絵本カードを見てみると・・・ #言葉による伝え合い #数量・図形・文字等への関心・感覚

桐蔭学園幼稚園では、こどもたちが読んだ絵本を「えほんカード」に記入する取り組みをしています。絵本にたくさん触れ、絵本の世界に入り込み、ドキドキしたりわくわくしたりして、心を豊かにすることがねらいです。その日に読んだ絵本の題名を記入することで、記録に残り、そこからいろいろなことが読み取れます。

絵本は1日に1冊で、その1冊をじっくりと読む読み方をお薦めしています。まずはおうちの方に読み聞かせをしていただき、次は自分のペースで自分でめくりながら見たり、絵を見て楽しんだり、とその子なりの楽しみ方があるようです。最後のページで「おしまい」になった後も、裏表紙の絵がお話の続きの絵になっていることがあり、おまけをもらっているようで、私が絵本を読むときに楽しみにしていることの一つです。誰かとケンカをしてしまったり、悲しいことがあったりしても、お話の世界に浸ることで別の世界に行ったような幸せな気持ちになれます。子どもたちが絵本をとおして、豊かな感性を育み、自分の興味を広げたり、語彙力を付けたりするきっかけにもなっています。

こどもたちのえほんカードを見てみると、その子の好きな絵本や今興味を持っていることなどがわかります。大好きな絵本は何度も何度も繰り返し読んでいますね!絵本を読んできた日は、朝先生にカードを提出します。「〇〇読んだの。△△が出てくるお話なんだよ。」とそこから子どもたちによる絵本のプレゼンが始まることもあります。どんな登場人物が出てきて、どうなったのかあらすじを話してくれたり、印象に残っていることを伝えてくれたり、感想を話してくれたりすることもあります。このやりとりをとおして、言葉による表現力が自然と高まっているます。年長さんは、自分で題名を書くようになり、文字への関心を高めるきっかけにもなっています。