昨年度の3月に、「ラーニングスペース拡大中!その1」の教育実践記事を公開しました。それから約3か月、ラーニングスペースは、ずっと拡大し続けてきました。機能や役割的な拡大ももちろんですが、今回の3か月の間には物理的な拡大もありました。大きく変わってきたところ、ご紹介します!
まず、ラーニングスペースの面積が大幅に拡張されました。以前は廊下(マルチパーパス)部分のみがラーニングスペースだったのですが、その前にあった通常教室3教室もラーニングスペースとして活用できるようになりました。もともと各学年教室の移動計画があり、ちょうどいいタイミングでラーニングスペースもそこと絡めて計画し、この大幅な拡張へつながりました。空間として3教室使えることになり、どのように使うかを検討し、今回は2教室分の壁面を取り外し、以前からのラーニングスペース空間と一体で使えるようにしました。
写真手前の部屋と奥の2部屋の壁が抜かれ、高い天井と相まって非常に開放的な空間になりました。真ん中の部屋はいろいろ検討した結果、壁面を残し、音を遮りたいときに使用する部屋として壁を残しました。
英語で音楽を流すときや、ZOOMで子どもたちが学校外の人たちとの交流をするとき、または教員の会議時など、様々な用途に利用されています。
空間が広がったことで、本当に様々な用途で利用されるようになりました。本を読む、学習する、話し合いに使うなど、こちらがイメージしていたものも多くありましたが、中には異学年の待ち合わせ場所に使う、給食を食べすぎてのんびりしている、その日のスピーチの自主練に来る、裁縫や工作に使う、など、想像もしていなかった使い方がたくさん出てきました。
そして何よりいいな、と思っているのはそうしてくる子たちがみんな楽しそうであり、リラックスしている様子です。大人もそうですが、一日中、頑張り続けることはとても大変なことです。途中の息抜きはとても大切です。ほんの数分でも、クッションに座りのんびりぼーっとすることで、その先の頑張りの源になっているのだと思います。
中には、毎朝学校に来て決まったクッションに座って数分過ごして帰る子もいます。本を読むときもあればただただボーっとしているときも、話しかけられて友だちとしゃべっていることもあるのですが、きっと1時間ほどの通学時間が終わり、これから授業に入るための気持ちを落ち着けるルーティンになっているのだな、と思います。
リラックスした空気からは活発な意見交換なども生まれやすくなります。そのため、休み時間など、数人の話し合いがラーニングスペースのあちこちで見られます。中には勉強会をしている子たちもいます。
教員の打ち合わせも、下の写真のような様子で行われることもあります。
ラーニングスペース、前回も書かせていただきましたが、まだまだ進化し続けます。子どもたちの意見、先生たちの意見ももちろんですが、今年度より「日本学校図書館学会」の研究推進指定校にも選ばれました。そのため、外部の学校図書館の専門家の方々のご意見やアドバイスもいただきながら、よりよいラーニングスペースへと進み続けます。
次回、また「ラーニングスペース拡大中!その3」でよいご報告ができるように勧めていきますので、どうぞご期待ください!