月別アーカイブ: 2020年8月

明日から2学期です!

 いよいよ明日から2学期が始まりますね!先生もみんなに会えるのを楽しみにしています。
 読書からの課題を確認します。

全学年:読書感想文コンクールの作品(明日、担任の先生に提出です。)
    ※1年生は自由参加なので希望者だけです。

2,3,4年:読書記録カード
 読んだ本を記録してください。夏休みに読んだ本で書いてない本があれば忘れずに書きましょう!何冊以上、という決まりはないので、読んだ分だけでいいですよ。最初の読書の授業で提出です。

 まだまだ暑い日が続きます。今日は早く寝て、明日に備えて体調を整えておきましょう!

 

夏休み名作紹介まとめ

 さて、これまでに10作の名作を紹介してきました。面白そうなものはありましたか?読んでみたものはありましたか?
 名作、というとちょっと身構えてしまう人もいるかもしれません。難しそうだな、昔の話なんて…、最近のものがいいよ、と思う人もいるでしょう。ですが、何十年も、場合によっては百年以上も昔に書かれて今も読まれている話ですから、面白くないわけがないんです。面白くなかったら、どこかの時に読まれなくなって、今では出版されていません。
 紹介してきたものはどれも先生が自信をもってすすめられる本ですので、ぜひ、読んでみてくださいね!これまでに紹介した作品を一覧にしておきます。
 今はまだ難しそうだな、という人は、もう少し本を読むのが得意になったら、この記事を見かえしてみてくださいね!

  作品・シリーズ名 舞台 作者
シャーロックホームズ イギリス アーサー・コナン・ドイル
赤毛のアン カナダ ルーシー・M・モンゴメリ
ニルスのふしぎな旅 スウェーデン セルマ・ラーゲルレーフ
アラビアンナイト イラクなど いろんな人が書いています
ルパン フランス モーリス・ルブラン
ハイジ スイス ヨハンナ・スピリ
アーサー王物語 イギリス いろいろな人が書いています
インガルス一家の物語 アメリカ ローラ・インガルス・ワイルダー
西遊記 中国 諸説あり
10 おくの細道 日本 松尾芭蕉
 

夏休み名作紹介10

 たくさん紹介してきたこの名作シリーズも今日で10作品目、そして今日で最終回です!最終回の今日は日本が舞台の本をご紹介します!松尾芭蕉の書いた「おくの細道」です。
 この本は、江戸時代の俳人(俳句を作る人)であった松尾芭蕉が150日間かけて日本をめぐり、その各地で感じたことを文章や俳句にして残したものです。何日にどこに行った、ということなどもわかるので、読んでいると一緒に旅行している気持ちになれるかもしれません。実際にこのコースをめぐっている人などもいるそうですよ。
 松尾芭蕉の有名な俳句に、「古池や 蛙(かわず)飛び込む 水の音」という俳句があります。奥の細道の中にも有名な「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」なども載っています。どこかで聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
 そんな名句を残した松尾芭蕉ですが、実は忍者だったのでは……という説があります。松尾芭蕉のたどったコースはなんと2400㎞もあるそうです。150日でそれを回るには、毎日16km以上歩かなくてはいけません。一日も休まず、山道でも気にせずに150日間毎日です。当時45歳くらいだった松尾芭蕉がそんなに元気に歩き回れるのか?そして、不自然に長い期間泊まっていた場所があることから、忍者としてその場所を調べていたのでは……。なんていうように考える人がいるそうです。本当かどうかはわかりませんが、忍者の書いた本かもしれない、と思うとまた違った読み方ができますね。
 ただし、興味が出て読みたい!と思った人、残念ですが元の本はかなり内容も難しいので、原本をそのまま読むのはたぶん大変です。小学生向けに漫画だったり図解だったりしながら説明してくれている本がたくさん出ているので、最初はそちらを見ることをお勧めします。読んでみて面白いな、と思ったら、中学生や高校生になってから、ぜひ元の本も読んでみてくださいね。

 

夏休み名作紹介9

 今日は日本にも近い国、中国のお話「西遊記」をご紹介します。西遊記は天竺(今のインド)へ経典という仏教の教えを書いた巻物を取りに行くお坊さんとお供の活躍を書いたお話です。西遊記を読んだことがなくても、お供の3人のことは知っている人が多いのではないでしょうか。河童の沙悟浄、豚の猪八戒、猿の孫悟空の3人です。特に孫悟空は中国だけではなく、日本でも人気があるので、それをモデルにしたキャラクターもたくさんいます。
 また、3人が仕えたお坊さんは三蔵法師でした。三蔵とは仏教にとても詳しい人という意味なので、名前ではなく、職業名に近いものです。名前は玄奘(げんじょう)といいます。ですから、玄奘三蔵法師、と呼ばれます。
 この玄奘三蔵法師は実在の人物です。また、この人がインドに行ったのも本当の話です。途中で妖怪たちと戦ったり、お供の悟空たちがいたかはわかりませんが、わずかな人数で砂漠を渡り、大冒険をしてインドにたどり着いたのは間違いないようです。
 この西遊記は中国三大奇書(奇書とはすぐれた本、という意味だそうです。)にも入っています。西遊記を読んで面白いと思ったら、同じ三大奇書の「三国志演義」も読んでみてくださいね!
(残りの一つは「水滸伝」ですが、こちらは少し難しいので大きくなったら読んでみてね!)

 

夏休み名作紹介8

 今日はアメリカのお話、「インガルス一家の物語」をご紹介します。書いた人はローラ・インガルス・ワイルダーさんです。書いた人がインガルスさんで、本の題名がインガルス一家の物語。そうです、これは作者の実際の経験をもとに書かれたお話なんです。
 150年近く前の、アメリカという国がどんどん大きくなっていった頃のお話です。その頃の人がどんなことを考え、どんな生活をしていたのかがよくわかります。実際のことをもとにしているので辛いこともありますし、かなり昔のことを書いた本なので今では考えられないようなことも起こります。ですが、その時代があったこと、そうした現実を乗り越えて今のみなさんの生活があることを考えさせてくれる本です。
 テレビドラマにもなっていて、日本でも放映されていました。おうちの人たち、両親だけでなくおじいちゃんおばあちゃんの世代の人たちも読んだ本なので、読み終わったらぜひお話してみてくださいね!

 

夏休み名作紹介7

 今回は「アーサー王物語」をご紹介します。ブリテン島を舞台にした騎士たちの活躍を書いた本です。ブリテン島は今でいう「グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国」のことですね。有名な国なので、行ったことがある人もいるかもしれませんね。え?そんな国は知らない?いやいや、この名作紹介記事でもすでに1度出てきていますよ。グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国はわかりやすく言うとイギリスのことです。シャーロックホームズと同じ国ですね。
 ホームズの時代よりもっとずっと前の中世といわれる騎士たちが大活躍した時代のお話で、このお話はいろいろなアニメやゲームのもとになっています。このお話に出てくる有名どころだと、「魔法使いマーリン」、「アーサー王」をはじめ、円卓の騎士と呼ばれる「ランスロット」「ガウェイン」「パーシヴァル」「トリスタン」など、ゲームや漫画などが好きならどこかで聞いたことがある名前がたくさん出てきます。ほかにも「聖剣エクスカリバー」、「キャメロット王国」、「幻の島アヴァロン」など、自分が好きな小説やアニメにも出てきたことがあるのではないでしょうか。
 かなり昔に書かれているものなので少しわかりづらいところもありますが、ゲームやアニメ、漫画などが好きなら絶対に読んでおくべき1冊です!お休みの時間があるときにこそ、集中して読んでみてくださいね。

 

夏休み名作紹介6

 今日の作品は「ハイジ」です。聞き覚えがある人が多いのではないでしょうか。そうです、去年のホール行事でハイジの劇を見ましたね!そのハイジです。
 大まかなストーリーは劇の通りですが、もともとの小説は出版社によっては上下巻に分かれるほどの大作です。もちろん短くした本もたくさん出ているのですが、ここはぜひ、できるだけ原作通りに書かれている本を読んでもらいたいと思います。なぜならば、短くまとめたものでカットされているのはハイジがつらく苦しい時間を過ごしているところが多いからです。
 みんなが楽しんで読めるように、そうした本は面白いところだけを取り上げることが多いです。それがすべてダメとは言いません。昨日紹介した「ニルスのふしぎな旅」などはあまりにも長いので、短くまとめている出版社が多いです。ですが、「ハイジ」に関してはそのハイジがつらかったところを飛ばしてしまうと、なにがそんなに辛いのか、なぜ山に帰ってあんなに喜んだのか、なぜクララとあれほど仲良くなれたのか、などがよく伝わらないと先生は思っています。
 劇を見て大体のあらすじは知っている皆さんだからこそ、本では完全に近いものをぜひ選んでみてください。
 舞台はみなさんご存じのとおり、スイス(ドイツにも行きますね)ですね。作品にもよく出てくるチーズですが、スイスで有名なチーズにラクレットというチーズがあります。このチーズはよく伸びるので、ハイジを読んだらぜひこのチーズを温めてパンに乗せて食べてみてくださいね!
 ちなみに今日は8月12日。8(は)1(い)2(じ)でハイジの日だそうですよ!

 

小休止

 名作を毎日紹介してきました。夏休みも折り返しなので今日はちょっと名作紹介をお休みです。
 2年生から4年生には読書記録カードが夏休みの課題に出ています。読んだ本を記録するものですね。あとでまとめて書こう、と思うと、あとでは感想を書くのが大変だったり、作者名を忘れてしまったりすることも多いので、今のうちにコツコツ進めてくださいね!
 何冊以上書きなさい、という決まりはないので、読んだ分だけで大丈夫です。
 2学期にみんなの読んだ本を見るのが先生はとっても楽しみです。
 頑張って進めてくださいね!
 もしもカードが足りなくなってしまった人は、こちらからダウンロードできます。おうちの人に印刷してもらってくださいね!こちらは学校で配っているものとちがって片面のものです。

 

夏休み名作紹介5

 名作紹介も5回目になりました。読みたい本は出てきましたか?今日はフランスが舞台のお話です。多くのフランスの名作の中からご紹介するのは「ルパン」シリーズです。
 怪盗アルセーヌ・ルパンといえば、数ある怪盗の中でも最も有名な怪盗といえるでしょう。日本でも人気が高く、その孫という設定の「ルパン3世」というアニメを知っている人も多いのではないでしょうか。
 ルパンは世紀の大怪盗。怪盗紳士とも呼ばれることがあり、スマートに物を盗みます。そしてそれを貧しい人に分けてあげたり、時には悪人を捕まえる探偵側に回ることも。怪盗ではあるけれども悪人ではないところが人気の秘密なのかもしれません。
 実はルパンは第一話でいきなりつかまります。ルパンって大怪盗だよね、すごいよね、誰も捕まえられないよね、と散々紹介していきなりつかまるんです。そして第二話では牢屋にいます。これだけ聞くと、なんだか情けないキャラクターに思えますが、そうではありません。ルパンがすごいのはここからです。牢屋にいるのに驚きのことが次々に起こります。
 1回目で紹介したホームズをモデルにした人物も登場したりとシリーズ全編、とっても面白いですよ!

 

夏休み名作紹介4

 名作紹介第4回! 今日は「ألف ليلة وليلة‎,」をご紹介します。あ、アラビア語だとわかりませんか?失礼しました。日本語で書くと「千夜一夜物語」ですね。え?それも知らない?別名の「アラビアンナイト」という方が有名ですね。「シンドバッドの冒険」や「アラジンと魔法のランプ」、「アリババと40人の盗賊」など、たくさんのお話が入ったものです。
 このお話はシェヘラザードというお姫様が王様に毎日一つずつお話をしたものを本にまとめたものということになっています。シェヘラザードは1001日お話をしたそうですので、「1001の夜=千夜一夜」物語となります。
 実は、もともとのお話は1001もなかったそうです。アラビア語で1001というのはものすごくたくさん、という意味があるそうで、正確に1001の話ではありませんでした。ところが、このお話を読んだ人たちや紹介したい人たちがせっかくだから1001のお話を集めよう、ということで他の地域の面白い話などをたくさん集めて1001の物語集にしたそうです。ですから、世界各地の面白いお話がまとまっているので、1冊で大変お得な本になります。日本で本になっているのはその1001の話から特に面白そうなものを選んで作られているものがほとんどです。
 もともとの本の舞台は今でいうイラクのあたりだそうですが、中国やインドなど、各地のお話が詰まっている1冊です。長い話を読むのは苦手な人にもおススメです!