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【思いやり・メタ認知】ようこそ1年生

4月8日(月)に、今年度の1年生が小学校に登校してきました。4月6日に行われた入学式は、小学校校舎ではなくシンフォニーホールで行われたため、1年生が小学校の校舎に登校するのはこの日が初めてになります。下足箱の位置も、教室の場所も、何もかもが知らないことだらけです。そのため、6年生が登校初日から1年生をお出迎えして、学校生活をスムーズにスタートできるようサポートを行っています。

6年生には、「1年生が不安な気持ちにならないように、また、これから一人で準備などができるようにするためのサポートをしてあげよう」と伝えました。役割がはっきりしている方が6年生としても動きやすいと思い、各クラス『下足箱お出迎えチーム』と、『教室お出迎えチーム』に分かれ、1年生を迎え入れる準備をしました。1年生と触れ合えることを楽しみにしている子もいれば、どうやって接すればいいかわからなくて不安に思っている子もいるようでしたが、「今日はまずできることをやってみよう」と声をかけ、お出迎えに向かいました。

1年生が乗ったスクールバスが到着し、1年生が下足箱に来ました。積極的に動き出した子から「何組?」「お名前は?」など1年生に声をかけ、各教室まで誘導しました。教室お出迎えチームも、教室に到着した1年生に声をかけ、ロッカーの場所を確認したり、トイレに一緒に付き添ったり、色々なサポートを行いました。準備が終わった後も1年生に積極的に話しかけ、コミュニケーションを取っている6年生もいれば、うまくコミュニケーションが取れず戸惑ってしまう6年生もいました。

初日の1年生サポートが終わった後、各クラスで振り返りを行いました。「うまくいったこと」「うまくいかなかったこと」「今後に向けたアイデア」を観点として、まずは今日の自分の様子を振り返りました。その後、明日以降の自分たちのサポートがよりよいものになるためにそれぞれの振り返りを共有しました。「名前を覚えられた」「丁寧に説明してあげられた」などうまくいったところもあれば、「あまり自分から話しかけられなかった」「話が続かなかった」などのうまくいかなかったところもありました。うまくいかなかったところを、どう改善していくかについても、「準備が終わった後、好きなたべものを聞いたりして話した」「じゃんけんなど簡単にできるゲームを一緒にやった」など、子どもたち自身が実践して好感触だったものを意見として出してくれたため、対応に困っていた子たちも「なるほどね」と良いアドバイスをもらっている様子でした。

翌日は前日と違う役割でお出迎えをしました。1年生の目線に立って話しかけている様子、準備を終えると一緒に手遊びをしたり本を読んだりする様子など、昨日の経験や振り返りで得たものを生かしながら、1年生と接している子が多くいました。初日に比べると、1年生も6年生も緊張が少しほぐれたような雰囲気でコミュニケーションを取っているようでした。「今日は昨日よりたくさん声をかけられた」「顔を覚えてくれていた」など、手ごたえや満足感を得られた子が初日よりもたくさんいるようでした。

2日目もサポート終了後に振り返りを行いました。前日より手ごたえを感じつつも、「質問パターンが同じになってきたから工夫をしよう」「名前を覚えてもらおう」など、1年生に対してもっとできることはないかと考えている様子でした。

 

3日目以降は、自分がより積極的にサポートできる役割を選択し、1年生のサポートを行いました。日を追うにつれて6年生がすべての準備をやってあげるのではなく、1年生が自分一人で準備ができるように、ということを意識してサポートする様子が多く見られるようになりました。また、1年生と6年生の一対一のコミュニケーションだけでなく、1年生と1年生をつなげ、コミュニケーションの輪を広げようと工夫する様子も見られるようになりました。

単なる1年生のお手伝い係としてではなく、「1年生が自分の力で学校生活を送っていけるようになるため」にできることをそれぞれが考え、活動に向き合うことができました。自分で考えて行動し、その活動を振り返り、友だちのアドバイスをもらいながら自分の行動を変えていく取り組みを通して、6年生自身の成長にもつながったと思います。