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4年国語「アップとルーズで伝える!」~自分で理解を深めるって、楽しい!~

「思考力」「チャレンジ力」「メタ認知力」

4年の国語で説明文『アップとルーズで伝える』の学習をしました。
前回学習したことを踏まえて、今回は自分で文章の内容をイメージマップに整理していくことに挑戦しました(「チャレンジ力」)。段落ごとの要点を自分で見つけて書き出し、それに関する情報を文章中から探して整理していきます。

   

最初は「むずかしい…」と戸惑っていた子どもたちも、前の教材のノートや板書を参考にしたり、くり返し文章を読んだりしながら試行錯誤をくり返して図にまとめていきました。途中で先生からのヒントカード(問題)がロイロノートに届くと、それを活用しながらさらにイメージマップを書き進めていました(「思考力」)。

完成したイメージマップを見て、段落同士の関連を発見したり、文章の構造に気づいたりする子も現れ、自分の力で読み取りを深めることができたことに手ごたえを感じているようでした。
この日のふり返りカードには、「すごく難しかったけど、自分でやるのって楽しい!」「家でもやってみよう!」「自分がこれだけ集中できることが分かった」「次こそ頑張る」といった前向きな言葉が並んでいました。

   

次は、完成したイメージマップを使いながら、班で話し合って先生から出されたミッションをクリアしていきます。お互いのイメージマップを見せ合いながら議論を交わします。友だちのイメージマップに有力な情報を発見すると、「これいいね!写していい?」と自分のイメージマップに書き写している子もみられました。意見が分かれたときには、イメージマップを見せ合いながら根拠を熱弁する姿も見られました(「メタ認知力」)。
果たして、先生からのミッションをクリアしながら自分たちの力でこの文章の読みを深め、筆者の言いたいことを理解して要約することはできるのか!?4年生の挑戦は続きます。

 

七夕子ども会「1年生・2年生交流会!」

「チャレンジ力」「エージェンシー」

七夕子ども会で1年生と交流企画を行いました。2年生が中心となり、ゲームを考えて実施しました。6月に行ったスポーツフェスタでの交流企画に続き、学年を超えて一緒に遊びました。
2年生の運営を希望するメンバーが休み時間に話し合いを続けてきました。話し合いでは自然にiPadを使って説明する様子も見られました。

   

2年生が用意したゲームは2つです。
①○×鬼ごっこ
○×クイズと鬼ごっこを組み合わせました。○×クイズで正解すると鬼になって追いかけます。不正解だと追いかけられるので、どちらになるかハラハラドキドキです。1年生にもわかりやすいように説明をがんばり、最初に2年生がお手本を見せてあげました。

   

   

②「わたし」をさがして
手作りのカードをイス取りゲームの様に音楽が止まったと同時に拾います。拾ったカードには、「わたし」のヒントが書いてあります。名前とヒントを元に1年生を探しに行きます。見つけた1年生とは手をつないでゴールします。ゴールした後には、笑顔で記念撮影をしました。

   

   

お互いにお礼の気持ちを伝えて終了しました。
お互いを知り、楽しい時間を共有し、大満足の1日でした。

七夕の願いもかないますように!

 

体育行事「スポーツフェスタ」

~「チャレンジ力」「思いやり」「エージェンシー」を育てるために~

6月9日(水)に「スポーツフェスタ」を行いました。この行事は、学年の枠を越えて、多くの仲間たちとスポーツを楽しむ1日です。勝ち負けにこだわらず、純粋にスポーツに挑戦し楽しむこと。普段あまり関わりのない友だちともスポーツをとおして関わること。仲間と協力したり、仲間を励ましたり、応援し合ったりすること。スポーツをとおして笑顔になれること。そんなスポーツの楽しさを存分に味わう行事です。
自分の「チャレンジ力」を高め、関わっている仲間を「思いやり」、そして、学年を越えた集団で活動することで「エージェンシー」を育んでいます。

今年度は、「2学年交流」を実施し、隣り合う学年の仲間と一緒にスポーツを楽しみました。当日は天気に恵まれ、気温が30℃を越える真夏日でしたが、どの学年も一生懸命にスポーツを楽しみ、充実した汗を流していました。

(1年生と2年生の交流)
      

(3年生と4年生の交流)
      

(5年生と6年生の交流)
      

自然と笑顔も溢れ、よい雰囲気で活動を終えることができ、思い出に残る1日になったように思います。この「スポーツフェスタ」での仲間とのつながりを今後の学校生活に活かし、さらに楽しい学校生活につないでいってほしいと思います。

 

3年 科学「音の大科学実験から生まれる子どもたちの発想力!」

生活するうえで、「音」は科学を理解するのにとても大切な要素です。音は、私たち人間にはコミュニケーションや表現方法として「言葉」や「音楽」として使われます。目には見えない「音」をどのように感じるか。身近なものを解き明かすのが3年科学の大切な要素です。

●糸電話による学習
「糸電話」という教材は、音を伝えるのに「糸」という一つの素材に絞ることで、特性に気が付きやすい教材の一つです。まずは、友だちと一対一で糸をどのような状態にすると、音が相手にうまく届くかを調べました。
2人で相談しながら「一番よく聞こえる状態」を目指して試行錯誤しました。
「糸をしっかり張ると良く聞こえる。」
「話しているとき、糸に触るとビリビリしている。」
「ゆるむとダメだね…」

   

そして、自然と「糸電話同士を合わせると、みんなで聞こえるんじゃない?」という意見が出ました。それは、糸が振動していることを実感するからこそ生まれる発想です。
「糸を絡ませると、みんなで聞こえるようになる!」

   

振動する糸によって声が相手に伝わるということを確認したら、次は、糸の素材を変えてどのように変化するか体験してみました。用意したのは「たこ糸(綿糸)」「銅線」「ビニールひも」です。それぞれ協力して制作し、思うまま実験をしては、結果をタブレットPCへとまとめていきます。

   

   

「銅線にすると、お風呂で話しているみたい!」「すごく響いてい聞こえるね」「土管の中みたいだね」「銅線がたるんでも少し聞こえる!」
「ビニールひもは音がきれいだ!」「クリアに聞こえる!」

      

自分の声がさまざまな素材を介して相手に届く感覚を得た子どもたちに、いよいよ本題を提示しました。

「今、話をしている先生の声は、どうやって君たちの耳に届くでしょう?」

 

●音の大科学実験
この問題に答えるために、次の実験を行いました。
①クラスの半分が一列に並ぶ。
②笛の音が聞こえたら、すぐに手に持っているスモックを上げる。
③その様子をタブレット型PCで撮影する。
実験班と撮影班を入れ替えながら、それぞれどのように音が伝わるのかを確認しました。

   

   

   

「笛の音が聞こえたら、すぐに振り上げようね!いくよ~」「ピッ!!」 バサバサ!
「おわぁぁ! 波みたいに順番に上げていく!その様子が動画でとれたぞ!」
「しまった!この角度の撮影だとわかりづらい!先生、もう一回やってください!」
実験での撮影方法の詳細は教えず、自分たちでどうやったら現象をわかりやすくGETできるか、試行錯誤するチャンスとしました。
「こっちの角度のほうが、全体が見えてわかりやすい!」「僕は一直線に映るようにするから、キミは真横から撮って!」「スローモーション撮影するとわかりやすいかも!」

実験は何度も繰り返し、音が伝わる様子を最も上手にGETできたものをロイロノートで共有し、みんなで分析し、考察を考えました。

 

●テストでの発想力
このように、子どもたちが実際の体験で感じ取った知識は、決められた問題を解決するだけでなく、ほかの発想を生み出し、応用していく「エージェンシー」につながります。

以下の問題は、3年生が3月に行ったテストの一部です。

この問題で重要な問題は(4)です。
「A君からD君の4人が同時に旗を上げるためには、先生と4人をどのように並べればよいか、図を描きなさい。」

実験を踏まえて、音が伝わる様子のイメージが強くついている子からは、新しいアイディアがたくさん出てきます。
まずは、「横に並べば、音は同時に伝わる」と、知識を変換することができたチーム。

   

縦に並ぶのではなく、「横に並べばよい」ということをテスト中に思いつき、しっかりと記述されています。
しかし、多くの子はこの発想では止まりませんでした。「この4人は本当に同じ距離なのか…。」と、さらに深めました。
そして、たどり着いた答えが以下のようなものです。

      

   

つまり、等距離になるように先生を中心に円を描くということです。

この思考までたどり着いたグループの考え方は、横一直線の解答から、まずは、少しカーブさせてくるようになっています。そして、「ハッ!」とひらめき、「先生から同じ距離の集まりは円になる!そうか、この答えは、『円を描く』ということなのだ!」というゴールにたどり着いたのでした。
実際に体験し、タブレット型PCで動画を撮り、みんなでじっくりと振り返る活動を通して、「音は空気が震えて、波のように伝わる」性質を持っているということを実感し、それを3年生ながらしっかりと活用することができました。この音の問題の正答率は80%を超えていました。

「見えないものを見えるように工夫する」ことで、子どもたちの身の回りにあるさまざまなものが不思議に見え、もっともっと知りたいという好奇心が湯水のように湧き上がってきます!

 

1年国語 常時活動「かんじマスターへのみち,さいしょとぽん,ロッカーベン図」

●かんじマスターへのみち

「子どもたちがもっと前向きに漢字に取り組むには?」と考えて導入したのが、『かんじマスターへのみち』です。
『かんじマスターへのみち』では、出題された文章の中で、知りたい言葉をできるだけ漢字に直します。漢字に直したところは全て得点になります。習った漢字の範囲で、知っている漢字がたくさん文章に使われています。もちろん100点を取って終わりではなく、一つでも多く漢字に表すことで、200点、300点と点数がアップしていきます。そのため、「これまで習った漢字」も「これから習う漢字」もきちんと書けば全てが得点です。積極的にチャレンジしている子は700点を超えることもあります。100点で終わらないので、自分の限界までトライすることができます。
「はながさいている」「はながかゆくなる」など、おなじ「はな」でも「花」なのか、それとも「鼻」なのかをしっかり読み取らなければなりません。そんな「ひっかけ」に「先生、今度は引っかからないよ!」と心強い言葉も聞けるようになりました。

取り組み方の流れを説明します。
まず、授業で単元ごとの漢字を習います。その後、その漢字をふくんだ「かんじマスターへの道(練習用)」がロイロノートで配信されます。その文を自分なりに漢字に直してロイロノートで提出します。提出されたものはクラス全員が見ることができるようになっています。友だちが提出したものを見て、こんな字も漢字にできるの?とさらに漢字に直してみる子どもが出てきます。もちろん習っていない漢字も含まれるので、間違っていることもあります。それでも自分で調べた漢字なので、前向きに取り組んでいます。

   

毎日の日記でも習っていない漢字にチャレンジする子どもが出てきました。

   

 

●さいしょとぽん

認知トレーニング(Cognitive Training)として話題の「コグトレ」を取り入れています。
教員が読み上げる3つの文章をよく聞いて、最初に出てきた言葉を覚えます。同時に、動物が出てきたら手を叩きます。手をたたくという干渉課題が入ることで、集中して聞いて覚える必要があります。これにより聴覚ワーキングメモリ―をトレーニングしています。(出典:教室で使えるコグトレ)

   

   

覚えた動物はロイロノートに答えを書き込みすぐに提出します。それにより、クラスの子どもたちの現状把握がすぐに行え、即座に成長を認めることができます。手を叩くのに精一杯だった子どもたちも、3つの言葉を覚えて、ロイロノートに書いて提出することが少しずつできるようになってきました。お話をしっかり集中して聞くという学びの基本を育てています。

 

●ロッカーベン図

(先生)「ロッカーをきれいにしましょう!」
(こども①)「きれいですよ〜!」
(こども②)「整理しておきました!」

(先生)「あらあら、もっと整えることができるのに。自分でしっかりと整理できるようになるにはどうしたらいいのかな?」

というやりとりをこれまでこどもたちとしていましたが、それをシンキングツールで取り組んだのが、「ロッカーベン図」です。

「きれいなロッカーとはどうなっていますか?」という問いに、クラスのみんなで話し合った結果、

①帽子がきちんと入っている。
②スモックがしっかりたたんである。
③教科書やノートの背中がしっかり見える方に向いている。
④探検バックやくつ袋のひもがだらんと落ちていない。

と気がつきました。

ベン図にすると真ん中に自分のロッカーがあると最高だね。とみんなで話し合いました。

この話し合いのあとに「自分のタブレットで自分のロッカーの写真を撮ってみよう!」
撮る前に整える子もちらほら出てきました。写真を自分で撮るからこそ、もう一度整えようという気持ちが生まれました。それも立派なメタ認知のスタートです。

   

   

次に、ロイロノートの「ロッカーベン図」に自分のロッカーがどの位置にあるかを当てはめてみます。
「しまった。ひもが出ていた!」
「背中が見えない教科書があったよ!」
と、観点を持って見たからこそ、気が付いた子どもたちも増えてきました。

最後にロイロノートで提出してみんなで共有して、「きれいなロッカーとは」をまとめました。

 

体育「持久走」

11月の体育では、各学年持久走に取り組みました。
友だちより“速い” “遅い”ではなく、自分のペースやタイムに着目して練習を積み重ねてきました。3年以上の授業では、下の左写真のような、「ペース表」を使用し、1周ごとのペースがどうなっているのか、視覚的にわかるようにしました。子どもたちは、「ペースが一直線になっている!」「ラストスパートで少しペースが上がった!」「1周から2周のペースが落ちているな・・・」など、自分の走った軌跡を振り返っていました。
   

   

また、「駅伝」を行い、持久走をチームで走る楽しさを味わいました。みんな、次の走者になるべくいい順位でつなごうと最後には自然とダッシュになっていました。いいラストスパートの練習になりました。

また、授業以外に希望者のみで行う「自主練習」の時間(4~6年)を設け、集まった友だちと切磋琢磨しながら練習する様子も見られました。「自主練習」は朝の自由時間に行いました。朝の涼しい空気を感じながらの練習はよい1日のスタートになったようです。
   

持久走の授業のまとめとして、12月1日に「校内マラソン大会」を行いました。
学園のサッカー場・野球場・ラグビー場の周りを走る1周およそ1kmの“特設コース”にてレースを実施しました。大会に参加した全員が完走することができました。多くの子どもたちが自分の持てる力を十分に出し切って最後まで走り切ることができました。順位がどうこうというよりも最後まで全員が完走できたことは、素晴らしいことでした。順位や勝ち負けだけにこだわらず、自分が精一杯行った取り組みに対し自信を持てる子どもたちであってほしいと思います。
   

 

3年科学・図工・行事「からだいっぱい秋を感じよう!」

一つの木の実がつなぐ子どもたちのストーリー

桐蔭学園の鉄(くろがね)の森に秋の訪れを知らせてくれる「どんぐり」を使って、教科横断的な学びを経験しました。

●3年科学「どんぐりGO!」
「今日は、このどんぐり図鑑(1人1人にどんぐりが調べられる冊子)を使って、この桐蔭学園に落ちているどんぐりの種類を調べてみましょう!」
大自然に囲まれる桐蔭学園は、季節を感じ創造力を目一杯高めることのできるエリアがたくさんあります。
幼稚園から小学校6年まで、科学(理科)の授業で、季節ごとにフィールドワークをしています。

①まずは鉄の森の中へ
「どんぐりGO! First stage スタート!」
   
「うわ!どんぐりたくさん落ちている!」「こっちのは帽子つきだ!」
早速、森の中で、どんぐりを見つけ、楽しそうに子どもたちはどんぐりを拾っていました。
「拾ったどんぐりは、図鑑を見て、どの種類なのか、みんなで調べてみてね。」
   

   

②次は、桐蔭学園実習田の方へ
「次はこちらが Second stageです!」
   
「あれ?さっきと形が違う? すごく細長い!」「こっちにまんまるのがあるよ!」
「ここが夏に5年生がお米を作る田んぼか~」
   
桐蔭学園の「秋」をたくさんGETすることができました!

③そして、ここからが本番です。理科室に帰ってきて、どんぐりたちを分別し、種類ごとにタブレットPCで写真を撮り、自分だけの「どんぐり図鑑」を作ります。
   

   

   
「これとこれは同じ種類だね。」「でもここが少し違うよ? 違いが分かるように写真に撮っておこう」
みんなで話し合いながら、どんぐりたちを仕分けするのは楽しいようで、黙々と分けては写真に記録していました。
レアな形があると、みんなで共有しました。こうやって実際に秋の自然に触れながら、興味を持って見ることができると、ただの知識ではなく、他にも活用できる「生きた知識」の育成につながります。

みんなで集めた、このどんぐりの山。この後いったいどうなるのでしょうか…?
●図工 造形遊びの日

桐蔭学園の自然を駆けまわり、科学の授業でみんなで集めた「どんぐり」たちは、子どもたちの創造力を爆発させる活動に一役買いました。このどんぐりは、「造形遊び」という行事に使います。3年生の造形遊びは、「あつまれ桐蔭の島!~みんなでつくろう秋の島~」と銘打って、自分の想像する自分だけの秋の島を目の前の素材に触れながら作りました。
「あっ!僕がとってきたどんぐりだ!」
「これはコナラかな?ミズナラだな!」
先週科学の授業え自分たちで図鑑を見ながら取ってきた影響もあり、興味津々でどんぐりを手に取りながら、どう使おうかと考えていました。
   

   
科学と図工の融合がフロア全体で起きていました。科学的知識に裏付けされた物体を、芸術・造形活動に活用する心の動きは、教科横断的活動学習の良いところで、子どもたちののめり込む深さは桁違いです。
   

   

午前中は個人で自分の思い描く秋の島を作りましたが、午後は、各自が作った島を友だちとつなげる活動を入れました。「それぞれの良さが光る島を、どうやってつないでいくか?」これもとてもより思考となりました。

「うわぁ~ キミの島、いいね!なるほどそうやってどんぐりを使うのか~」
「これを、ここに使ったら、2つの島をつなぐいい感じの橋になるんじゃない?」
「真ん中に置くモニュメントのために一緒にねんどをこねよう!」
「これはみんなの島につながるいのちの木ね♪」
   

   

数週間にわたる大きな思考の流れが創造力を刺激し、その成長を支えます。科学科の教員と図工科の教員がそれぞれ協力し、見事に融合しました。とても3年生が作ったとは思えない素晴らしい島がたくさんできました。あらためて子どもたちの創造力が無限大なことに驚かされました。
例えば、松ぼっくりが落ちているのを見た時、子どもたちは「この松ぼっくりは種なのかな?そして何か作れないかな?」という発想になるのに間違いありません。

 

2年 算数「フラッシュ計算から気が付く計算のポイント!」

ロイロノートの画面共有機能を使うと、クラスの子どもたちのタブレットPCに瞬時にデータを送ることができます。それを活用して、2年生の算数ではフラッシュ計算を行っています。

「さぁいくよ! 問題は6問、どんどん答えよう。送りました!」
「あっ!来た! 8+32=40!」

   

子どもたちはどんどん答えていきます。前回の授業の復習や、1年生の時の復習なども織り交ぜて、出題します。一人一人がタブレットで、自分の目の前の画面を見るので集中して取り組めます。
行った計算は、その後に振り返ります。
「さぁ続いて、『どうして、そのような計算をしたのか』を、頭のなかの仕組みをピラミッドチャートを使って目に見える形にしてみよう!」

それぞれの子どもたちが、シンキングツールを使って、自分の考えをまとめます。

   

   

ここが桐蔭らしさです。機械的に計算を行い鍛えるのではなく、出てきた答えが「なぜなのか?」というところを大切にし、「生きた知識」へと定着させる取り組みです。
瞬時にできた自分の答えをシンキングツールを使い振り返ることでメタ認知力の向上につなげます。

 

6年科学「酸とアルカリ!話し合って同定実験 最短距離を狙い撃ち!」

6年科学の「酸・アルカリ」の分野の一コマです。
5つの無色透明の水溶液を判別します。
「塩酸」「水酸化ナトリウム水溶液」「アンモニア水」「炭酸水」「食塩水」
これら5つの水溶液を、最も少ない手順で同定する方法は何か?みんなで予想し実施しよう。
   
先週行った実験の結果が載っているワークシートをタブレットPCで確認し、手順と結果を予想し、フローチャートを作成していきます。
「先にBTB溶液のほうがいいんじゃない?」
「それだと、みんな染まってしまうから見えづらいかも。」

話し合いの結果を各班ともロイロノートで共有しながら、今日の実験手順を決めていきます。
   

たくさん並ぶ指示薬の中で最低限必要なものを選ぶのも、話し合いの賜物です。

「きっと3ステップで判明する!」
「いや2ステップだっ!」

   

実験のステップをタブレットPCを使って班内で共有したのち、自分たちで決めた実験フローチャートに沿って安全に実験を行いました。

「うぁ!この匂いはアンモニア水だ!」
「…そうか、匂いをかぐという選択肢があった!」
「BTB溶液がどっちも青くなったので、この2つはアルカリ性だな。さて次はどうしよう」

   

与えられた実験を正確に行う力も必要ですが、「知識と手順」を自分たちで選択し、答えにたどり着く「問題解決能力」を高めていくのが桐蔭小の『科学』です。

実験結果と手順は、ロイロノートでクラスメイトと共有して次の実験に臨みます。

 

3年算数「不思議な四角形が見えるかな」

3年算数「タングラム」の学習です。この「タングラム」は、ホテルや民宿にも置いてある子どもも大人も楽しめるパズルです。これを算数的に見て、いろいろな形を作っていきます。
前回までに正方形に補助線を引いていくことで、「すべての形は三角形がもとになっている」ことを学びました。
   
今日は、タングラムの中に不思議な四角形(台形)が入っていることが見えるようになるために、不思議な四角形(台形)に注目しました。

長方形に1本補助線を入れたり、正方形と直角三角形を組み合わせたり、もう一つの四角形(平行四辺形)と直角三角形を組み合わせたりしてみました。

「えー!そんな形見えないよ~」、「いやいや!!見えてきたぞ!!」、「これとこれを合わせると…?なったー!」
   
という声が聞こえてきました。そうやって、不思議な四角形を作り出すことができました。


「すべての形は、三角形がもとになっている」
そのことに、違う角度からまた少し気付ける授業となりました。