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忘れない

本日は3/11、あの震災から11年が経ちました。

昨年は10年という節目の年だったこともあり、各報道機関も大きく取り上げました。しかし、今年はそれほどでもなく、また東京で実施されてきた政府主催の追悼式も行われないようです。

あの震災での犠牲者1万5千人以上の方々、行方不明者2千5百人以上の方々の「想い」というものは、もはや私たちには知るよしもありません。だからこそ、その方々が私たちに伝えたいはずの「想い」というものを想像しなければならないのだと思います。「絶対に油断してはいけない。自分だけは大丈夫などと考えてはいけない」という「想い」を私たちが汲み取って、肝に銘じること。これが、震災で犠牲になった方々に報いる道だと信じています。

衝撃をもって目に焼きつけたはずの光景も、時間とともに確実に薄れていきます。だからこそ記念日を設けて、忘れない努力をすることが必要なのです。

忘れない──この一心で14:46に黙とうを捧げます。犠牲になられた方々の「想い」を想像し、噛みしめながら。

 

新入学予定者登校日(高校)──生徒会による歓迎イベント

3/5(土)は、高校の新入学予定者登校日です。集合会場となったシンフォニーホールでは、高校生徒会による歓迎イベントが行われました。

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開始に先立ち、高校紹介のPVが上映されていました。

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13:30、いよいよスタートです。進行を担当してくれた2人。

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生徒会長による挨拶。

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歓迎イベントは、左右前後に座っている人と3~4人のグループを作るところからスタート。次に、ステージ上で巨大サイコロを転がし、出た面に書かれている内容について、グループ内で自己紹介をしていきます。

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サイコロの面には、たとえばこんな言葉が。これ以外には「今年の抱負」「自分を動物にたとえると?」などがありました。

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これは大変盛り上がり、グループごとにすぐに打ち解けていました。

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次はクイズ大会です。桐蔭学園に関するさまざまなクイズが、事前に撮影した動画から出題されます。「桐蔭学園に入学するための最終試験」(?)だそうです(笑)。

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最後は高校生徒会と学園祭実行委員会が制作した動画を上映し、桐蔭学園での1日やイベントの様子を紹介しました。上質な出来栄えに、新入学予定者の皆さんは画面にくぎ付けになっていました。

今回のイベントを企画・運営してくれた生徒会メンバー。大きな拍手をいただきました。

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この日の登校日で、新入学予定者の皆さんは新しい生活への期待に胸が膨らんだことでしょう。4月から始まる桐蔭学園での生活を楽しみにしていてください。在校生ともども、皆さんを歓迎します。

【大活躍してくれた高校生徒会メンバーと(シンフォニーホール楽屋にて)】

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卒業式(中等教育学校、高校男子部)

2/28(月)、中等教育学校と高校男子部の卒業式が行われました。中等131名、高校183名の門出をシンフォニーホールで祝福しました。

まずは10:00より始まった中等の様子です。感染防止のため、座席は1つ空けにし、保護者の方のご列席は各家庭1名様までとさせていただきました。

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担任の先生が一人ひとりの氏名を丁寧に読み上げ、最後にクラス代表が卒業証書を受け取ります。

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皆勤賞・精勤賞の授与。小学部からの12年間皆勤2名、6年間皆勤12名、3年間皆勤8名、3年間精勤9名です。よくかんばりました(写真は12年間皆勤の岩淵一輝さんと廣瀬春希さん)。

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私(岡田)からの校長告辞。

「この2年間、コロナに翻弄された皆さん。どうか自分たちを不運な被害者と思い込まないでください。コロナ後の新しい時代に向かって羽ばたいていくために」

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溝上理事長からの祝辞です。

「桐蔭学園の2つの校訓。これをもってすれば皆さんは力強く歩んでいくことができます。どうかこの6年間で培った力を社会で存分に発揮してください」

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最後は卒業生謝辞。代表の泉諒さんです。今まで自分たちを見守ってくれた方々への感謝の気持ちが溢れ出た、素晴らしいことばを紡いでくれました。

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午後1:30からは高校です。

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卒業証書の授与。感染防止のため、担任の先生からの呼名に返事をすることはありませんが、卒業生たちは立派な態度で応えてくれました。

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続いて皆勤賞・精勤賞の授与です。小学部からの12年間皆勤2名、中学校からの6年間皆勤22名、高校での3年間皆勤27名、3年間精勤14名、おめでとうございます。代表は12年間皆勤の青木智熙さんです。

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私からの校長告辞です。

「桐蔭学園での生活をふり返ったとき、皆さんの脳裏に真っ先に浮かんだ光景は何でしたか。その光景こそが、皆さんが苦しいときに心の炎を燃やす燃料となってくれるはずです」

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溝上理事長からの祝辞です。

「皆さんは今日から桐蔭学園卒業生の一員となります。学園を巣立っていっても、どうか何らかの形で学園との関りを持ち続けてください。心の拠り所として、皆さんをサポートしていきます」

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在校生からの送辞。代表は計良崇弘さん(2年)です。何もわからない中1入学時から現在にいたるまで、さまざまな場面で多くのありがたい指南を受けてきたことを回想してくれました。

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最後は卒業生代表・小堀蓮太郎さんによる謝辞です。6年間の思い出を時にユーモアを交えてふり返り、それをふまえて次の時代へと羽ばたいていく決意を述べてくれました。

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中等教育学校16期生、高等学校男子部56期生の皆さん、あらためてご卒業おめでとうございます。

卒業という節目において、自分の成長を確認・実感することは本当に大切なことです。その実感こそが、次の成長へとつながるからです。

卒業生の皆さん、節目節目において自分の成長を実感することは面白いことでもあります。どうか次のステージでも自分の夢に向かって成長し続けてください。桐蔭学園は、すっと皆さんを応援しています。

 

グローバルチャレンジ国連会議(中等3年)

2/21(月)、中等3年で「グローバルチャレンジ国連会議」が開催されました。会場はシンフォニーホール。申し分のない環境のもとでの開催です。

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2021年4月、中等3年では探究授業(=未来への扉)で「15歳のグローバルチャレンジ」を始動しました。学年の生徒全員が、模擬国連活動を通じてグローバルな課題の解決にチャレンジします。3人~4人のグループである国の大使となり、この日の模擬国連会議に向けて1年間かけて諸問題の解決に取り組んできました。

この日の会議は69か国が参加するものとなりました。午前中は「気候変動枠組条約締約国会議」、午後は「水会議」です。

「15歳のグローバルチャレンジ」の詳細はこちら⇒https://toin.ac.jp/ses/miratobi/15globalchallenge/

過去の探究授業レポートの「まとめサイト」はこちら⇒https://toin.ac.jp/timeline/tag/g_challenge/

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途中、理念や政策が一致する国同士が話し合い、グループを作っていくことを繰り返していきます。

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最後の議決の場面。挙手による議決です。

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優秀大使賞の表彰です。左の写真はアメリカ大使、右の写真はキューバ大使です。 賞状を手渡しているのは、本日の議長を務めてくれた片野君(5年・模擬国連部副部長)。

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そして最優秀大使に選ばれたのはエチオピア大使の2人です。おめでとうございます。

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男女共学化した中等教育学校から新たに始まった「15歳のグローバルチャレンジ」。まさに3年間の集大成となるイベントとなりました。

早いもので、前期課程(中学校課程)もいよいよ修了が近づいてきました。

3年前、まだまだ小学生らしさが抜け切らない彼ら彼女らが、大きめの制服に身を包んで登校してきた頃のことを思い出しました。彼ら彼女らの多くはそれこそアルファベットから英語を始めたのですが、今では英語を操って発表ができるまでに成長したのを目の当たりにして、感無量の思いです。本当にしなやかでたくましい生徒たちです。

後期課程(高校課程)でのさらなる飛躍を願っています。

 

みらとび代表発表会(高校男子部・女子部、中等教育学校)

2/12(土)、「みらとび代表発表会」を開催しました。

12月に行われた「みらとび発表会」において特に素晴らしい発表をした生徒たちを代表として選出し、改めて発表をしてもらうことを目的としたのがこの「代表発表会」です。1/29(土)は高校共学の生徒たちの発表でしたが、この日は高校男子部・女子部、中等教育学校(後期)の生徒たちです。

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「みらとび」とは桐蔭学園探究授業の別称「未来への扉」の略称。その名のとおり、自ら「考えられる」「判断できる」「行動できる」力を身につけて、未来に向かって羽ばたいてほしいという願いのもとで展開されている授業です。

この日は中学1年の段階から桐蔭学園で学んでいる生徒6名が登壇。「みらとび」5年目ということもあり、まさに堂に入ったものでした。

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質疑応答も活発です。終了後は盛大に拍手。登壇者を「承認」します。桐蔭学園の「傾聴と承認」の文化が根付いてきたことを実感。

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日常抱く自分の中の「なぜ?」──「みらとび」の出発点はここにあります。「なぜ?」の芽を育て、大きくしていくことがこの授業の目的です。

この授業を通じて、すべての桐蔭生に、一生学び続けることができる力を身につけてほしいと願っています。

 

新入学予定者登校日(中等教育学校)──在校生による歓迎イベント

2/12(土)は中等教育学校の新入学予定者登校日です。晴れて桐蔭学園に合格した小学校6年生の皆さんがシンフォニーホールに集合しました。ホールでの歓迎会イベントは、在校生(1・2年生)の有志が企画・立案してくれたものです。

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去年の12月、1年生10名、2年生17名が中心メンバーとなって企画がスタート。1月の半ばまでは教室で「ティーパーティー」を行うつもりで計画を進めてきました。

ところがその後、コロナの感染拡大により、教室での実施は断念せざるをえなくなりました。オンラインでの実施も考えましたが、最終的には感染対策を万全にしてシンフォニーホールで実施する運びとなったものです。

歓迎会は、生徒会長とキリリンとの掛け合いでスタート。息の合った(?)ところを見せてくれました。

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司会進行はすべて在校生の手によるものです。

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途中、桐蔭学園に関するクイズも。

「中等前期生が生活する校舎は何と呼ばれている?」「桐蔭学園の学園歌は何番まである?」「桐蔭中等1年生は週時間の授業がある?」などなど。正解と思う選択肢の色のカードを掲げて回答します。

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大変楽しく、温かな歓迎会となりました。

「実質2週間で、子どもたちが教室での企画案をホールでの案に手直ししていくさまは、先の見えない不確定な時代に対応していく、リアルな学びとなりました」──企画をサポートした教員の言です。

【最後はメンバー全員でご挨拶】

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不確定な時代に対応できる力、そして多様性を身につけた人物への成長を願って男女共学化した中等教育学校も3年目が過ぎようとしています。今回の歓迎会を通じて、すでにそのような力を備え始めた在校生たちの姿を見たような気がして、誇らしい思いです。今後の成長を心から楽しみにしています。

本日参加してくださった6年生の皆さん。そんな私自慢の桐蔭生たちが、皆さんのご入学を心待ちにしています。どうか4月を楽しみにしていてください。

【歓迎会終了後、ステージ裏でメンバー全員と】

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