「メタ認知」カテゴリーアーカイブ

【思考力・メタ認知力】情報探究「伝えるためのデザイン」

「感覚」ではなく「意図」で伝える。情報探究で深めた「伝えるためのデザイン」の授業

「ポスターを作ってみよう」と子どもたちに声をかけると、返ってくるのは「かっこいい色にしたい」「この文字の形が好き」「空いているところにイラストを入れよう」といった声です。どれも子どもらしい素直な発想ですが、感覚や好みだけで作ったポスターは、見る人に表面的な印象しか伝わらないことがあります。

SNSやチラシ、プレゼンテーション資料など、私たちは日々「伝える」場面に囲まれています。誰でも手軽に発信できる時代だからこそ、「なんとなく」ではなく「こう伝えたいから、こうする」と言える力が大切になります。

本校の情報探究では、ICT機器の操作を覚えるだけの授業や、感覚頼みの作品づくりにとどまらない学びを目指しています。今回ご紹介する「伝えるためのデザイン」の単元は、その考え方をよく表した実践です。

子どもたちがどんな道筋でデザインの本質に近づいていったのかを、授業の流れに沿ってお伝えします。

この単元では、子どもたちの中から自然に生まれる「このポスターって?」という素朴な疑問から学びが始まります。そして単元全体を貫く問いは「伝えるためのデザインとは何か」です。身近な疑問を入口にして、最後は自分の言葉でデザインを定義するところまでたどり着く。この構造が、情報探究の一番の強みだと考えています。

色の目立ち方、文字の大きさの差、情報の順番といった個別の知識・技能は、それだけを覚えても本当の力にはなりません。一方で「受け手を想像する」「コントラストで重要度を示す」「なぜその選択をしたのかを語れる」といった概念レベルの理解も、具体的な体験がなければ、ただの言葉で終わってしまいます。本単元では、この二つを行き来しながら学びが少しずつ高まっていくように設計しました。個別の知識を使って試し、そこから見えてきた考え方で次の試行を変える。この繰り返しで、子どもたちの表現は「なんとなく」から「ねらいのある表現」へと変わっていきます。

この単元の学びは、他教科での経験とつながっています。3年の社会科では、店の工夫や買い物調べの中で、チラシやポスターが「お客さんに伝えるための工夫」であることに触れています。また国語科では、3年「すがたをかえる大豆」で、筆者が順序や図・写真を選んで伝えていることを学びます。さらに4年の初めの「アップとルーズで伝える」では、同じ場面でも選び方によって受け手に伝わる内容が変わることを学びます。これらの経験が、「何を伝えたいかで選び方を変える」「なぜその選択をしたのかを語れる」という本単元の考え方の土台になります。単元の終わりには、4年下「思いやりのデザイン」を読むことで、自分で定義したデザインを、実社会の事例と照らし合わせて確かめ直すこともできます。

授業の最初は、身の回りの掲示物やチラシを思い出すところからです。学校の廊下の掲示、お店のチラシなどを振り返りながら、「伝わるデザインと伝わらないデザインの違いって何だろう?」と問いかけます。子どもたちの興味が高まったところで、生成AIに作らせた「残念なポスター」を大きく提示しました。

そのポスターは、一見するとカラフルでにぎやかです。ところが文字の大きさはバラバラで、色は10色以上。結局何が言いたいのか分かりません。画面を見た子どもたちからは、すぐに「なんか見づらい!」「ごちゃごちゃしてる!」「目が疲れる!」という声が上がりました。この「違和感」こそが探究のスタート地点です。デザインの知識を先に教えるのではなく、まず子どもたち自身の感覚を出発点にしています。

次は、この残念ポスターの添削です。ここで大切にしたのは、教師の問いかけの順番でした。まず「一言で言うとどう感じる?」と聞き、直感を引き出します。次に「なんでそう思ったの?」と聞き、感覚を言葉にしてもらいます。さらに「それだと何がいけないのかな? じゃあ、どうすれば伝わる?」と、理由づけと改善案まで考えてもらいます。

この三段階の問いかけによって、子どもたちの言葉が変わっていきました。「見づらい」で終わっていた感想が、「文字が全部同じ大きさだから、一番大事なものが目に入ってこない」「色が多すぎて、大事なところが隠れている」という説明に変わっていきます。教師が「コントラストが大事です」「色は2〜3色にしましょう」と教えるのではなく、子どもたちが自分の言葉で発見していくことが、この場面のポイントです。自分で見つけた原則は、教わっただけの原則よりずっと深く残ります。

添削を通して課題が見えたら、次は「自分ならこう直す」を考える時間です。ここでもすぐにタブレットで作り始めることはしません。まずノートやプリントに設計図を描きます。設計図には、レイアウトだけでなく理由のメモも書き込みます。「一番先に見てほしいのはイベント名だから、文字を一番大きくする」「大事なメッセージには目立つ色を使って、背景とのコントラストをつける」「迷わないように、上からタイトル、日時、場所の順に並べる」といった具合です。

いきなり作り始めると、どうしても操作やその場の思いつきに引っ張られます。先に設計図を描くことで、「何を、誰に、どう伝えたいのか」を一度立ち止まって考えることができます。このひと手間が、感覚で作る段階から意図をもって作る段階への橋渡しになっています。

設計図ができたら、班で見せ合って意見を交換します。この場面では、子どもたちの会話の質の高さに驚かされました。「この色だと背景に負けて読みにくくない?」「文字の大きさにもっと差をつけたら、大事なところが目立つと思う」。好みではなく根拠のある助言が飛び交います。友だちの指摘を受けて設計図を書き直し、自分の考えを磨いていく姿は、まさに小さなデザイナーのようでした。

自分の考えを説明し、相手の考えを聞き、良いところを取り入れる。この往復が、一人で考えるだけでは届かない深さに学びを連れていってくれます。

いよいよ制作です。子どもたちは、これまでに学んだことと自分たちの設計図をもとに、班の仲間と協力して新しいポスターをつくります。

班で進めることで、自分とはちがう考えにふれることができます。たとえば「イラストのそばに、大きな文字で一言だけメッセージを置こう」という修正案が出たり、「こっちのほうがよくない?」「いや、これはどう?」と意見を出し合ったりする姿が見られました。

そこで私は、「ポスターを見る人の気持ちを想像しながらつくろう」と声をかけ、子どもたちと一緒に考えながら制作を進めました。

印象的だったのは、作業を分担するだけの制作にならなかったことです。「この色の組み合わせで、ねらいは届くかな?」と、選択の理由を議論しながら進めていました。これは、「こだわり(ねらい)をもってポスターをつくる」という単元のゴールにつながる姿でした。

単元の最後は、ロイロノートの振り返りシートで「私にとって、伝えるためのデザインとは何か」を自分の言葉でまとめます。「読む人の気持ちになって、情報に順番をつけて整理すること」「飾ることではなく、一番伝えたいことを目立たせるための引き算」「なぜその色や大きさにしたのかを、自分で説明できるようにすること」。こうした言葉が並びました。教科書の定義をなぞるのではなく、体験を通してつかんだ自分だけの定義です。ここで身につけた見方は、社会科の地域PR活動や、総合探究の時間でのポスター制作・プレゼンテーションにも生かして欲しいと考えています。

この単元を通して、子どもたちには次のような変化が見られました。

一つ目は、「上手・下手」から「意図のある表現」への変化です。以前は、絵が得意な子や操作が速い子ばかりが目立ちがちでした。しかし「デザインとは意図を伝える構造」と学んだことで、誰もが理由を考えて表現に向き合えるようになりました。「センスがないから」と苦手意識をもっていた子が、「順番をそろえただけで、こんなに読みやすくなった!」と笑顔で話してくれたことは、とても印象に残っています。

二つ目は、フィードバックの質が変わったことです。友だちの作品を見て「かわいいね」「かっこいいね」で終わるのではなく、「タイトルと本文の大きさに差をつけたほうが、一番伝えたいことが伝わると思う」と、根拠をもって前向きな助言ができるようになりました。互いの作品を高め合う空気が、教室に根づき始めています。

三つ目は、日常を見る目が変わったことです。街の看板やチラシを見て、「この看板は文字がはっきりしていて見やすいね」「このチラシは情報が多くて迷っちゃうね」と話す子が出てきました。学校での学びが、暮らしの中の見方につながっているのだと感じます。

本校が「情報探究」で目指しているのは、便利なツールの使い方を教えることではありません。あふれる情報の中から本質を見抜き、自分の意図をもち、受け手の心に届く形で発信できる、生きて働く力を育てることです。「なぜその選択をしたのか?」。この問いを胸に、子どもたちは自ら問いを立て、友だちと協力し、試行錯誤しながら、豊かな表現の世界へ踏み出しています。

今後も本校では、子どもたちの探究心を刺激し、これからの時代を生き抜く力を育む実践を続けてまいります。授業公開やイベントも随時行っておりますので、子どもたちの生き生きとした学びの姿を、ぜひ一度ご覧ください。

 

 

【思考力・チャレンジ力・メタ認知力・思いやり】1年 野外活動

この活動のねらいの一つは、「五感で自然を感じる」ことでした。事前学習では、五感を意識して自然と関わることを確認し、当日への期待を高めました。
当日は川遊びやニジマス掴みを行い、ニジマスのぬるぬるとした感触を味わったり、トンボやヘビなどの生き物を見つけたりしました。保護者の皆様にも活動の見守りやバーベキューの準備にご協力いただき、充実した一日となりました。

後日、1年生たちが書いた「野外活動を通して気づいたこと」を、ここにお載せします。

【野外活動で気づいたこと・感想】

「かわのいわのしたにさかながいました。さかなもこのしぜんのなかでいきているんだなとおもいました。」

→ 生き物と自然とのつながりに気づくことができました。

「かわのなみがつよかった。」

「みずがきれいでした。」

「かわのおくのほうがぶぉーってしてどうしておくのほうがうるさかったのかぎもんにおもいました。」

「しぜんのくうきがよかったです。すっきりしました。」

→五感を働かせて自然を捉える力を育みました。

「ニジマスはつるつるすべった。」

→生き物の特徴を知り、生き物への興味・関心を深めることができました。

 

 

【思いやり・メタ認知力・エージェンシー】6年 「1年生サポート」

さわやかな晴れた空のもと、新1年生が入学式を迎えました。これから始まる桐蔭学園小学校での生活に胸を高まらせている様子でした。さっそく初めての登校日には、新6年生たちが 1 年生のスクールバスが到着するのを待ち受けていました。わくわくした気持ちの反面、きっと不安な気持ちもあるであろう1年生を明るく笑顔で、6年生たちが歓迎しました。最初の1週間は、毎朝6年生たちがお出迎えをして、朝の準備の仕方を伝えていきました。自然と優しい声になったり、目線を合わせて話しかけたりするなど、どうすれば1年生が安心できるのかそれぞれが工夫と協力をしていました。

給食の場面でも、1年生をサポートしています。いずれ1年生も自分たちで配膳や片付けができるように、4人1組で給食の手伝いをしに行っています。食べる量も食器の受け取り方の上手さも、自分たち6年生とは大きく異なるので、1年生の目線に立ってやっていかなければなりません。これは、6年生としてもとても良い経験になっていると思います。
配膳が終わったら、1年生と一緒に給食を食べ、片付けまでサポートしていきます。6年生の頑張りは、きっと1年生にも届いていると思います。

また、1年生が在校生みんなと顔を合わせる縦割り活動というものがあります。体育館に2~6年生が集まり、1年生が入場してくるのを盛大な拍手で迎えました。1年生はどこか恥ずかしそうに、でもとても嬉しそうに入場してきました。6年生は各クラスで考えた1年生への歓迎の言葉を伝えました。
その後、グループに分かれて1~6年生で交流を深める縦割り活動を行いました。6年生は全員が仲良くなれる企画を考え、どのグループも親交を深めることができました。

子どもたちの書いた振り返りにはやはり、1年生に伝わるように伝えることの難しさや、日常的な関わり方の大切さにふれる内容がいくつも見られました。1年生の成長をサポートしていくことを、6年生が自分たちの成長に繋げていけるようにこれからも支援していきたいと思います。

 

【思考力・メタ認知力・エージェンシー】後期総合探究③

前回の教育実践に引き続き、今回は「デジタルの世界-身近なデジタルのなぜ?を解き明かす-」「文字による言葉の力を考える-文学作品を中心に-」「比べてみよう日本と世界-数字や文字から考えてみよう-」の3つのゼミの取り組みについてご紹介いたします。

①「デジタルの世界-身近なデジタルのなぜ?を解き明かす-」ゼミ

本ゼミでは、小学3~6年生までの児童が「自分の興味関心×デジタルの世界」という共通テーマのもと、各自が設定した独自の問いに対して探究活動を行いました。活動の指針として、実社会から問いを見出し、情報を整理・分析して自分なりの解決策を表現することを目指しました。

子どもたちの取り組みは非常に多岐にわたり、それぞれの発達段階や興味に応じた多様な切り口が見られています。3・4年生では、プログラミングの仕組みや歴史、CPU・メモリといったコンピュータの基礎知識を深掘りする子どもたちが目立ちました。一方で5・6年生になると、単なる知識の習得に留まらず、社会課題との掛け合わせが顕著になります。具体的には、AIを医療分野の改善に役立てる提案や、量子コンピュータを活用して教育環境を整え貧困問題を解決しようとする壮大な試みが見られました。

また、生活に密着した視点からの探究も活発に行われました。スマートフォンの長時間利用による健康被害を分析し、逆に健康を増進させるための活用法を模索するグループや、インターネット上の「チート」行為に対する対策と未来を予測する児童など、デジタル社会の光と影を鋭く捉えた探究が進められています。

表現の面でも、「絵が苦手な人が自信を持てるアプリ」の考案や、「VRを用いたボカロライブの再現」など、クリエイティブな発想が随所に光っています。児童たちは「探究学習ポートフォリオシート」を活用しながら、自らの考えを俯瞰的に振り返るプロセスを実践し、デジタルの可能性を自らの手で切り拓こうとする主体的な取り組みの様子が見られています。

 

 

 

 

②「文字による言葉の力を考える-文学作品を中心に-」ゼミ

本ゼミでは、読書を通じて本に親しみ、その魅力や価値を共有しながら、一冊の本を起点とした「探究活動」を展開しました。初回の授業で「読書が好きな人」と問いかけたところ、全員の手が挙がるという非常に意欲的な形でのスタートとなりました。

しかし、単に読書を楽しむだけでは「探究」まで深めることは難しいため、導入として2年生の国語の教科書教材である『お手紙』を題材に選び練習を行いました。「登場人物」「表現の工夫」「お気に入りのポイント」といった共通のテーマで考察・発表を行うことで、いきなりの探究に戸惑いを見せていた児童たちも、次第に「読むべきポイント」を理解し、自身の視点を持てるようになっていきました。その際、教員側も『スイミー』を用いて同様のテーマでモデル発表を行い、活動の具体的なイメージを持てるよう配慮しました。

探究テーマを決定する段階では、まず「この本が好き!」という素直な感情から出発しました。当初はそこからどう問いを立てるか苦慮する様子も見られましたが、他の本との関連性を考えたり、周辺情報を調べたりすることで、各々の探究が深化していきました。

以下、児童が取り組んでいる探究の例です。

想像から科学的考察へ: 物語に登場する「架空の巨大なタコ」の大きさに興味を持った児童が、実際のタコの生態を調べるうちに、比較対象としてクジラの大きさについても調査を広げ、生物学的な視点から考察を深める姿が見られました。

歴史の謎への挑戦: 『坂本龍馬は名探偵!!』という本をきっかけに、幕末の「近江屋事件」について詳細に調べ、当時の関係図や暗殺の実行犯について多角的に分析する児童もいました。

社会問題への接続: 物語の主人公の境遇から「クラスメイトがいなくなったらどう思うか」というアンケートをゼミ内で実施。そこから「いじめ」という社会的なテーマにまで視野を広げ、文部科学省のデータなどを用いて加害者・被害者の心理について深く考察するまでになりました。

最終的には、物語の枠を超えてアンケート分析を行ったり、作品背景を深掘りしたりと、一人ひとりが自ら見つけたテーマに基づいて主体的に活動することができました。

また、異学年間の交流も大きな成果を生みました。5・6年生が下級生に適切なアドバイスを送り、3・4年生がそれを受けて作品をブラッシュアップしていく姿は非常に印象的でした。自分たちの「好きな本」を起点としたことで、最後まで前向きに、かつ粘り強く取り組むことができたと考えております。

③「比べてみよう日本と世界-数字や文字から考えてみよう-」ゼミ

本校は、建学の精神として5つの項目を掲げていますが、その項目の1つに、「自然を愛し、平和を愛する国際人たれ」というものがあります。これからのグローバルな社会を生きていく子どもたちにとっても、大切な資質の1つになっていくと思われましたので、本ゼミを通して、そんな第一歩を踏み出してほしいとの願いも込めて、活動をスタートしました。

まず、「数と英語(外国語)」について、自分の思いつくものを、ウェビングを用いて書き出させ、本テーマへの関心を深めさせました。普段は何気なく使っている言葉や数字について、あらためて見つめることで、探究活動に向けての視点が芽生え、それが今後の各自のテーマを決める上でのヒントになっていたようでした。また、本活動を単なる調べ学習で終わらせないために、調べ学習と探究学習の違いを、ベン図にまとめあげました。そうすることで、これから半年間の活動への見通しを立てることができました。

毎回のゼミ授業前半には、少人数に分けたグループ毎にそれぞれの考えを共有する時間も設けるようにしました。3年生から6年生が集まっての活動ということで、少し不安そうにしていた3年生も、場数を踏むことで上級生からアドバイスを受け、徐々に伝えたいことを上手に話せるようになっていく様子が感じられました。

毎回のゼミ授業後半には、各自で探究活動をすすめました。インターネットを駆使したり、ラーニングスペースに赴き資料を探したりと、それぞれが自分の興味関心から導き出した問いから考えをどんどん深めるとともに、さらなる問いを生み出して探究活動は続いていきました。

使用している言語や文字、数字などの違いを調べていくことで、それぞれの国の成り立ちや歴史への知識を深め、同時に日本について再認識していった子、身近な観点である食事やマナーの違いをきっかけとして、文化的側面や社会背景へと踏み込んでいった子、「人種差別」や「刑罰」の視点から、それぞれの国の考え方の違いから生じる社会構造について、考察を深めている子など、ゼミのテーマの性質上、子どもたちの探究活動は多岐に渡り、豊かな創造力と思考力を発揮して充実した内容となっていて、ゼミの時間ごとに嬉しい驚きと感動をもたらしてくれました。

年明けからは、年度末の発表に向けての準備が始まりました。自分が探究したことを、3・4年生は新聞形式に、5・6年生はポスター形式にまとめています。それと同時に、発表の流れをプロット図にまとめ、発表全体のイメージをつかませるようにしました。

 

【思考力 メタ認知力 エージェンシー】後期総合探究

前回の教育実践に引き続き、今回は「昔のくらしとしあわせ-しあわせクロニクル-」「スポーツの力」「桐蔭小起こし」「口に出す言葉の力を考える」の4つのゼミの取り組みについてご紹介いたします。

①「昔のくらしとしあわせ」

このゼミは社会科と特に関連の深いゼミとして、今の自分が“しあわせ”を感じるものについて、歴史的な視点を持って探究的にアプローチしていくゼミです。例えば野球が好きであれば、野球がいつどのようにして始まりどんな変化をして現代の野球に辿り着いたかを調べる中で、昔の人が感じていた野球への思いにも触れていきます。自分の好きな野球が過去、人々にどんな影響を与え発展をしていったのかを調べ考えることで、野球の普遍的な魅力のようなものを自分なりに考えることになると思います。このように、好きなものを歴史的な視点を持って探究することを通じて、“しあわせ”な生き方を考えるきっかけになって欲しいと考えています。

ゼミの取り組みとしては、まずは自分の興味関心の深ぼりをすることから始めました。一人ひとりが自分自身と対話しながら、テーマを設定していきました。また、異学年でのゼミという点を生かして、自分の取り組み状況の報告や困っていることの相談など異学年間で行い、上の学年は下の学年にアドバイスを送れるように努め、下の学年は上の学年の取り組みの仕方を学べるように、3年生から6年生を1名ずつ配置した小グループを設定し、活動を行っています。探究のサイクルを行っていく中で、湧き上がってくる疑問や関心に基づいて自分で調べたり、友達に聞いたりする子どもたちの様子が見られ、探究活動がどんどん深く、広くなっていきました。この探究活動の終着点は新聞作成、またはポスター作成&発表です。調べ進めたものをどのように自分の言葉にして書き、自分の言葉で話すのか、最後まで学びが続いていきます。

②「スポーツの力」

スポーツにはどんな力があるのか。見ること、すること、支えること、知ることなど、スポーツでは自分の適性に応じて、多様な関わりをすることができます。見ることで感動をもらったり、することで達成感やチームでの喜びを味わったり、支えることでチームに貢献する気持ちが芽生えたり、知ることでよりスポーツの世界が広がったり…。スポーツには人を動かす力があります。そんなスポーツの力を、世界で取り組まれている競技を軸に探究し、その魅力を探っていこうというテーマでこのゼミがスタートしました。このゼミのメンバーにはスポーツが大好きな子どもたちが多く集まりました。そのメンバー一人ひとりが自分の大好きな競技を軸にしながらスポーツの力に迫っていく探究を進めていきました。

まず、自分自身がどんなスポーツに興味があるのか、また興味があるスポーツの中でも特にどんなことに関心があるのか調べ考えていきました。またその中でもよりイメージが広がりやすい事柄を取り出し、そこから第1段階の探究テーマを設定し、そのテーマついて調べ深め、自分の考えを書く活動を行っていきました。一つのテーマで探究をしていく中で、新たな疑問や関心が浮かび上がることを大切にしながら、次の探究へとつなげていきました。

ある児童は、自分の好きなスポーツ選手を調べ深めていく中で、その選手の生活スタイルに興味関心をもち、その中でも特に気になった食生活を探究しました。また、スポーツごとに大切にする食生活は違うのかなど他のスポーツとの比較を行っていました。

ある児童は、自分の好きなスポーツは世界で競技人口が多いということがわかったので、反対に競技人口が少ないマイナーなスポーツは何なのか、そしてなぜその競技が取り組まれているのかというような方向性で探究を深めていっていました。

1/27(火)に5・6年生がゼミ内発表を行いました。今まで取り組んできた探究の内容をまとめ、自分の提案や考えをポスターセッション形式で発表しました。その発表を聞いた3・4年生はスポーツに関する新たな視野が開けたようでたくさんの気付きがあったようです。5・6年生は実際に聞いてもらう活動をとおして、自分のポスターや原稿を改善していくことによって、より多くの人たちに自分の探究内容がもっと効果的に伝わるものになるのではないかと感じた人が多くいたようでした。5,6年生に関しては全体発表が残されています。より多くの人たちにスポーツの力が伝わるような発表内容になるように一人ひとりが早くもポスターや原稿内容の改善に励んでいます。

③「桐蔭小起こし」

「豊か」と聞いたときに、皆さんは何を想像しますか?辞書で調べると、「ゆとりが見えるほど満ち足りた状態であること。」と出てきます。子どもたちからは「自然、落ち着く場所、人がたくさんいること、平和、お金があること、くろがねの森、おいしいご飯を食べること」など、様々な意見がありました。このように、「豊か」と言っても感じ方、考え方、重視することが人によって異なります。

このゼミでは、異なる人がたくさん集まる「桐蔭学園小学校」を豊かにするために、自分たちでできることを考え、探究し、実行していきます。

初めてのゼミでは1枚の絵からスタートしました。絵を見て「見てわかること(see)・思ったこと(think)・不思議に思ったこと(wonder)」の3点を全体でKWL(シンキングツール)にまとめました。次は個人で、学校内で豊かだと思うところを探しKWL(シンキングツール)にまとめました。それぞれの目の付けどころが異なり、価値観や考え方・考え方の違いに気が付くことができました。そして、裏庭に焦点を絞り、「豊かにするために自分がやりたいこと」を考えました。

自分がやりたいことをグループ内で発表し、それぞれのグループでやりたいことを絞りました。実現するために必要な情報を収集し、整理分析し、まとめとして 「企画書」を作成しました。

ベンチづくり・花壇の復活・ビオトープ復活・看板づくりの4つを実行することにしました。子どもたちの「やりたい」気持ちを尊重しつつ、現実的に可能かどうかを厳しく吟味しています。「桐蔭学園小学校を豊かにする」ということは学校にいる全員に関わる活動になるので、子どもたちが自分の活動に責任感を持って取り組めるかが大切です。

実際の活動に入ると、子どもたちは目を輝かせながら一生懸命に活動に取り組んでいました。ビオトープでは余分な竹を切ったり、落ち葉を集めたりと汗をかきながら一生懸命に活動していました。

ある一人の児童が「この竹で何か作れるかも?」と言い、アイパッドで「竹で作れるおもちゃ」を調べ、早速作っていました。それが豊かにつながるか聞くと「いらなくなったものを再利用することは地球にとって豊かだと思うし、このおもちゃで喜んでくれる人がいたら学校は豊かになると思う!」と伝えてくれました。彼は竹トンボを作成しているのですが、なかなかうまく飛ばず、飛ぶためにどのようにすればよいかを調べていました。これがまさに探究なのではないかを思いました。

また、実は、花壇の復活は途中からでたアイデアです。ビオトープの復活のために伐採をしていたところ、花壇が発見されたのです。「こんなところに花壇があったんだ!」「ここに花を植えたら自然が豊かになって見栄えも良くなる!」という発言から、花壇を復活させることになりました。ただ、花を植えるだけではなく、「科学に活用したり、花をしおりにして配ったりすることで自分たちの学びに繋がり豊かになる」と考えたそうです。

現在、子どもたちはメンテナンス時期や方法、ルール、怪我の防止など様々な問題に直面し、豊かを継続させるためにどのように進めていくかを考えています。また、豊かになったかどうかをどのように調べるかも検討しています。

自分たちの学校は自分たちで豊かにする。その為には自分の意見を持ち、尚且つ、他者の考え方や感じ方に目を向ける必要があります。また「自分たちでできた!」という成功体験が、今後の未来を担っていく子どもたちの探究心にもつながると考えました。ゼミの児童を中心にみんなで桐蔭学園小学校をもっと豊かにしていきたいです。

 

 

④「口に出す言葉の力を考える-お笑いや歌詞など-」

わたしたちは毎日、友だちと会話したり音楽を聴いたりして、たくさんの言葉にふれて生活をしています。言葉は、人の気持ちを動かしたり、考えを広げたりと様々な力を持っています。子どもたちも、色々なところで受け取った言葉に背中を押されたり元気をもらったりする経験があると思います。なぜ、言葉だけで人の感情を動かしたり考えを広げたりすることができるのか、言葉が持つ不思議な魅力について考え、その力について自分なりの考えを持てるようになることを目指し、日々の学習に取り組んでいます。

まずは、「言葉の力とは何か」について、これまでの自分自身の経験をもとに考えをまとめ、異学年グループで共有することで、多様な視点に触れる機会を取りました。その後、「友だちの言葉でうれしかった経験」を共通課題にして自分が言葉によって心を動かされた経験をふり返りました。自分が感じた思いについて、「なぜ」そう思ったのか、その答えに対してさらに「なぜ」を繰り返して深く自分の考えを掘り下げていくことで、探究の問いの立て方について、みんなで考えていきました。

その後、自分が探究したいテーマについてウェビングを用いて関心を広げ、その中から自分が突き詰めていきたい問いを見つけ出していきました。これらの活動は個人での思考とグループでの共有や意見交換を行き来しながら考えを深めていきました。

個人で深めたい問いが決まった後は、情報の集め方についての確認も行いました。様々な情報収集の方法を挙げ、そのメリット・デメリットを検討し、自分が必要だと思う方法でそれぞれ情報収集を行い、自分の考えを深めるための材料を集めました。また、その集めた材料を使い、子どもたちが立てた問いについて、仮説を立てる、比較する、分類する、歴史的背景を調べる、因果関係を考えるなど、問いを深めるための思考方法について共有しました。また、定期的にグループ内で進捗状況を確認し合ったり、中間発表としてここまでの成果を発表し、フィードバックを送り合う機会を取ったりして各自の探究の深め方を考えていきました。

 

【思考力 メタ認知力 エージェンシー】後期総合探究

桐蔭学園小学校では2025年度から3~6年生の総合的な学習の時間を「総合探究」としました。総合的な学習の時間をより探究的な学びとし、子どもたち一人ひとりが自律的に探究サイクルを回して学習を深められるように、というねらいを実現するための対応となります。前期総合探究・後期総合探究と活動内容を分け、前期総合探究では学年・学級単位で協働的に探究活動を行い、後期総合探究では一人ひとりの「やりたい」気持ちを原動力に、個人で探究活動を行います。それにより、チームと個人とでより主体的・対話的で深い学びが実現できるように取り組んでいます。

10月からの後期総合探究では、児童一人ひとりの興味関心に応じた探究活動を支援するために、教員の専門性を生かした11のゼミテーマを設定しました。11のゼミテーマは以下の通りです。

「マンガ・アニメ-世界に誇る日本文化-」

「くらしの中の便利なもの-未来・発明・特許など-」

「昔のくらしとしあわせ-しあわせクロニクル-」

「スポーツの力-世界をつなぐ競技-」

「桐蔭学園小学校起こし-豊かな小学校を創り出そう-」

「ひみつをときあかせ!生活の中の数と形-将来、数や形を学ぶことって、何の役に立つの?-」

「デジタルの世界-身近なデジタルのなぜ?を解き明かす-」

「口に出す言葉の力を考える-お笑いや歌詞など-」

「文字による言葉の力を考える-文学作品を中心に-」

「音ってすごい-くらしにひそむヒミツ-」

「比べてみよう日本と世界-数字や文字から考えてみよう-」

子どもたちはこれらの中からゼミを選び、そのゼミのテーマと自分の興味関心を結び付けて探究活動を進めています。探究した内容は、3・4年生は新聞の形にまとめます。5・6年生はポスターにまとめ、ポスターセッションを行うことになっています。

今回の教育実践では、「マンガ・アニメ-世界に誇る日本文化-」「ひみつをときあかせ!生活の中の数と形-将来、数や形を学ぶことって、何の役に立つの?-」「音ってすごい-くらしにひそむヒミツ-」の取り組みの様子をお伝えいたします。

①「マンガ・アニメ-世界に誇る日本文化-」

今や日本の漫画やアニメが国際的にも高い評価を受けていることは周知の事実です。そして、日本政府もコンテンツ産業として、アニメ・ゲーム・音楽などの海外展開を強力に推進しています。このゼミのテーマは、「漫画やアニメ作品に対する理解を深め、その人気に迫ることで国際的な視野を養う」ということです。

まず、好きな分野(作品、作画、アニメ制作など)に分かれて語り合う時間を設けました。自由に意見を交換することで、考え方が広がりテーマを決めるきっかけ作りができました。そのようにしてテーマを決めていく中で、ゼミの子ども達の探究するテーマは大きく二つに分かれました。「個別の作品の内容について」が8割で、「(漫画の)描き方や(アニメの)制作について」が2割です。そして、テーマ(問い)を探究するための手立てをクラゲチャートで探り、材料がそろったところで3・4年生は新聞の作成、5・6年生はポスターセッションに向けた準備に取り掛かりました。3年生にとっては4年生が、5年生にとっては6年生が、取り組みの良い刺激になっているようです。また、どの子どもたちも自分の好きなものを調べているので思い思いに集中して取り組んでいます。その姿に新しい学びの可能性を感じています。

 

②「ひみつをときあかせ!生活の中の数と形-将来、数や形を学ぶことって、何の役に立つの?-」

このゼミでは算数や数学を学ぶことによって、将来、何に役立つのかということを考え、調べ深めることによって、算数の知識を増やし、算数にさらに興味を持ってもらえたらと考えてスタートしました。ゼミには算数が好きな子、興味を持っている児童が多く集まり、意欲的に活動に取り組んでいます。

子どもたちは、テーマとして、今まで学習してきた算数の内容の中から興味のあるものを選びます。例えば「小数」を選び、「小数がもし無かったら」などの仮定をします。その後は、仮説を立てて、検証していくという流れになります。3~6年生での活動となるので、それぞれの学年に合った発表形式を取ることになります。現在、3・4年生は新聞作りに、5・6年生はポスターセッションに向けてポスター作りと2000文字程度の発表内容作りに取り組んでいる最中です。

ある児童は「単位とは何か?」というテーマで取り組みました。

色々な国の単位について触れ、単位の歴史について考え、どのような流れで現在使われている単位にたどり着いたのかを解き明かしていきます。

ある児童は「小数がなくなったら」というテーマで取り組みました。

世の中に小数が存在しない場合、どうなってしまうのかという疑問からスタートしています。小数が無い場合、分数でどれ位カバーできるのかについて考え、想像し、様々な角度から小数について考えています。

1/27(火)には5・6年生がゼミ内発表を行いました。

このゼミ内では、4人グループが作られています。基本的に3~6年生が一人ずつ入るようにしています。グループでは、自分が迷っている内容を相談したり、発表内容を聞いてもらってアドバイスをもらったりすることができます。それぞれの学年の子たちが自分にできることをやったり、他学年の子にアドバイス等を送って助けたりしています。どの子も自分の中間発表などを振り返り、全体発表がより良いものになるように真剣に取り組んでいます。

③「音ってすごい-くらしにひそむヒミツ-」

音は、理科、音楽、社会、環境、福祉など生活に直結しているため、問いが生まれやすく、調べたり、試したり、考えたりすることが自然につながるのではないかと考え、このテーマを設定しました。

このゼミでは、まず、人が出す音、物が出す音、機械音、自然の音など、日常の音に着目することからはじめました。心地よい音やうるさい音など気持ちとかかわってくるもの、チャイムやアラームなど、くらしでの役目があるもの、場所による音の違いなどを調べていきました。

次に、音のヒミツを体験するミニ実験を行いました。学校の中の音探し、ストロー笛を使った音の変化の実験、ティッシュを使って振動の見える化実験、キーボードの高音と低音はどちらが遠くまで響く?場所によって音の残響はどう変わる?など、簡単な実験を行う中で、自分が不思議だと思ったことや、もっと知りたいことを見つけ、自分だけの問いを考えます。その問いの内容と深め方を仲間へプレゼンすることで、自分のやりたいことが明確になり、新たな疑問も生まれてきました。今はそれぞれが新聞やポスター作りの仕上げに取り組んでおります。

 

【チャレンジ力】【メタ認知】第5学年おまつり「桐蔭万博」

1.テーマ設定

5年生では、「チャレンジ力」と「メタ認知力」の育成を主題とし、おまつりのテーマを「学年じゃないとできないことって何?」と問いかける形で設定しました。 この問いかけの結果、学年テーマを「桐蔭万博」と決定し、各クラスの出し物を学校紹介、映画など趣向を凝らした「パビリオン」として企画・準備を進めました。

2.実行委員会

おまつりに向け、各クラスから数名ずつの実行委員を募集しました。実行委員会は、クラスごとの企画を持ち寄り、集約する中心的な役割を担いました。 また、実行委員会主導で、スタンプラリーや看板作りなどの学年企画を立ち上げ、「学年として運営する」という点を意識しました。

活動期間中は、実行委員会が定期的に会議を開き、以下の2点を確認する「振り返りの場」を設けました。

  1. 学年テーマ「桐蔭万博」とあっているか?
  2. 学年全体で協力してできているか?

この定期的な「確認と振り返り」が、子どもたちが自らの活動を客観視し、修正するメタ認知の機会となりました。

3.本番におけるチャレンジと臨機応変な対応

当日は、集客状況に合わせて教室のレイアウトを変更したり、来場者からのフィードバックを受けて企画内容を修正したりと、状況に応じて自らの行動を修正する姿が多く見られました。 特に、積極的に教室の外に出て呼びかけを行うなど、予期せぬ状況に主体的に対応するチャレンジ精神が発揮されました。

4.活動を通じた学びと次年度への展望

おまつり終了後には、活動を振り返る時間を設定しました。子どもたちの記述からは、準備段階での困難(著作権問題による企画のやり直しや、意見の衝突)や、当日のトラブル(在庫切れ対応など)を乗り越えた達成感が強く感じられました。 また、「来年は6年生」という最終学年を見据え、本実践で得た課題解決力を次へと繋げようとする前向きな姿勢も見られました。

5.子どもたちの振り返りより

最初はあまり人が来てくれなくて、呼び込みで人を増やして、缶バッジが人気で、結構の人が来てくれて、在庫が無かったりする物もあって、缶バッジを予約したのに作ってもらえなかったり、いろいろトラブルがあったけど、みんな前日とか準備を頑張っていて、意見が違って言い合いになったり、著作権の問題で最初からやり直しになったりとありましたが、、そこも頑張って乗り越えていてよかったです!!!!!!みんな頑張ろう!!!!!!!っていう気持ちを感じたので、よかったです!!!!!

受付での準備では、お客さんが楽しめるようにスタンプを用意して、楽しく、回れるようにしました。そして、受付ではお客さんが使ったゴミなどを回収する、ゴミ箱を用意しました。そして5年2組でお客さんが楽しめるように、音楽を流して、盛り上げたいと思い、音楽を流しました。

当日は、パビリオンを説明できるように各パビリオンの内容を確認して、説明の練習をしました。お客さんが楽しく、わかりやすく回れるように、説明をしました。そしてお客さんからわからないことなどを聞かれた時には相手がわかりやすいように答えました。各パビリオンの魅力など伝えることができたと思います。

片付けでは、受付が早く終わったので、違うパビリオンに行き、手伝いをしました。片付けも協力することができたと思い、今回の桐蔭祭りは楽しかったです。

 

 

【チャレンジ力・思考力・メタ認知力・思いやり】1年生 野外活動

この野外活動の「ねらい」の一つは、「五感をはたらかせること」でした。

そのために、「魚のつかみ捕り」「川遊び」をすることのできる「清川リバーランド」さんでの「野外活動」を、今年も行うことにしました。

とはいえ、一般的に「川遊び」には危険も伴いますので、事前に、「生活科」の授業で「安全学習」を行い、当日も保護者の方々にご同伴いただき、「安全」を見守っていただくサポートをしていただきました。また、保護者の方々には、バーベキューの準備と片付けのご協力もいただきました。

その結果として、1年生たちが「どう五感をはたらかせたのか」を、彼らが後日書いた「シンンキングツール」へのメモとそのメモを基に書いた「絵日記」から抽出し、ここにお載せします。

【絵日記の文章に複数の記載があった内容】

・「水が流れる音が気持ち良かった」こと

・「つかみ捕りのニジマスが『にゅるっ』としていて動きが素早くて捕まえづらかった」こと

・「川の水が冷たかった」こと

・「小さなカニや魚が見つかった」こと

・「葉っぱを川に流して遊んだ」こと

・「川の浅いところで友だちとすべり台みたいに水に流れて遊んだのが楽しかった」こと

・「川で水を掛け合って遊んだ」こと

・「つかみ捕りをしたニジマスをバーベキューで焼いたら、しょっぱくてやわらかくておいしかった」こと

「野外活動」を通して、以上のように、「五感をはたらかせること」ができました。

 

【思考力・メタ認知】5年生 遠足

6/27(金)に5年生の遠足が行われました。「今日はどんな魚が獲れるか楽しみだね。」

今回の目的地は、神奈川県中郡二宮町袖が浦海岸(湘南地引網市五郎丸)です。目の前に広がる相模湾を前に、市五郎丸代表の大谷さんから現地での注意点などについてレクチャーをしていただいてから活動をスタートしました。

「この網、結構長いね。」「200mくらい沖に延びているらしいよ。」

子どもたちは網を引き終わったらスタート地点まで素早く移動し、また力いっぱい網引きを開始します。どう動いたら効率的か、作業しながら考え、行動を修正しました。動きに修正を加えて、ローテーションなどが大分上手になってきました。しかし、この日は天気が良く、気温も高かったため、子どもたちの足には徐々に疲れがたまっていきました。

ようやくゴールが見え始め、子どもたちは最後まで集中を切らすことなく、仲間と協力して網を引き終わることができました。引き終わった後、子どもたちは地元の漁師の方たちにチームワークの良さや、作業の丁寧さ、素早い行動などを褒めてもらうことができました。そして、網の中から現れた魚たちの姿に子どもたちは大興奮でした。

この日は、シラスが大漁でした。「獲れたてのシラスはこんなに透き通っているんだね。」子どもたちの新発見です。「シラスは何の幼魚だっけ?帰ったら調べてみよう!」

獲れたての魚を一匹ずつ、名前、特徴などについて漁師の方が丁寧に説明をしてくださいました。「図鑑で見たことがある!」「こんな形をしていたんだね。」「えー、こんな魚も獲れるの?」子どもたちの興味が広がっています。

この日は、シラスの他にも、ハナダイ、キス、カマス、サバ、タカノハダイ、ホウボウ、ハコフグなどが獲れました。エイや小型のサメなども獲れることがあるそうです。

たくさん運動をした後のお昼ご飯は格別の味でした!

終了後、代表の大谷さんから最近の水産業について、現状や課題などについて詳しく話をしていただきました。後日、この日のことを振り返る時間を作りました。「地引き網の時に、その場で動かずに綱引きのようにすれば、もっとスムーズにいったかも。」とか「天気を事前にチェックしておけば水分が足りなくなることはなかったかも。」などと、一人一人が遠足を振り返っていました。今後の行動や生活にきっと役立つことでしょう。そして、子どもたちが今後、魚の生態や、日本の漁業について興味を強く持ち、調べ深めてくれることを期待しています。

子どもたちの作業の様子を見守ってくださった、市五郎丸のスタッフの方々、観光バスの運転士の方々、旅行会社の方、本当にありがとうございました。

今回の地引き網体験では体験を通して、「地引き網の漁師さんの大変さや、やりがいについて考えよう」という課題がありました。後日教室で子どもたちは以下のような生活記を書きました。

~地引き網の仕事をしている人たちは本当にすごいと思いました。なぜなら地引き網はとても重く、舟は小さくて大きな波に揺られていたからです。地引き網の人たち以外でも力や暑さに関係なくやらなければいけない仕事をやっている人たち(大工さんや農業の方など)はとても頑張っているのだなと感じました。~

~地引き網を引くと、とても重くて大変でした。「これを毎日やっている漁師さんはすごいな。」と思いました。~

~網は重く、諦めそうになっている人もいました。しかし、「頑張ろう。」、「あとちょっと。」と自分に言い聞かせている人がいっぱいいました。これが地引き網の良いところなのかもと思いました。「頑張る」ことが漁師さんの目標なのだと思います。「魚を食べてもらう人に笑顔になってほしい」という気持ちがあるから漁師さんは「頑張れる」のではないでしょうか。僕はこの地引き網で深く考えさせられました。~

~振り返って思ったのは、こんなに大変なことを毎日やっている漁師さんのことです。私たちは一日やっただけで疲れてグダーとなっていたのに、これより気温が高くてもやっている漁師さんがすごいなあと思いました。

~釣りと地引き網の違いは、1匹ずつ獲れるかいっぱい獲れるかだと思いました。地引き網は網の設置に時間や手間がかかるけれど、魚を逃がすことなくたくさん獲ることができます。漁師さんは地引き網の設置が大変だけれど、魚はたくさんとれるので、釣りに比べると地引き網の方がやりがいがあるのでは、と思いました。~

 

 

 

 

【思いやり・メタ認知・エージェンシー】1 年生サポート

4月5日(土)に桐蔭学園小学校にニコニコの笑顔でピかピカの1年生が入学してきました。小学校での生活にドキドキ、ワクワクを胸いっぱいに詰め込んで登校してきた1年生。でも、きっとそこには不安や心配もあったことでしょう。
そんな入学したての1年生を安心させてくれ 1日も早く学校に慣れてくれるようにとサポートしてくれるのが最高学年である 6 年生です。6
6 年生のスタートは4月7日(月)の始業式。もちろん進級した6年生にとっても新クラス、新担任と新しい環境での生活がスタートです。ワクワク、ドキドキは1年生同様に6年生にもありました。そんな状況の中、初日に登校してすぐにお願いされるのが1年生サポートです。5 日の入学式を経て、1 年生が小学校に登校するのがこの日が初日です。
「どこに座るの?」「かばんはどこ?」「制服は?」「トイレはどこ?」などなど、1年生にとってははじめてのことだらけ。友だちもまだいないし、誰に聞いたら良いのか不安いっぱいの中、近くで声を掛けていろいろと教えてくれ、手伝ってくれる6年生の存在は1年生にとって大きな存在だったことでしょう。

新年度初日から始まった1年生のサポートですが、実は昨年度の5年の3学期に、お昼の時間に幼稚園に行き園児と一緒に遊んでいた経験がありました。その経験もあってか、1年生の子どもたちへの関わりも比較的スムーズに出来ていたようです。しかし、1年生を目の前にどのように接してよいのか戸惑っている子も中にはいます。そんな子も、誰かに助けを求めるのではなく、他の人の1年生への接し方をヒントに、自分なりに試行錯誤しながら少しずつ距離を縮められるようにと努力していました。「誰かのために自分ができること」の意識を6年生それぞれが持ち、1年生の表情や行動をよく観察しながら、何をすべきなのかを判断しながら関わってくれています。

ここで、6年生の子どもたちにここまで1年生をサポートしてきた感想を聞いてみました。

Q、1年生のサポートをしてうれしいと感じたりやりがいを感じたりする時はどんな時ですか。

・自分の名前を覚えて呼んでくれるようになった時
・「ありがとう」と言ってくれた時
・1年生が自分と一緒にいて笑ってくれた時
・1年生が自分でできるようになり自分たちの仕事がだんだんなくなってきた時(1年生の成長を感じた時)
・話をよく聞いてくれた時

Q、1年生をサポートをしていて、どんなことを難しい・大変と感じますか?

・1年生の子が一斉に話しかけてきてどれに返せばいいのかわかならない時。
・話していることが意味のわからいことがある。
・マナーやルールを教える時。
・気づいたらどこかにいってしまう時。
・暴れている子やダメなことをしている子に注意したいのだが注意の仕方が難しい。
・1年生についていくのが体力を使う
・どれくらいの距離感で接するべきかわからない。
・何を考えているのか、何がしたいのかがわからない。
・警戒されていると感じるので接し方が難しい。
・話題が浮かばない。

Q、1年生サポートをやる前と後で変わったことは何ですか。

・最初は不安だったのが、今は1年生のところに行くのが楽しみになった。
・お母さんや先生方の苦労がわかった。
・私たちはコロナだったので6年生にやってもらった経験がないので、1年生が羨ましく感じた。
・もともと小さい子との関わりが苦手だったのが少しずつ慣れてきた。
・自分も1年生の時はまだまだ子供だったんだなと感じた。
・自分たちの行動を真似するということがわかった。行動をしっかりしないといけないと感じた。

というように、やりがいや嬉しいこと以外にも、大変だったり難しいことだったりも当然あるようです。ただ、その大変なことや難しいことに向き合い、それを乗り越えようとすることで個々が成長していくものだと感じます。これからも、6年生の成長をサポートしていきます。