3年の社会では、9月から『店ではたらく人』という単元を学んでいます。この単元では、身近な地域にあるお店の存在を改めて認識し、お客さんのためにどんな工夫をしているのかを見つめていきます。
①事前学習
まずは、いくつか売られている商品の画像を見せ、「どこで買った可能性があるのかな?」と子どもたちに聞いていき、実際に買い物をしたことがあるなどの自分の経験をもとに、お店やネットスーパー、自動販売機など、その商品が売られている場所を言ってもらいました。近くのお店の名前を言う子もいれば、ネット通販といった今時らしい、ネット通販を通して買い物をしていると教えてくれた児童もいました。
次に、いろいろなお店が挙がった中で、一番よく行くお店とよく買うものについてクラスの中で集計をしていきました。「コンビニによく行くよ」、「僕の家の近くにはスーパーがあるからコンビニよりもスーパーに行くことが多いな。」など、住んでいる地域の状況(環境)によって、よく利用するお店が違うことがわかりました。各クラス、集計をしてみると、クラスによってはスーパーマーケットが多く、クラスによってはコンビニが多いという結果が出ました。
「〔近いから〕という理由以外に、このお店を利用する理由って何かあるの?」と聞くと、自分がよく行くお店のいいところが出てきました。「安い!」、「遅くまでやっている。」、「だいたいの物がそのお店にある。」、そんな話をしていると他の子どもからは、「それって他のお店でもそう言えるよ。」と話が出てきました。「そのお店だけの良さもある!」、「他にも言える!」などと言って、ちょっとした論争にまでなりました。
「それなら実際にスーパーマーケットへ見に行ってみる?」と聞くと、子どもたちは大喜びしていました。いざ、スーパーマーケットへ。
②見学へ
事前学習で子どもたちに「近いという理由以外で、そのお店に行く理由は?」と問いかけ、そのお店に行くには理由がある、そこからそのお店のいいところ探しをすることを今回の見学の目的の主にしました。また、自分たちがよく買うような物は売られているのか、店員さんはどのような仕事をされているのかなど、【見つける】ことも忘れてはいけません。
今回、お世話になったスーパーマーケットは、〔ライフ 青葉しらとり台店〕様です。初めて、見学させていただいたお店ですが、快く受け入れてくださいました。今回は、売り場とバックヤードの2箇所を見学させていただきました。
いざお店に入ってみると、たくさんの商品やお惣菜、生活用品など、とても充実したスーパーマーケットでした。売り場では、他のお客さんが実際に買い物をしている最中でした。お客さんのお邪魔をしないように、自分たちが気になったコーナーを見ました。また、今回の見学では「このお店の中で一番買いたくなった物は?」というお題を出しました。自分が好きな物ではなく、売り場を見て、欲しくなったものを選ぶというものです。
「先生、こんなコーナーもあるよ」と言って、子どもたちが教えてくれました。
売り場を見学していると、子どもから「なんか臭いところがある」と話をされました。「なんで臭いんだろう?」と原因を探っていくと、近くに鮮魚コーナーがありました。「ここかな?」とにおいを嗅いでみると、「このにおいだったのか!」と嗅覚からも、良い体験ができました。
③事後学習
見学をしている中で、気になったことはメモをしておくようにと伝えると、子どもたちは気になったことがたくさんあったようでした。それは、【気づき】でもあり、【疑問】でもあります。これらは店員さんに聞きたいこととして、まとめてスーパーマーケットへ送り、お返事を待ちます。
また、各クラスで「なんか臭いところがある」という声が届きました。「仕事だから、お給料をもらっているから、臭い思いをして魚を捌くの?」という問いかけから、店員さんの「想い」に触れていく予定です。