お店屋さんごっこでの店員さんのお仕事は、各学年に応じたお仕事内容になっています。年長さんは、お客さんからお金を受け取り、お釣りを考えてお返しします。年中さんは、お客さんが買った品物に、「買いました」の証として、シールを貼ります。そして年少さんが、
「はい、どうぞ。」とお客さんに品物を手渡します。みんな、お金のやりとりをしたいのですが、このお金のお仕事ができるのは、年長さんです。
このときに使うお金は、幼稚園の手作りのお金です。10円札、5円札、1円玉があります。品物は10円以下になるように子どもたちが決めていて、例えば、「10円札で、7円の物を買ったら、お釣りはいくらになるでしょうか?」というのを、自分の指を折り曲げて数えながら考えます。指はちょうど10本ですので、「1、2、3、4・・・」と数えながら指を一本ずつ折り曲げていき、折り曲げなかった指の数がお釣りです。
お店屋さん開店に向けて、年長さんはレジごっこをして遊びました。おもちゃに値段を付けて、レジでのやりとりをお友だちとやってみました。店員さんとお客さんに分かれ、身の回りの物に値段を付け、楽しくお釣りを考えています。遊びの中で、自然と数量感覚が身につき、楽しく学んでいます。
また、最初は10円札と1円玉のみだけでやりとりをし、慣れてきたら、5円札も使いました。5円札を使うと、「早くお返しが渡せるようになった!」「渡し間違いがない!」と、その便利さを実感していました。実際の経験を通して学んでいくことが、この時期の子どもたちには、とても大切なことだと考えています。これからも、実体験を通して楽しく学べるようにしていきます。