっていることにどんな意味があるのかわからない」というものがあります。

私は現在進行形で行っている物事の意味というものは、それが終わってみて初めてわかるものだと思っています。修学旅行の最中にその意味はわからないし、現役の中学生に中学生活の意味を問うても答えるのは難しいでしょう。もちろん、その瞬間その瞬間に感じることはさまざまあるでしょう。しかし、その物事の総合的な価値というものは、終わった後でふり返ることによって初めて意味づけがなされるものなのです。

これが「体験を経験にする」ということなのだと思います。物事を体験しても、そのままにしていては自分のこととして蓄積されることはありません。体験をふり返り、意味づけをすることによって初めて経験となり、蓄積されるのです。

「今やっていることの意味がわからない」━━それは意味を問う時期を誤っているのではないでしょうか。今やっていることが終わった時に初めて意味を問うべきではないのか、と思うのです。

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お子様が中学入試の真っ只中にいる今、その意味を求めてもなかなか答えは見いだせないかもしれません。だからこそ全てが終わったときに、今回の中学入試という体験をしっかりとふり返ってほしいのです。そうして初めて、この体験がお子様の経験となります。

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私たち私学の教員は、中学入試を通じてお子様に成長してほしいと思っています。今回の体験が経験となって、お子様の成長につながることを願ってやみません。

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中等入試(1日目)無事終了しました

2/1(土)、中等教育学校の入学試験(1日目)が行われました。この季節、私たち教職員が最も心配するのは当日の天気。とにかく「雪だけは降らないでほしい」という祈るような気持ちなのです。

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今朝の天気は快晴(寒い朝でしたが…)、心配も杞憂に終わりました。入試も無事に終了いたしました。本日受験した皆さん、保護者の皆さん、お疲れさまでした。そしてありがとうございました。

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私(岡田)が初めて担任を持ったのは、今から30年ほど前のことです。中学1年生のクラスでした。まだまだあどけなさが抜けないものの、確実に大人への入口にさしかかっている彼らがよく口にしていたのは、「なんで勉強するの?」という疑問でした。

最初の保護者会の際にこの話をしたところ、卒業間際になってある保護者の方から長いお手紙をいただきました。その中にこのような一節があったのです。

「なぜ勉強するのか。私がこう問われたら、『感動を得るためだ』と答えるでしょう」

腑に落ちました。私たちは学ぶことによって、「ああ、そうだったのか」という感動を得ることになります。これが学ぶことの意義なのです。そして、その感動を積み重ねていくことで、やがてそれが夢へと成長する。30余年の教員人生において多くの卒業生を送り出す中で、この考えは私の信念として確立されていきました。

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受験勉強は確かに大変です。辛いこともたくさんあったことでしょう。しかし、学ぶことによって得た感動も、それ以上にたくさんあったのではないでしょうか。

入試を終えた皆さんが、今までに得た数々の感動を夢へと成長させてくれることを心から願っています。

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