月別アーカイブ: 2023年7月

【チャレンジ力・思いやり】 野外活動 ㏌ 清川リバーランド

7月7日(金)に天気に恵まれて1年生親子行事の野外活動が行われました。1年生児童94人と保護者の方94人、教員8人の計196人で、神奈川県清川村にある「清川リバーランド」に行きました。

子どもたちにとってこの親子行事は、保護者の方々と一緒に行けるので、いつも以上にワクワクした気持ちでいっぱいでした。保護者の方からは「子どもたちと川遊びするのが楽しみです。」や「BBQが美味しくできるように頑張ります。」などの声が聞かれ、子どもたち同様に楽しみに集まってくださりました。

今回は、江田駅、柿生駅、途中乗車バス停それぞれから、観光バスで直接現地に向かいました。

到着後はクラスに分かれて活動を開始しました。はじめはニジマス掴みに挑戦しました。水に入ると「冷たい!」とびっくりした子もいましたが、すぐに慣れてニジマスを追いかけ始めました。夢中で追いかけますが、なかなか捕まりません。「泳ぐのが速すぎるよぉ!」や「見つからないよ、どこにかくれてるの?」「ぬるぬるして捕まえられないよぉ。」など苦戦の声が聞こえます。すると、子どもたちはみんなで協力して、「お魚、そっちにいったよ!」や「こっち集めて逃げられないようにしようよ。」とお互いのことを考えて、声を掛け合い始めました。そうして捕まえたときには「やったぁ!」や「うれしい!」「見て、見て!」という歓声が上がりました。自然とみんなで力を合わせたり、サポートしたりする姿は、ほほえましく、成長を感じさせてくれました。

   

   

森の中にある川では、川遊びをしました。そこで、子どもたちは色々な発見をしていました。川には浅いところと深いところがあることに気づいたり、水の流れの速さを感じたりしました。他には友だちと水を掛け合ったり、川に棲む生き物を探したりしました。自然にたくさん触れることができました。

昼食はみんなでBBQです。先ほど捕まえたニジマスも頂きました。みんなで協力しながら焼きました。子どもたちは、トングを使って焼いたり、うちわで火の調節をしたりするお手伝いをしました。「火が熱いから、こっちに移動した方がいいよ。」や「これ、焼けてるから食べてね。」など、自分のことだけでなく相手のことを思いやる行動も見られました。初めて体験する子どもたちも多く、気づきや発見がいっぱいありました。お肉や焼きそばなども食べましたが、やはり自分たちで捕まえたニジマスの味は格別だったようです。

 

   

子どもたちは、日頃経験のできないことを見つけてはチャレンジし、存分に楽しんでくれました。保護者の方と友だちと過ごした時間が何よりの思い出になりました。

後日、学校で本行事のふり返りをしました。五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)を観点としたシンキングツールを使ってまとめました。そこでも新たな気づきがありました。これからも学びの機会をたくさん設けていきます。

   

 

 

【チャレンジ力・思いやり・エージェンシー】6年生鎌倉校外学習

6年生の鎌倉校外学習では、子どもたちが自分たちで行く場所を設定し、行程を決め、見学することに挑戦しました。

ゴールデンウィーク明けに学年で集まり子どもたちに聞きました。「鎌倉への校外学習の行事があることは決まっているけれど、どんな校外学習にしたい?」すると子どもたちからはいろいろな意見が出ました。「有名な観光地に行きたい」「ただ行くだけではなくて、前もって調べたりしてわかってから見学した方がいい」「行先は自分たちで決めたい」「一般の方がいる中で、ルールやマナーを守って行動することを心がけて行きたい」…。

学年全体で話し合った結果、「自分たちで行先、行程を決めることに挑戦する」「ルールやマナーを守って見学すること」「鎌倉の歴史について学ぶ場にする」という3つが目標として決まりました。

目標が定まったので、授業ではそれぞれの事前学習・準備をすすめることにしました。「鎌倉の歴史について学ぶ場にする」については、「鎌倉の観光大使になって、鎌倉の歴史の魅力を伝えよう!」というテーマのもと、調べ学習を進めました。自分の行ってみたい場所について、まずは自分が観光客の立場として調べてみる。調べて知りえた情報を今度は、クラスや学年のみんなに紹介する立場に回ってまとめる。両者を意識して取り組むことで、子どもたちはホームページのつくりや本の工夫などにも目を向けることができていました。

「自分たちで行き先、行程を決めることに挑戦する」では、自宅の最寄り駅から鎌倉駅までの行き帰りと現地での見学の2パートにわけて準備を進めました。前者は、近隣の駅に住む児童同士で「集合班」というグループを形成し、そのグループごとにチェックポイントと現地鎌倉を目指しました。必要事項を入力するカードを用意し、それに沿って準備を進めました。活動の初めは「自分たちだけで行くのは大丈夫かなぁ」と不安がっていた児童がいましたが、準備を進めていくことで先行きが見えるようになり、安心感が生まれ、増しているような様子が見られました。

現地での「見学班」では、個人で調べた「行ってみたい場所」の情報をグループ内で共有し、「鎌倉の歴史の魅力を伝える」という大きなテーマに関連するグループごとの小テーマを設定し、班で行ってみたい場所を選定しました。そして、行ってみたい場所を巡るのに、どのような順番で回れば、効率よく行動できるのかを考えながら、当日の行程を設定していきました。Googleマップや乗換案内などを活用して、徒歩、電車、バスの3つの移動手段を駆使して行程を作っていきました。班内では、それぞれが調べるところを分担して上手に進めていきました。

「集合班カード」                 「行程表」

その活動と並行して、「行ってみたい場所」の歴史を紹介するポスターを作成しました。それぞれの場所の魅力をどのように伝えるのか、どうしたら魅力的に感じてもらえるのか、そういった見てもらう人の視点に立った思考で、子どもたちは話し合います。「文字がたくさんあってもうれしくないから、画像を入れよう」「ここは現地に行って、写真を撮って、その画像を入れよう」「ここの文字は色や大きさを変えて、より注目してもらえるようにしよう」「ポスターは要点を載せるようにして、追加情報は話して伝えられるようにしよう」といったことが、どの班でも話し合われ、グループそれぞれの特徴的なポスターが出来上がっていきました。

 

6月30日(金)天気は曇り時々小雨という中で、鎌倉校外学習当日を迎えました。事前に準備した集合班カードに沿って、鎌倉まで全員が無事にたどり着くことができました。

現地では以下の安全対策を講じて実施しました。

①子どもたちは、事前に作成した行程表をもとに行動する。

②見学地へ到着したときとそこから出発する際に、班で1つのiPadのロイロノートを活用して現状報告を先生にする。

③グループごとにiPad、Wi-Fiルーター、GPS探知機を用意して、教員といつでも連絡がとれるように、また児童がどこにいるかがわかるようにする。

鎌倉駅西口の時計台前広場にて、学年全員がそろい、注意事項を確認した後、いよいよ出発です。

子どもたちは自分たちで作成した行程表と地図とにらめっこしながら、それぞれの行きたい場所へ移動します。

子どもたちとのやり取りカード

お昼は鶴岡八幡宮前にある峰本。グループごとに元気に昼食場所に集まってきました。おいしい天丼やお蕎麦をいただきました。「こんなおいしいそば、初めて食べました!」「天丼最高!」と料理を堪能する言葉が聞こえてきたり、「午後の行程は…だから、まず…に移動して…」「午後は時間に間に合うようにしないといけないから…」とこれからの動きを確認している言葉も聞こえてきたりしました。どの子も笑顔で過ごしているので、まずは一安心です。

お腹が膨れたら午後の活動に出発です。午前中の経験を早速生かして、行動している様子がロイロノートで来るカードから伝わってきます。最終地点は全グループ鶴岡八幡宮です。最後の集合は時間通りには集まれませんでしたが、全員が無事に集まれました。疲れた表情を見せることもありましたが、それ以上に今日一日を自分たちだけで行動できたことへの達成感や誇らしさが感じられました。クラス写真を撮影して帰り道へ。帰りも集合班で行動します。全員が安全に自宅に帰っていきました。

 

ここからは、現地で子どもたちが撮影した写真を紹介します。

戻ってきてからは、シンキングツールを使って振り返りを実施しました。振り返る観点を示すことで、子どもたちは場面ごとの様子を思い出し、次に向けた改善点を見つけていきます。その後、文章にまとめることで思考が整理された文になっていました。

【事前学習について】            【当日の活動について】

【シンキングツールで出したものを最後は文章にまとめる】

自分たちで作り上げたこの校外学習は子どもたちにとって大きな達成感を味わったようで、後日ある児童の保護者からは、「たった一日でしたが、子どもの様子が大きく変わったように感じました。それまでは甘えて手伝っていたことを『自分でする』と言った一言にその成長を感じました。」というお話をいただきました。最初は不安も多く感じていた子どもたちでしたが、今回高いハードルに挑戦することで、大きな自信を手にしたようです。

また、事前学習で行った観光客と観光大使という異なる立場で調べ・まとめたことでちがう立場の人の考えを慮ることを学んでいました。また、班内でも前向きな言葉かけが多くあったようで、グループの仲間と新たな信頼関係を築けたと喜んでいる子もいました。

この経験をもとに子どもたちは11月の京都修学旅行でも自分たちで計画して実行しようと考えているようです。ぜひ今回の経験を活かしてよりよいものになってほしいと願っております。

 

【思考力・チャレンジ】5年生遠足

6月30日(金)5年生は袖ケ浦海岸の地引網体験に出かけました。昨年度に引き続き、袖ケ浦海岸にある市五郎丸さんのお世話になりました。

コロナウィルスが第5類に指定されてから初めての校外での活動となった今回は、昨年度は見送っていた、魚さばきや自らさばいた魚を炭火で焼いて味わうといった貴重な体験もすることができました。

<事前準備>

事前学習の一つとして、「生き方を考える」キャリア教育(道徳の授業)では、漁業など一次産業の方々の生き方を映像で見て学びの材料にするべく、サンマ漁に携わる方々の大変なところ・やりがいが描かれている映像を見て、思ったことや考えたことを書き、さらに、漁を生業とされている方とサービス業の方の生き方の問答が描かれている小話を材料に、少しディベートをして考えを交し合ってから「地引網体験」に臨みました。

社会では、事前学習として、漁業の種類の学習(遠洋漁業、沿岸漁業、養殖など)と、それぞれの漁業が現在抱えている課題(なぜ、日本の遠洋漁業は減っていったのか?養殖をおこなう上での大変さは何か?)について考えました。課題について考えたことで、漁業関係者の思いや苦労を少しでも理解し、当日には(遠洋漁業や養殖と比較して)「地引網はどうか」と比較したり、気付きが広がったりしたのではないでしょうか。

 

<当日>

往路は、通勤時間帯の渋滞に巻き込まれることなく学校から1時間程度で到着することができました。

心配していた雨の影響はなかったのですが、風が強く、波もかなり高い状況でしたので、到着後すぐに地引網体験に移りました。思いのほか網が重いことに、子どもたちは驚きながらも、力を合わせて懸命に網を手繰り寄せていました。

高波の影響で、網にかかったのはかわいらしい小ぶりな魚が多かったのですが、ピチピチと飛び跳ねる魚に、皆、歓声を上げていました。

事前の打ち合わせでは、実際に子どもたちが手繰り寄せた地引網にかかった魚をさばいて食する予定だったのですが、小ぶりな魚が多かったので、残念ながらそれは実現しませんでした。しかし,それを予想していた市五郎丸さんの方々が、比較的波の穏やかな早朝のうちに漁に出て、必要なだけの魚をご用意してくださっていたので、魚さばきの体験もすることができました。初めて包丁も持つという子も少なくありませんでしたが、スタッフの方の話をしっかりと聞き、どの子もためらいのない包丁さばきで上手に魚を3枚におろしていました。子どもたちが持つたくましさに、改めて驚かされました。

さばいた魚は、炭火で焼いて、すぐに味わいました。あたりにただよう魚が焼けるいい匂いも、子どもたちの嗅覚を大いに刺激したようで、皆、「おいしい」「おいしい」と、夢中になって味わっていました。

 

 

 

目の前に広がる海原に、思いっきりリフレッシュして帰路につきました。子どもたちにとって、自然の恵みを感じる体験の1つとして、記憶に残ってくれるものと思います。

<子どもたちの記録>※一部抜粋

 

【 チャレンジ力,エージェンシー】3 年生の「遠足」を通して

6月9日(金)に遠足を実施しました。晴天時ならば、相模原にある「麻溝公園」に行く予定でしたが、あいにくの雨で、「はまぎん こども宇宙科学館」に行くことになりました。

子どもたちは晴天時の準備として、班活動を楽しみにしていました。広い公園内でのクイズラリー、動物とのふれあいコーナーなど、役割を決めて準備万端でした。

しかし、雨天案となったとき、落胆をするよりも、「先生、子ども館では班活動できますか?」と元気よく、子どもたちは前向きに遠足を楽しもうとしていました。

バスには班ごとに座り、「はまぎん こども宇宙科学館」の説明をすると、バスの中では早速子どもたちの作戦会議が始まりました。新しい「しおり」を参考にして、どこの階の何を見学するのか、どんな体験するのか、活気にあふれていました。

「はまぎん こども宇宙科学館」は、楽しく興味をひくものばかりで、各クラスで決められたスケジュールの場所に行くや否や、班で集まって、自分たちのめあての場所に直行していました。

「これ、何だろう?」「うわ、面白い!」という声とともに、どんどん自分たちの計画をすすめていきました。重力、電気、そして、隕石など、体験を通して学びました。

午前中の最後は、プラネタリウム見学です。

横浜の夜空はどのようになっているのか、また、ちょっと難しかったですが、ブラックホールについても学びました。「北斗七星、北極星、南の空には、さそり座があるんだね。」

お弁当を食べた後には、最後の見学時間です。

他のクラスの意見も聞きながら、見どころを確認しました。時間いっぱいまで見学、体験をしました。

雨天案の遠足でしたが、みんな大満足でした。