チャレンジ」カテゴリーアーカイブ

【創造力・チャレンジ力・メタ認知力・思いやり】教育実践「音楽会」~思いを音楽で表そう~

音楽会は、2月14日(金)~2月28日(土)に行われました。

今年も、保護者の皆様に直接ご覧いただくことができ、子どもたちの喜びも大きかったと思います。ありがとうございました。

 

1年生にとって、はじめての音楽会でした。曲は「はるなつあきふゆ」と「きらきら星」です。音楽の授業でこれらの教材を深めていき、子どもたちは「もっと小さい部分を弱くしたい」「もっと弾んで演奏したい」など、どんどん発想が広がっていきました。音楽会のことは少し秘密にしておき、作品にどんどんこだわりが生まれたときに「実はお父さんお母さんにも聴いてもらえる音楽会があるよ」と伝えました。その時の子どもたちが大喜びしていた笑顔は忘れられません。当日は心のこもったこだわりの演奏を披露してくれました。

2年生は、「ゆうやけ こやけ」の様子を思い浮かべて歌いました。1番と2番で違う情景を声に表せるように工夫しました。また、「アイアイ」では楽しい歌声と鍵盤ハーモニカなどの合奏で演奏しました。いろいろな楽器を聴き合いながら音を合わせるのは、なかなかうまくいきませんでしたが、練習をくりかえしていくうちにそれぞれの役割を考えてできるようになってきました。最後に「勇気100%」を元気いっぱいに歌い、みんなで仲良く発表する喜びを味わうことができました。

3年生は、「エーデルワイス」と「ミッキーマウスマーチ」の合唱奏を行いました。エーデルワイスの歌は、真っ白でかわいらしい花のイメージには、どのような声がふさわしいかを考え、裏声で美しく歌えるよう、練習を重ねました。ミッキーマウスマーチの合奏は、雰囲気をがらりと変えて、楽しくてはずむような演奏の仕方や歌い方を目指しました。本番は、自分たちのイメージする世界を、しっかりと表現できたと思います。

4年生は、「オーラリー」の二部合唱と「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」の合唱奏を行いました。合唱は、美しい響きをみんなで追求しました。合奏は、リコーダーと鍵盤ハーモニカのバランスが整うよう、全員が納得するまで何度も調整を重ねました。拍にのって楽しい雰囲気で演奏し、歌うことができたと思います。

 

5年生は、「君をのせて」の二部合唱にチャレンジしました。美しい旋律をいかしてフレーズを考えながら、強弱の変化やハーモニーの美しさを表現できるように練習しました。また合奏「アフリカン シンフォニー」では、リコーダーと鍵盤ハーモニカをていねいに練習し、木琴やアコーディオン、低音楽器などと合わせて迫力ある演奏を目指しました。特にボンゴやコンガなどの打楽器は曲の雰囲気をつくる大切なパートですから、はっきりとしたアクセントになるよう何度も繰り返して練習したので、自信を持って発表できたと思います。

 

6年生は、最後の音楽会で「木星(合奏)」と「明日という日が(合唱)」を演奏しました。どちらも授業をベースに作品に取り組みました。子どもたち一人一人が、作品の特徴を捉えながら自分の課題と向き合い、少しずつ成長していく姿は音楽表現をどんどん変化させてくれました。子どもたちの中に「〇〇のような表現をしたい」が生まれてきたときに、音楽的な技能も知識も深まっていき表現が広がっていきました。音楽会を通して子どもたちが我々大人に、深まっていくことの大切さを教えてくれるような素敵な演奏となりました。

音楽会では、子どもたちはみな堂々と精いっぱいの自己表現ができました。これは、保護者の皆様のご協力はもちろん、子どもたち自身が、普段の授業をしっかり積み重ねてきた証です。

保護者の皆様へ1年間の学習の成果をお見せする、という目標に向かって、みんなで意見を出し合いながら練習を積み重ねてきました。子どもたちにとって、とても大きな力になったと思います。

これからも子どもたちのコンピデンシーの育成のために、音楽科は尽力してまいります。

 

 

4年栃⽊宿泊⾏事 教育実践【チャレンジ⼒・思いやり】

4年栃⽊宿泊⾏事 教育実践【チャレンジ⼒・思いやり】 2 ⽉13⽇(⽊)〜2 ⽉14 ⽇(⾦)に、4 年⽣の宿泊⾏事が⾏われました。4 年⽣にとって今年 度は2 回⽬の宿泊⾏事となります。⼦どもたちは前回の宿泊から「ステップアップ」することを ⽬標に準備を重ね、それぞれの役割を果たしました。 3〜6 ⼈の⽣活班に分かれ、班⻑、⾷事係、レク係、整理整頓係の役割を担当しました。今回は タイムキーパーの役割がなく、レクは⼦どもたちが主体となって⾏うなど、前回からの変化もあ りました。 整理整頓係は、宿泊前の準備においてまずどんな部屋で⽣活したいかを話し合い、「ケガなく安 全に過ごすために、部屋をきれいにする」という⽬標を決めました。その後、シーツの敷き⽅や 布団の畳み⽅、退所の流れを確認し、シンキングツールを使いながら、⾃分たちの役割を考えま した。

⾷事係は、前回からのステップアップを意識し、「楽しく快適に、マナーを守って、ご飯を美味 しく⾷べられるようにする。」という⽬標を⽴てました。⼦どもたちは事前に現地で出されるメ ニューや栃⽊の名産等についても調べ、チャレンジ⼒につながりました。また、現地では「上か ら」にならないように周りへの声掛けの仕⽅(思いやり)を⼯夫しました。 班⻑は、各班での話し合いの後、前回からいかにステップアップができるかを考え、全体の⽬標 を決めました。6つのキーコンピテンシーの「エージェンシー」につながるようみんなにわかり やすく⽂⾔に⼊れるのに苦労しました。

レク係は、「みんながよい思い出になるような盛り上がるレクを作る。」を⽬標に、準備を進め てきました。まず、みんなで宿泊当⽇までの⾒通しを⽴てました。前回のレクを参考にしなが ら、今回の準備の⾒通しを⽴てます。⽇時や場所を確認した後に、レクリエーションのアイディ アを出し合いました。

今までの経験から案を出したり、インターネットで調べたりしながら、たくさんの案を出す⼦ど も達。出した案について質問や意⾒を交わしながら厳選します。いくつかに絞ったところで「桐 蔭まつりの時みたいに屋台にして、いくつかのゲームを同時にやったらどうかな?」というアイ ディアが出てきました。桐蔭まつりの経験が宿泊でもいきています。その後意⾒を交わし合い、 各班で協⼒しながらゲームに挑戦する「協⼒ゲーム」を考案し、当⽇まで準備を進めてきまし た。準備が終わっていなかったところは、家で準備してきた⼦も⾒られ、主体的に活動に取り組 もうとする姿勢に感⼼しました。

当⽇は、各グループ協⼒しながらゲームに参加し、⼤いに盛り上がりました。係のみんなも、 予期せぬ事にも臨機応変に対応することができました。遊びに来てくれた⼈たちのことを考え⾏ 動する「思いやり」を⼤切にしながら、新しいレクにみんなで挑戦することができた「チャレン ジ⼒」、遊んでくれたみんなを思いながら準備を進めることができた「思いやり」を発揮しよう とする姿を⾒ることができました。 1⽇⽬、⻑時間バスに乗り、到着したのは「モビリティリゾートもてぎ。」強⾵のためキャス トウォークはできませんでしたが、キャストトークショーを通じて、この⼟地の⽣態系について 学び、植物や動物の⽑⽪に触れるなどの貴重な体験をしました。ITADAKI では⽣活班のメンバ ーと協⼒しながら数々の課題に挑戦し、迷路を進みました。最後に滑り台を滑り降りた⼦どもた ちの顔は、達成感で輝いていました。

次に到着したのは「⾃然の家みかも。」ここからは、いよいよ⽣活班ごとに活動がスタートしま した。整理整頓係の⼦どもたちはリネンやバスタオルを取って⾏くなど、係の仕事をしっかりと こなしていました。また⾃分の家とは違うということを意識し、部屋ではお互いに思いやりを持 ちながら声を掛け合って過ごしていました。夜は⼤⾕⽯の絵付け体験を⾏い、2⽇⽬に⾏く⼤⾕ 資料館への期待を膨らませていました。

2 ⽇⽬の朝は、起床時間の6 時前からすでに準備を進めている班もあり、退所に向けてスムー ズに⾏動する姿が印象的でした。前回と⽐べると、どの班も余裕を持って⾏動していました。ま た、事前に配布されていたチェックリストを⼀つ⼀つ確認していき、担当班の先⽣に最終チェッ クをしてもらっていました。 その後、「⾃然の家みかも」で案内をしてくださったレゴさんにみんなで最後の挨拶をし、徒歩 で「いわふねフルーツパーク」へ移動。農家の⽅の話を真剣な表情で聞き、「とちあいか」につ いて学んだ後、いちご狩りを楽しみました。⼤きく⽢いいちごに⽬を⾒開き、いちごを⾷べ笑顔 を⾒せる⼦どもたちの姿が印象的でした。その後⼤⾕資料館へ⾏き⼤⾕⽯について学んだあと、 最後に宇都宮餃⼦館で栃⽊県の名物・餃⼦を味わい、学校へと帰りました。

今回の宿泊で⼀つ⼀つの課題にチャレンジし、また⼀歩、⼦どもたちは成⻑したと思います。班 での⽣活では、宿泊することで、友達との関係も深まったと思います。今⽇の経験で得た達成感 や課題を今後の⽣活、5年⽣へ向けて活かしていってほしいと思います。 写真① 写真② 写真③ 写真④ 目標 自分が班のみんなにできること ケガなく安全にすごすために、 部屋をきれいにする みんなに声 かけをする 自分のものの 置き場所を決 めてもらう 自分のものの 管理は自分で できるように 声かけ 使ったもの をもとの場 所に戻す 落とし物がない か確認する 目標 自分が班のみんなにできること 先に綺麗にし てから遊んで もらうように 声をかける 整理整頓でき ていないとこ ろを見つけた ら、言う。 自分のとこ ろを整理整 頓する。 使ったらも とにもど す。 最後にきれ いか確認す る。 ケガなく安全にすごすために、 部屋をきれいにする 写真⑤ 写真⑥ 写真⑦

 

【思考力・チャレンジ力・メタ認知力】 体育の探究的取り組み

1年「鉄棒を使った運動遊び」

逆さ感覚や回転の間隔を身に付けやすい低学年の間に、いろいろな鉄棒を使った遊びを経験させたいと考えています。

①ぶら下がる②飛び上がる③下りる④揺れる⑤回る 遊びを通して、巧みに体を使うことを体験していきます。

①「ぶら下がり」

鉄棒の正しい握り方を学び、自分の体を2本の腕で支えることを行いました。最初は5秒でしたが、「もっと秒を増やして!」とチャレンジしました。「豚の丸焼き」では数の数え方も工夫し「1・2・3・4・5 チーン出来上がり!」と楽しい声掛けも出てきました。

②「飛び上がる」

鉄棒を握る幅について学び、「つばめ」を行いました。1段の高さから始め、2段、3段と高さにチャレンジしていた人もいました。

③「下りる」

逆さ感覚を身に付け、手を離す「こうもり」を行います。最初は怖くてなかなか手が離せなかった人も「がんばって!」という友達の励ましで手が離せるようになりました。「こうもりじゃんけん」では友達とタイミング合わせてこうもりを行い、その状態のままじゃんけんを行います。ゲーム感覚で繰り返し行うことができました。

④「揺れる」

少し高い鉄棒で「ぶらんこ」を行いました。繰り返し行うことで、長い時間鉄棒にぶら下がれるようになっていました。

⑤「回る」

逆さ感覚を身に付け体を丸め、前後,左右に回ります。「足抜き回り(前後)」「地球周り(左右)」に取り組んでいきました。

①~⑤を使って工夫して鉄棒遊びを行いました。「こうもりブランコ」「コアラ」「ブランコきょうそう」等、楽しい遊びを考え行いました。シンキングツール「フィシュボーン」を使ってまとめをしました。

最初は怖かった鉄棒もお友達と一緒に行うことで楽しく行えるようになりました。技の習得だけでなく、「高い鉄棒で行いたい!」「もっとすごいことをしてみたい!」と工夫の幅も広がり、深い学びの実践につながっていきました。

3年「走・跳の運動(かけっこ)」

調子よく最後まで走れるような自分に合った課題を見つけ、動きを身に付けるための活動や工夫を友達に伝えられるような取り組みをしました。

①「かけっこを速く走るために考えたことをクラゲチャートに書いてみよう」

1・2年生までで学んだ速く走るためのポイントや、自分で考えたことをクラゲチャートに書き出しました

②「速く走るための練習方法を考えよう」

走り幅跳びの単元の時はより遠くに跳ぶための練習方法を教員が提示しましたが、今回は、50mのタイムを計った上で、タイムをより縮めるためにはどのような練習をしたらいいのかを自分たちで考え、オリジナルの練習方法を作成し、友達に紹介して一緒に取り組みました。より速く走るために繰り返し練習に取り組む姿や、より良い練習方法を探している姿が見られ、深い学びの実践につながっていきました。

③「振り返りシート」

自分たちで考えた練習を踏まえて、もう一度50mのタイムを計り、これまでの授業を通して良かったこと・改善していきたいことなどそれぞれが感じたことを振り返りました。

3年生の「かけっこ・リレー」では、今までの授業を自分たちで活かしていたり、より良くしようと学びを深めていたりする様子が感じられました。

5年「マット運動」

5年体育での探究的取り組みとして、器械運動の「マット運動」を紹介します。

①「チャレンジしたい技を見つけよう」

初めに「マット運動」の基礎的な運動感覚を高める活動をしたあとに、自分がチャレンジしてみたい技(以下、「チャレンジ技」)を決め、その技の完成に向けて活動を積み重ねていく授業を行いました。「チャレンジ技」の基準として、いまもっている力ではまだなかなか成功しない技とすることで個人個人のチャレンジを促しました。

②「チャレンジ技を練習しよう」

まずは、自分の「チャレンジ技」のポイント(学習シートに書いてあるもの)を見ながら練習をしていきました。この段階の技の精度としては、ポイントを何となく頭では理解しているけど、実際にやってみるとなかなか思うようにできないといった状態です。自分がどういう動きをしているのかイメージするのが難しいため、友達が伝えてくれるポイントのみが頼りになります。

③「ICTを活用し、自分の動きを分析しよう」

ある程度練習を重ねたあとに、ICTを活用し、iPadで自分が「チャレンジ技」をやっている場面を友達に撮ってもらい、それを見ることで、どう動き方を改善していけばよいのか考えていきました。実際に自分の動き方を撮って見てみると、具体的に直さなければいけないポイントが見えてきます。そのポイントを学習シート上で“発見したポイント”としてまとめていくことで、次に「チャレンジ技」の練習をするときに、自分が何を意識して取り組めばよいかわかるようにしていきました。

④「分析したポイントを意識して練習を繰り返そう」

練習→撮影→ポイント分析→練習→…の流れを繰り返していく中で、子どもたちの技の精度もぐんと上がっていきます。撮影することで新たな自分の課題をより具体的に発見することができ、次のチャレンジにつなげていくことができました。技の完成まで辿り着いた子もいればまだまだの子もいましたが、自分の具体的な課題を意識して練習していくことで、多くの子が自分自身のチャレンジ技の精度向上につなげていました。

課題を試し、また新たな課題を発見していく流れを大切にしながら、今後も体育の授業をとおして子どもたちの成長を促していけたらと考えています。

 

【思考力、チャレンジ力、創造力】3年生 桐蔭まつり

3年生は、初めての「催す側」に「わくわく」「どきどき」しながら取り組みました。

昨年の自分(たち)を思い出して、どんな「企画」や運営の仕方だったら、特に1・2年生が楽しんでくれるか、を考え、作り、実施しました。

3年1組「自然ワールド」

去年までは上級生の教室を見学して桐蔭まつりを楽しんでいた子どもたちですが,今年はいよいよ開催する側に立つこととなりました。まつり準備の初日,教室は期待と不安に包まれていました。クラスのテーマは「自然」。誰もが親しめる良いテーマです。そして,7班(1班4~5人)に分かれて内容を決めました。1組は,射的,ボーリング,スライムづくり,的あて,つり,輪投げといった低学年の児童が楽しめる内容になりました。やることが決まってからの子どもたちの行動力は実に素晴らしかったです。ある子たちは毎日のように家から材料を持って来てくれました。手持ちが無理な場合はお家の人に頼んで運んでもらってもいました。折り紙の景品を黙々とつくる子も何人もいました。知恵を絞って段ボールの壁作りに挑戦している子たちも。子どもたちのまつりに向かう一途な姿を見ることができました。もちろん時には意見の相違から言い合いや嫌な思いをした子もいたと思います。それも含めてみんなで何かを創ることの手順や醍醐味を知る機会となりました。

このおまつりで,子どもというものはやることが明確でそこに楽しみを見いだすことができれば,こちらが何も言わなくても,自分たちで準備し,工夫し,展開していけるということを実感しました。そのような子どもたちが自分たちの能力をますます発揮できるよう学習環境を整えて,子どもたちを見守り支えていきたいと思いました。

3-2『わくどきルーム』

進行役を立てない全員でのミーティングを重ね、「私はこういう企画・役割で役立ちたい。」と書いた結果、「虫捕り」「お化け屋敷」「射的」「間違い探し」「クイズ」「受付」「説明」に分かれて準備・実施をすることになりました。ですので、どの企画も、クラス全員の想い・アイディアが入っていて、それに応えようとしていました。「自分たちの企画が良ければいい。」という発想になっていなかったので、企画の場所のシェアで揉めることもなく、当日も、たくさん作った手作りの景品・お土産が足りなくなると、他の企画が快く融通してくれて助け合っている姿が素敵でした。

どの企画も、1・2年生に楽しんでもらうための工夫をしていました。例えば、「虫捕り」は、1・2年生の中には虫が好きな人も多いだろうけれど、生きている虫を扱うことはできないルールだということで、どうやって1・2年生に楽しんでもらおうかと考え、段ボールの中からマグネットで、段ボールの上のプラバンで作った虫を動かし、それを捕まえてもらって楽しんでもらおうという発想になりました。「射的」も、輪を通した糸の先に的を下げて滑車のようにし、糸を引くことで的を動かし、喜んでもらう発想に至りました。「お化け屋敷」も「間違い探し」も「クイズ」も、」1・2年生に合わせてレベル別に選べるように用意、実施しました。

子どもたちからは、見るとやるとでは大違い、「丁寧な接客をするとすごく疲れる。」という感想や、「思ったよりも手応えがあった。」という感想が寄せられました。

3年3組テーマ「きけん・こわい」

前文にもありますが、3年生は、初めての「催す側」として参加します。それに向かう子どもたちは「やったー!」、「がんばるぞ!」、「楽しみ!」など、とても前向きで素敵な姿が印象的でした。

3年3組では、今回の桐蔭まつりを桐蔭学園小学校が掲げる6つのキーコンピテンシーの育成を、また、4~6年生に進級していった際に、よりパワーアップしていくための取り組みを目指しました。

・新しいこと(催す側)に挑戦する力〈チャレンジ力〉

・グループごとに企画を考える力〈創造力〉

・自分たちの企画をお客さんの立場になって考える力〈思考力〉

・「自分のやりたい」と「友だちのやりたい」をつなげる力〈思いやり〉

・桐蔭まつりを振り返る力〈メタ認知力〉

・桐蔭まつりを通して自分たちの学習や生活に活かす力〈エージェンシー〉

3年3組のテーマは、全員で話し合い、「きけん・こわい」に決まり、各グループで進めること(グループでやる企画)と、クラス全員で進めること(教室の飾りつけ・看板作り)を決め、準備を進めていきました。

本番では、うまくいったこともあれば、うまくいかないこともありましたが、催す側の気持ちや、同時進行で物事を進めることの大変さを学びとして捉え、皆、一生懸命にがんばっていました。

準備から本番、振り返りと、最後まで前向きに活動していた子どもたちに拍手を送りたい気持ちになる桐蔭まつりでした。

(企画や振り返り文などの一部を掲載いたしました。ご覧いただければ幸いです。)

【3年3組の企画※一部抜粋】

【3年3組児童の振り返り文※一部抜粋】

 

【チャレンジ力 、 思いやり、 エージェンシー】4年生 桐蔭まつり

桐蔭学園小学校では、3年前から「桐蔭まつり」という子どもたちが主体となって作り上げる文化祭を行っています。

今年度からは学校でのコンセプトを元に、各学年でテーマが決まりました。

4年生は、「昨年度取り組んだものを生かしたステップアップ」です。

9月から各クラスで実行委員を決め、それを元に学年➡各クラスのテーマを決めました。

どのような企画にしていくのか自分たちで話し合うにはなかなか難しい場面もありましたが、実行委員が優先順位を考え、仲間を気遣う心を培いながら、なんとか企画を作り上げることができました。学年では「究極の二択」となり、それを元に、1組では「陸と海」、2組では「過去と未来」、3組では「天国と地獄」を表現することになりました。どのようにお客さんに喜んでいただけるのかを考えました。

また、実行委員以外にもクラスのために活動することが自然発生的に生まれ、クラスの企画を彩ってくれました。

【1組(陸と海)】

縁日形式で行うことに決まり、出店ごとに陸か海を表現しました。「スライム作り」,「アクセサリー作り」,「スーパーボールすくい」,「射的」が選ばれました。その中に、「陸」と「海」のアイデアがふんだんに盛り込まれました。

【2組(過去と未来)】

縁日形式で、教室を半分に分け、過去ブースと未来ブースで表現しました。

過去ブースでは、「お米つくり体験」、「昭和の射的」、「桐蔭ピック」でした。

未来ブースでは、「UFO的当て」、「魔法のスーパーボールすくい」、「工作くじ引き」でした。

【3組(天国と地獄)】

教室を半分に分け、天国チームは縁日形式で、「星空すくい」、「プラ板作り」、「スライム作り」、地獄

【3組(天国と地獄)】

教室を半分に分け、天国チームは縁日形式で、「星空すくい」、「プラ板作り」、「スライム作り」、地獄チームは体験型形式で「鬼退治」の企画をおこないました。

当日は、保護者や在校生を中心としたお客様に対して、心をこめておもてなしを行い、どのお客様も笑顔にすることができたと思います。

子どもたちは今回の経験を通して失敗もありましたが、終わった後には笑顔で「大成功」だと晴れ晴れとした顔をしていました。自分たちでいろいろな思いや考えのある友だちと企画を作り出し、実行にうつしていくことは、今後の生活の中で大きな経験となります。大切に心のノートにメモしてほしいなと思います。来年もまた、桐蔭まつりに今回の経験が生かされることと思います。

 

【思考力 チャレンジ力 メタ認知 】5年生  桐蔭まつり

今年の5年生の桐蔭まつりのテーマは「5年生だからこそできること」です。3年次より桐蔭まつりを 二 度経験している子どもたちにとって今回のテーマは初めての挑戦でした。

5 年生全員で1つのものを作り上げていくということが、子どもたちにとってもなかなかイメージがつかない中、何度も意見を出し合い話し合いながら、「新しいものとは何か」を模索しながらスタートしました。

まつりの話し合いを進めていくと、これまで自分たちがやってきたことが基盤として当然あるため、これまでに経験したことや、どこかで見てきた方へとイメージが寄ってしまいます。経験を基にすることは決して悪いことではありませんし、経験を活かしていくことはとても大事なことです。しかし、それでは4年生でやってきたことと何ら変わりはありません。その都度、今回のテーマである「5年生だからできること」これまでにない新しいものを生み出し、挑戦するという気持ちをくり返し確認していくことで、徐々に具体案が出てくるようになりました。

時間をかけての話し合いの結果、「時間的空間」を教室内で表現することに決定しました。その中で当初は「過去、現在、未来」という空間を作ってみてはどうかという案でしたが、それらをイメージ化させていくと「現在」という空間を表現することがどうしても難しく、学年全員で再考した結果、「縄文、江戸、昭和、未来」という4つの空間に挑むことになりました。

クジや射的など屋台などのようなイメージしやすいものではなく、時代に合わせた空間を作っていくというこれまでにない取り組み。いきなり難しい課題に向き合った子どもたちは必死に考え考えアイディアを絞り出しだします。この瞬間こそが子どもたちの思考がより活発になる瞬間です。

「縄文、江戸、昭和、未来」どの時代も経験したことがありません。

想像だけでは作られるものではないため、それをリアルに表現していくためには、その時代の雰囲気や生活をよく調べ、よく知ることがまず必要になってきます。調べたことをもとに話し合いを進めていくわけですが、これには子どもたちもかなり苦戦している様子でした。お客さんがきて、そこでどんなことをやってもらうのかというのがこれまで子どもたちが経験してきた進め方です。そうではなく、空間を先に作るということですので苦戦するのも当然です。でも、そこは柔軟かつ発想力豊かな子どもたちです。互いにアイディアを出し自分たちでイメージをどんどん膨らませていきました。

 

「縄文」は、縄文時代に使っていた家を作ってみたい。設計図を子どもたちが考えそれに必要な材料や自分たちができるところとそうでないところを考えていきます。自分たちが先日刈った稲を使えば雰囲気を出せるかな?でもどうやって藁を積んでいけばいいのか。

考えたことを実現させていくためにどうすればよいかを子どもたちは考えます。

 

「江戸」では、籠や茶屋、お城を作りたい。ダンボールで作れるのかな。かごは人が乗れるものにしてみたい。設計図が必要だし、ダンボール以外の材料も必要になってくるかも。

 

「昭和」は、代議員のお母さんたちやお父さんお母さんにアドバイスをもらうのはどうか。バブルってなに?華やかなイメージ?暗いイメージ?

 

「未来」では、家族の方もここにいる人みんなが経験していない時代。どんな建物があっ

て、どんな地球になっているのか。地球ではなく他の星で生活しているのかも。

 

自分たちのイメージが広がっていく中、それを形にしていくことの難しさの壁に何度もぶち当たりました。そんな時も子どもたちは投げ出すことなくねばり強く取り組んでいました。自分たちだけでは難しい作業においては、お手伝いをしてくれている保護者の方々や先生たちからの手助けも借りながら、桐蔭まつり前日の時間ギリギリまでこだわりを持って進めることができました。

当日は、たくさんのお客さんに来ていただき、自分たちが作った空間を存分に楽しんでいただけました。今回の桐蔭まつりの子どもたちの取り組みをみて、改めて子どもたちの力の無限の可能性を感じることができました。また、そんな子どもたちの発想力や創造力をさらに駆り立てることが出来たのは、陰で支える保護者の皆様のご支援とご協力があってのことだと感じています。

今回の桐蔭まつりは、子どもたちもも保護者の皆様も全員が一体となって臨むことができたからこそ、主役である子どもたちが輝けるものとなったのだと実感しています。

子どもたちは見事にテーマ「5年生だからこそできること」を達成させました。

今回の桐蔭まつりで得た力と、5 生年全員、そして保護者も巻き込んだ団結力を 6 年生でさらに発揮できることを期待しています。

 

【チャレンジ力・思いやり・エージェンシー】野外活動 ㏌ こどもの国

11月15日(金)に、2年生は横浜市青葉区にある「こどもの国」へ行きました。

今回の野外活動では、子どもたちが自分たちで行事を作り上げることをねらいとし、「野外活動をどんな思い出にしたいか」ということを考えることから始めました。話し合いの結果、「友だちと仲良くグループ行動をして、楽しい思い出にしたい。」「友だちとのグループ活動を通して、学べる野外活動にしたい。」という目標ができました。

1学期の遠足では学年が始まって間もなかったということから、普段から一緒に活動をしている生活班で活動しましたが、今回は、班を作るところから自分たちで行いました。子どもにとって、班を自分たちで作るのは思っている以上に難しいことです。なので、目標を達成するためには班でどんな様子で話し合いができたらよいのか、そして、そのためにはどんなことを大切にしながら班決めをしたらよいのか、逆算して考えていけるようにしました。どんな班にしたいかを子どもたちと確かめたところ、「みんなが意見を言えて、しっかり話し合いができる班」「思いやりを持って、安全に行動できる班」などが出てきました。それが実現できそうな班を自分たちで考えて組んでいきました。なかなか声のかけられない子には「こっちにおいで」という呼びかけをする子もいて、子どもたちは試行錯誤しながらもお互いの気持ちを大切にしながら班を作れていたと思います。

班ができたら、班活動をどのように進めていくか考えました。話し合いをする中で大切にしたいことを子どもたちと確かめる中で、「一人ひとりの希望が叶うように」「無理のない計画を立てる」「一人ひとりが責任を持って話し合いに参加する」ことを大切にしようとなりました。限られた時間で、班のみんなが、こどもの国の中を楽しく効率よく回るためにはどうすればよいか。お小遣いの一人当たり500円をどのように使うか。自分だけの意見を押し通すのではなく、あるいは、自分だけ我慢してしまうのではなく、班のみんなの意見を取り入れてみんなが満足できるようにするにはどうすればよいか。何度も話し合いを重ねました

当日は天気の影響で、活動時間が短くなったり、集合場所や昼食場所が変更になったり、予定とは違う部分もあったものの、しっかり話し合いをしたおかげで、時間を見ながら班で協力して活動をすることができました。思ったよりも時間がかかってしまったり、逆に思ったよりも時間が余ったりして、行きたい場所や遊びたいことが計画通りにできた班ばかりではありませんでした。しかし、計画を立てるときに、地図とにらめっこして、どんなところにどんなものがあるか、移動時間は何分くらいかかるか、と考えていた子どもたちは、計画を少し変えて、臨機応変に活動することができました。また、当日になってできると思っていたことができなかったときも、班で話し合って、別の活動に切り替えた班もありました。

こども動物園、自転車乗り場、こども遊牧場など、園内の様々な場所で自由に活動を行い、子どもたちの充実した表情が各所で見られました。また、当日にいくつか変更があり、予定通りにはいかないことが多い中、事前にグループで考えた目標を意識しながら、行動することができていた班が多かったように感じました。

子どもたち自身で計画を立て、行き先ややることを決めるのは春に続いて2回目の試みでしたが、1回目のズーラシアよりもパワーアップし、成長できたことを子どもたち自身も感じられた野外活動だったと思います。はじめに立てた目標の通り、みんなが楽しく幸せな1日になったのではないかと思います。また、目標達成のためにどうしたらよいか、ということへの気づきのある、学びの多い野外活動となりました。

 

【チャレンジ力・思いやり】3年生宿泊行事「箱根・小田原」

3年生の宿泊行事が、9月27日(金)から1泊2日で実施されました。
3年生にとって初めての宿泊行事。「夏休み前から準備して、楽しみにしていたんだ!」という子どもたちの声を多く聞きました。雨予報が出ていたにもかかわらず、子どもたちのパワーが雨雲を吹き飛ばし、幸運なことに二日間とも傘をささずに活動ができました。初日

は、箱根町立森のふれあい館へ行きました。
東京ドーム約9、5個分もの広大な森の中を自然に関するクイズを解きながら歩くクイズラリーでは、地図と回答用紙を持ち、問題が書かれた場所を探しながらグループで答えを考えます。それぞれが意見を出し合い、相談しながら取り組む姿がありました。
木片の土台にさまざまな種類の木の実などを自由に飾り付ける木の実クラフトでは、想像力を駆使して、動物や昆虫、花など、オリジナルの作品作りに集中できました。

 

 

 

 

 

 

そのあと訪れたビジターセンターでは、ガイドの方と一緒にフィール

ドワークを行いました。「うらが白い葉っぱはヨモギだよ においをかいでごらん」「うわー!この葉っぱもすごくいい匂い!山椒だって」「ガイドさんのおやつのムカゴの実を見つけたよ!」子どもたちは自然を五感でしっかりと感じ取っている様子でした。

二日目は、小田原の神奈川県立生命の星・地球博物館を見学しました。地球を考えるコー

ナーでは、地球ができる過程でできた岩石や隕石などを見たり触ったりし、生命を考えるコーナーでは、さまざまな生物の骨格標本によって進化の歴史を知ることができまし

た。コレクション、テーマごとに項目分けをした大きな本型の展示ケースに標本を展示した実物百貨図鑑(ジャンボブック)は、子どもたちに人気のコーナーでした。それぞれが自分の興味のある分野についてより深めたり、知らない分野に興味を持ったりすることができました。

今回初めてのホテルでの協同生活。ここでは、自分のルールが通用しないこともあります。一人が全員のことを考えて行動する、ということ、そして、自分のことは自分でする、という大切なことを学びました。そして、次の行動に備えて見通しを持って行動することも学びました。

子どもたちの成長が見られた貴重な二日間であったと思います。

 

【チャレンジ力,思いやり】4年生 宿泊行事(鎌倉)

9/16(月)~17(火)に4年生の宿泊行事が行われました。

今回の目的地は、神奈川県横須賀市・観音崎自然博物館と鎌倉市・新江ノ島水族館です。

昨年度3年生の時に行った宿泊行事からステップアップしようと、子どもたちは、夏休み明けから約2週間をかけて話し合い等を行い、準備を進めました。4年生にとっては2度目の宿泊行事です。昨年度の宿泊行事を参考にして、新しい係にもチャレンジする子たちもでました。子どもたちの中から「昨年度は~だった。」という声を多く聞きました。係ごと、班ごとに行う内容を話し合いながら、現地での自分たちの活動を想像し、準備に取り組む姿が見られました。

3~8名の生活班の中で5つの係(班長,整理整頓,タイムキーパー,食事,湘南新聞)を話し合いで決めました。係ごとに分かれて話し合って仕事内容を確認したり、目標を決めたりしました。決まったことは、しおりに載せて、みんなで達成できるようにしました。

(班長より)

(整理整頓係より)

(食事係より)

(タイムキーパーより)

これを基に、生活班ごとにも集まり、班のメンバー内の目標や決め事、水族館での回るルートなどについて話し合い、宿泊行事に対する期待を高めました。

【9/16(月)出発前の教室の様子】

1日目の観音崎自然博物館では、博物館での貴重なお話、ビーチコーミングの体験など、大きな学びとなりました。

【観音崎自然博物館(ビーチコーミング,館内見学,海草の標本づくり,水産業に関するレクチャー)での様子】

ホテルの開校式では、代表の児童がホテルの方に挨拶することができました。緊張もしましたが、代表となったことがいい経験になったようでした。

【鎌倉の宿舎KKR鎌倉わかみや(開校式)】

【閉校式】

1泊でしたが宿泊することで、事前の準備がとても役に立ち、子どもたちは感謝の気持ちでいっぱいになりました。

1日目の夜に初めてのレクリエーションを行い、次回は自分たちで企画したいとの声も出ました。

【レクリエーション】

【9/17(火)由比ガ浜への朝の散策】

二日目は、新江ノ島水族館に行きました。

昨日行った観音崎自然博物館とは一味違い、観察するものも多く、自分たちで見学ルートを決め、各班での絆も深まりました。

【新江ノ島水族館での見学とアクアプランツ制作の様子です】

今回の宿泊行事では、日本の水産業や水生生物の生態などについてさらに興味を持つことができ、宿泊活動でも子どもたちにとって大きな達成感を味わうことができました。また、今回経験したことが二月の宿泊行事や今後の生活に役立つことと思います。

最後になりましたが、子どもたちの見学の様子や、宿舎での生活を見守ってくださった、博物館や水族館のスタッフの方々、ホテルの方々、本当にありがとうございました。

 

【思考力 創造力 チャレンジ力】科学『夏休みの自由研究』

毎年、3年生以上の科学では夏休み中の自由研究を課題として出しています。夏休みの自由研究がどの課題よりも大変。テーマが決められなくて困っている。関わる保護者も大変という声をよく耳にします。大変、難しいと思う理由の1つに物事に対して常に「なぜだろう。不思議だな」という感覚で観る習慣がないことが原因ではないかと思っています。何事もそうですが、習慣化されていないことを急に取り組もうとすると無理が生じてしまいます。科学では、こちらがすぐに答えを提示してしまうのではなく、「なぜだろう。不思議だな。」という目を日頃から育てるように意識しながら授業に取り組んでいます。そして、その疑問や不思議に感じたことを、そのまま通りすぎてしまうのではなく、立ち止まって調べる、考える、追求することを習慣化できるように授業内でも重要なポイントとして位置付けています。

自由研究は、子ども自身が興味や関心、不思議に思うことを追究し、世界を広げていくことが目的です。見栄えや出来にだけこだわってしまいその広がりこそが、豊富な知識の獲得と広い視野が育っていくものと考えています。

5年生の科学では今年も夏休みに自由研究に取り組みました。3年目ということもあり、子どもたちのテーマ設定や研究の手順やまとめ方にも上達がみられています。

毎年テーマ設定に悩む児童もいれば、新しいテーマに「今年は何にしよう」とワクワクしている児童もいます。そんな中、1年生から1つのテーマで研究を続けている児童がいます。

研究テーマ『ニワトリの観察』 5年3組 小林 めぐみ

1年次 「烏骨鶏のお母さんとひよこのかんさつ」

第2部 2年次「烏骨鶏のお母さん、お父さんとひよこのかんさつ」

第3部 3年次 「卵からひよこがかえるまでのかんさつ」

第4部 4年次 「ニワトリの種類とらんかく色の観察研究」

第5部 5年次 「ニワトリの卵の観察」

1年生か5年生にかけて第5部にわたるニワトリの研究ですが、研究を重ねていくことで興味の幅がより広がっているのが研究内容から見て取れます。この研究のスタートはお父様から「ニワトリを飼ってみないか。」という勧めがあって。1年生の時は、単純に可愛いという理由からはじめたものが、研究をしていくといつも同じ状態ではないことに気が付いたそうです。その状態の変化を感じたことで、ニワトリの成長やニワトリのことをもっとよく知りたいと思うようになっているようです。そして同時にニワトリの不思議や謎がたくさんあることに気が付き、その謎を解き明かしていくために研究することが楽しくなっているとのこと。小林さんにとって、ニワトリは今となっては大切なパートナーと言っているほど家族同然の存在です。今後の研究は現時点では未定ではありますが、「ニワトリ同士のいじめについて」「卵を突然産まなくなった理由」「ニワトリのすごい能力」について研究してみたいとお話してくれました。まだまだ小林さんの研究は続いていきそうです。

 今回はある児童の自由研究の1例をご紹介しましたが、子どもたちの中の探究心を揺さぶり、その探究心をもとに幅広い視点で物事を見つめ、思考力、創造力を育てていくとともに、新たなやりたいことを見つけ出しやり抜く力、チャレンジ力も科学という教科通じて育てていければと思っています。