桐蔭学園小学校で 2回目の行事となる「桐蔭まつり」が12/ 2に開催されました。このおまつりは3年生以上の各クラスが低学年や桐蔭幼稚園生、保護者の皆様などを招いてそれぞれイベントを行うというものです。このおまつりの大切なポイントは子どもと大人がチームとなって開催に至るまでのプロセスも共にし、子どもの考えを中心に大人はサポートに徹するという視点です。三年生以上の子どもたちの企画段階から役員・代議員の保護者の方にも入って頂き10月から活動が始まりました。今年は 2回目ということもあり、昨年の経験をもとに一人ひとりの子どもたちの中にイメージがさらに広がっている様子でした。
例えば、3年生ではお化け屋敷の企画の中で「怖すぎると低学年が泣いちゃうかもしれないから教室を暗すぎないようにしよう」といった考えが出たそうです。そのほかの学年でもテーマに沿った空間を演出したり、レモネードスタンドという企画で小児がん支援プロジェクト・募金活動に取り組んだり、昨年どうしてもお客様に味わってほしく考えた中で実現出来なかったジェットコースターを実現させたりとそれぞれに昨年の経験を生かして広がった企画がたくさん見られました。また、これらの一つ一つの企画が桐蔭学園小学校が掲げている6つのキーコンピテンシー育成へと繋がっていきます。新たな企画への取り組みではチャレンジ力、創造力を磨き、低学年への配慮などが思いやりを育みます。昨年度のふりかえりからの新企画はメタ認知力を構築し思考することも必要となります。そして何よりお客様により楽しんでもらいたいと考える取り組みはエージェンシーを育ててくれます。これらのプロセスにこそ大きな価値があると感じています。
今年度は、低学年が保護者の方と一緒に来校することが出来たことから家族団欒といった暖かな光景をたくさん目にしたり、卒業生や転校生との再会の場になったりもしました。年によって変化していく桐蔭まつりが、来年・再来年とさらに変化していき、子どもたちにとっても子どもたちを支える大人にとっても幸せな一日となれる行事になっていくことを心から願っています。
月別アーカイブ: 2023年12月
【チャレンジ力・思いやり・エージェンシー】野外活動 ㏌ こどもの国
10月27日(金)に、2年生は横浜市青葉区にある「こどもの国」へ行きました。
今回の野外活動計画では、まず、「野外活動が終わったときに、どうなっていたいか」ということを考えることから始まりました。「友達と楽しく仲良く過ごして、幸せな1日にしたい。」「野外活動に行ってよかったな、と思える素敵な思い出を作りたい。」という目標ができました。
その目標に向かって、どのように活動を進めていくか、ということで、自分たちで班を決めることから話し合いが始まりました。1学期のズーラシア遠足では、学年が始まって間もなかったということもあり、普段から一緒に活動をしている班で活動をしました。今回は、自分たちで班を決めるにあたって、どのように班を決めたらいいのか、というところから話し合いを進めていきました。活動しやすいように4人から5人の班に分かれるため、クラスのみんなが納得できる班分けをするにはどのようにすればよいか、話し合いを重ねました。班ができたら、班活動をどのように進めていくか考えました。限られた時間で、班のみんなが、楽しくこどもの国の中を効率よく回るためにはどうすればよいか。お金のかかる場所にも行ってもよく、お小遣いの一人当たり500円をどのように使うか。自分だけの意見を押し通すのではなく、あるいは、自分だけ我慢してしまうのではなく、班のみんなの意見を取り入れてみんなが満足できるようにするにはどうすればよいか。約1か月の期間をかけて話し合いを重ね、コースを決めていきました。
そして野外活動の当日は、天気も良く、気持ちの良い秋晴れのもと、活動を開始しました。
しっかり話し合いをしたおかげで、時間を見ながら、班の仲間で協力して活動をすることができました。思ったよりも時間がかかってしまったり、逆に思ったよりも時間が余ったりして、計画通りに行きたい場所や遊びたいことができた班ばかりではありませんでした。しかし、計画を立てるときに、地図とにらめっこして、どんなところにどんなものがあるか、移動時間は何分くらいかかるか、といったことを熟知していた子どもたちは、計画を無理のないように変えて、臨機応変に活動することができました。例えば、お昼の場所は、予め計画を立てていましたが、お昼の時間に近い場所に変更した班もありました。また、当日になって、できると思っていたことができなかったときも、班で話し合って、別の活動に切り替えた班もありました。
こども動物園、自転車乗り場、こども遊牧場など、園内の様々な場所で自由に活動を行い、子どもたちの充実した表情が各所で見られました。また、事前にしっかりと準備し、計画を立てた甲斐があり、大きなトラブルもありませんでした。広い敷地の中で、帰りの集合時間5分前には全員が集合できました。本当に立派だったと思います。
子どもたち自身で計画を立て、行き先ややることを決めるのは春に続いて2回目の試みでしたが、1回目のズーラシアよりもパワーアップし、成長できたことを子どもたち自身も感じられた野外活動だったと思います。始めに立てた目標の通り、みんなが楽しく幸せな1日になったと言ってよいでしょう。また、目標達成のためにどうしたらよいか、ということへの気づきのある、学びの多い野外活動となったように思います。