7月のある日。年少さんの遊びに変化が見られました。これまで遊んでいなかった登り棒に登る子が現れたのです。それを見た他の子も「僕も!」「私も!」と次々に登り棒に集まってきました。いつのまにか上り棒は満員状態!みんなで登り棒に登り始めました。
始めたばかりなので、まだまだ登れる子はいませんでしたが、見様見真似で登り棒にしがみついていました。そういえば、少し前に年長さんが体操の時間に登り棒をしていたのを、年少さんは外遊びをしながら見ていました。他にも、外遊び中に年中さんが遊んでいたり、年長さんががんばりカードにチャレンジしているのも目の当たりにしていたというのもありました。先生たちが誘ったり促したりしたことは一度もなかったので、いつのまにか登り棒に登る遊びが始まっていて、驚きました。しかも、運動靴や靴下まで脱いでいるではありませんか!「裸足の方が登りやすい」と実感したわけではないと思います。お友だちの見様見真似で「やってみよう!」という気持ちが湧いたのだと思います。
日常の園生活の中で、子どもたちは常に近くにロールモデルがいることは、子どもたちの成長に大きな影響を与えていることを実感したできごとでした。今までやっていなかった遊びに挑戦することで、子ども自身の世界が広がります。また、「もしかしたら、自分にもできるかも?」と可能性を感じ、「やってみようかな!」というチャレンジ力を養います。周りの教員たちも、この子どもたちのチャレンジの芽生えをしっかり捉え、価値づけしてこどもたちに伝え、更に伸びていけるようにサポートしています。