月別アーカイブ: 2022年10月

【エージェンシー】地区別清掃における学年の縦のつながり

9月、コロナ禍でできていなかった縦割りの清掃活動「地区別清掃」が、ようやく再開しました。

毎週火曜日の給食後、約20分間、1年生から6年生が、住んでいる地区ごとに一つのグループになり、活動します。

小学校では、災害時に備えて、年に数回、縦割りの地区別メンバーで帰宅する機会を設けています。そのメンバーで清掃活動をすることで、同じ利用駅、あるいは近い利用駅の異学年の友だちを認識することができ、地区別下校もスムーズに行われます。

清掃場所は、教室、特別教室、階段、ホール、下足箱など学校のすべての場所で、16の地区別グループに割り当てられています。

清掃の方法は教室によって若干異なりますが、高学年の子どもたちが自ら考えて行っています。

「江田スクールバスグループ」の教室掃除を例に挙げますと、雑巾班・黒板班・ほうき班の3つに分かれ、その役割を週ごとにローテーションしています。雑巾班は、教室横の小さな流しで雑巾を絞り、床や壁を拭くことが仕事。6年生は、1年生に雑巾の絞り方を丁寧に教えます。はじめは手こずっていた1年生が、あっという間に上手に絞れるようになっていく様には驚きました。

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「ごみはここに集めてね」「私、ちりとりやるね」などお互い声を掛け合いながら、ほうき班も手際よく仕事を進めます。黒板を消す達人たちが、黒板消しでピカピカに磨き上げる姿も見事です。

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縦割り清掃をする上で、高学年のリーダーシップは不可欠。低学年にわかりやすく掃除の仕方を教えるにはどうしたらよいか、みんなが気持ちよく動けるための声かけの仕方は?など、それぞれが考えを巡らせ、低学年はそれらに答えることでフォロワーシップを身につけていきます。

縦割りにすることで、低学年だけでは掃除が難しいところも、中・高学年が一緒に行い、サポートすることで、より丁寧に行うことができる、というメリットもあります。

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清掃の終わりには、それぞれの清掃場所で、6年生を中心に振り返りの時間を設けています。

「〇〇さんが、机をきれいに並べていた」「〇〇くんがほうきの使い方を教えてくれた」「今度は棚のホコリもきれいにしたい」「床の黒い汚れは消しゴムで消えますか?」など、子どもたちの発言を聞いていると、率先して汚れを見つけ、工夫してきれいにしようとする気持ちや、友だちの良いところを見つけようとする気持ち、優しさに感謝する気持ちなどが伝わってきます。

時には小さなトラブルもありますが、それらもまた、年の離れた仲間とのコミュニケーションを学ぶ良いチャンスと考えます。

先日、トイレを清掃してくださっている業者の方へ「ありがとうございます」という声をかける4年生を見かけました。自ら清掃をすることで、その大変さを知り、人の立場に立って物事を考える心が育ってくれたら、こんなに嬉しいことはありません。

縦割り清掃を通じての子どもたちの成長を、これからも楽しみに見守っていきたいと思います。

 

【エージェンシー・メタ認知力】4年生 宿泊活動 三浦新聞係(神奈川県三浦市)

4年生は、10月4日、5日に神奈川県三浦市へサマーキャンプに行きました。桐蔭学園小学校では初めてとなる海の近くでの活動です。さらに、一年生の時以来久しぶりの宿泊行事です。なので、さまざまなことが初めて。今回は、キャンプから帰宅した時に「楽しかった!!」という感想を持つことが第一です。さらに、この二日間の経験を次に「活かす」取り組みができたら、今後の学校生活をより豊かにすることができます。

そのために、今回は「三浦新聞係」という係を、各班で一人または二人が担当し、このキャンプでの経験を今後に生かすべく、記録に残すことにしました。

記録の残し方については、事前に、係ごとに集まり、どのようにまとめたほうがいいか、どのように宿舎での時間の中で効率よくまとめられるか、を話し合いました。そこで、項目を①磯遊び②バス内での過ごし方③お風呂➃お部屋での過ごし方⑤海の環境学習⑥食事の六つに分け、それぞれ記録することになりました。紙はキリトリ線を専用のカッターで作り、書いたあとにそれぞれを切り離し、糊付けして完成。あとは宿舎での、各班のまとめ方次第です。

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当日は、①~⑥について個々に記録したものを、係の児童中心に話し合い、まとめ、班ごとに作成しました。

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作成したものを見ると、「自分の家ではないということを自覚して行動する。だから置かれているモノを大切にする」、「スタッフの人の話をよく聞いて行動した方が良い」や「いろいろな貝殻を拾って、その貝殻について調べたり、めずらしいかどうかを聞いたりして、よりくわしくなった」など、今回の振り返りや次回につながる記録を残していました。

経験を糧に、学校生活にも日常生活にも活かしてほしいと思います。

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【エージェンシー、チャレンジ力、メタ認知力、思いやり】小学校運動会

秋晴れの運動会日和の中で、全校児童が集い、保護者も交えた運動会が3年ぶりに行われました。コロナ過なので午前中のみの開催となりました。

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6年生は8月末から、競技運営の審判・用具準備・アナウンス・下級生が楽しめるために何ができるかの話し合いを進め、5年生がサポートしていく運動会となりました。

ここ数年、全校児童が集まる機会がなく、開会式であいさつをする6年生の代表者たちにも緊張がみられました。

 

2年前より縦割りでの1組対2組対3組の対抗戦となり今年度は得点をつけておこない、他学年が競技している姿を真剣に見守る姿も見られました。

応援席ではマスク着用でしたが、みんなで声をそろえての応援は控えながら運動会を楽しみました。旗を作っての応援、全員がうちわをもってそれぞれの想いを書いての応援には熱がこもっていました。

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競技は、走競技と学年競技の2種目です。

まず、学年競技の様子です。

 

1年生 「ころころころりん」

大玉ころがしです。かわいらしさいっぱいにボールを二人で転がしました。

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「おたからゲット!」

新種目。3チームで中央にあるお宝(小さいボール)と自陣にあるボールを守り、相手陣地からボールを奪う。チームで考えて戦いました。

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2年生 「竹取合戦」

棒引きです。相手陣地から棒を奪ったり、相手から棒をまもったり作戦を立てて臨みました。

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3年生 「大玉おくり、おくり」

1年生よりさらに一回り大きなボールを落とさないでつなぎました。

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4年生 「小綱引き」

6人組で引っ張り合いました。

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5年生 「押せ!引け!回せ!大決闘・棒相撲」

新種目。3人対3人の勝負。円から相手を押し出しました。

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6年生 「騎馬戦」

迫力あり作戦ありの伝統の騎馬戦が復活しました。

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走種目の様子です。

2年生 「電光石火~ランバトル~」70m徒競走です。

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3~6年生は「クラス対抗リレー」。6人もしくは8人組でバトンをつないで走ります。

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優勝は1組(赤チーム)でしたが、どのチームも日ごろの練習の成果を発揮しながら、多くの応援を受けて精一杯競技している姿はたくましく感じました。そしてなによりも6年生があらゆる場面で、活躍してくれました。今後が楽しみです。

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最後、6年生がすべて片付け終わった後のすがすがしい姿です。

 

運動会は競技するだけでなく、応援や運営することにも楽しみがあることを改めて感じることのできる行事となりました。6年生は保護者に見てもらうためのパンフレットも作成しています。

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クラスで作戦を共有し、勝利に向けて工夫し練習を積んできました。対戦相手のことも受け入れることができました。今後のスポーツ活動以外でも十分に通じるものだと感じることができました。