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英検Day 2回目

今年度から新たな取り組みとして始まった「英検Day」の2回目が、1月20日(金)5・6時間目に行われました。

 

英検Dayとは、4・5・6年生の全児童が、英検の本試験にチャレンジするか、自分のレベルに合った英検の練習問題に挑戦するか、どちらかを行う日です。

桐蔭学園小学校では、小学校を卒業するまでに英検4級までを全員が取得できるように日々取り組んでいます。

 

 

この日も多くの子どもたちが、英検の本試験にチャレンジしました。

 

まず一足先に、本試験を受ける児童が試験教室に移動します。

残る子どもたちからは、「行ってらっしゃい!」「頑張ってねー!」とたくさんのエールを受け取りました。

 

今回本試験を受験しない児童は、それぞれ指定された教室で、英語科の準備したオリジナル練習問題に挑みます。

持参したイアホンとiPadを準備し、自分の挑戦したい級の英検問題をiPadのロイロノートから選びます。

 

こちらも本番さながら、抜群の集中力で課題に向き合います。

本試験同様、筆記とリスニングです。

問題は全てロイロノートのファイルに準備されているので、子どもたちは好きな級を選び何度も挑戦できます。

 

同じ級を2回チャレンジする子もいれば、2回目からは上の級にチャレンジする子など、自分に合った取り組み方をします。

 

今回も、「思ったよりもできた!」「もうちょっと聞き取れるようになりたい。」など、様々な感想が聞かれました。

 

子どもたちが「英語が前よりも理解できて面白い!楽しい!」と実感できる時間を今後も多く積み重ねていきたいです。

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【創造力・エージェンシー・チャレンジ力】 1年図工 「パフェづくり」

「みんな、パフェは好き?」みんなで、様々なパフェの写真を見ました。グラスに盛り付けられた色とりどりのパフェを見ながら、「美味しそう!」「お腹が減ってきたよ~。」と様々なつぶやきが聞こえてきました。まずは、食べてみたい理想のパフェを絵で描きました。ものすごいスピードで描く子どもたちにびっくり。様々なパフェが誕生しました。

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次はトッピングづくり。使用した材料は紙粘土です。「紙粘土に色を着けたいけど、どうしたらいいですか?」という質問をしてくれた子がいました。すかさず「私、知ってる!」と、他の子が教えてくれます。紙粘土に着色する方法をみんなで学びました。活動中も子どもたち同士で関わり合いながら学びが広がっていきました。そのような子どもたちの姿を撮影し、写真をスクリーンに映してみんなで眺めます。「本物みたい!」「この色はどうやってつくったの?」「この形、おもしろいな。」など様々なつぶやきが聞こえてきました。そのつぶやきを聞いた子どもが説明をしてくれます。図工では、子どもたちから生まれてきたアイディアを、みんなで共有する時間も大切にしています。さらにスポンジや、細かく刻んだ色画用紙も材料として加わります。「あ、スポンジケーキに見える!」「これはチョコチップに使おうかな。」「上から振りかけてみよう。」「スポンジを細かく切ってみよう。」新たな材料との出会いから、様々なアイディアが生まれてきました。

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完成したみんなのパフェを見て、「本当に食べられたらいいのになぁ…。」とつぶやいた子がいました。みんなに伝えると「食べることはできないけど、お店屋さんごっこならできそうじゃない?」というアイディアが出てきました。必要な材料や道具をみんなで出し合い準備を始めます。自分のパフェの良いところをお客さんに伝えるためにポスターをつくった子。お友達と協力してお店をつくった子。お店にたくさんのお客さんに来てもらうためにマスコットキャラクターをつくった子。みんなでお店屋さんごっこが良くなるようにアイディアを出し合い準備を進め、お店屋さんごっこを楽しむことができました。

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今回、お店屋さんごっこがもっと面白くなるためにはどうしたらよいかを考えながら、準備することができました。この活動はエージェンシーの育成につながると考えています。エージェンシーとは、自身の成長にとどまらず、それらを活かして身近な社会をよりよくすることができる力のことを指しています。図工の学びが、未来に一歩踏み出す子どもたちの背中をそっと後押しできたらいいなと考えています。

文責 大井勇輝

 

 

【創造力・メタ認知力】『れいの書かれ方に気を付けて読み、それをいかして書こう 「すがたをかえる大豆」「食べ物のひみつを教えます」』

 3年生の国語で説明文の作文を書きました。今回は「れいの書かれ方に気をつけて書く」ということを目標に行いました。

 2年生の国語で扱った「こまを楽しむ」や「馬のおもちゃの作り方」で学習した、「段落の順序」や「問いの文」に加えて、3年生の国語では「適切な事例を挙げる」ことにも注目して説明文を読んできました。

 「すがたをかえる大豆」では事例を順序まで考え、作文を書く際には段落の順序まで意識して取り組みました。そこに適切な「つなぎ言葉」を補い、作文を完成させることができました。また、こういった「作文で実践したいポイント」をルーブリックとして子どもたちと一緒にまとめ、ルーブリックを確認しながら文章を書き上げることができました。順に実践の様子を報告します。

 

①「すがたをかえる大豆」の読み取り

写真を見ながら、大豆からできているものをチームに分けてみよう。チーム名をつけることで、段落でまとめられている大豆のグループを意識して読み取りました。

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なぜ、段落がこの順番なのか考えてみよう!段落の順番に目を向けると、

「分かりやすい順じゃない?」

「でも、もやしや枝豆も分かりやすいよ!」

「よく見る順は?」

「それは人によるよ!」

等と子どもたち同士で議論になりました。予想を書いて(個)、意見を出し合い(協同)、自分の考えをまとめました(個)。

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②作文を書くために

「どちらの文章が良く書けていると思いますか?」

2つの文を例示し、どちらが良く書けているかを比べる中で、説明文を書く上で必要な要素を出し合いました。どちらが良いかを考え、理由を書く中で、良い文章を書けるポイントをたくさん出し合いました。どちらとも決めかねた子どもたちはどちらも良いところを書いてくれました。

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③ルーブリックを作ってみよう!

「みんなが出してくれた良いところをまとめてみました。どれからチャレンジしますか?レベル3までに分けてみましょう。」

ルーブリックを子どもたちと一緒に作ることで、「レベル2まではがんばるために、つなぎ言葉にも気をつけました!」「レベル3にもチャレンジして、順序を気にしました!」と自分の作文をしっかりした観点で振り返りを行い、学習の定着につながりました。もちろん、クラスごとでルーブリックを作成したので、クラスによってルーブリックは違いました。それでも、各クラスのルーブリックが似通っていくのは、みんながしっかり考えてくれた結果のようでした。

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④作文完成

作文が完成しました。完成した作文は子どもたち同士で読み合い、ルーブリックを元にお互いに良いところを認め合いました。どの子もレベル2以上を目指して、文章を書くことができました。ある程度型が決まっている作文なので、「小麦」「お米」などをテーマにする子が多いと予想していましたが、食べ物ではないもので作文を書く子が出るなど、子どもたちなりに気になったものを調べて作文を書くことができました。

 

『すがたをかえる小麦』

私たちの毎日の食事には、肉・野菜などのさまざまな材料が調理されて出てきます。その中で毎日の食事で多くの人が口にしている食材をしっていますか。それは小麦です。小麦粉は色々な食品にすがたをかえることが多いのです。小麦粉は穀物である小麦を細かく砕いて粉状にしたものです。薄力粉は、小麦の中でも軟質小麦という小麦が原料になってできたものです。

一番わかりやすいのは、そのまま他の食材とまぜたりして食べるくふうです。身近な食べ物ではパンも小麦粉と他の食材をまぜあわせて作っています。

次に、小麦粉と他の食材をこねて作るくふうです。料理屋さんなどで食べるスパゲッティにもそのくふうが使われています。

また、小麦粉をもっと細かくしてまぜあわせるくふうもあります。

さらに薄力粉と水をまぜあわせるくふうもあります。天ぷらを作るときなどに使います。

このように、小麦粉はいろいろなすがたにへんしんし、私たちの生活を豊かにしている大切な食べ物であり、調味料でもあります。

 『すがたをかえる花』

花は、とても身近なところにたくさん使われていて、昔からあるものや少し前にできたものなど、さまざまです。

さいしょに、草木ぞめというそめものがあります。草木ぞめは、さくらの木のえだなどの植物をにて、せん料にして、ぬのをそめたものです。

次に、食用バラやハーブなどを使った飲み物もあります。ハーブは、料理のかおりつけやほぞんりょう、くすり、ぼう虫などに利用される草花のことで、食用バラはかんしょう用に育てられたバラではなく、食用に育てられたバラのことです。

また、みつまたという花の木の樹皮を利用したものが、和紙です。和紙はみつまたのじゅひを煮たり、けずったり、たたいたりし、他の材料とまぜて作ります。

そして、切花というものがあります。切花とは、つぼみやさきはじめの花を、えだやくきをつけたまま切ったもので、花束(ブーケ)や華道に用いられます。

最後に食用花などの花や葉を使った食べ物があります。そのなかに、さくらの葉を使ったさくらもちや、食用花を使ったゼリーがあります。その他にも、食用花を使ったムースなどの食べものがあるので、ぜひ、きょうみがあったら作ってみてください。

このように、花はかおりも良く、見た目もきれいなので、色々なものに使われています。

『すがたをかえるわごむ』

わたしたちのまわりではいろいろなものがすがたをかえています。中でもその一つが「わごむ」です。わごむはみなさんがほぼ毎日みています。

わごむの原料は「ラテックス」とよばれる木のじゅえきです。そのラテックスをブロックじょうにかためた物をとうにゅうして、てんねんゴムとはいごうざいをバンバリー(かこうきかい)という大きなミキサーに入れます。では、このわごむはどのようにすがたをかえているのでしょうか?

ごむが水にぬれないせいしつをくふうしたのが「長ぐつ」です。ごむを使うとやぶれにくいので、雨の日でも安心です。

次にごむののびるくふうを取り入れたのがタイヤです。自転車のタイヤも同じくふうです。ごむがのびる力をりようしていて、くうきをいれたらタイヤがふくらむしくみになっています。また、ふうせんも同じしくみになっています。同じように空気を入れたら形がととのうしくみです。

このように、ごむはのびる力、水を通さない力などがあり、色々なところですがたをかえているのです。

『すがたをかえる木』

わたしたちは意外なところであるものを使っています。それはなんでしょうか。それは木です。それらは何につかわれているでしょう。

一番わかりやすいのは木を切ってほとんどそのまま使う工夫です。それでえんぴつやはしを作ります。

次に、木のじゅえきを使う工夫があります。それはメープルシロップです。おどろくことにメープルシロップは、じゅえき40リットルで1リットルしか作れません。

また、木を小さくして木材チップというものにする工夫があります。その方法でセロハンテープやティッシュペーパーや段ボールなどが作れます。

さらに、じゅもくの葉っぱからのみものを作る工夫もあります。その方法で、緑茶やウーロン茶や紅茶が作られます。そして、おどろくことにそれらののみものは、すべてチャノキという葉っぱのじゅえきからできています。

このように、木というのは色々なところに使われています。なぜなら、身の回りにあるかたくてじょうぶなものだからです。こんなに木を使っていたなんて、とてもおどろかされます。

 

 

【チャレンジ力・思いやり・メタ認知力・エージェンシー】小学校 書き初め会

1/11(水)に小学校で書き初め会が行われました。

1・2年生は硬筆、3~6年生は毛筆です。12月までに取り組んできたことを生かして課題に取り組みます。

時間を追って、「準備➡練習➡清書➡片付け」の工程で放送を流しました。

1年生は初めて、2年生は昨年に続いて2回目でしたが、真剣にがんばる様子が見られました。

課題を書いた後には、自分の今年の目標を書きました。

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3~6年生には、12月の授業で課題の字の説明を行い、書き初め会に向けての「めあて」を考えさせ、本番に臨ませました。

「めあて」に関しては、冬休み中に自分たちでこれまでの授業を思い返し、この一年が前向きに過ごせるようにロイロノートのワークシートに書き入れ、提出しました。

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3~6年生は、毛筆なので、墨すりから心を整え、真っ白な半紙に向かって課題の字に取り組みます。どの学年も真剣に行い、気持ちの入った書き初め会を行うことができました。

課題の字は、3年生➡正月,4年生➡出発,5年生➡希望,6年生➡感謝 です。

また、今年の自分の抱負についても書きました。

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書き初め会終了後には、3~6年生にはロイロノートを使って振り返りのシートを配りました。教室にも作品をはって、みんなの字を鑑賞して共有します。今年の自分にとって、今日がどのような取り組みになり、次につながるのか、うまく活かされたらと思います。

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【6つのキーコンピテンシーを見据えて】桐蔭まつりを終えて

学園小学校ではじめての行事「桐蔭まつり」が12/3に開催されました。このおまつりは3年生以上の各クラスが低学年や桐蔭幼稚園生、保護者の皆様などを招いてそれぞれイベントを行うというものです。このおまつりの大切なポイントは子どもと大人がチームとなって開催に至るまでのプロセスも共にし、子どもの考えを中心に大人はサポートに徹するという視点です。
三年生以上の子どもたちの企画段階から役員・代議員の保護者の方にも入って頂き10月から活動が始まりました。
準備する過程では友達と意見を歩み寄せたり安全面を考慮して企画内容を変化させたりと試行錯誤の連続でしたがそれらを乗り越えて開催を実現出来たことに大きな価値を感じます。また、これらのプロセスが桐蔭学園小学校が掲げている6つのキーコンピテンシー育成へと繋がっていきます。
・企画の立案・準備(チャレンジ力、創造力)
・意見の歩み寄り(思考力、思いやり)
・安全面のふりかえり(メタ認知)
・お客さんを招く(エージェンシー)
当日は、たくさんの保護者の方々も来校して下さり、お化け屋敷やアスレチック、もぐらたたきにビンゴゲームや射的、迷路などに加えて保護者企画によるフォトスポットや手作り記念品、チアダンス発表など様々なイベントが各学年、各クラスで実施され学校中が笑顔で満ち溢れました。
まつりを終えて感じることは、学校に関わるたくさんの方で一つのイベントを完成させることの素晴らしさです。子どもたちを中心として保護者の皆様と教員とが一致団結して一つのものを作り上げる時間は、学校に一体感を生み出してくれました。そして、どのクラスも最後まで諦めずにやり抜いて無事に桐蔭まつりを終えたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

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【エージェンシー・メタ認知力】修学旅行

11月24日(木)から26日(土)、京都への修学旅行が実施されました。ここ数年、コロナの影響で宿泊行事全般を見送ってきましたので、子どもたちにとっては、3年生の夏のサマーキャンプ以来となる宿泊を伴う行事でした。今回の修学旅行では、初日と最終日は観光バスを利用して、鹿苑寺金閣や慈照寺銀閣、平安神宮、二条城、清水寺を巡りました。二日目は、鎌倉への遠足のときと同様に、子どもたち自身が行程を考え、見学グループごとに自由に古都京都市内を散策するものでした。

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2学期は、運動会、修学旅行、桐蔭祭りと大きな行事が続くので、夏休み明けからさっそく修学旅行に向けて動き始めました。今回初めて京都を訪れるという子もいましたので、「京都がどんなところ?」や「京都は何で有名?」、「京都のすごいところは?」の問いかけから修学旅行に向けての活動を開始しました。

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次に、旅行の初日と最終日に全員が見学する、鹿苑寺金閣、慈照寺銀閣、二条城の3つのうち1つを選び、「いつ作られたのか」、「作った人」、「どのようにして現在まで伝わってきたのか」を調べました。より細かな情報を得る取り組みを通じて、旅行に対する思いがさらに強まっていった様子でした。

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京都への知識やイメージが深まったところで、自由散策に向けての活動を開始しました。今回の修学旅行期間は、京都の紅葉の見頃と重なっていましたので、バス路線は混雑が予想されました。そこで、自由散策に利用する交通機関は、電車と地下鉄に限定しました。それにより、自由散策可能なエリアも、「京都駅周辺」、「伏見稲荷周辺」、「嵐山周辺」、「北野天満宮周辺」、「京都御所周辺」と、宿舎の近くである「八坂神社周辺」に絞られることになりました。子どもたちは、それらのエリア内の行ってみたい場所を選び、歴史的な背景等を調べていきました。そして、調べる中で生じた新たな興味や関心をさらなる調べ学習へとつなげていきました。6月の鎌倉への遠足で一度経験しているので、子どもたちもある程度の見通しを持って臨むことができたようです。

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各自が行きたい場所の希望を明確にした後、同じ見学班の友だちと相談して、それぞれの班の、午前と午後の計画を練り上げていきました。移動ルートだけでなく、時間配分等も考えた上で、行程表の形で見学計画をまとめていきました。

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見学班での行程表作成と並行する形で、集合班の打ち合わせも加わりました。今回の京都へは新幹線を利用しましたので、旅行初日の学年全体の集合場所は新横浜駅でした。6月の鎌倉への遠足の際も、公共の交通機関を利用しての現地集合でしたが、今回も、新横浜までは子どもたちだけで向かいます。住んでいる場所をもとに3~5名程度で小グループを作り、途中のチェックポイントを経て新横浜まで移動しなくてはなりません。不測の事態への対応も考え、途中には方面毎に数か所のチェックポイントを設け、各グループの状況を教員が確認したり、予想外のトラブルに速やか対処したりできるようにしました。集合班での話し合いでは、集合時刻までに新横浜に到着するためには、何時の電車に乗り、どこで乗り換えなければならないのか、乗り遅れると次の電車は何時なのか等、様々な角度からシュミレーションしていました。その上で、それぞれの班が集合時刻や場所を決め、カードを仕上げていきました。

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修学旅行に向けて、3か月近くをかけ、以上のような準備をすすめてきました。自由散策である2日目は、子どもたちだけで行動する点で少なからず子ども自身、保護者の方が心配していました。

この点については、以下のことに取り組むことで、子どもたちの不安を少しずつ自信に変えていくことができました。

 

①6月の鎌倉校外学習で今回同様に自由散策を実施したこと。

②事前に入念な行程表を作成したこと。

③Wi-Fiルーターを各グループに1台持たせ、ロイロノートで現在の場所をリアルタイムで本部教員に報告し、やり取りしたこと。

➃緊急時の対応をマニュアル化したこと。

⑤GPS探知機をグループに1台持たせ、位置情報をリアルタイムで確認できる状況にしたこと。

⑥子どもたちの準備の過程を保護者の方にもお伝えし、ご理解・ご協力をいただいたこと。

⑦現地の大学である京都文教大学と連携し、当日学生ボランティアとして参加していただいたこと。

 

特に京都文教大学との連携では、当日の安全対策のみならず、事前・事後学習にも関わっていただき、子どもたちの学びを深める一助になっていただきました。

事前学習としては、まず旅行前に子どもたちの行程表をお送りしました。その後、Zoomでつなぎ、顔合わせや修学旅行の学びを深めるアドバイスをいただきました。当日も、安全面での配慮をしていただきつつ、子どもたちの学びを深めるために、適宜声をかけていただきました。子どもたちは、行程に変更が必要だった際には大学生にアドバイスを求め、安心して行程を回り切ることができました。今後、事後学習として、子どもたちは修学旅行までの学びをポスターセッションにて、さらに学びを深める予定です。京都文教大学の学生には、そちらの様子も動画にて見ていただき、さらにアドバイスをいただこうと思っています。

 

①~⑥については、鎌倉校外学習のときにも同様に実施したことで、子どもたちはこれらの過程を見通しを持って取り組むことができ、安心度合いを増して、当日の活動に入ることができました。

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コロナ感染の収束の兆しはまだ見えない中での宿泊行事でしたので、様々な心配がありましたが、保護者の方や宿泊・見学先の方々のご配慮、京都文教大学の学生の方のご協力により、無事に終えることができました。帰路の新幹線の中での子どもたちの表情からは、今回の旅行に対する満ち足りた思いが伝えわってきました。学校にもどってからは、ポスターセッションの形で今回の修学旅行の総仕上げに入っています。

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【キャリア教育,思考力・メタ認知力】〔5・6年生対象〕大学4年生に「好き」を貫く生き方について話してもらう会

桐蔭小では、教科書や本や絵本や映像を材料にして「生き方・考え方」を考える「キャリア学習」を道徳の時間に系統的に行ってきています。今回は、その一環として、桐蔭横浜大学の4年生お二人に、小学校の「ハーモニーホール」に来てもらって、5年生、6年生それぞれに対して、自分なりの「好き」を貫く生き方を話してもらいました。

〈当日の様子〉

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ロイロノートに提出された「学んだこと」と「思ったこと」をピックアップします。

 

【学んだこと】

 

・好きなことがある良さ(将来、役に立つかもしれない。)

・将来のことは、好きなことをヒントにするといい。

・「好き」を貫くには、悩みが付き物。でも、悩んだその先に新しい何かがある。幸せは夢を持つことから始まり、夢は、好きなことから生まれる。「好き」が夢や幸せを作り出す。

・「好きなことを貫く」メリット→次の道が見えてくる。→やりたいことがわかってくる。→毎日が楽しい。  デメリット→他のことができない。

・好きなことを貫くと、毎日が楽しい。

・好きなことをしていきたい人は苦手なこともコツコツ頑張る。

・苦手なことを頑張ってきた人も、好きなこともやった方がいい。

・好きなことを長く挑戦し続けることもとても大切だけど、時には自分のためにも違う道を歩んでみたり、苦手なことも、それが学校生活などで大事なことならば、逃げて好きなことばかりするのではなく、挑戦をして続けることが大切だということ

・好きなことばかりをして、苦手なことをしないと、自分の夢・選択肢を狭くしてしまう。逆に、好きなことを我慢するのもしんどくなってしまうから、どちらもバランス良く行った方がいいこと。

・職業にするものは、自分の好きなことや好きなものに関わっていることだとやりがいがある。

 

 

【思ったこと・考えたこと】

 

・「好き」を諦めていない。

・ちゃんと将来について考えている。

・夢に向かって進んでいる。

・悩んだけど新しい未来に向かっている、というところがいい。

・昔から好きなことをずっとやってきて、不安があっても、それをやり続けたいという強い意思がすごいと思いました。

・他の人の意見も取り入れつつ、ちゃんと自分の道を進んでいる。

・好きなことをずっと続けることはいいことだけど、それだけでは生きていけないから、別の好きなことの職業になれるチャンスがあったら、それを目指していきたい。

・自分の好きなことを職業にできる可能性は0(ゼロ)ではないかな、くらいに思っていたけれど、今日のお話を聞いて、希望を持てた。

・やはり今のうちに勉強を頑張っておくことで、将来の道が広くなることを知った。

・自分は趣味ややってみたいこと、なりたいことが沢山あるので、一つだけに絞るのではなくて、複数のことに挑戦してみてもいいのかなと思いました。

・一つの夢を貫いていくとその周りに新しい夢があることを、将来思い出せると思います。

・好きなことをずっと続けて、将来の仕事に活かしてみたい、自分の好きなことを全部まとめてできる仕事を見つけてみたいと思いました。やはりみんなを幸せにできる仕事がいいと思いました。

・夢を両取りするという道もあり、同じ方向で違う道に行くような道もある。

諦めることも大事だけど、諦めないことも大事。

好きなことをやっていれば、次の道が見えてくるし、わかってくる。

・「『好き』を貫く」ということも、簡単で楽なことばかりではなく、悩みや困りごとが絶えないと思った。でも、その悩みにどう対応して解決していくかを決めるのが人生での分岐点になると思うし、大切なことだと思う。お二方も悩みにぶつかった時、自分なりの決断をして貫いていくという姿勢があった。私も、そのように壁にぶつかっても、納得して進んでいけるように意思を持っていきたいと思った。

・職業は、ある程度自分が好んでいることをやった方がいい。

仕事をするから趣味ができないんじゃなくて、趣味を職業にすればいい。

・大学生の方のお話を聞いて大切だと思ったことは、好きなことを貫いて今後の人生につなげていくことです。だけど、自分の好きなことばかり続けていたら、「今自分がやっていることがうなくいかなかったらどうしよう?」という不安を抱えながら過ごしていくことになるので、沢山の選択肢を持った方がいいと思いました。

・大学生と関わることはなかなかないので、貴重なひとときでした。自分たちもいつかはこうなるのかなあと思ったり、中学や高校、大学に行けたときが楽しみだなあとも思いました。この機会を作ってくれた人たちに感謝です。

 

 

                                       

 

〈担当者 後記〉

 

「好き」を貫く生き方についてキャリア学習として道徳の授業などで考え始めた5・6年生にとって、約10年後の自分、そして多くの人にとって「学生の出口」である大学4年生が、「今までの自分」を振り返り、「これからの自分」の希望や不安を話してくれ、質疑応答もできるこのような機会は、「自分の生き方」について考える貴重なキャリア学習の機会になったようです。

 

1~4年生も、「人の気持ち」や「考え方」、「生き方」について、教科書や本や絵本や映像を材料にして考える道徳・キャリア学習を積み上げてきています。

 

これからも、学年に応じてスパイラルで考えるキャリア学習を積み上げ、中等教育学校のキャリア学習へと発展させられるようサポートしていきたいと思います。

 

 

 

 

【チャレンジ力・エージェンシー】小学5年宿泊活動 ~みなかみ民泊体験で得たこと~

5年生の総合学習では、1学期に田植えや地引網などの体験を通して、第1次産業について考えてみました。2学期になると、群馬県みなかみ町での宿泊行事に備えて、群馬県について知っていることをまとめたり、みなかみ町の産業や生活について調べたりして、その地域の魅力を探ってみました。イメージマップにキーワードを書き込み、こんにゃく・キャベツ・だるま…といった名産から、温泉・ぐんまちゃん・土合駅などにも興味を持って調べていくうちに、観光など第3次産業も盛んだということがわかってきました。

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今回は初めての民泊体験、数名のグループごとに民宿や民家にお世話になります。どんな方にお世話になってどんなところに泊まるのか、ごはんはおいしいのか、期待と不安が入り混じります。少しでも自分のことに責任を持って生活できるよう、どんな係が必要で何をすればいいかを事前に考えて、しおりにしました。

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いよいよ出発当日。東京駅に集合して新幹線で上毛高原駅まで行きます。そこから地域ごとにバスに乗り分かれ、先生とも離れてそれぞれの宿泊先へ向かいました。ニコニコ出迎えてくださるおじさんおばさんに、少し緊張した面持ちであいさつし、2泊3日の生活体験が始まります。

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グループによって体験する活動は様々。鍬を持って畑を耕したり、ネギやイモを収穫したり、放し飼いのニワトリをお世話して卵をひろったりと、自然と一体の生活を満喫。休憩の時は川遊びをしたり、庭で焼き芋を焼いたり…こたつで家族の方たちと語らうのも楽しい時間です。古民家を秘密基地のように探検したところもありました。群馬県の温泉でゆっくり疲れを癒したことでしょう。

《活動中の児童の日記より》

「今日の朝、犬の散歩に行きました。途中、大きなダムのところまで歩きました。そのあとはみんなで竹を切って運び、その竹で流しそうめんをしました。温泉に入って気持ちよかったです。」

「晩ごはんに餃子を大量生産しました。ぎょうざと、畑でとれたつるむらさきのおひたしとポテトサラダと玉こんにゃくが美~味~!」

「今日はみんなでお散歩して、クリやクルミをひろい、夜はみんなでご飯を作ったり星を見たりしました。いつもよりすごくキレイな星がくっきりと見えました。すごい楽しかったです。」

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あっという間に3日目の朝。お世話になった方とお別れして、たくみの里で全員集合しました。ここでは各々が希望する手作り体験ができます。うどんやそばを打ったり、竹細工やガラス工芸、ハーバリウム制作をしたり…ここでも自分の好みに合わせて楽しい活動が出来ました。お土産に地元の野菜を買って帰る人もいました。

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学校に戻ってから、あらためて民泊体験の振り返りをしました。事前に調べた知識と、実際にみなかみで体感したことを比べながら、その魅力をまとめ直しました。行く前より何倍も伝えたいことがあふれるように出てきて、充実した宿泊行事になったことを実感することが出来ました。

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【チャレンジ力・思いやり・エージェンシー】野外活動 ㏌ こどもの国

10月28日(金)に、2年生は横浜市青葉区にある「こどもの国」へ行きました。

今回の野外活動では、こどもの国の中を自由に回ることができます。お金のかかる場所にも行ってもよく、お小遣い500円の中で、子どもたち自身が行き先を決めて活動するという2年生では初めての試みです。子どもたちだけでなく、私たち教員にとっても初めてのことだったので、約1か月の期間をかけて準備をしました。

事前にグループの中で、行きたい場所や遊びたいこと、そのためにいくらお金がかかるのかを話し合い、計画を立てていきます。やりたいことがありすぎて時間が足りなくなってしまうグループ、お金が500円を超えてしまうグループなどがありましたが、話し合いを重ねていくうちに、どんどん良い計画になっていきました。

当日、天気が良く、野外活動日和で、子どもたちは大喜び。自分たちで決めた計画をもとに活動しました。

110mローラー滑り台、こどもどうぶつえん、じてんしゃのりば、赤ポッポ号、こどもゆうぼくじょうなど、色々な場所で笑顔が溢れていました。

事前にしっかりと準備し、計画を立てた甲斐があり、大きなトラブルもなく、終えることができました。

子どもたち自身で計画を立て行き先ややることを決めるのは初めての試みだったので、大変だったかもしれませんが、気づきや学びの多い野外活動となったように思います。

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【エージェンシー、チャレンジ力、メタ認知力、思いやり】小学校運動会

秋晴れの運動会日和の中で、全校児童が集い、保護者も交えた運動会が3年ぶりに行われました。コロナ過なので午前中のみの開催となりました。

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6年生は8月末から、競技運営の審判・用具準備・アナウンス・下級生が楽しめるために何ができるかの話し合いを進め、5年生がサポートしていく運動会となりました。

ここ数年、全校児童が集まる機会がなく、開会式であいさつをする6年生の代表者たちにも緊張がみられました。

 

2年前より縦割りでの1組対2組対3組の対抗戦となり今年度は得点をつけておこない、他学年が競技している姿を真剣に見守る姿も見られました。

応援席ではマスク着用でしたが、みんなで声をそろえての応援は控えながら運動会を楽しみました。旗を作っての応援、全員がうちわをもってそれぞれの想いを書いての応援には熱がこもっていました。

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競技は、走競技と学年競技の2種目です。

まず、学年競技の様子です。

 

1年生 「ころころころりん」

大玉ころがしです。かわいらしさいっぱいにボールを二人で転がしました。

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「おたからゲット!」

新種目。3チームで中央にあるお宝(小さいボール)と自陣にあるボールを守り、相手陣地からボールを奪う。チームで考えて戦いました。

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2年生 「竹取合戦」

棒引きです。相手陣地から棒を奪ったり、相手から棒をまもったり作戦を立てて臨みました。

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3年生 「大玉おくり、おくり」

1年生よりさらに一回り大きなボールを落とさないでつなぎました。

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4年生 「小綱引き」

6人組で引っ張り合いました。

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5年生 「押せ!引け!回せ!大決闘・棒相撲」

新種目。3人対3人の勝負。円から相手を押し出しました。

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6年生 「騎馬戦」

迫力あり作戦ありの伝統の騎馬戦が復活しました。

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走種目の様子です。

2年生 「電光石火~ランバトル~」70m徒競走です。

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3~6年生は「クラス対抗リレー」。6人もしくは8人組でバトンをつないで走ります。

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優勝は1組(赤チーム)でしたが、どのチームも日ごろの練習の成果を発揮しながら、多くの応援を受けて精一杯競技している姿はたくましく感じました。そしてなによりも6年生があらゆる場面で、活躍してくれました。今後が楽しみです。

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最後、6年生がすべて片付け終わった後のすがすがしい姿です。

 

運動会は競技するだけでなく、応援や運営することにも楽しみがあることを改めて感じることのできる行事となりました。6年生は保護者に見てもらうためのパンフレットも作成しています。

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クラスで作戦を共有し、勝利に向けて工夫し練習を積んできました。対戦相手のことも受け入れることができました。今後のスポーツ活動以外でも十分に通じるものだと感じることができました。