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【創造力・エージェンシー・チャレンジ力】6年生 総合探究

本校では、今年度より教科と絡めた探究学習を進めていく中で、学年に応じて段階的に探究テーマを設定し取り組んでいます。各学年の段階としては、3年次「パラスポーツ(障がい)」、4年次「福祉(高齢者)」5年次「福祉(外国人、貧困)」6年次「私たちがつくる多様で豊かな未来のまち(興味・関心×多様性)」と設定しています。

その中で、今年度の6年前期の総合探究では、「多様で豊かな私たちの未来のまちづくり」というテーマに向けて、まずは過去と現在の暮らしの比較から暮らしの違いに着目し、次に私たちを取り巻く環境の変化、そして時代背景に伴う暮らしの変化や物について調べ話し合ってきました。また、本テーマである「多様で豊かな私たちの未来のまち」という誰もが見たことも経験もしたこともない空間について、1人1人がどのように捉えているのかを確認しながら進めてきました。例えば、「豊かなまちとはどんなまちなのか」「誰にとって豊かなまちなのか」を考えていく際に、そもそも「豊か」とは何かという疑問が子どもたちから生まれました。「豊か」といっても人によって内容も基準にも違いがありますが、そこで共通していたのは、便利なものが増えることで生活はより豊かになっていくのではないかという考えでした。また、それらの便利なものは、自分だけではなく、外国人やお年寄り、小さな子どもや障がいを持っている方々にとっても便利であるということ、また、人類と共に生きるすべての生き物にとっての便利なものであることも全体で確認しながら進めていきました。

未来のまちづくりへ向けての第一段階の取り組みとして「生活を豊かにする便利なもの作り」という課題にまずは挑むことになりました。何もない状態から新たなものを生み出す活動は、決して簡単なことではありません。しかし、子どもたちの発想や世界感はいつもこちらの予想も超えてきます。自分たちのイメージが具体的な形となり、そこに便利なものの説明が詳しく加えられることでよりそのものが輝きを放ちます。そんな子どもたちの考えたものを授業参観でのポスターセッションで保護者の皆様に観ていただきました。

第一段階では、「こんなものがあればいいな。」「こんなのあると面白いな。」と、自由な発想のもと具体的なものつくりの経験を踏みました。いよいよ最終段階の「多様で豊かな私たちの未来のまちづくり」についての話し合いが始まります。

まずは、「多様で豊かな私たちの未来のまち」の「多様」「豊か」とは何かに着目し、それらを構成していく要素を全体で絞っていく話し合いの時間を設けました。この時点では、子どもたちの考えは様々で、それらをたくさん挙げていきながら、豊かなまちのイメージを広げていきます。また、それと併せて未来のまちを想像した時に、まちや社会を取り巻く課題・問題についても考えていくことにしました。理由としては、今後予想される社会問題や環境問題、あらゆる状況におかれている人々の生活に目を向けることで、自己中心的な解釈ではなくより広い視点で考えていけること、さらに一時的に豊かなまちではなく、持続可能なまちつくりを意識しながら子どもたちは話し合いを進めてきました。

自分たちが生活している桐蔭学園の白地図に、まずは個人で自分の考えるまちのマップを作成しました。その後は、「個から協働へのステップ」に入ります。全体を3つのグループに分けて、互いの考えを共有しながらグループでまちをつくっていきます。それぞれの考えを1つのものに落とし込んでいく作業は大変時間を要します。1学期末にスタートした話し合いは夏休みに入ってからも続きました。夏休み中は、対面での話し合いはできないため、ロイロノートの共有ノート機能を活用しながら話し合いを進めました。夏休みということもあってなかなか全員が揃っての話し合いが出来なかったようですが、3グループ共に少しずつまちができあがっていくのが見て取れました。

夏休み中にマップはある程度形になり、2学期にはそこからまちの説明方法の検討に入りました。3つのグループ中、2グループはマップをもとにジオラマを制作しての説明、1グループは巨大なマップの制作とおすすめエリアのミニチュア模型での説明することとなりました。

限られた制作時間ではありましたが、第一段階として取り組んでいた「生活を豊かにする便利なもの」の経験と、あらゆる視点から課題に迫るための話し合いをしたことで、それぞれのまちのコンセプトが明確になりました。そのため、制作過程においては、どのグループも同じ方向性のもと、スムーズに進めることができました。ただ、紙面上でのイメージはできていたものの、それらを具体物に変換させていくことの難しさを子どもたちは感じていたようで、イメージをどのように形にしていけばいいのか、グループごとに対話を重ねながら進めていました。

総合探究の前期最終日にはそれぞれが作ったポスターやジオラマ、ミニチュアを提示しながら、グループ全員で「私たちが考えた、多様で豊かな私たちの未来のまち」を紹介することが出来ました。

【今回の総合探究「多様で豊かな未来のまち」を終えて】

本校では、先の見えないVUCAの時代を生き抜くために子どもたちが「自律的な学習者」になるように育成することを目指して取り組んでいます。そのための資質・能力として6つのキーコンピテンシーを掲げ、それを具体的に教科の学習まで落とし込んで実施しています。また社会の急速な変化に対応するためには、自ら問題を発見し、柔軟な解決策を見つける力が求められおり、その中で批判的思考力や問題解決能力、そしてコミュニケーションスキルといった、現代社会で必要とされる力を育むために、「探究的な学び」が重要な役割を果たすことを考え、4 年前より「総合」のカリキュラムから見直しをはじめ、今年度より新しいカリキュラムのもと「総合探究」として取り組んできています。

また、総合科は各教科との横断的な学びを集約する教科でもあります。そのため、今回の学びにおいても、社会科、理科などの教科との関わりなどを子どもたちに意識して学習することを取り入れてきました。そうした学びを集約した形として、中間発表としてのプチポスターセッションと最終発表(ポスターセッション、模型、動画、ジオラマ)の時間を設けました。

その上で、子どもたちは本テーマと自らの生活を結び付けながら考えつつ、誰も見たことも経験もしたことのない未来を創造する楽しさや、夢、希望を感じながら最終テーマの目標に到達することができたよう思います。これは、最終テーマにのみ焦点を合わせての展開ではなく、探究学習において最も重要である「課題の設定(本質的な問い)」を大事にし、段階を踏んだ展開があったからだと実感しています。

さらに、今回のテーマのように何もないところから新たなものを生み出そうとする取り組みを何度も取り入れています。実際にはそれらの活動を苦手とする子もいますが、そんな時も、グループ内での相互のやり取りや他者の考え、価値観を知ることで、自らの思考の幅を広げ価値観を見出すヒントともなったのではないかと感じています。

今回の総合探究の実践を終えて、たくさんの対話がありました。たくさんの課題がありました。そんな中、「個⇨協働⇨個」の取り組みによって互いに認め合う文化の向上と、自ら考え生み出す力を今後も育てられたのではないかと感じています。

この経験を、次への学習や生活そして自らの生き方に活かしていけることを期待したいと思います。

 

【思考力・エージェンシー・思いやり】2年 情報探究

iPadでプログラミングをして、レゴを実際に動かしてみよう!

授業の概要

小学2年生を対象に、iPadとレゴ「WeDo2.0」を用いた情報探究の授業を行いました。子どもたちは、身近な生活に隠された「仕組み」に興味を持ち、それをプログラミングとレゴブロックで再現する活動を通して、プログラミング的思考力や問題解決能力を育むことを目指した探究活動をしました。

単元の目標

以下の3つの観点があります。

【知識・技能】

WeDoのプログラミングアイコンの機能を理解し正確に操作すること、そしてレゴブロックの特性を理解し、意図した形に組み立てられるようになることを目指しました。

【思考・判断・表現】

プログラミングの試行錯誤や調整を通じて課題解決に取り組む力、そして結果を予想し、仮説を立てながら学びを深める力を養うことを重視しました。

【主体的に学習に取り組む姿勢】

粘り強く課題に向き合う姿勢や仲間と協力してチームの一員として活動する姿勢を大切にしました。

授業の展開

授業は、まず「身近な『仕組み』に気づく」という導入から始めました。信号機や自動ドアといった日常生活のシステムについて話し合い、「私たちの生活の中にもプログラム的な仕組み(プログラミング)がある」ということに子どもたちが興味を持てるように促しました。その後、WeDoの基本操作を体験しました。

展開は、ミッションチャレンジと自由な探究という二つの段階で進めました。「車を一定距離動かす」などといった簡単なミッションに挑戦するミッションチャレンジでは、グループで協力し、試行錯誤しながらプログラムを調整する中で、課題達成の喜びを分かち合いました。次に、自由な探究(オリジナルミッション作成)では、「日常生活に役立つ仕組み」をテーマに、今ある仕組みに工夫をしてみたり、オリジナリティを加えてみたりして、自分たちで課題を設定し取り組みました。この段階では、試作と改良を繰り返すことで、より良い解決策を追求する姿が見られました。

子どもたちの学びと考察

この実践を通して、子どもたちは知識や技能だけでなく、より深い学びを体験しました。

プログラミング的思考力が育ち、プログラムが思い通りに動かない時には「なぜだろう?」と原因を探り、自ら修正する姿が多く見られました。これは、論理的に物事を捉え、課題を解決する力の育成につながっています。

また、協働性も大きく向上しました。グループ活動では、それぞれが役割を分担し、積極的に意見を交換し合う姿が見られました。「この部分を担当したい」「こういう風に作ってみない?」といった自発的な発言から、チームの一員として貢献しようとする高い意識がうかがえました。

さらに、粘り強さも身につきました。複雑なプログラムや組み立てに何度も失敗しながらも、諦めることなく挑戦を続けました。うまくいかない経験も、子どもたちの「できた!」という達成感をより大きなものにしていると感じました。

見取り

子どもたちの活動は、ルーブリック評価に基づいて多角的に行いました。プログラミングデータや組み立ての完成度だけでなく、課題解決に向けた試行錯誤の工夫や、仲間との協働的な関わり方についても重視しました。これにより、個々の成長を具体的に把握することができました。

今後の展望

今後は、さらに複雑なミッションや、他の教科と連携した探究活動を取り入れることで、子どもの学習意欲と探究心をさらに引き出していきたいと考えています。

 

【創造力・エージェンシー】6年生 鎌倉遠足

1.事前準備

 今回の6年生の遠足のテーマは「鎌倉遠足×教科」としており、遠足の行程や目的に「各教科の視点」を持って取り組みました。そのため、これまで6年間で学習してきたことを元に「教科の視点ってなんだろう?」ということを考えるところから始めました。

 その後、今回の鎌倉遠足がどのような視点を持っていけば教科との繋がりを見つけられるか考え、それに則って見学場所を検討していきました。

 次は、見学したい場所や交通機関を調べ、どのようにすれば自分のいきたいところに行くことができるのか、班で話し合いながら自分たちだけのオリジナル行程を作成しました。集合場所である鎌倉駅まで自力で向かい、交通費や移動時間を計算するなど、遠足の計画から実行まですべてを自分たちで進めていきました。

2.遠足当日

 当日は、満員電車での移動や横浜駅での乗り換えに苦戦したり、バスを乗り過ごしてしまったりと、いくつかのハプニングもありました。しかし、児童たちは班のメンバーと協力したり、駅員さんに道を聞いたり 、班長のiPadに頼りながら自分たちで道を確かめたり…と、トラブルに臨機応変に対応しました。全員が時間を意識して行動できたことで、予定通りに目的地に到着することができました。

 鎌倉では、鶴岡八幡宮でのお参りや、由比ヶ浜での海の観察 、高徳院での大仏見学 など、計画した行程を巡りました。由比ヶ浜では、シーグラスやイカやふぐなどが打ち上げられているのを見つけたり、波で靴が濡れてしまうというハプニングなどもありました。時には元々計画をしていた行程の一部を飛ばしたり、偶然出会った美しい光景に足を止めて見てみたり、各々の視点で鎌倉遠足を楽しんでいました。また、道中に外国人の方に挨拶をして会話をするという目標を達成し、一番印象に残ったという児童もいました。

3.遠足の振り返り

 遠足後、児童たちはこの経験を振り返り、文章にまとめました。計画を立てるのに時間がかかり前日までかかってしまったことや 、もっと早く予定を決めればよかったという反省の声 、バスの乗り場を事前に調べておくべきだったという意見 など、行程作成の難しさを実感したようです。一方で、班で協力して予定通りに行動できたこと、仲間といるからこそ楽しい遠足になったという感想も多く見られました。

この遠足での経験は、次の修学旅行に向けた貴重な学びとなりました。児童たちは、今回の反省を活かして、より良い計画を立て、さらに充実した旅にしていきたいと意欲を見せています 。この経験を通して、子どもたちはまた一歩大きく成長しました。

 

【エージェンシー】運動会

今年度の運動会も「子どもたちが中心となり、子どもたちが作り上げる運動会を目指す」というコンセプトのもと実施しました。6年生が昨年度5年生の3月から実行委員会を立ち上げ、小学校最後の運動会をどんな運動会にしたいか話し合いを進めました。その実行委員会の話し合いの中で、大きなテーマとして「オリンピックのような運動会にしたい!」ということになりました。観客も含めて温かい雰囲気の中、フェアプレーを大切にしながら、全力で競技に取り組めるというような運動会。こんなコンセプトで運動会を作っていきたいと実行委員会みんなの気持ちがまとまりました。オリンピックのような運動会で実際にやりたいこととして、「入場」「聖火」「応援」などが挙がりました。その後、教員側の意見も入れながら具体的なプロジェクトを立ち上げました。「開閉会式」「応援」「放送原稿・プログラム」「参加賞・軽食」の4つのプロジェクトを作成し、運動会に向けて具体的な話し合いや準備を進めていきました。このプロジェクトのまとめ役は、5年生から運動会実行委員として頑張ってくれているメンバーに任せました。

「開閉会式」では、実行委員会での話し合いでやっていきたいという意見が出ていた「入場」「聖火」について、実際にどのようにしたら実行していけるのか、教員のサポートのもと考えていきました。「入場」の雰囲気は、オリンピックの開会式の入場みたいにしていきたい。そのためにはどうしたらよいか試行錯誤しました。オリンピックでは国旗を持って入場する人がいる。運動会ではクラス旗を作って入場するのはどうか。そのクラス旗に意気込みを書いてもらったらさらにみんなのやる気がアップするのでは?などと考えを巡らせていき、クラス旗を作成しました。「聖火」はどうしたらよいか。実際に危険が伴うため火は使えない。火を使わないで「聖火」のようなことができないか…。火が使えないのなら大玉を掲げるのはどうか?各クラスカラーの大玉を聖火台のようなところに掲げれば「聖火」っぽくなるのでは?そしたら「聖火」ではなく「聖玉(せいたま)」?「聖火」の点火だから、「聖玉」の点玉??「聖玉 点玉式」だ!というようなひらめきで「聖火」ならぬ「聖玉」のアイディアが膨らんでいきました。競技中の温かい雰囲気を出すために観客の保護者に対して「応援メッセージ」を募るのはどうか?それをアナウンサーが読めば、会場の観客も巻き込んでの一体感を出すことができるのでは?と考えて準備を進めていきました。

「応援」は、運動会で応援を盛り上げて一体感を出していくにはどうしたらよいか、どういう応援があるのかなどを考えたり、調べたりするところから始め、応援団を結成するという流れになりました。各クラス応援団と団長を決定し、どんな応援をするか話し合いや練習が始まりました。応援団で考えた応援を縦割りチームの他の学年のクラスにも伝えていくために、応援のやり方を動画で撮り、それを各クラスで見て応援を覚えてきてもらうことになりました。プログラムにも応援合戦を組み込み、競技の前にチームの一体感を出していくこと、各学年1競技目が終わったあとに途中応援を入れて、もう一度全校の気持ちを引き締めてから後半の競技に全力で向かうようにしていくということになりました。

「放送原稿・プログラム」は、当日アナウンサー係が読むための原稿作りや保護者にも配信するプログラムの作成を進めていきました。各学年の競技を担当している体育の先生に根気強く聞きに行き、競技のやり方や見どころなどを探っていきました。6つのコンピテンシーを大切にしながら運動会に取り組もうということで、それをわかりやすくするために運動会のロゴも作成しプログラムに取り入れました。プログラム作成は〆切に追われながらも、最後までやり遂げ、とても立派なプログラムが完成しました。

「参加賞・軽食」は、全校児童が参加する運動会でどんな参加賞をもらえたら嬉しいか、競技中にどんな軽食があればその後の競技も全力で頑張れるかを考えていきました。話し合いの結果、参加賞は桐蔭学園公式キャラクター「キリリン」がハチマキをして応援旗とバトンを持っている「アクリルキーホルダー」、軽食はアレルギー成分がなくエネルギーチャージに適した「INゼリー」になりました。その後は、「入場門」「横断幕」プロジェクトの追加があり、そちらの準備も進めていきました。

事前のプロジェクトとは別に、運動会当日の係も決めていきました。「審判」「用具」「アナウンサー」「得点」「案内」「入場」「1年生サポート」「応援専属」「応援メッセージ」の9つの係です。これらの係には6年生が全員所属し、当日の運営にあたりました。「案内」係は、予行練習のときにそれぞれの競技がどの場所が見やすいかを記録し、それを図示して保護者に知らせるような取り組みもしました。

今年度の運動会は、事前プロジェクトと当日の係に携わった6年生を中心に、全校児童が一丸となって競技や応援に全力で取り組むことができました。結果は、まさかの全チーム(赤・白・緑)同点優勝という奇跡!!桐蔭学園小学校運動会史上初めてのことだったのではないでしょうか。この運動会を中心で引っ張っていってくれた6年生は大きな成長を遂げることができました。6年生のエージェンシーが最大限発揮された運動会になりました。

 

【創造力、思いやり、エージェンシー】2年生学校探検

4月23日、学校探検が行われました。これまでは、6年生が1年生を迎える様々な活動の一環として行ってきた行事ですが、昨年度から、最も身近な先輩である2年生の行事として実施をしています。さて、今回の学校探検は1年生の3学期から準備をしてきました。

大きく成長した1年間のなかで子どもたちは紹介したい場所がたくさんあります。その、たくさんの想いをシンキングツールをつかい、希望する場所、その場所への熱量などをまとめていきました。どこか1ヶ所だけでなく3つの場所を比較しながらまとめることで、それぞれの教室の特徴もより自覚できるようになりました。下準備が終わったあとは、紹介したい場所によって分けたグループで、映像撮影チームとポスターチームに分かれて準備活動を行いました。希望したい場所によってわけているので、このグループはクラスの枠を超えたチームとなり、迎える自分達にとっても新しい仲間との関係を作っていく良い機会となりました。動画撮影はクラスを超えてはじめてのチームで活動をし、事前にシナリオ制作を行った上で撮影を行いました。動画は他教科でも撮影する機会が多くありますが、年をおうごとに子ども達のタブレット操作、そして、カメラ前でのパフォーマンスになれている児童が多くなってくることを感じます。ポスターにもこだわりのアングルで撮った写真を載せて詳しく説明できるように工夫をしました。伝える必要があることは何か、どんな説明が分かりやすいのか、チームで話し合いを重ねていきました。2年生進級後はクラス替えもあるので、新クラスの仲間と共に準備を続けていきました。実際に一年生と一緒に歩くルートの相談や、当日どのような説明をするかを具体的に考えていきました。やはり進級して目の前に後輩がいるようになったことで、意欲も高まり、より具体的な言葉がけの内容などにも気を配れるようになっていきました。当日、ペアごとに校内を移動しましたが、時に手をつなぎながら一生懸命案内をしていく様子が見られました。自分たちが用意したポスター、そして各場所紹介のショート動画を一緒に見ながら、学校生活について伝えていました。一年生もしっかりと聞いてくれて、その姿に充実感を得ることができたようです。

入学から約2週間が経ち、1年生も教員からのいろいろな学校紹介はきいていますが、やはり子どもたちからの言葉というのはより深く心に届くようで、今年の2年生も準備中に「去年はお兄さんたちがこんなことをしてくれた!」と去年のことを覚えている子が多数いました。最後のお弁当タイムが終わったあとも、一緒に遊んだりお話をしたりあっという間に時間が過ぎていきました。終了後は、シンキングツールを使用しながら振り返りを行いました。項目ごとに焦点を当てながら振り返ることで、単に「たのしかった」ではない、それぞれの子どもなりの記録を残すことができたのではないかと考えています。その内容を一部ご紹介いたします。

【シンキングツール・ふりかえり1】

 

「たのしい学校たんけん」

きょう、学校たんけんをしました。1年生と学校たんけんです。1年生かわいいな、すごい いい子だなとおもいました。でも、すごくおもしろいこととかいっていて、おもしろいなとおっていました。 いろんなことおしえたくて、すごくたくさんおしえちゃいました。げんきでおもしろいから、ついわらっちゃいました。ひる休みの時、その子とえ本をよみました。がんばって じぶんでよんでいて いい子だなとおもいました。わかんないときは、「わかんない、おしえて」っていうからおしえてあげました、そしたらすごいにこにこえがおでかわいかったです。

【シンキングツール・ふりかえり2】

「うれしかった学校たんけん」

手をつないでいろんなところをしょうかいして、1年生とかいわできた。「どこをまわりたい?」ときいたらわかりやすくこたえてくれた。1年生がよそういじょうにわらってくれたから学校たんけんしてよかったとおもった。さいごに わかりやすそうにうなずいてくれて「つたわったな」とおもった。2年生にとって1年生は、これから5年間ともに小学校生活をすごす大切な仲間になります。今回のことをきっかけに良い関係を作っていってくれたらと願っています。

学校紹介を通し、子どもたちは自分たちで決める場面が何回かありました。場所選定はもちろんのこと、紹介する内容、校内をまわる順番、一緒に遊ぶ方法など、子どもたちのアイデアを軸にすすめていく機会をもうけています。これは今後の校外学習や桐蔭まつりなどにもつながる大切な要素のひとつとなります。今回の経験を生かしながら、今後もさまざまな行事に積極的に取り組んで行ってもらえればと考えています。

 

 

 

【思いやり・エージェンシー】たてわりタイム

 桐蔭学園小学校では、これまで方面別に1年〜6年の縦割りのチームに分かれて、集会や清掃、下校訓練などを取り組んできた「地区別活動」がありましたが、今年度からは方面別ではなく、どの学年の児童も同じくらいの人数がいる「たてわりタイム」の活動となります。

 たてわりタイムでも、6年の働きがポイントになってきます1年生から6年生の6学年の子たちが、今後、小学校内で他学年の児童が互いに関わりを持ち、気軽にコミュニケーションを取っていくためのきっかけを作っていく時間を計画していきます。

子ども向け「たてわりタイム」の活動目的とそのねらい

目的:他学年との交流を図り、学校内で挨拶や話をし合える関係をつくること

ねらい:遊びや読み聞かせなど、グループの子どもたちが企画し、異学年の児童が自分たちで考えた内容でともに過ごすことにより、互いのことをさらに知ることができる機会にすること

学年ごとの「たてわりタイム」の活動目的のイメージ

〔1年〕:同じチームに、どんな上級生がいるか、知っていこう。

〔2年〜5年〕:1年の子たちが安心できたり、話したりしたいと思える空間をつくろう。

〔6年〕:1年と2年以上の子が交流できるような企画や空間をつくろう。

 今回は、2025年度最初のたてわりタイムのため、全体で1年生をお迎えすること、たてわりチームの中での顔合わせ、そしてアイスブレイクをしていく中で、これからこのたてわりチームで活動していくために、お互いを知ることをねらいにして、活動計画をたてました。活動計画は、それぞれのたてわりチームの6年生が計画を立てていき、それをたてわりチーム担当の先生と最終確認を行います。6年の児童や教員だけでなく、全学年の教員が6年と一緒にたてわりタイムについて見つめたり、キーコンピテンシーを育んでいったりしていきます。

 4月21日(月)、たてわりタイムの日がやってきました。1時間目には、1年生は6年生と一緒に体育館に入場し、2年生以上の子たちに迎えてもらいました。1年生はドキドキしながらも、6年のお兄さん、お姉さんの手をしっかり握り、上級生の方を向くことができました。2年生以上の子たちは手をふったり、「1年生だ!!かわいい」と言ったりして、自然と笑顔になっている姿が見られました。6年児童に挨拶も伝えてもらい、1年生の子たちはほっこりしました。

 2時間目には、全部で18チームのたてわりチームが、1年1組から6年3組の各チームの集合場所に分かれました。1年生の子たちは、誘導担当の6年児童と一緒にたてわりチームの集合場所に向かいました。合流してからも、2年生上の子たちは1年生の子たち温かく迎え入れていました。その後は、各チームで自己紹介をしたり、アイスブレイクなどの企画を通したりして、初めての交流会を終えました。

 「誰かのために自分ができること」の意識を6年生それぞれの子が持ち、1年生の表情や行動をよく観察しながら、何をすべきなのかを判断しながら関わり始めていますが、この「たてわりタイム」で1年生だけでなく、2年生から5年生の子たちも意識した関わりについて、考え始めた1日になりました。

 

 

【思いやり・メタ認知・エージェンシー】1 年生サポート

4月5日(土)に桐蔭学園小学校にニコニコの笑顔でピかピカの1年生が入学してきました。小学校での生活にドキドキ、ワクワクを胸いっぱいに詰め込んで登校してきた1年生。でも、きっとそこには不安や心配もあったことでしょう。
そんな入学したての1年生を安心させてくれ 1日も早く学校に慣れてくれるようにとサポートしてくれるのが最高学年である 6 年生です。6
6 年生のスタートは4月7日(月)の始業式。もちろん進級した6年生にとっても新クラス、新担任と新しい環境での生活がスタートです。ワクワク、ドキドキは1年生同様に6年生にもありました。そんな状況の中、初日に登校してすぐにお願いされるのが1年生サポートです。5 日の入学式を経て、1 年生が小学校に登校するのがこの日が初日です。
「どこに座るの?」「かばんはどこ?」「制服は?」「トイレはどこ?」などなど、1年生にとってははじめてのことだらけ。友だちもまだいないし、誰に聞いたら良いのか不安いっぱいの中、近くで声を掛けていろいろと教えてくれ、手伝ってくれる6年生の存在は1年生にとって大きな存在だったことでしょう。

新年度初日から始まった1年生のサポートですが、実は昨年度の5年の3学期に、お昼の時間に幼稚園に行き園児と一緒に遊んでいた経験がありました。その経験もあってか、1年生の子どもたちへの関わりも比較的スムーズに出来ていたようです。しかし、1年生を目の前にどのように接してよいのか戸惑っている子も中にはいます。そんな子も、誰かに助けを求めるのではなく、他の人の1年生への接し方をヒントに、自分なりに試行錯誤しながら少しずつ距離を縮められるようにと努力していました。「誰かのために自分ができること」の意識を6年生それぞれが持ち、1年生の表情や行動をよく観察しながら、何をすべきなのかを判断しながら関わってくれています。

ここで、6年生の子どもたちにここまで1年生をサポートしてきた感想を聞いてみました。

Q、1年生のサポートをしてうれしいと感じたりやりがいを感じたりする時はどんな時ですか。

・自分の名前を覚えて呼んでくれるようになった時
・「ありがとう」と言ってくれた時
・1年生が自分と一緒にいて笑ってくれた時
・1年生が自分でできるようになり自分たちの仕事がだんだんなくなってきた時(1年生の成長を感じた時)
・話をよく聞いてくれた時

Q、1年生をサポートをしていて、どんなことを難しい・大変と感じますか?

・1年生の子が一斉に話しかけてきてどれに返せばいいのかわかならない時。
・話していることが意味のわからいことがある。
・マナーやルールを教える時。
・気づいたらどこかにいってしまう時。
・暴れている子やダメなことをしている子に注意したいのだが注意の仕方が難しい。
・1年生についていくのが体力を使う
・どれくらいの距離感で接するべきかわからない。
・何を考えているのか、何がしたいのかがわからない。
・警戒されていると感じるので接し方が難しい。
・話題が浮かばない。

Q、1年生サポートをやる前と後で変わったことは何ですか。

・最初は不安だったのが、今は1年生のところに行くのが楽しみになった。
・お母さんや先生方の苦労がわかった。
・私たちはコロナだったので6年生にやってもらった経験がないので、1年生が羨ましく感じた。
・もともと小さい子との関わりが苦手だったのが少しずつ慣れてきた。
・自分も1年生の時はまだまだ子供だったんだなと感じた。
・自分たちの行動を真似するということがわかった。行動をしっかりしないといけないと感じた。

というように、やりがいや嬉しいこと以外にも、大変だったり難しいことだったりも当然あるようです。ただ、その大変なことや難しいことに向き合い、それを乗り越えようとすることで個々が成長していくものだと感じます。これからも、6年生の成長をサポートしていきます。

 

【エージェンシー・メタ認知力】6年 修学旅行

1月29日(水)から31日(金)にかけて、6年生が修学旅行に行きました。目的地は京都です。今年度も昨年度と同様に、2日目は小グループに分かれて自分たちで見学地を設定し、行程表を作成、見学しました。

1日目は、日本の文化遺産である金閣寺、二条城、平安神宮を自分の目で見て、自分の足で歩き、歴史的建造物の迫力に圧倒されていました。子どもたちは社会の授業で知っている知識以上のものを目や耳で感じ取っていました。

2日目は、自分たちが話し合って決めた見学地を巡りました。総合の時間を使い、「京都といえば…」ということを考えたり、社会の授業内で京都の有名な見学地について下調べをしたりしました。また、今年度も京都文教大学の学生さんにもお力をお借りました。京都在住の学生さんたちが、「〇〇×京都」という、それぞれが興味・関心を持ったテーマとかけ合わせ、そのテーマについて深く学べたり感じられたりする京都の観光地を紹介してくださりました。色々な情報を集めたうえで、行動班に分かれ、行程表づくりに向かいました。途中で一度、学生さんたちに自分たちが作った行程表についてのアドバイスをもらう機会を作りました。学生さんからは、見学ルートや回るときの移動手段など、子どもたちが気づいていなかった点についてアドバイスをいただき、行程表をアップデートしていきました。

*行程表

当日は、以下のような安全対策をしながら、各グループに分かれて散策を行いました。

・Wi-Fiルーターを各グループに1台持たせ、ロイロノートで現在の場所をリアルタイムで本部教員に報告し、やり取りをする。

・GPS探知機をグループに1台持たせ、位置情報をリアルタイムで確認できる状況にする。

・引率教員が各所に散らばり、緊急時に対応できるようにし、緊急時の対応を全員で共有する。

・事前学習でもご協力いただいた京都文教大学と連携し、当日もお手伝いとして参加していただき、子どもたちと一緒に見学地を回ってもらう。

 

いざ、自分たちで考えた行程表で散策してみると、時間が足りなくなったり、移動時間が長いものになってしまったりと不具合も出てきました。一方で、班の仲間と協力して、目的地にたどり着いたり、おみあげを楽しそうに選んだりと和気あいあいとした雰囲気で京都を満喫することができました。その日の夜の振り返りで、「実際に考えて、実行するということは難しい」といった意見があり、自分たちの課題を再認識し、成長していこうという姿が見られました。

3日目は、銀閣寺、清水寺、三十三間堂を散策し、帰路につきました。帰りの新幹線では、この3日間の思い出を友だちと嬉しそうに話していたり、「もう帰らなきゃいけないのか」と名残を惜しむ声が聞こえたりする様子がありました。6年生最後の大きな行事でしたが、子どもたちにとってはとても充実し、新たな学びがたくさんあった、思い出に残る3日間となったようです。

保護者の方々や宿泊・見学先の方々のご配慮、京都文教大学の学生の方々のご協力により、無事に終えることができました。ご協力ありがとうございました。

 

【思いやり・思考力・エージェンシー】PC科 デジタルネイティブが学ぶ、デジタルシティズンシップ

今の子どもたちは、生まれたときや物心がついたときには既にインターネットやパソコン、スマートフォンが身近にあった世代で「デジタルネイティブ」と言われています。

デジタルネイティブの子どもたちは、インターネットを駆使して様々な情報を集めることができ、多様性を受け入れる特徴などがあります。その一方で、情報リテラシーが低く、ネット情報を鵜呑みにしてしまうことや簡単に他者を傷つけてしまうことなどがあり問題になっています。

iPadを全児童に導入している本校のPC科では、iPadの使用方法とアプリ・シンキングツールなどの活用方法を学んだり、また問題解決に向けて必要な情報を収集し選択判断を適切に行い、プログラミング的思考の情報活用能力を育んだりしているだけでなく、その2つ加えて、情報リテラシーやネット情報の扱いに対して必要な『デジタルシティズンシップ』を育んでいます。

※デジタルシティズンシップとは、ネット上での健全な市民意識を育むことと情報の選択判断を適切に行うことで、責任ある行動を取り安全で円滑なコミュニケーションをとることができるようになるものです。

加えて、以前の情報モラル教育では、トラブル抑止のため、ICTの危険性を教え、守るべきルールを先生から提示されていました。新しい情報モラル教育では、ICT活用を前提として子どもたちが主体となり必要な場面を自ら考え、判断して学ぶものになっています。

以前の情報モラル教育が、受動的でデジタル社会の負の側面を教えていく傾向があるのに対して、新しい情報モラル教育は、子どもたちが主体となり、自律してICTを使えるようになるための資質・能力を養う教育です。本校も新しいスタイルで取り組んでいます。

ここからは、4~6年生に導入しているDQワールド(ブラウザ)を使ってデジタルシティズンシップを学んでいる様子を紹介します。

デジタルシティズンシップには8つのスキルがあり、今回はその1つの「プライバシーの扱い」になります。

①各自がDQワールドを視聴することで「プライバシーの扱い」について学習します。デジタルネイティブの子どもたちは動画から情報を収集することが得意です。

②各自が得た情報をシンキングツールにまとめ可視化します。

そのあとに友だち同士でこのシンキングツールを共有してブラッシュアップを行います。

③②のシンキングツールを基にまとめの文章を作ります。

ここでは情報の選択をしながら、自分が伝えたいものにまとめていきます。

④自分が伝えたいものをポスターという形でアウトプットします。

アウトプットツールとして、CanvaやPages、ロイロノートを使用しています。

①~④により、子どもたちはインターネットの世界での「プライバシーの扱い」について、それはどういうものなのか、そしてどんなメリットがありどんなデメリットがあるのかを学習しました。つまり、知識として身につけました。

今回の学びのプロセスは子どもたちが主体となって取り組んでいるので、子どもたちがこの知識を今後どういかしていくかが大きなポイントになってきます。つまり、「プライバシーの扱い」を分かった上で、どう判断し行動するかということになるのですが、6つのキーコンピテンシー(特に今回は、思いやり・思考力・エージェンシー)を学んでいる子どもたちは上手に判断し行動してくれています。

 

 

 

 

【思考力・エージェンシー】社会科 探究:「健康なくらしとまちづくり(ごみはどこへ)」

社会科では、「多角的に見て、情報収集していく」ことを重点目標として、各学年探究活動をおこなっています。その中で、今回は四年生の単元「健康なくらしとまちづくり(ごみはどこへ)」で行った探究活動の実践をご紹介いたします。

まず、昔は「そのままうめたてられていた」を知った子どもたちはびっくりしていました。その様子から、ごみの捨て方の変化に気づき、収集車が来てくれるからごみが回収され、臭いや町の景観が守られていることに改めて気づかされていました。そして、収集の仕事をしている人の一日、収集車について、ごみの種類とゴミを減らす方法(リサイクルなど)を学んでいきました。収集日と収集できるごみの種類が書かれたゴミの分け方、出し方についての表は「〇時までに出してください」や「資源の持ち去り禁止」の記述をあえて隠すことをし、なぜその記述が載っているのか、だれのための記述なのかを考えることなどを行いました。四年生なので、学びを進める中で、自分が見聞きした情報がたくさん出てきます。その中には、リサイクル以外にいろいろなゴミを減らす方法があるということ、収集車は二人乗りじゃないといけないんだということ情報、そしてエコバックってリサイクルなの?以前より段ボールがスーパーに置かれていないのはなんでだろう?などの疑問や気づきから、いろいろな人が関わっているのでは?と投げかけたり、現在世界で注目されているニュースを提示したりしながら、授業を広げていきました。

そこで、夏休みには地域のごみをへらすための工夫を調べたり、自分たちでできるごみをへらすための方法を考えたりして、宿題をおこないました。スーパーの中にはプラゴミの回収を行っていたり、コンビニの中にはペットボトルを回収してポイントを貯める取り組みが行われていたりするなどの調べを提出してくれました。自分たちでできる「ごみをへらすための方法」の単元では、ごみを使った便利グッズ(筆箱や巾着袋)を制作した児童やニンジンの皮、白菜の芯など普段は捨てる生ごみを使って作ったスープなどを調理した児童、段ボールから紙を作り出した児童もいました。この学年の児童の特徴として、「まずやってみよう」ということが存分に発揮された宿題でした。

単元の最後には、自分たち一人一人がごみの量自体を減らすための方法を、授業で学んだこと、自分で調べたこと、友達の提出した宿題から考え、シンキングツールのクラゲチャートでまとめました。その上で「ごみをへらすために大切なこと」をはがき新聞(B6版用紙)に書いていきました。ごみの回収作業の人の視点で改めて調べてまとめた児童、地域の人の視点でまとめた児童、そして実際にゴミを捨てる自分たちが、どうごみを扱わなければいけないかについてまとめていました。

自分たちにとって実はすごく身近な存在である物には、いろいろな人や施設、団体が関わっていることを知り、そして調べを進めると、自分なりに考えたり、友達の考えから学びを深めたりしながら、学習できました。現在では、「では、もっと身近に見える水はどうやって作られ、どう処理されているの?」「日本に多い災害への対策を、自分の住む地域ではどうしているの?」と、まずは子どもたちがquestionを持って授業に臨んでいる姿が見えています。