思いやり」カテゴリーアーカイブ

【創造力・チャレンジ力・メタ認知力・思いやり】教育実践「音楽会」~思いを音楽で表そう~

音楽会は、2月14日(金)~2月28日(土)に行われました。

今年も、保護者の皆様に直接ご覧いただくことができ、子どもたちの喜びも大きかったと思います。ありがとうございました。

 

1年生にとって、はじめての音楽会でした。曲は「はるなつあきふゆ」と「きらきら星」です。音楽の授業でこれらの教材を深めていき、子どもたちは「もっと小さい部分を弱くしたい」「もっと弾んで演奏したい」など、どんどん発想が広がっていきました。音楽会のことは少し秘密にしておき、作品にどんどんこだわりが生まれたときに「実はお父さんお母さんにも聴いてもらえる音楽会があるよ」と伝えました。その時の子どもたちが大喜びしていた笑顔は忘れられません。当日は心のこもったこだわりの演奏を披露してくれました。

2年生は、「ゆうやけ こやけ」の様子を思い浮かべて歌いました。1番と2番で違う情景を声に表せるように工夫しました。また、「アイアイ」では楽しい歌声と鍵盤ハーモニカなどの合奏で演奏しました。いろいろな楽器を聴き合いながら音を合わせるのは、なかなかうまくいきませんでしたが、練習をくりかえしていくうちにそれぞれの役割を考えてできるようになってきました。最後に「勇気100%」を元気いっぱいに歌い、みんなで仲良く発表する喜びを味わうことができました。

3年生は、「エーデルワイス」と「ミッキーマウスマーチ」の合唱奏を行いました。エーデルワイスの歌は、真っ白でかわいらしい花のイメージには、どのような声がふさわしいかを考え、裏声で美しく歌えるよう、練習を重ねました。ミッキーマウスマーチの合奏は、雰囲気をがらりと変えて、楽しくてはずむような演奏の仕方や歌い方を目指しました。本番は、自分たちのイメージする世界を、しっかりと表現できたと思います。

4年生は、「オーラリー」の二部合唱と「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」の合唱奏を行いました。合唱は、美しい響きをみんなで追求しました。合奏は、リコーダーと鍵盤ハーモニカのバランスが整うよう、全員が納得するまで何度も調整を重ねました。拍にのって楽しい雰囲気で演奏し、歌うことができたと思います。

 

5年生は、「君をのせて」の二部合唱にチャレンジしました。美しい旋律をいかしてフレーズを考えながら、強弱の変化やハーモニーの美しさを表現できるように練習しました。また合奏「アフリカン シンフォニー」では、リコーダーと鍵盤ハーモニカをていねいに練習し、木琴やアコーディオン、低音楽器などと合わせて迫力ある演奏を目指しました。特にボンゴやコンガなどの打楽器は曲の雰囲気をつくる大切なパートですから、はっきりとしたアクセントになるよう何度も繰り返して練習したので、自信を持って発表できたと思います。

 

6年生は、最後の音楽会で「木星(合奏)」と「明日という日が(合唱)」を演奏しました。どちらも授業をベースに作品に取り組みました。子どもたち一人一人が、作品の特徴を捉えながら自分の課題と向き合い、少しずつ成長していく姿は音楽表現をどんどん変化させてくれました。子どもたちの中に「〇〇のような表現をしたい」が生まれてきたときに、音楽的な技能も知識も深まっていき表現が広がっていきました。音楽会を通して子どもたちが我々大人に、深まっていくことの大切さを教えてくれるような素敵な演奏となりました。

音楽会では、子どもたちはみな堂々と精いっぱいの自己表現ができました。これは、保護者の皆様のご協力はもちろん、子どもたち自身が、普段の授業をしっかり積み重ねてきた証です。

保護者の皆様へ1年間の学習の成果をお見せする、という目標に向かって、みんなで意見を出し合いながら練習を積み重ねてきました。子どもたちにとって、とても大きな力になったと思います。

これからも子どもたちのコンピデンシーの育成のために、音楽科は尽力してまいります。

 

 

4年栃⽊宿泊⾏事 教育実践【チャレンジ⼒・思いやり】

4年栃⽊宿泊⾏事 教育実践【チャレンジ⼒・思いやり】 2 ⽉13⽇(⽊)〜2 ⽉14 ⽇(⾦)に、4 年⽣の宿泊⾏事が⾏われました。4 年⽣にとって今年 度は2 回⽬の宿泊⾏事となります。⼦どもたちは前回の宿泊から「ステップアップ」することを ⽬標に準備を重ね、それぞれの役割を果たしました。 3〜6 ⼈の⽣活班に分かれ、班⻑、⾷事係、レク係、整理整頓係の役割を担当しました。今回は タイムキーパーの役割がなく、レクは⼦どもたちが主体となって⾏うなど、前回からの変化もあ りました。 整理整頓係は、宿泊前の準備においてまずどんな部屋で⽣活したいかを話し合い、「ケガなく安 全に過ごすために、部屋をきれいにする」という⽬標を決めました。その後、シーツの敷き⽅や 布団の畳み⽅、退所の流れを確認し、シンキングツールを使いながら、⾃分たちの役割を考えま した。

⾷事係は、前回からのステップアップを意識し、「楽しく快適に、マナーを守って、ご飯を美味 しく⾷べられるようにする。」という⽬標を⽴てました。⼦どもたちは事前に現地で出されるメ ニューや栃⽊の名産等についても調べ、チャレンジ⼒につながりました。また、現地では「上か ら」にならないように周りへの声掛けの仕⽅(思いやり)を⼯夫しました。 班⻑は、各班での話し合いの後、前回からいかにステップアップができるかを考え、全体の⽬標 を決めました。6つのキーコンピテンシーの「エージェンシー」につながるようみんなにわかり やすく⽂⾔に⼊れるのに苦労しました。

レク係は、「みんながよい思い出になるような盛り上がるレクを作る。」を⽬標に、準備を進め てきました。まず、みんなで宿泊当⽇までの⾒通しを⽴てました。前回のレクを参考にしなが ら、今回の準備の⾒通しを⽴てます。⽇時や場所を確認した後に、レクリエーションのアイディ アを出し合いました。

今までの経験から案を出したり、インターネットで調べたりしながら、たくさんの案を出す⼦ど も達。出した案について質問や意⾒を交わしながら厳選します。いくつかに絞ったところで「桐 蔭まつりの時みたいに屋台にして、いくつかのゲームを同時にやったらどうかな?」というアイ ディアが出てきました。桐蔭まつりの経験が宿泊でもいきています。その後意⾒を交わし合い、 各班で協⼒しながらゲームに挑戦する「協⼒ゲーム」を考案し、当⽇まで準備を進めてきまし た。準備が終わっていなかったところは、家で準備してきた⼦も⾒られ、主体的に活動に取り組 もうとする姿勢に感⼼しました。

当⽇は、各グループ協⼒しながらゲームに参加し、⼤いに盛り上がりました。係のみんなも、 予期せぬ事にも臨機応変に対応することができました。遊びに来てくれた⼈たちのことを考え⾏ 動する「思いやり」を⼤切にしながら、新しいレクにみんなで挑戦することができた「チャレン ジ⼒」、遊んでくれたみんなを思いながら準備を進めることができた「思いやり」を発揮しよう とする姿を⾒ることができました。 1⽇⽬、⻑時間バスに乗り、到着したのは「モビリティリゾートもてぎ。」強⾵のためキャス トウォークはできませんでしたが、キャストトークショーを通じて、この⼟地の⽣態系について 学び、植物や動物の⽑⽪に触れるなどの貴重な体験をしました。ITADAKI では⽣活班のメンバ ーと協⼒しながら数々の課題に挑戦し、迷路を進みました。最後に滑り台を滑り降りた⼦どもた ちの顔は、達成感で輝いていました。

次に到着したのは「⾃然の家みかも。」ここからは、いよいよ⽣活班ごとに活動がスタートしま した。整理整頓係の⼦どもたちはリネンやバスタオルを取って⾏くなど、係の仕事をしっかりと こなしていました。また⾃分の家とは違うということを意識し、部屋ではお互いに思いやりを持 ちながら声を掛け合って過ごしていました。夜は⼤⾕⽯の絵付け体験を⾏い、2⽇⽬に⾏く⼤⾕ 資料館への期待を膨らませていました。

2 ⽇⽬の朝は、起床時間の6 時前からすでに準備を進めている班もあり、退所に向けてスムー ズに⾏動する姿が印象的でした。前回と⽐べると、どの班も余裕を持って⾏動していました。ま た、事前に配布されていたチェックリストを⼀つ⼀つ確認していき、担当班の先⽣に最終チェッ クをしてもらっていました。 その後、「⾃然の家みかも」で案内をしてくださったレゴさんにみんなで最後の挨拶をし、徒歩 で「いわふねフルーツパーク」へ移動。農家の⽅の話を真剣な表情で聞き、「とちあいか」につ いて学んだ後、いちご狩りを楽しみました。⼤きく⽢いいちごに⽬を⾒開き、いちごを⾷べ笑顔 を⾒せる⼦どもたちの姿が印象的でした。その後⼤⾕資料館へ⾏き⼤⾕⽯について学んだあと、 最後に宇都宮餃⼦館で栃⽊県の名物・餃⼦を味わい、学校へと帰りました。

今回の宿泊で⼀つ⼀つの課題にチャレンジし、また⼀歩、⼦どもたちは成⻑したと思います。班 での⽣活では、宿泊することで、友達との関係も深まったと思います。今⽇の経験で得た達成感 や課題を今後の⽣活、5年⽣へ向けて活かしていってほしいと思います。 写真① 写真② 写真③ 写真④ 目標 自分が班のみんなにできること ケガなく安全にすごすために、 部屋をきれいにする みんなに声 かけをする 自分のものの 置き場所を決 めてもらう 自分のものの 管理は自分で できるように 声かけ 使ったもの をもとの場 所に戻す 落とし物がない か確認する 目標 自分が班のみんなにできること 先に綺麗にし てから遊んで もらうように 声をかける 整理整頓でき ていないとこ ろを見つけた ら、言う。 自分のとこ ろを整理整 頓する。 使ったらも とにもど す。 最後にきれ いか確認す る。 ケガなく安全にすごすために、 部屋をきれいにする 写真⑤ 写真⑥ 写真⑦

 

【思いやり・思考力・エージェンシー】PC科 デジタルネイティブが学ぶ、デジタルシティズンシップ

今の子どもたちは、生まれたときや物心がついたときには既にインターネットやパソコン、スマートフォンが身近にあった世代で「デジタルネイティブ」と言われています。

デジタルネイティブの子どもたちは、インターネットを駆使して様々な情報を集めることができ、多様性を受け入れる特徴などがあります。その一方で、情報リテラシーが低く、ネット情報を鵜呑みにしてしまうことや簡単に他者を傷つけてしまうことなどがあり問題になっています。

iPadを全児童に導入している本校のPC科では、iPadの使用方法とアプリ・シンキングツールなどの活用方法を学んだり、また問題解決に向けて必要な情報を収集し選択判断を適切に行い、プログラミング的思考の情報活用能力を育んだりしているだけでなく、その2つ加えて、情報リテラシーやネット情報の扱いに対して必要な『デジタルシティズンシップ』を育んでいます。

※デジタルシティズンシップとは、ネット上での健全な市民意識を育むことと情報の選択判断を適切に行うことで、責任ある行動を取り安全で円滑なコミュニケーションをとることができるようになるものです。

加えて、以前の情報モラル教育では、トラブル抑止のため、ICTの危険性を教え、守るべきルールを先生から提示されていました。新しい情報モラル教育では、ICT活用を前提として子どもたちが主体となり必要な場面を自ら考え、判断して学ぶものになっています。

以前の情報モラル教育が、受動的でデジタル社会の負の側面を教えていく傾向があるのに対して、新しい情報モラル教育は、子どもたちが主体となり、自律してICTを使えるようになるための資質・能力を養う教育です。本校も新しいスタイルで取り組んでいます。

ここからは、4~6年生に導入しているDQワールド(ブラウザ)を使ってデジタルシティズンシップを学んでいる様子を紹介します。

デジタルシティズンシップには8つのスキルがあり、今回はその1つの「プライバシーの扱い」になります。

①各自がDQワールドを視聴することで「プライバシーの扱い」について学習します。デジタルネイティブの子どもたちは動画から情報を収集することが得意です。

②各自が得た情報をシンキングツールにまとめ可視化します。

そのあとに友だち同士でこのシンキングツールを共有してブラッシュアップを行います。

③②のシンキングツールを基にまとめの文章を作ります。

ここでは情報の選択をしながら、自分が伝えたいものにまとめていきます。

④自分が伝えたいものをポスターという形でアウトプットします。

アウトプットツールとして、CanvaやPages、ロイロノートを使用しています。

①~④により、子どもたちはインターネットの世界での「プライバシーの扱い」について、それはどういうものなのか、そしてどんなメリットがありどんなデメリットがあるのかを学習しました。つまり、知識として身につけました。

今回の学びのプロセスは子どもたちが主体となって取り組んでいるので、子どもたちがこの知識を今後どういかしていくかが大きなポイントになってきます。つまり、「プライバシーの扱い」を分かった上で、どう判断し行動するかということになるのですが、6つのキーコンピテンシー(特に今回は、思いやり・思考力・エージェンシー)を学んでいる子どもたちは上手に判断し行動してくれています。

 

 

 

 

【思考力、チャレンジ力、創造力】3年生 桐蔭まつり

3年生は、初めての「催す側」に「わくわく」「どきどき」しながら取り組みました。

昨年の自分(たち)を思い出して、どんな「企画」や運営の仕方だったら、特に1・2年生が楽しんでくれるか、を考え、作り、実施しました。

3年1組「自然ワールド」

去年までは上級生の教室を見学して桐蔭まつりを楽しんでいた子どもたちですが,今年はいよいよ開催する側に立つこととなりました。まつり準備の初日,教室は期待と不安に包まれていました。クラスのテーマは「自然」。誰もが親しめる良いテーマです。そして,7班(1班4~5人)に分かれて内容を決めました。1組は,射的,ボーリング,スライムづくり,的あて,つり,輪投げといった低学年の児童が楽しめる内容になりました。やることが決まってからの子どもたちの行動力は実に素晴らしかったです。ある子たちは毎日のように家から材料を持って来てくれました。手持ちが無理な場合はお家の人に頼んで運んでもらってもいました。折り紙の景品を黙々とつくる子も何人もいました。知恵を絞って段ボールの壁作りに挑戦している子たちも。子どもたちのまつりに向かう一途な姿を見ることができました。もちろん時には意見の相違から言い合いや嫌な思いをした子もいたと思います。それも含めてみんなで何かを創ることの手順や醍醐味を知る機会となりました。

このおまつりで,子どもというものはやることが明確でそこに楽しみを見いだすことができれば,こちらが何も言わなくても,自分たちで準備し,工夫し,展開していけるということを実感しました。そのような子どもたちが自分たちの能力をますます発揮できるよう学習環境を整えて,子どもたちを見守り支えていきたいと思いました。

3-2『わくどきルーム』

進行役を立てない全員でのミーティングを重ね、「私はこういう企画・役割で役立ちたい。」と書いた結果、「虫捕り」「お化け屋敷」「射的」「間違い探し」「クイズ」「受付」「説明」に分かれて準備・実施をすることになりました。ですので、どの企画も、クラス全員の想い・アイディアが入っていて、それに応えようとしていました。「自分たちの企画が良ければいい。」という発想になっていなかったので、企画の場所のシェアで揉めることもなく、当日も、たくさん作った手作りの景品・お土産が足りなくなると、他の企画が快く融通してくれて助け合っている姿が素敵でした。

どの企画も、1・2年生に楽しんでもらうための工夫をしていました。例えば、「虫捕り」は、1・2年生の中には虫が好きな人も多いだろうけれど、生きている虫を扱うことはできないルールだということで、どうやって1・2年生に楽しんでもらおうかと考え、段ボールの中からマグネットで、段ボールの上のプラバンで作った虫を動かし、それを捕まえてもらって楽しんでもらおうという発想になりました。「射的」も、輪を通した糸の先に的を下げて滑車のようにし、糸を引くことで的を動かし、喜んでもらう発想に至りました。「お化け屋敷」も「間違い探し」も「クイズ」も、」1・2年生に合わせてレベル別に選べるように用意、実施しました。

子どもたちからは、見るとやるとでは大違い、「丁寧な接客をするとすごく疲れる。」という感想や、「思ったよりも手応えがあった。」という感想が寄せられました。

3年3組テーマ「きけん・こわい」

前文にもありますが、3年生は、初めての「催す側」として参加します。それに向かう子どもたちは「やったー!」、「がんばるぞ!」、「楽しみ!」など、とても前向きで素敵な姿が印象的でした。

3年3組では、今回の桐蔭まつりを桐蔭学園小学校が掲げる6つのキーコンピテンシーの育成を、また、4~6年生に進級していった際に、よりパワーアップしていくための取り組みを目指しました。

・新しいこと(催す側)に挑戦する力〈チャレンジ力〉

・グループごとに企画を考える力〈創造力〉

・自分たちの企画をお客さんの立場になって考える力〈思考力〉

・「自分のやりたい」と「友だちのやりたい」をつなげる力〈思いやり〉

・桐蔭まつりを振り返る力〈メタ認知力〉

・桐蔭まつりを通して自分たちの学習や生活に活かす力〈エージェンシー〉

3年3組のテーマは、全員で話し合い、「きけん・こわい」に決まり、各グループで進めること(グループでやる企画)と、クラス全員で進めること(教室の飾りつけ・看板作り)を決め、準備を進めていきました。

本番では、うまくいったこともあれば、うまくいかないこともありましたが、催す側の気持ちや、同時進行で物事を進めることの大変さを学びとして捉え、皆、一生懸命にがんばっていました。

準備から本番、振り返りと、最後まで前向きに活動していた子どもたちに拍手を送りたい気持ちになる桐蔭まつりでした。

(企画や振り返り文などの一部を掲載いたしました。ご覧いただければ幸いです。)

【3年3組の企画※一部抜粋】

【3年3組児童の振り返り文※一部抜粋】

 

【チャレンジ力 、 思いやり、 エージェンシー】4年生 桐蔭まつり

桐蔭学園小学校では、3年前から「桐蔭まつり」という子どもたちが主体となって作り上げる文化祭を行っています。

今年度からは学校でのコンセプトを元に、各学年でテーマが決まりました。

4年生は、「昨年度取り組んだものを生かしたステップアップ」です。

9月から各クラスで実行委員を決め、それを元に学年➡各クラスのテーマを決めました。

どのような企画にしていくのか自分たちで話し合うにはなかなか難しい場面もありましたが、実行委員が優先順位を考え、仲間を気遣う心を培いながら、なんとか企画を作り上げることができました。学年では「究極の二択」となり、それを元に、1組では「陸と海」、2組では「過去と未来」、3組では「天国と地獄」を表現することになりました。どのようにお客さんに喜んでいただけるのかを考えました。

また、実行委員以外にもクラスのために活動することが自然発生的に生まれ、クラスの企画を彩ってくれました。

【1組(陸と海)】

縁日形式で行うことに決まり、出店ごとに陸か海を表現しました。「スライム作り」,「アクセサリー作り」,「スーパーボールすくい」,「射的」が選ばれました。その中に、「陸」と「海」のアイデアがふんだんに盛り込まれました。

【2組(過去と未来)】

縁日形式で、教室を半分に分け、過去ブースと未来ブースで表現しました。

過去ブースでは、「お米つくり体験」、「昭和の射的」、「桐蔭ピック」でした。

未来ブースでは、「UFO的当て」、「魔法のスーパーボールすくい」、「工作くじ引き」でした。

【3組(天国と地獄)】

教室を半分に分け、天国チームは縁日形式で、「星空すくい」、「プラ板作り」、「スライム作り」、地獄

【3組(天国と地獄)】

教室を半分に分け、天国チームは縁日形式で、「星空すくい」、「プラ板作り」、「スライム作り」、地獄チームは体験型形式で「鬼退治」の企画をおこないました。

当日は、保護者や在校生を中心としたお客様に対して、心をこめておもてなしを行い、どのお客様も笑顔にすることができたと思います。

子どもたちは今回の経験を通して失敗もありましたが、終わった後には笑顔で「大成功」だと晴れ晴れとした顔をしていました。自分たちでいろいろな思いや考えのある友だちと企画を作り出し、実行にうつしていくことは、今後の生活の中で大きな経験となります。大切に心のノートにメモしてほしいなと思います。来年もまた、桐蔭まつりに今回の経験が生かされることと思います。

 

【チャレンジ力・思いやり・エージェンシー】野外活動 ㏌ こどもの国

11月15日(金)に、2年生は横浜市青葉区にある「こどもの国」へ行きました。

今回の野外活動では、子どもたちが自分たちで行事を作り上げることをねらいとし、「野外活動をどんな思い出にしたいか」ということを考えることから始めました。話し合いの結果、「友だちと仲良くグループ行動をして、楽しい思い出にしたい。」「友だちとのグループ活動を通して、学べる野外活動にしたい。」という目標ができました。

1学期の遠足では学年が始まって間もなかったということから、普段から一緒に活動をしている生活班で活動しましたが、今回は、班を作るところから自分たちで行いました。子どもにとって、班を自分たちで作るのは思っている以上に難しいことです。なので、目標を達成するためには班でどんな様子で話し合いができたらよいのか、そして、そのためにはどんなことを大切にしながら班決めをしたらよいのか、逆算して考えていけるようにしました。どんな班にしたいかを子どもたちと確かめたところ、「みんなが意見を言えて、しっかり話し合いができる班」「思いやりを持って、安全に行動できる班」などが出てきました。それが実現できそうな班を自分たちで考えて組んでいきました。なかなか声のかけられない子には「こっちにおいで」という呼びかけをする子もいて、子どもたちは試行錯誤しながらもお互いの気持ちを大切にしながら班を作れていたと思います。

班ができたら、班活動をどのように進めていくか考えました。話し合いをする中で大切にしたいことを子どもたちと確かめる中で、「一人ひとりの希望が叶うように」「無理のない計画を立てる」「一人ひとりが責任を持って話し合いに参加する」ことを大切にしようとなりました。限られた時間で、班のみんなが、こどもの国の中を楽しく効率よく回るためにはどうすればよいか。お小遣いの一人当たり500円をどのように使うか。自分だけの意見を押し通すのではなく、あるいは、自分だけ我慢してしまうのではなく、班のみんなの意見を取り入れてみんなが満足できるようにするにはどうすればよいか。何度も話し合いを重ねました

当日は天気の影響で、活動時間が短くなったり、集合場所や昼食場所が変更になったり、予定とは違う部分もあったものの、しっかり話し合いをしたおかげで、時間を見ながら班で協力して活動をすることができました。思ったよりも時間がかかってしまったり、逆に思ったよりも時間が余ったりして、行きたい場所や遊びたいことが計画通りにできた班ばかりではありませんでした。しかし、計画を立てるときに、地図とにらめっこして、どんなところにどんなものがあるか、移動時間は何分くらいかかるか、と考えていた子どもたちは、計画を少し変えて、臨機応変に活動することができました。また、当日になってできると思っていたことができなかったときも、班で話し合って、別の活動に切り替えた班もありました。

こども動物園、自転車乗り場、こども遊牧場など、園内の様々な場所で自由に活動を行い、子どもたちの充実した表情が各所で見られました。また、当日にいくつか変更があり、予定通りにはいかないことが多い中、事前にグループで考えた目標を意識しながら、行動することができていた班が多かったように感じました。

子どもたち自身で計画を立て、行き先ややることを決めるのは春に続いて2回目の試みでしたが、1回目のズーラシアよりもパワーアップし、成長できたことを子どもたち自身も感じられた野外活動だったと思います。はじめに立てた目標の通り、みんなが楽しく幸せな1日になったのではないかと思います。また、目標達成のためにどうしたらよいか、ということへの気づきのある、学びの多い野外活動となりました。

 

【思いやり・エージェンシー】 5年 宿泊

102日~4日の23日で栃木県大田原市で5年宿泊学習を実施しました。

3年生では12日、4年生では12日の宿泊を2度経験しています。どちらも神奈川県内での宿泊とありどこか安心感がありましたが、5年生では神奈川県を飛び出し栃木県へ、また23日と日数も増えました。親元を離れての始めての経験。加えてこれまでと大きく違うのが、宿泊先が少人数でのペンションステイということです。

 5年生での宿泊のねらいは、初めての地の地域の方々との交流です。ペンションステイ、農業体験と様々な方々と関わりを持つことで、これまでの自分の価値観や視野を広げていくことにあります。

 宿泊行事に向けて、夏休み明けから実行委員を立ち上げ企画・準備を進めてきました。これまでの経験を生かして、現地の情報収集やペンションステイにおけるルールなどを自分たちで作成し子どもたち自身が主体となって考えることで、この一大イベントが決められたレールに沿うものではなく、自分たちが作っていく行事となっていきました。

1日目

 これまでは学校集合でしたが、今回は初めての東京駅集合。楽しみにしている反面、どこか不安な表情を見せている子どもたちでしたがお家の方々の見送りに手をふり東京駅を出発しました。学校の友だちとの新幹線の移動ははじめてで子どもたちもとても嬉しそうな表情を見せていました。那須塩原駅までは約1時間ちょっと。あっという間の時間ですが、子どもたちは少しの時間も無駄にせず、移動時間も楽しんでおりました。

 那須塩原駅に到着し、神奈川とは違った空気を感じつつ最初の目的地の昼食場所の公園を目指します。出発までは少しドキドキしていた子どもたちも徐々にいつもの表情に変わり、配られたお弁当と持ってきたおやつの時間を楽しんでいました。

 次に向かったのは、トレッキングのスタート地点。そこではガイドさんに先導され約1時間半、大自然の中を歩きます。どんぐりやカエルなど様々な生き物との出会い、途中に突然現れる大きな吊り橋に子どもたちも興奮しながらもギブアップは1人も出ず、みんなで最終地点まで歩き切ることができました。歩き切った子どもたちはとても晴れ晴れした表情をしていました。

 バスに乗り込み向かった先は入村式を行う会場です。いよいよここから各ペンションに分かれての行程になります。会場には、自分たちが宿泊するペンションのオーナーさんがいらっしゃいました。ご挨拶をして各ペンションへと移動です。みんなと行動していたところから一気に少人数となり少し子どもたちも心細そうではありますが、「じゃあね!」と互いに声をかけながらそれぞれ分かれていきました。

 ペンションに到着後はそれぞれ違った活動が始まります。ここからは自分たちが持っているしおりには詳しく書かれていないため、ペンションのオーナーさんと確認をしながら2日間を過ごします。

2日目

 2日目の主な活動は、農業体験です。事前に自分たちが希望した酪農家さん、農家さんを訪れて体験をします。

 酪農家さんでは、乳牛のことを初めに学び、その後実際に牛と触れ合います。大きな牛を何人もで引き、散歩させたり、聴診器で牛の鼓動を聴いたりすることもできました。子どもたちは少し怖がりながらも少しずつ牛と距離を縮め、お別れの時にはとても名残惜しそうに牛たちに手を振っていました。

 農家さんでは、玉ねぎの種まき、トマトの収穫後の作業などを体験することができました。スーパーで売られている野菜もたくさんの方々の情熱と苦労があることを身を持って体験することができたのと同時に、食、命にも真剣に向き合うことができる体験となりました。

 

 農業体験の後は宿泊先のペンションに戻ります。「おかえり!」と迎え入れてくれるペンションの方に「ただいま!」と元気に返す子どもたち。すっかり家族になっています。

この後は各ペンションが用意してくれた活動が始まります。パン作り、ノンアルコールのカクテル作り、ダイヤモンドアートなどペンションのオーナーさんが得意とするものを子どもたちは体験することができました。

3日目

 あっという間の23日。慣れたと思ったらもう帰らなければいけないことに子どもたちからも「もっといたい」というメッセージが伝わってきます。

 最終日はペンションごとに2日間のお礼を伝え、ペンションのオーナーさんとのお別れです。

 その後は全員が合流します。たった1日ですが何日も離れていたような感覚です。「ひさしぶり~!」「元気だった~!?」と再会をとても嬉しそうにしていました。

 オーナーさんとのお別れの後は、渓流釣り体験。いくらをエサに子どもたちは一本釣りに挑戦です。なかなか釣れない子もいれば、釣った魚をどうすればいいか戸惑っている子など各々が楽しむ姿を見ることができました。

宿泊行事を終えて、子どもたちはまた一歩成長することができたのではないでしょうか。

 ペンションステイという経験したことのないことへの挑戦、不安な時の友だちへの声かけや友だちからの声掛け、農業体験をとおしての新しい発見、この23日でたくさんのことを学ぶことができたようです。この経験を今後の学校生活、友との関わり、今後の生き方に生かしていってもらいたいと思います。

 

【チャレンジ力・思いやり】3年生宿泊行事「箱根・小田原」

3年生の宿泊行事が、9月27日(金)から1泊2日で実施されました。
3年生にとって初めての宿泊行事。「夏休み前から準備して、楽しみにしていたんだ!」という子どもたちの声を多く聞きました。雨予報が出ていたにもかかわらず、子どもたちのパワーが雨雲を吹き飛ばし、幸運なことに二日間とも傘をささずに活動ができました。初日

は、箱根町立森のふれあい館へ行きました。
東京ドーム約9、5個分もの広大な森の中を自然に関するクイズを解きながら歩くクイズラリーでは、地図と回答用紙を持ち、問題が書かれた場所を探しながらグループで答えを考えます。それぞれが意見を出し合い、相談しながら取り組む姿がありました。
木片の土台にさまざまな種類の木の実などを自由に飾り付ける木の実クラフトでは、想像力を駆使して、動物や昆虫、花など、オリジナルの作品作りに集中できました。

 

 

 

 

 

 

そのあと訪れたビジターセンターでは、ガイドの方と一緒にフィール

ドワークを行いました。「うらが白い葉っぱはヨモギだよ においをかいでごらん」「うわー!この葉っぱもすごくいい匂い!山椒だって」「ガイドさんのおやつのムカゴの実を見つけたよ!」子どもたちは自然を五感でしっかりと感じ取っている様子でした。

二日目は、小田原の神奈川県立生命の星・地球博物館を見学しました。地球を考えるコー

ナーでは、地球ができる過程でできた岩石や隕石などを見たり触ったりし、生命を考えるコーナーでは、さまざまな生物の骨格標本によって進化の歴史を知ることができまし

た。コレクション、テーマごとに項目分けをした大きな本型の展示ケースに標本を展示した実物百貨図鑑(ジャンボブック)は、子どもたちに人気のコーナーでした。それぞれが自分の興味のある分野についてより深めたり、知らない分野に興味を持ったりすることができました。

今回初めてのホテルでの協同生活。ここでは、自分のルールが通用しないこともあります。一人が全員のことを考えて行動する、ということ、そして、自分のことは自分でする、という大切なことを学びました。そして、次の行動に備えて見通しを持って行動することも学びました。

子どもたちの成長が見られた貴重な二日間であったと思います。

 

【チャレンジ力,思いやり】4年生 宿泊行事(鎌倉)

9/16(月)~17(火)に4年生の宿泊行事が行われました。

今回の目的地は、神奈川県横須賀市・観音崎自然博物館と鎌倉市・新江ノ島水族館です。

昨年度3年生の時に行った宿泊行事からステップアップしようと、子どもたちは、夏休み明けから約2週間をかけて話し合い等を行い、準備を進めました。4年生にとっては2度目の宿泊行事です。昨年度の宿泊行事を参考にして、新しい係にもチャレンジする子たちもでました。子どもたちの中から「昨年度は~だった。」という声を多く聞きました。係ごと、班ごとに行う内容を話し合いながら、現地での自分たちの活動を想像し、準備に取り組む姿が見られました。

3~8名の生活班の中で5つの係(班長,整理整頓,タイムキーパー,食事,湘南新聞)を話し合いで決めました。係ごとに分かれて話し合って仕事内容を確認したり、目標を決めたりしました。決まったことは、しおりに載せて、みんなで達成できるようにしました。

(班長より)

(整理整頓係より)

(食事係より)

(タイムキーパーより)

これを基に、生活班ごとにも集まり、班のメンバー内の目標や決め事、水族館での回るルートなどについて話し合い、宿泊行事に対する期待を高めました。

【9/16(月)出発前の教室の様子】

1日目の観音崎自然博物館では、博物館での貴重なお話、ビーチコーミングの体験など、大きな学びとなりました。

【観音崎自然博物館(ビーチコーミング,館内見学,海草の標本づくり,水産業に関するレクチャー)での様子】

ホテルの開校式では、代表の児童がホテルの方に挨拶することができました。緊張もしましたが、代表となったことがいい経験になったようでした。

【鎌倉の宿舎KKR鎌倉わかみや(開校式)】

【閉校式】

1泊でしたが宿泊することで、事前の準備がとても役に立ち、子どもたちは感謝の気持ちでいっぱいになりました。

1日目の夜に初めてのレクリエーションを行い、次回は自分たちで企画したいとの声も出ました。

【レクリエーション】

【9/17(火)由比ガ浜への朝の散策】

二日目は、新江ノ島水族館に行きました。

昨日行った観音崎自然博物館とは一味違い、観察するものも多く、自分たちで見学ルートを決め、各班での絆も深まりました。

【新江ノ島水族館での見学とアクアプランツ制作の様子です】

今回の宿泊行事では、日本の水産業や水生生物の生態などについてさらに興味を持つことができ、宿泊活動でも子どもたちにとって大きな達成感を味わうことができました。また、今回経験したことが二月の宿泊行事や今後の生活に役立つことと思います。

最後になりましたが、子どもたちの見学の様子や、宿舎での生活を見守ってくださった、博物館や水族館のスタッフの方々、ホテルの方々、本当にありがとうございました。

 

【思いやり、チャレンジ力】1年生野外活動「清川リバーランド」

先日、清川リバーランドにて野外活動を実施いたしました。清川リバーランドは、自然の中で自由に活動できる環境が整っているだけでなく、施設がコンパクトにまとまっているため、教員が目を配りやすく、安全に活動を進めることができました。また、複数の席が炉を囲んで配置されていることから、保護者同士も交流を深めやすい環境が整っており、野外活動に適した素晴らしい場所でした。

川の中で泳いでいる魚を手づかみで捕まえる企画は、子どもたちにとって大きなチャレンジでした。最初は魚を捕まえるのが難しく、何度も失敗する場面もありましたが、子どもたちは諦めることなく、互いに思いやりを持って声を掛け合いながら、協力してチャレンジを続けました。最終的にはみんなが魚を捕まえることができ、その瞬間の歓声は子どもたちの喜びと達成感に満ちていました。この活動を通して、仲間との協力の大切さや自然の中で過ごす楽しさを存分に感じました。

川遊びの際には、安全を最優先に考え、保護者の皆さまにも多大なご協力をいただきました。川の流れや水深を確認しながら、子どもたちは自由に遊び、自然の中での探索や発見を楽しむ姿が見られました。また、水の音を聞き、水の動きを眺め、水に触れ、森のにおいを感じ、そしてバーベキューと五感をフルに活用し、自然の中でさまざまな遊びを見つけることができました。

 

その後のバーベキューでは、子どもたちが保護者の方と協力しながら、食材を焼いたり、準備を手伝ったりしました。保護者の方々にとっても交流の場となり、子どもたちと一緒に活動を楽しみながら、家庭ではなかなか経験できないような共同作業を通して、親子の絆を深める貴重な機会となりました。子どもたちが食事の準備に関わる姿は、普段とは違った頼もしさを感じました。

 

活動終了後、学校に戻ってからは、子どもたちと一緒に振り返りの時間を持ちました。自然の中での体験を通じて感じたことをグループごとにまとめ、発表を行いました。この振り返りの時間は、遠足での楽しい思い出を共有するだけでなく、今後の活動にどう活かしていくかを考える良い機会となりました。これからも、子どもたちの成長を願っています。