桐蔭学園幼稚園では、「チャレンジ力」を育むために、運動の「がんばりカード」というカリキュラムを実践しています。体力・運動能力の向上だけでなく、主体的に物事に取り組み、努力する姿勢を育むことを目的としています。
「なわとび」「アスレチック」「マット,ボール」の3つの分野に分かれており、それぞれ13項目ずつ計39項目を、年中組の秋から始め、卒園までの間にチャレンジしていきます。
最初は簡単な項目ですが、段階的に難しくなっていきます。運動技術を伸ばすことだけではなく、やり遂げようと努力する過程を大切にしています。ひとりひとりに合わせた目標の達成を目指し、努力することの大切さを子どもたちに伝えています。難しい項目も、できるようになるまで繰り返し練習します。できたときにはたくさん喜び、やり遂げた達成感をたくさん味わい、「よし!次もがんばろう!」という意欲に繋げています。そして、どんなことにも自ら立ち向かっていく気持ちが育まれていきます。全ての項目を達成すると金メダルがもらえます。
がんばり屋さんな子が多いのですが、年長組の後半になると、難しい項目ばかりになってきて、さすがに少しモチベーションが下がってしまうこともあります。そんなときは、お友だちの励ましが力になっています。「がんばって!」という声かけだけではなく、お友だちががんばっている姿を見て、「自分もがんばろう!」という気持ちが湧くようです。また、できるようになったお友だちが、まだできないお友だちに教えてあげることも大きな力となっています。クラスで応援ソングを作って歌で励ましたり、お互いに教えあったりすることを通して、思いやりの気持ちも育まれています。
あきらめずに努力を続け、できるようになったときに達成感を存分に味わいます。こうした経験を通じて、子どもたちは、どんなことにも逃げずに立ち向かっていく強い心を育んでいきます。