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【思考力 メタ認知力 エージェンシー】後期総合探究

前回の教育実践に引き続き、今回は「昔のくらしとしあわせ-しあわせクロニクル-」「スポーツの力」「桐蔭小起こし」「口に出す言葉の力を考える」の4つのゼミの取り組みについてご紹介いたします。

①「昔のくらしとしあわせ」

このゼミは社会科と特に関連の深いゼミとして、今の自分が“しあわせ”を感じるものについて、歴史的な視点を持って探究的にアプローチしていくゼミです。例えば野球が好きであれば、野球がいつどのようにして始まりどんな変化をして現代の野球に辿り着いたかを調べる中で、昔の人が感じていた野球への思いにも触れていきます。自分の好きな野球が過去、人々にどんな影響を与え発展をしていったのかを調べ考えることで、野球の普遍的な魅力のようなものを自分なりに考えることになると思います。このように、好きなものを歴史的な視点を持って探究することを通じて、“しあわせ”な生き方を考えるきっかけになって欲しいと考えています。

ゼミの取り組みとしては、まずは自分の興味関心の深ぼりをすることから始めました。一人ひとりが自分自身と対話しながら、テーマを設定していきました。また、異学年でのゼミという点を生かして、自分の取り組み状況の報告や困っていることの相談など異学年間で行い、上の学年は下の学年にアドバイスを送れるように努め、下の学年は上の学年の取り組みの仕方を学べるように、3年生から6年生を1名ずつ配置した小グループを設定し、活動を行っています。探究のサイクルを行っていく中で、湧き上がってくる疑問や関心に基づいて自分で調べたり、友達に聞いたりする子どもたちの様子が見られ、探究活動がどんどん深く、広くなっていきました。この探究活動の終着点は新聞作成、またはポスター作成&発表です。調べ進めたものをどのように自分の言葉にして書き、自分の言葉で話すのか、最後まで学びが続いていきます。

②「スポーツの力」

スポーツにはどんな力があるのか。見ること、すること、支えること、知ることなど、スポーツでは自分の適性に応じて、多様な関わりをすることができます。見ることで感動をもらったり、することで達成感やチームでの喜びを味わったり、支えることでチームに貢献する気持ちが芽生えたり、知ることでよりスポーツの世界が広がったり…。スポーツには人を動かす力があります。そんなスポーツの力を、世界で取り組まれている競技を軸に探究し、その魅力を探っていこうというテーマでこのゼミがスタートしました。このゼミのメンバーにはスポーツが大好きな子どもたちが多く集まりました。そのメンバー一人ひとりが自分の大好きな競技を軸にしながらスポーツの力に迫っていく探究を進めていきました。

まず、自分自身がどんなスポーツに興味があるのか、また興味があるスポーツの中でも特にどんなことに関心があるのか調べ考えていきました。またその中でもよりイメージが広がりやすい事柄を取り出し、そこから第1段階の探究テーマを設定し、そのテーマついて調べ深め、自分の考えを書く活動を行っていきました。一つのテーマで探究をしていく中で、新たな疑問や関心が浮かび上がることを大切にしながら、次の探究へとつなげていきました。

ある児童は、自分の好きなスポーツ選手を調べ深めていく中で、その選手の生活スタイルに興味関心をもち、その中でも特に気になった食生活を探究しました。また、スポーツごとに大切にする食生活は違うのかなど他のスポーツとの比較を行っていました。

ある児童は、自分の好きなスポーツは世界で競技人口が多いということがわかったので、反対に競技人口が少ないマイナーなスポーツは何なのか、そしてなぜその競技が取り組まれているのかというような方向性で探究を深めていっていました。

1/27(火)に5・6年生がゼミ内発表を行いました。今まで取り組んできた探究の内容をまとめ、自分の提案や考えをポスターセッション形式で発表しました。その発表を聞いた3・4年生はスポーツに関する新たな視野が開けたようでたくさんの気付きがあったようです。5・6年生は実際に聞いてもらう活動をとおして、自分のポスターや原稿を改善していくことによって、より多くの人たちに自分の探究内容がもっと効果的に伝わるものになるのではないかと感じた人が多くいたようでした。5,6年生に関しては全体発表が残されています。より多くの人たちにスポーツの力が伝わるような発表内容になるように一人ひとりが早くもポスターや原稿内容の改善に励んでいます。

③「桐蔭小起こし」

「豊か」と聞いたときに、皆さんは何を想像しますか?辞書で調べると、「ゆとりが見えるほど満ち足りた状態であること。」と出てきます。子どもたちからは「自然、落ち着く場所、人がたくさんいること、平和、お金があること、くろがねの森、おいしいご飯を食べること」など、様々な意見がありました。このように、「豊か」と言っても感じ方、考え方、重視することが人によって異なります。

このゼミでは、異なる人がたくさん集まる「桐蔭学園小学校」を豊かにするために、自分たちでできることを考え、探究し、実行していきます。

初めてのゼミでは1枚の絵からスタートしました。絵を見て「見てわかること(see)・思ったこと(think)・不思議に思ったこと(wonder)」の3点を全体でKWL(シンキングツール)にまとめました。次は個人で、学校内で豊かだと思うところを探しKWL(シンキングツール)にまとめました。それぞれの目の付けどころが異なり、価値観や考え方・考え方の違いに気が付くことができました。そして、裏庭に焦点を絞り、「豊かにするために自分がやりたいこと」を考えました。

自分がやりたいことをグループ内で発表し、それぞれのグループでやりたいことを絞りました。実現するために必要な情報を収集し、整理分析し、まとめとして 「企画書」を作成しました。

ベンチづくり・花壇の復活・ビオトープ復活・看板づくりの4つを実行することにしました。子どもたちの「やりたい」気持ちを尊重しつつ、現実的に可能かどうかを厳しく吟味しています。「桐蔭学園小学校を豊かにする」ということは学校にいる全員に関わる活動になるので、子どもたちが自分の活動に責任感を持って取り組めるかが大切です。

実際の活動に入ると、子どもたちは目を輝かせながら一生懸命に活動に取り組んでいました。ビオトープでは余分な竹を切ったり、落ち葉を集めたりと汗をかきながら一生懸命に活動していました。

ある一人の児童が「この竹で何か作れるかも?」と言い、アイパッドで「竹で作れるおもちゃ」を調べ、早速作っていました。それが豊かにつながるか聞くと「いらなくなったものを再利用することは地球にとって豊かだと思うし、このおもちゃで喜んでくれる人がいたら学校は豊かになると思う!」と伝えてくれました。彼は竹トンボを作成しているのですが、なかなかうまく飛ばず、飛ぶためにどのようにすればよいかを調べていました。これがまさに探究なのではないかを思いました。

また、実は、花壇の復活は途中からでたアイデアです。ビオトープの復活のために伐採をしていたところ、花壇が発見されたのです。「こんなところに花壇があったんだ!」「ここに花を植えたら自然が豊かになって見栄えも良くなる!」という発言から、花壇を復活させることになりました。ただ、花を植えるだけではなく、「科学に活用したり、花をしおりにして配ったりすることで自分たちの学びに繋がり豊かになる」と考えたそうです。

現在、子どもたちはメンテナンス時期や方法、ルール、怪我の防止など様々な問題に直面し、豊かを継続させるためにどのように進めていくかを考えています。また、豊かになったかどうかをどのように調べるかも検討しています。

自分たちの学校は自分たちで豊かにする。その為には自分の意見を持ち、尚且つ、他者の考え方や感じ方に目を向ける必要があります。また「自分たちでできた!」という成功体験が、今後の未来を担っていく子どもたちの探究心にもつながると考えました。ゼミの児童を中心にみんなで桐蔭学園小学校をもっと豊かにしていきたいです。

 

 

④「口に出す言葉の力を考える-お笑いや歌詞など-」

わたしたちは毎日、友だちと会話したり音楽を聴いたりして、たくさんの言葉にふれて生活をしています。言葉は、人の気持ちを動かしたり、考えを広げたりと様々な力を持っています。子どもたちも、色々なところで受け取った言葉に背中を押されたり元気をもらったりする経験があると思います。なぜ、言葉だけで人の感情を動かしたり考えを広げたりすることができるのか、言葉が持つ不思議な魅力について考え、その力について自分なりの考えを持てるようになることを目指し、日々の学習に取り組んでいます。

まずは、「言葉の力とは何か」について、これまでの自分自身の経験をもとに考えをまとめ、異学年グループで共有することで、多様な視点に触れる機会を取りました。その後、「友だちの言葉でうれしかった経験」を共通課題にして自分が言葉によって心を動かされた経験をふり返りました。自分が感じた思いについて、「なぜ」そう思ったのか、その答えに対してさらに「なぜ」を繰り返して深く自分の考えを掘り下げていくことで、探究の問いの立て方について、みんなで考えていきました。

その後、自分が探究したいテーマについてウェビングを用いて関心を広げ、その中から自分が突き詰めていきたい問いを見つけ出していきました。これらの活動は個人での思考とグループでの共有や意見交換を行き来しながら考えを深めていきました。

個人で深めたい問いが決まった後は、情報の集め方についての確認も行いました。様々な情報収集の方法を挙げ、そのメリット・デメリットを検討し、自分が必要だと思う方法でそれぞれ情報収集を行い、自分の考えを深めるための材料を集めました。また、その集めた材料を使い、子どもたちが立てた問いについて、仮説を立てる、比較する、分類する、歴史的背景を調べる、因果関係を考えるなど、問いを深めるための思考方法について共有しました。また、定期的にグループ内で進捗状況を確認し合ったり、中間発表としてここまでの成果を発表し、フィードバックを送り合う機会を取ったりして各自の探究の深め方を考えていきました。

 

【思考力 メタ認知力 エージェンシー】後期総合探究

桐蔭学園小学校では2025年度から3~6年生の総合的な学習の時間を「総合探究」としました。総合的な学習の時間をより探究的な学びとし、子どもたち一人ひとりが自律的に探究サイクルを回して学習を深められるように、というねらいを実現するための対応となります。前期総合探究・後期総合探究と活動内容を分け、前期総合探究では学年・学級単位で協働的に探究活動を行い、後期総合探究では一人ひとりの「やりたい」気持ちを原動力に、個人で探究活動を行います。それにより、チームと個人とでより主体的・対話的で深い学びが実現できるように取り組んでいます。

10月からの後期総合探究では、児童一人ひとりの興味関心に応じた探究活動を支援するために、教員の専門性を生かした11のゼミテーマを設定しました。11のゼミテーマは以下の通りです。

「マンガ・アニメ-世界に誇る日本文化-」

「くらしの中の便利なもの-未来・発明・特許など-」

「昔のくらしとしあわせ-しあわせクロニクル-」

「スポーツの力-世界をつなぐ競技-」

「桐蔭学園小学校起こし-豊かな小学校を創り出そう-」

「ひみつをときあかせ!生活の中の数と形-将来、数や形を学ぶことって、何の役に立つの?-」

「デジタルの世界-身近なデジタルのなぜ?を解き明かす-」

「口に出す言葉の力を考える-お笑いや歌詞など-」

「文字による言葉の力を考える-文学作品を中心に-」

「音ってすごい-くらしにひそむヒミツ-」

「比べてみよう日本と世界-数字や文字から考えてみよう-」

子どもたちはこれらの中からゼミを選び、そのゼミのテーマと自分の興味関心を結び付けて探究活動を進めています。探究した内容は、3・4年生は新聞の形にまとめます。5・6年生はポスターにまとめ、ポスターセッションを行うことになっています。

今回の教育実践では、「マンガ・アニメ-世界に誇る日本文化-」「ひみつをときあかせ!生活の中の数と形-将来、数や形を学ぶことって、何の役に立つの?-」「音ってすごい-くらしにひそむヒミツ-」の取り組みの様子をお伝えいたします。

①「マンガ・アニメ-世界に誇る日本文化-」

今や日本の漫画やアニメが国際的にも高い評価を受けていることは周知の事実です。そして、日本政府もコンテンツ産業として、アニメ・ゲーム・音楽などの海外展開を強力に推進しています。このゼミのテーマは、「漫画やアニメ作品に対する理解を深め、その人気に迫ることで国際的な視野を養う」ということです。

まず、好きな分野(作品、作画、アニメ制作など)に分かれて語り合う時間を設けました。自由に意見を交換することで、考え方が広がりテーマを決めるきっかけ作りができました。そのようにしてテーマを決めていく中で、ゼミの子ども達の探究するテーマは大きく二つに分かれました。「個別の作品の内容について」が8割で、「(漫画の)描き方や(アニメの)制作について」が2割です。そして、テーマ(問い)を探究するための手立てをクラゲチャートで探り、材料がそろったところで3・4年生は新聞の作成、5・6年生はポスターセッションに向けた準備に取り掛かりました。3年生にとっては4年生が、5年生にとっては6年生が、取り組みの良い刺激になっているようです。また、どの子どもたちも自分の好きなものを調べているので思い思いに集中して取り組んでいます。その姿に新しい学びの可能性を感じています。

 

②「ひみつをときあかせ!生活の中の数と形-将来、数や形を学ぶことって、何の役に立つの?-」

このゼミでは算数や数学を学ぶことによって、将来、何に役立つのかということを考え、調べ深めることによって、算数の知識を増やし、算数にさらに興味を持ってもらえたらと考えてスタートしました。ゼミには算数が好きな子、興味を持っている児童が多く集まり、意欲的に活動に取り組んでいます。

子どもたちは、テーマとして、今まで学習してきた算数の内容の中から興味のあるものを選びます。例えば「小数」を選び、「小数がもし無かったら」などの仮定をします。その後は、仮説を立てて、検証していくという流れになります。3~6年生での活動となるので、それぞれの学年に合った発表形式を取ることになります。現在、3・4年生は新聞作りに、5・6年生はポスターセッションに向けてポスター作りと2000文字程度の発表内容作りに取り組んでいる最中です。

ある児童は「単位とは何か?」というテーマで取り組みました。

色々な国の単位について触れ、単位の歴史について考え、どのような流れで現在使われている単位にたどり着いたのかを解き明かしていきます。

ある児童は「小数がなくなったら」というテーマで取り組みました。

世の中に小数が存在しない場合、どうなってしまうのかという疑問からスタートしています。小数が無い場合、分数でどれ位カバーできるのかについて考え、想像し、様々な角度から小数について考えています。

1/27(火)には5・6年生がゼミ内発表を行いました。

このゼミ内では、4人グループが作られています。基本的に3~6年生が一人ずつ入るようにしています。グループでは、自分が迷っている内容を相談したり、発表内容を聞いてもらってアドバイスをもらったりすることができます。それぞれの学年の子たちが自分にできることをやったり、他学年の子にアドバイス等を送って助けたりしています。どの子も自分の中間発表などを振り返り、全体発表がより良いものになるように真剣に取り組んでいます。

③「音ってすごい-くらしにひそむヒミツ-」

音は、理科、音楽、社会、環境、福祉など生活に直結しているため、問いが生まれやすく、調べたり、試したり、考えたりすることが自然につながるのではないかと考え、このテーマを設定しました。

このゼミでは、まず、人が出す音、物が出す音、機械音、自然の音など、日常の音に着目することからはじめました。心地よい音やうるさい音など気持ちとかかわってくるもの、チャイムやアラームなど、くらしでの役目があるもの、場所による音の違いなどを調べていきました。

次に、音のヒミツを体験するミニ実験を行いました。学校の中の音探し、ストロー笛を使った音の変化の実験、ティッシュを使って振動の見える化実験、キーボードの高音と低音はどちらが遠くまで響く?場所によって音の残響はどう変わる?など、簡単な実験を行う中で、自分が不思議だと思ったことや、もっと知りたいことを見つけ、自分だけの問いを考えます。その問いの内容と深め方を仲間へプレゼンすることで、自分のやりたいことが明確になり、新たな疑問も生まれてきました。今はそれぞれが新聞やポスター作りの仕上げに取り組んでおります。

 

【チャレンジ力】【メタ認知】第5学年おまつり「桐蔭万博」

1.テーマ設定

5年生では、「チャレンジ力」と「メタ認知力」の育成を主題とし、おまつりのテーマを「学年じゃないとできないことって何?」と問いかける形で設定しました。 この問いかけの結果、学年テーマを「桐蔭万博」と決定し、各クラスの出し物を学校紹介、映画など趣向を凝らした「パビリオン」として企画・準備を進めました。

2.実行委員会

おまつりに向け、各クラスから数名ずつの実行委員を募集しました。実行委員会は、クラスごとの企画を持ち寄り、集約する中心的な役割を担いました。 また、実行委員会主導で、スタンプラリーや看板作りなどの学年企画を立ち上げ、「学年として運営する」という点を意識しました。

活動期間中は、実行委員会が定期的に会議を開き、以下の2点を確認する「振り返りの場」を設けました。

  1. 学年テーマ「桐蔭万博」とあっているか?
  2. 学年全体で協力してできているか?

この定期的な「確認と振り返り」が、子どもたちが自らの活動を客観視し、修正するメタ認知の機会となりました。

3.本番におけるチャレンジと臨機応変な対応

当日は、集客状況に合わせて教室のレイアウトを変更したり、来場者からのフィードバックを受けて企画内容を修正したりと、状況に応じて自らの行動を修正する姿が多く見られました。 特に、積極的に教室の外に出て呼びかけを行うなど、予期せぬ状況に主体的に対応するチャレンジ精神が発揮されました。

4.活動を通じた学びと次年度への展望

おまつり終了後には、活動を振り返る時間を設定しました。子どもたちの記述からは、準備段階での困難(著作権問題による企画のやり直しや、意見の衝突)や、当日のトラブル(在庫切れ対応など)を乗り越えた達成感が強く感じられました。 また、「来年は6年生」という最終学年を見据え、本実践で得た課題解決力を次へと繋げようとする前向きな姿勢も見られました。

5.子どもたちの振り返りより

最初はあまり人が来てくれなくて、呼び込みで人を増やして、缶バッジが人気で、結構の人が来てくれて、在庫が無かったりする物もあって、缶バッジを予約したのに作ってもらえなかったり、いろいろトラブルがあったけど、みんな前日とか準備を頑張っていて、意見が違って言い合いになったり、著作権の問題で最初からやり直しになったりとありましたが、、そこも頑張って乗り越えていてよかったです!!!!!!みんな頑張ろう!!!!!!!っていう気持ちを感じたので、よかったです!!!!!

受付での準備では、お客さんが楽しめるようにスタンプを用意して、楽しく、回れるようにしました。そして、受付ではお客さんが使ったゴミなどを回収する、ゴミ箱を用意しました。そして5年2組でお客さんが楽しめるように、音楽を流して、盛り上げたいと思い、音楽を流しました。

当日は、パビリオンを説明できるように各パビリオンの内容を確認して、説明の練習をしました。お客さんが楽しく、わかりやすく回れるように、説明をしました。そしてお客さんからわからないことなどを聞かれた時には相手がわかりやすいように答えました。各パビリオンの魅力など伝えることができたと思います。

片付けでは、受付が早く終わったので、違うパビリオンに行き、手伝いをしました。片付けも協力することができたと思い、今回の桐蔭祭りは楽しかったです。

 

 

【チャレンジ力・思考力・メタ認知力・思いやり】1年生 野外活動

この野外活動の「ねらい」の一つは、「五感をはたらかせること」でした。

そのために、「魚のつかみ捕り」「川遊び」をすることのできる「清川リバーランド」さんでの「野外活動」を、今年も行うことにしました。

とはいえ、一般的に「川遊び」には危険も伴いますので、事前に、「生活科」の授業で「安全学習」を行い、当日も保護者の方々にご同伴いただき、「安全」を見守っていただくサポートをしていただきました。また、保護者の方々には、バーベキューの準備と片付けのご協力もいただきました。

その結果として、1年生たちが「どう五感をはたらかせたのか」を、彼らが後日書いた「シンンキングツール」へのメモとそのメモを基に書いた「絵日記」から抽出し、ここにお載せします。

【絵日記の文章に複数の記載があった内容】

・「水が流れる音が気持ち良かった」こと

・「つかみ捕りのニジマスが『にゅるっ』としていて動きが素早くて捕まえづらかった」こと

・「川の水が冷たかった」こと

・「小さなカニや魚が見つかった」こと

・「葉っぱを川に流して遊んだ」こと

・「川の浅いところで友だちとすべり台みたいに水に流れて遊んだのが楽しかった」こと

・「川で水を掛け合って遊んだ」こと

・「つかみ捕りをしたニジマスをバーベキューで焼いたら、しょっぱくてやわらかくておいしかった」こと

「野外活動」を通して、以上のように、「五感をはたらかせること」ができました。

 

【思考力・メタ認知】5年生 遠足

6/27(金)に5年生の遠足が行われました。「今日はどんな魚が獲れるか楽しみだね。」

今回の目的地は、神奈川県中郡二宮町袖が浦海岸(湘南地引網市五郎丸)です。目の前に広がる相模湾を前に、市五郎丸代表の大谷さんから現地での注意点などについてレクチャーをしていただいてから活動をスタートしました。

「この網、結構長いね。」「200mくらい沖に延びているらしいよ。」

子どもたちは網を引き終わったらスタート地点まで素早く移動し、また力いっぱい網引きを開始します。どう動いたら効率的か、作業しながら考え、行動を修正しました。動きに修正を加えて、ローテーションなどが大分上手になってきました。しかし、この日は天気が良く、気温も高かったため、子どもたちの足には徐々に疲れがたまっていきました。

ようやくゴールが見え始め、子どもたちは最後まで集中を切らすことなく、仲間と協力して網を引き終わることができました。引き終わった後、子どもたちは地元の漁師の方たちにチームワークの良さや、作業の丁寧さ、素早い行動などを褒めてもらうことができました。そして、網の中から現れた魚たちの姿に子どもたちは大興奮でした。

この日は、シラスが大漁でした。「獲れたてのシラスはこんなに透き通っているんだね。」子どもたちの新発見です。「シラスは何の幼魚だっけ?帰ったら調べてみよう!」

獲れたての魚を一匹ずつ、名前、特徴などについて漁師の方が丁寧に説明をしてくださいました。「図鑑で見たことがある!」「こんな形をしていたんだね。」「えー、こんな魚も獲れるの?」子どもたちの興味が広がっています。

この日は、シラスの他にも、ハナダイ、キス、カマス、サバ、タカノハダイ、ホウボウ、ハコフグなどが獲れました。エイや小型のサメなども獲れることがあるそうです。

たくさん運動をした後のお昼ご飯は格別の味でした!

終了後、代表の大谷さんから最近の水産業について、現状や課題などについて詳しく話をしていただきました。後日、この日のことを振り返る時間を作りました。「地引き網の時に、その場で動かずに綱引きのようにすれば、もっとスムーズにいったかも。」とか「天気を事前にチェックしておけば水分が足りなくなることはなかったかも。」などと、一人一人が遠足を振り返っていました。今後の行動や生活にきっと役立つことでしょう。そして、子どもたちが今後、魚の生態や、日本の漁業について興味を強く持ち、調べ深めてくれることを期待しています。

子どもたちの作業の様子を見守ってくださった、市五郎丸のスタッフの方々、観光バスの運転士の方々、旅行会社の方、本当にありがとうございました。

今回の地引き網体験では体験を通して、「地引き網の漁師さんの大変さや、やりがいについて考えよう」という課題がありました。後日教室で子どもたちは以下のような生活記を書きました。

~地引き網の仕事をしている人たちは本当にすごいと思いました。なぜなら地引き網はとても重く、舟は小さくて大きな波に揺られていたからです。地引き網の人たち以外でも力や暑さに関係なくやらなければいけない仕事をやっている人たち(大工さんや農業の方など)はとても頑張っているのだなと感じました。~

~地引き網を引くと、とても重くて大変でした。「これを毎日やっている漁師さんはすごいな。」と思いました。~

~網は重く、諦めそうになっている人もいました。しかし、「頑張ろう。」、「あとちょっと。」と自分に言い聞かせている人がいっぱいいました。これが地引き網の良いところなのかもと思いました。「頑張る」ことが漁師さんの目標なのだと思います。「魚を食べてもらう人に笑顔になってほしい」という気持ちがあるから漁師さんは「頑張れる」のではないでしょうか。僕はこの地引き網で深く考えさせられました。~

~振り返って思ったのは、こんなに大変なことを毎日やっている漁師さんのことです。私たちは一日やっただけで疲れてグダーとなっていたのに、これより気温が高くてもやっている漁師さんがすごいなあと思いました。

~釣りと地引き網の違いは、1匹ずつ獲れるかいっぱい獲れるかだと思いました。地引き網は網の設置に時間や手間がかかるけれど、魚を逃がすことなくたくさん獲ることができます。漁師さんは地引き網の設置が大変だけれど、魚はたくさんとれるので、釣りに比べると地引き網の方がやりがいがあるのでは、と思いました。~

 

 

 

 

【思いやり・メタ認知・エージェンシー】1 年生サポート

4月5日(土)に桐蔭学園小学校にニコニコの笑顔でピかピカの1年生が入学してきました。小学校での生活にドキドキ、ワクワクを胸いっぱいに詰め込んで登校してきた1年生。でも、きっとそこには不安や心配もあったことでしょう。
そんな入学したての1年生を安心させてくれ 1日も早く学校に慣れてくれるようにとサポートしてくれるのが最高学年である 6 年生です。6
6 年生のスタートは4月7日(月)の始業式。もちろん進級した6年生にとっても新クラス、新担任と新しい環境での生活がスタートです。ワクワク、ドキドキは1年生同様に6年生にもありました。そんな状況の中、初日に登校してすぐにお願いされるのが1年生サポートです。5 日の入学式を経て、1 年生が小学校に登校するのがこの日が初日です。
「どこに座るの?」「かばんはどこ?」「制服は?」「トイレはどこ?」などなど、1年生にとってははじめてのことだらけ。友だちもまだいないし、誰に聞いたら良いのか不安いっぱいの中、近くで声を掛けていろいろと教えてくれ、手伝ってくれる6年生の存在は1年生にとって大きな存在だったことでしょう。

新年度初日から始まった1年生のサポートですが、実は昨年度の5年の3学期に、お昼の時間に幼稚園に行き園児と一緒に遊んでいた経験がありました。その経験もあってか、1年生の子どもたちへの関わりも比較的スムーズに出来ていたようです。しかし、1年生を目の前にどのように接してよいのか戸惑っている子も中にはいます。そんな子も、誰かに助けを求めるのではなく、他の人の1年生への接し方をヒントに、自分なりに試行錯誤しながら少しずつ距離を縮められるようにと努力していました。「誰かのために自分ができること」の意識を6年生それぞれが持ち、1年生の表情や行動をよく観察しながら、何をすべきなのかを判断しながら関わってくれています。

ここで、6年生の子どもたちにここまで1年生をサポートしてきた感想を聞いてみました。

Q、1年生のサポートをしてうれしいと感じたりやりがいを感じたりする時はどんな時ですか。

・自分の名前を覚えて呼んでくれるようになった時
・「ありがとう」と言ってくれた時
・1年生が自分と一緒にいて笑ってくれた時
・1年生が自分でできるようになり自分たちの仕事がだんだんなくなってきた時(1年生の成長を感じた時)
・話をよく聞いてくれた時

Q、1年生をサポートをしていて、どんなことを難しい・大変と感じますか?

・1年生の子が一斉に話しかけてきてどれに返せばいいのかわかならない時。
・話していることが意味のわからいことがある。
・マナーやルールを教える時。
・気づいたらどこかにいってしまう時。
・暴れている子やダメなことをしている子に注意したいのだが注意の仕方が難しい。
・1年生についていくのが体力を使う
・どれくらいの距離感で接するべきかわからない。
・何を考えているのか、何がしたいのかがわからない。
・警戒されていると感じるので接し方が難しい。
・話題が浮かばない。

Q、1年生サポートをやる前と後で変わったことは何ですか。

・最初は不安だったのが、今は1年生のところに行くのが楽しみになった。
・お母さんや先生方の苦労がわかった。
・私たちはコロナだったので6年生にやってもらった経験がないので、1年生が羨ましく感じた。
・もともと小さい子との関わりが苦手だったのが少しずつ慣れてきた。
・自分も1年生の時はまだまだ子供だったんだなと感じた。
・自分たちの行動を真似するということがわかった。行動をしっかりしないといけないと感じた。

というように、やりがいや嬉しいこと以外にも、大変だったり難しいことだったりも当然あるようです。ただ、その大変なことや難しいことに向き合い、それを乗り越えようとすることで個々が成長していくものだと感じます。これからも、6年生の成長をサポートしていきます。

 

【エージェンシー・メタ認知力】6年 修学旅行

1月29日(水)から31日(金)にかけて、6年生が修学旅行に行きました。目的地は京都です。今年度も昨年度と同様に、2日目は小グループに分かれて自分たちで見学地を設定し、行程表を作成、見学しました。

1日目は、日本の文化遺産である金閣寺、二条城、平安神宮を自分の目で見て、自分の足で歩き、歴史的建造物の迫力に圧倒されていました。子どもたちは社会の授業で知っている知識以上のものを目や耳で感じ取っていました。

2日目は、自分たちが話し合って決めた見学地を巡りました。総合の時間を使い、「京都といえば…」ということを考えたり、社会の授業内で京都の有名な見学地について下調べをしたりしました。また、今年度も京都文教大学の学生さんにもお力をお借りました。京都在住の学生さんたちが、「〇〇×京都」という、それぞれが興味・関心を持ったテーマとかけ合わせ、そのテーマについて深く学べたり感じられたりする京都の観光地を紹介してくださりました。色々な情報を集めたうえで、行動班に分かれ、行程表づくりに向かいました。途中で一度、学生さんたちに自分たちが作った行程表についてのアドバイスをもらう機会を作りました。学生さんからは、見学ルートや回るときの移動手段など、子どもたちが気づいていなかった点についてアドバイスをいただき、行程表をアップデートしていきました。

*行程表

当日は、以下のような安全対策をしながら、各グループに分かれて散策を行いました。

・Wi-Fiルーターを各グループに1台持たせ、ロイロノートで現在の場所をリアルタイムで本部教員に報告し、やり取りをする。

・GPS探知機をグループに1台持たせ、位置情報をリアルタイムで確認できる状況にする。

・引率教員が各所に散らばり、緊急時に対応できるようにし、緊急時の対応を全員で共有する。

・事前学習でもご協力いただいた京都文教大学と連携し、当日もお手伝いとして参加していただき、子どもたちと一緒に見学地を回ってもらう。

 

いざ、自分たちで考えた行程表で散策してみると、時間が足りなくなったり、移動時間が長いものになってしまったりと不具合も出てきました。一方で、班の仲間と協力して、目的地にたどり着いたり、おみあげを楽しそうに選んだりと和気あいあいとした雰囲気で京都を満喫することができました。その日の夜の振り返りで、「実際に考えて、実行するということは難しい」といった意見があり、自分たちの課題を再認識し、成長していこうという姿が見られました。

3日目は、銀閣寺、清水寺、三十三間堂を散策し、帰路につきました。帰りの新幹線では、この3日間の思い出を友だちと嬉しそうに話していたり、「もう帰らなきゃいけないのか」と名残を惜しむ声が聞こえたりする様子がありました。6年生最後の大きな行事でしたが、子どもたちにとってはとても充実し、新たな学びがたくさんあった、思い出に残る3日間となったようです。

保護者の方々や宿泊・見学先の方々のご配慮、京都文教大学の学生の方々のご協力により、無事に終えることができました。ご協力ありがとうございました。

 

【創造力・チャレンジ力・メタ認知力・思いやり】教育実践「音楽会」~思いを音楽で表そう~

音楽会は、2月14日(金)~2月28日(土)に行われました。

今年も、保護者の皆様に直接ご覧いただくことができ、子どもたちの喜びも大きかったと思います。ありがとうございました。

 

1年生にとって、はじめての音楽会でした。曲は「はるなつあきふゆ」と「きらきら星」です。音楽の授業でこれらの教材を深めていき、子どもたちは「もっと小さい部分を弱くしたい」「もっと弾んで演奏したい」など、どんどん発想が広がっていきました。音楽会のことは少し秘密にしておき、作品にどんどんこだわりが生まれたときに「実はお父さんお母さんにも聴いてもらえる音楽会があるよ」と伝えました。その時の子どもたちが大喜びしていた笑顔は忘れられません。当日は心のこもったこだわりの演奏を披露してくれました。

2年生は、「ゆうやけ こやけ」の様子を思い浮かべて歌いました。1番と2番で違う情景を声に表せるように工夫しました。また、「アイアイ」では楽しい歌声と鍵盤ハーモニカなどの合奏で演奏しました。いろいろな楽器を聴き合いながら音を合わせるのは、なかなかうまくいきませんでしたが、練習をくりかえしていくうちにそれぞれの役割を考えてできるようになってきました。最後に「勇気100%」を元気いっぱいに歌い、みんなで仲良く発表する喜びを味わうことができました。

3年生は、「エーデルワイス」と「ミッキーマウスマーチ」の合唱奏を行いました。エーデルワイスの歌は、真っ白でかわいらしい花のイメージには、どのような声がふさわしいかを考え、裏声で美しく歌えるよう、練習を重ねました。ミッキーマウスマーチの合奏は、雰囲気をがらりと変えて、楽しくてはずむような演奏の仕方や歌い方を目指しました。本番は、自分たちのイメージする世界を、しっかりと表現できたと思います。

4年生は、「オーラリー」の二部合唱と「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」の合唱奏を行いました。合唱は、美しい響きをみんなで追求しました。合奏は、リコーダーと鍵盤ハーモニカのバランスが整うよう、全員が納得するまで何度も調整を重ねました。拍にのって楽しい雰囲気で演奏し、歌うことができたと思います。

 

5年生は、「君をのせて」の二部合唱にチャレンジしました。美しい旋律をいかしてフレーズを考えながら、強弱の変化やハーモニーの美しさを表現できるように練習しました。また合奏「アフリカン シンフォニー」では、リコーダーと鍵盤ハーモニカをていねいに練習し、木琴やアコーディオン、低音楽器などと合わせて迫力ある演奏を目指しました。特にボンゴやコンガなどの打楽器は曲の雰囲気をつくる大切なパートですから、はっきりとしたアクセントになるよう何度も繰り返して練習したので、自信を持って発表できたと思います。

 

6年生は、最後の音楽会で「木星(合奏)」と「明日という日が(合唱)」を演奏しました。どちらも授業をベースに作品に取り組みました。子どもたち一人一人が、作品の特徴を捉えながら自分の課題と向き合い、少しずつ成長していく姿は音楽表現をどんどん変化させてくれました。子どもたちの中に「〇〇のような表現をしたい」が生まれてきたときに、音楽的な技能も知識も深まっていき表現が広がっていきました。音楽会を通して子どもたちが我々大人に、深まっていくことの大切さを教えてくれるような素敵な演奏となりました。

音楽会では、子どもたちはみな堂々と精いっぱいの自己表現ができました。これは、保護者の皆様のご協力はもちろん、子どもたち自身が、普段の授業をしっかり積み重ねてきた証です。

保護者の皆様へ1年間の学習の成果をお見せする、という目標に向かって、みんなで意見を出し合いながら練習を積み重ねてきました。子どもたちにとって、とても大きな力になったと思います。

これからも子どもたちのコンピデンシーの育成のために、音楽科は尽力してまいります。

 

 

【思考力・チャレンジ力・メタ認知力】 体育の探究的取り組み

1年「鉄棒を使った運動遊び」

逆さ感覚や回転の間隔を身に付けやすい低学年の間に、いろいろな鉄棒を使った遊びを経験させたいと考えています。

①ぶら下がる②飛び上がる③下りる④揺れる⑤回る 遊びを通して、巧みに体を使うことを体験していきます。

①「ぶら下がり」

鉄棒の正しい握り方を学び、自分の体を2本の腕で支えることを行いました。最初は5秒でしたが、「もっと秒を増やして!」とチャレンジしました。「豚の丸焼き」では数の数え方も工夫し「1・2・3・4・5 チーン出来上がり!」と楽しい声掛けも出てきました。

②「飛び上がる」

鉄棒を握る幅について学び、「つばめ」を行いました。1段の高さから始め、2段、3段と高さにチャレンジしていた人もいました。

③「下りる」

逆さ感覚を身に付け、手を離す「こうもり」を行います。最初は怖くてなかなか手が離せなかった人も「がんばって!」という友達の励ましで手が離せるようになりました。「こうもりじゃんけん」では友達とタイミング合わせてこうもりを行い、その状態のままじゃんけんを行います。ゲーム感覚で繰り返し行うことができました。

④「揺れる」

少し高い鉄棒で「ぶらんこ」を行いました。繰り返し行うことで、長い時間鉄棒にぶら下がれるようになっていました。

⑤「回る」

逆さ感覚を身に付け体を丸め、前後,左右に回ります。「足抜き回り(前後)」「地球周り(左右)」に取り組んでいきました。

①~⑤を使って工夫して鉄棒遊びを行いました。「こうもりブランコ」「コアラ」「ブランコきょうそう」等、楽しい遊びを考え行いました。シンキングツール「フィシュボーン」を使ってまとめをしました。

最初は怖かった鉄棒もお友達と一緒に行うことで楽しく行えるようになりました。技の習得だけでなく、「高い鉄棒で行いたい!」「もっとすごいことをしてみたい!」と工夫の幅も広がり、深い学びの実践につながっていきました。

3年「走・跳の運動(かけっこ)」

調子よく最後まで走れるような自分に合った課題を見つけ、動きを身に付けるための活動や工夫を友達に伝えられるような取り組みをしました。

①「かけっこを速く走るために考えたことをクラゲチャートに書いてみよう」

1・2年生までで学んだ速く走るためのポイントや、自分で考えたことをクラゲチャートに書き出しました

②「速く走るための練習方法を考えよう」

走り幅跳びの単元の時はより遠くに跳ぶための練習方法を教員が提示しましたが、今回は、50mのタイムを計った上で、タイムをより縮めるためにはどのような練習をしたらいいのかを自分たちで考え、オリジナルの練習方法を作成し、友達に紹介して一緒に取り組みました。より速く走るために繰り返し練習に取り組む姿や、より良い練習方法を探している姿が見られ、深い学びの実践につながっていきました。

③「振り返りシート」

自分たちで考えた練習を踏まえて、もう一度50mのタイムを計り、これまでの授業を通して良かったこと・改善していきたいことなどそれぞれが感じたことを振り返りました。

3年生の「かけっこ・リレー」では、今までの授業を自分たちで活かしていたり、より良くしようと学びを深めていたりする様子が感じられました。

5年「マット運動」

5年体育での探究的取り組みとして、器械運動の「マット運動」を紹介します。

①「チャレンジしたい技を見つけよう」

初めに「マット運動」の基礎的な運動感覚を高める活動をしたあとに、自分がチャレンジしてみたい技(以下、「チャレンジ技」)を決め、その技の完成に向けて活動を積み重ねていく授業を行いました。「チャレンジ技」の基準として、いまもっている力ではまだなかなか成功しない技とすることで個人個人のチャレンジを促しました。

②「チャレンジ技を練習しよう」

まずは、自分の「チャレンジ技」のポイント(学習シートに書いてあるもの)を見ながら練習をしていきました。この段階の技の精度としては、ポイントを何となく頭では理解しているけど、実際にやってみるとなかなか思うようにできないといった状態です。自分がどういう動きをしているのかイメージするのが難しいため、友達が伝えてくれるポイントのみが頼りになります。

③「ICTを活用し、自分の動きを分析しよう」

ある程度練習を重ねたあとに、ICTを活用し、iPadで自分が「チャレンジ技」をやっている場面を友達に撮ってもらい、それを見ることで、どう動き方を改善していけばよいのか考えていきました。実際に自分の動き方を撮って見てみると、具体的に直さなければいけないポイントが見えてきます。そのポイントを学習シート上で“発見したポイント”としてまとめていくことで、次に「チャレンジ技」の練習をするときに、自分が何を意識して取り組めばよいかわかるようにしていきました。

④「分析したポイントを意識して練習を繰り返そう」

練習→撮影→ポイント分析→練習→…の流れを繰り返していく中で、子どもたちの技の精度もぐんと上がっていきます。撮影することで新たな自分の課題をより具体的に発見することができ、次のチャレンジにつなげていくことができました。技の完成まで辿り着いた子もいればまだまだの子もいましたが、自分の具体的な課題を意識して練習していくことで、多くの子が自分自身のチャレンジ技の精度向上につなげていました。

課題を試し、また新たな課題を発見していく流れを大切にしながら、今後も体育の授業をとおして子どもたちの成長を促していけたらと考えています。

 

【思考力・メタ認知力】稲を育てよう(秋)

『稲刈りをして思ったことは、田んぼに行く前までは機械を使って稲刈りをすると思っていましたが、カマを使って稲刈りをしたので少し驚きました。切ってみると、茎の部分が筒のようになっていてそこで土から水を吸収しているんだと思いました。今では機械化が進み人力でする事が少なくなってきているので、人力でやっていた昔の人は大変だったんだと思いました。』

上記は稲刈りの後に児童が書いた振り返りです。総合では稲を育てることに取り組んできましたが、そこから子どもたちは科学科の「植物の仕組み」や社会科の「農業」と結び付けて考えていることがわかります。

今年度の5年生の総合では「イネを育てよう」というテーマで進めてきました。稲を田んぼやバケツ稲で育てることを通して、探究的に学びを進めてきました。課題設定、情報収集、整理・分析、まとめ・表現という探究サイクルを子どもたちが自立的に回し、自身の学びを深めてきました。稲刈りにおいても「バケツ稲と田んぼの稲の育ち方の違いは何だろう?」「田んぼの稲は稲刈りした後、どのようになっていくのだろうか?」などとそれぞれが課題をもって稲刈りに臨みました。田んぼの管理は、営繕の安西さんに支援していただいているので、大きく育ちました。一方でバケツ稲は教室近くにおいてあり、自分たちの力だけで育てました。実際に育てることで、できた穂は大きく異なっており、「どうして田んぼの稲はこんなに育つのだろう?」「どうすればよかったのかな?」と自然と自分たちの育て方を振り返っていました。

自分たちのバケツ稲は、脱穀、籾摺りとすべて手作業で行いました。田んぼの稲は機械で脱穀を行う様子を見学させてもらいました。また宿泊学習では、大きな機械(トラクターやコンバイン)で大量の稲が袋詰めされるところも見学できました。多くの体験活動を通して、子どもたちなりに植物としての稲や農家さんの日常、社会の問題と幅広い学びが得られたようでした。

現在はICTも発達し、子どもたちにとっても「情報」は容易に手に入る状況になっております。しかし、実際にやってみることで、得た情報がそのまま役に立つわけではなく、ギャップが存在することを肌で感じることができました。「調べたら簡単に育つ」ということはなく、実践するにはもっと詳細な情報、今の自分たちに必要な情報があることに気づきました。

以下、他の児童の振り返りです。

私が今回稲刈りをしてみてわかったことは、農家さんは私たちのために頑張っているということです。なぜそう思ったかというと、稲を一つ一つ刈っていくという大変な作業を体験したからというのと、脱穀や乾燥などを見たり体験したりして農家さんが自らの手で私たちが食べるお米を作っていることがわかったからです。私は今の日本のお米の自給率が低下し

てるようなのでもっとお米の自給率が増えるようにお米の魅力を色々な人に伝えたいです。

 

稲刈りしている時は楽しかったけどくしゃみが出ました。稲の根元を刈らないといけないので腰が疲れました。2人で協力しながらやりました。稲の穂が結構落ちていてその落ちた穂が靴の中に入ってかゆかったです。1人目は稲を刈って2人目はその刈った稲をまとめる係でした。稲をまとめる時はうまく結べませんでした。でも楽しかったです。

稲を刈る前の田んぼは、ところどころ動物に潰されていましたが、無事に穂が黄金色になっていました。

鎌で稲を切るときは、根本を刈りました。切るときはジョキッと音がしました。稲を束ねる人と協力して、手際よくできました。刈った後、はさがけという稲を干す作業もしました。干した稲はカサカサしていて、触るとかゆくなりました。

稲を育てて、色々なことを学べて良い経験になりました。