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「みらとび」の授業から(高1)

桐蔭学園の学びの3本柱(アクティブラーニング型授業、探究、キャリア教育)の一つ、探究の授業のひとコマを紹介しましょう。

桐蔭学園では探究の授業を「未来への扉」(略して「みらとび」)とよんでいます。高校1年では、1学期に探究の基礎スキルを学び、2学期以降のゼミ活動へと進んでいく流れなのですが、今週あるクラスでは「身近なテーマを学問につなげてみよう!」というテーマで授業を展開していました。各自の進路選択に向けて目を開いていくことをねらいとしています。

「自ら決めた練習用の探究テーマを、自分が関心ある学問系統を中心に、各学問領域でどのような課題設定が可能であるか考えてみる」──高1にはなかなか難しいテーマですね。

しかし、いざ授業が始まると、各自が調べた内容についてペアワークで意見交換をしたり、大変積極的かつ楽しそうに取り組んでいました。

授業後の生徒のふり返り(一部)です。

「身近なテーマから大学の学部をたくさん知ることができたので、自分が選択したい学部のイメージが湧いてきました。自分に向いてそうなことや楽しそうだなと思ったことを、今後のためにしっかりと記憶しておきたいと思います」

「楽しかったー! 1つのテーマについて、いろいろな学問の視点から課題を見つけるのが楽しかった」

「今回の授業で自分はどんな分野の学問に興味があるのか、何を得意としているのかが少しずつわかってきて、自分の考えがはっきりとしてきたのが良かった」

「自分が1つだと捉えていた探究したいテーマは、実際細かく分けてみたことにより、身の回りの小さなことから、海外、世界の大きなことにまでつながっているのだと気づきました」

「人の心を表現したり、動かしたりするには? というテーマから、学問領域につなげて考えることができた。私一人ではなかなか思いつかなかったけれど、人と話し合うことで理学や工学の観点からも課題を考えることができ、意見交換の大切さを感じた」

──これらのコメントからも、生徒たちは大変前向きに、そして好奇心を持って取り組んでいることがわかります。生徒自らが疑問に思っていることと学問とが結びつき、そこから自分自身の進路について考え始めるきっかけになったのではないでしょうか。

「生徒たちはペアワーク、グループワークを通じて新たな気づきの大切さを理解し始めています。改めて生徒たちの逞しさを感じています」とは、授業担当者の言。

「学び」とは、新たな気づきを得ること。そして新たな気づきは「感動」を生みます。「ああ、そうだったのか!」という感動です。これこそが「学び」の意義であると信じています。

 

 

シンフォニーホール バックステージツアー(高校)

6/4(水)の放課後、アフタースクール企画として「シンフォニーホール バックステージツアー」を実施しました。高1・高2の希望者8名が参加。

はじめにシンフォニーホールの責任者・浦海(ほつみ)氏より、丁寧に作り込まれたスライドを使って概要についての説明がありました。普段は何気なく出入りしているシンフォニーホールですが、コンサートホールとして県内有数のクオリティーを持っていることがわかります。

つぎはいよいよ実際の装置の見学です。普段は絶対に立ち入ることのできないオーケストラピットを見学したり、昇降バトン・照明SUSの昇降を見たり。近くで目にしてみると、大変な迫力ですね。

最後はヘルメットを着用してキャットウォークをスノコまで上がり、綱元や舞台機構の機械などを見学しました。

以前ピアノを習っていた生徒は、ホール備え付けのスタインウェイ・ピアノの試弾もしていました。

引率を担当した松本学年主任は、「大変充実した内容で、生徒たちの目の輝きと、興奮気味の笑顔が印象に残りました」と話していました。

 

教育実習生 中間報告会

桐蔭学園では、5/27(月)から38名の教育実習生が実習を行っています。全員が桐蔭学園高校・中等の卒業生です。本校の教育実習は、卒業生を対象としたキャリア教育としての側面を持つプログラムとなっています。

6/4(火)の放課後、中間報告会を実施しました。ほとんどの学生は3週間にわたる実習ですので、この日がほぼ折り返し地点となります。

4人ないしは3人のグループを10個作り、それぞれで授業見学での気づき、授業を実施した中での成果・課題・対応について考え、議論し、発表するという流れです。桐蔭学園のアクティブラーニング型授業のスタイルによる進行です。

ファシリテーターは、関谷高校教頭。

まずは「個」による課題の発見と整理です。ここでは他者と意見を共有することなく、あくまでも「個」と向かい合います。

次に「協働」に移ります。各グループ内で一人ひとりが発表し、意見を共有します。ここで自分が気づかなかった新たな気づきが得られます。

そして最後に「発表」です。各グループの発表者が、グループ内で出された意見をまとめて発表します。実習生全員の意見がここで共有されます。さらに深い気づきが得られる場面ですね。

さすが桐蔭生。卒業して3年以上が経過した今でも、全員が当然のようにアクティブラーニング型の報告会に積極的に参加し、議論していました。頼もしいかぎりです。

実習生の皆さん、実習もいよいよ後半に入ります。最後まで頑張ってくださいね。

 

保護者授業参観を実施しました(高校)

6/1(土)、高校では保護者授業参観を実施しました。お子さまの日常の姿をご覧いただくとともに、桐蔭学園の学びの一端をご理解いただくよい機会です。

2校時と3校時が参観対象です。大変関心が高いようで、本当に多くの皆さまにご来校いただきました。ありがとうございます。

グループワークの様子。生徒たちもちょっぴり緊張気味(?)に見えますね。

桐蔭学園のアクティブラーニング型授業は、1コマ(50分)ずっとAL活動を行っているわけではありません。講義型のパート(=「個」で取り組むパート)も大切にしています。

また、AL活動にもさまざまな型があります。こちらはペアワーク。

そしてこちらはグループワークです。

保護者の皆さま、お子さまが受けている授業を実際にご覧いただき、いかがでしたか。桐蔭学園の学びについて、より理解を深めてくださったことを期待します。

保護者の皆さまと私たち教員が協働して生徒の「学び」を深めていく──そんな学校でありたいと願っています。ご来校ありがとうございました。

 

高校生徒会三役とのランチミーティング

5/28(火)、昼休みの時間を利用して、高校生徒会三役とランチミーティングを行いました。先日実施された選挙で当選した会長と副会長2人が校長室を訪ねてきてくれました。

会長の2年・細谷崚さん(写真右)。1年生のときから生徒会役員をつとめ、今期は生徒のため学校のために貢献したいとの思いから、会長に立候補したとのこと。

副会長の1年・生沼希乃風さん(写真中)と同・村上瑞波さん(写真左)。2人とも入学したばかりですが、これからの生徒会活動への「思い」を自分の言葉で熱く語ってくれました。

ミーティングでは、3人が掲げた公約を披露してもらい、それをどのように実現していくかについて話し合いました。それぞれの役員がしっかりとしたビジョンに基づいて提案し、しかもそれを明快に伝える力を持っていることに心底感心。頼もしいかぎりです。

3人の真摯な提案を受けて自説を述べる私(岡田)。思わず身振り手振りを交えて熱弁してしまいました笑。

理想的な学校とはどのような学校でしょうか。私は、生徒たちの「こうしてほしい」という思いと、教員たちの「こうあってほしい」という思い、双方のバランスが取れている学校だと考えています。7年前に校長に就任して以来、ずっとこれを目指してきました。

この均衡状態こそが現在の桐蔭学園の校風・文化であると信じています。

たった30分ほどのミーティングでしたが、いろいろなことを考えさせてくれる、刺激的な時間となりました。彼らの活躍に期待します。

 

遠足の準備(高1スタンダードコース)

6/6(木)、高校1年・2年では遠足が行われます。高校1年スタンダードコースは横浜に行くのですが、今回の遠足ではPBL型の探訪要素を取り入れています。

コンセプトは「横浜のPR動画作成のための取材」──横浜の歴史や文化がわかる必須ポイントをいくつか設定し、そこから自分たちのグループで行きたい場所を探していくというものです。

下の写真は、先週実施したグループワークの様子です。多くは「中華街で何食べる?」から議論がスタートしていましたが笑。

入学後、さまざまな場面でグループワークが活発に行われており、「今回の企画においても、生徒たちのコミュニケーション能力の高さに驚かされます」とは高1スタンダードコース・野原主任の言。

遠足後にコース内で最優秀動画を決めるコンテストも計画しています。