【チャレンジ】【思いやり】【エージェンシー】2年生 遠足(王禅寺ふるさと公園)

2年生 遠足(王禅寺ふるさと公園)

2年2組担任 三柴 里江子

 5月25日(水)に、ようやく遠足に行くことができました。

はじめに計画していた5月13日(金)は、残念ながら、雨のために延期になり、25日をずっと楽しみに待っていました。25日は皆、リュックをうれしそうに持ってきて、目一杯楽しんで帰ってきました。

今回の遠足の目的は、自分たちで計画して班活動を楽しむ、ということです。

決められた時間に決められたことをするのではなく、自分たちで時間の配分を考え、何をして遊ぶか考えました。

2年2組では、クラスの席順で決まる生活班で、4人グループを作りました。

話し合いの際には、遊ぶことができる場所と時間を提示し、グループで、何をして遊ぶか、どれくらいの時間を使うか、話し合いました。グループメンバーの特性が出た話し合いでした。リーダーを決めるというのは特に決まっていませんでしたが、役割分担をして、リーダーを決めている班もあり、分単位で細かく計画を立てている班もあり、じっくり地図を見て、どのように遊ぶのが効率的か考える班もありました。

また、昼食後、学年全体で遊具のある広場で遊べる時間が30分あったので、その時間に何をするか、ということも話し合いました。公園の広場なので、サッカーなどの球技は無理と考え、フラフープや長縄、ゴム跳びなどをする計画を立てました。

各班で話し合った結果をロイロノートに提出し、皆で計画を共有しました。

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当日は、出発までに時間があったので、どんな1日にしたいか、話し合いました。出てきた意見は「楽しい1日にしたい。」

楽しい1日にするには、どうしたらいいかな、という投げかけに、

・喧嘩をしない

・ゆずりあい

・誰とでも仲良くする

という意見が出ました。では、どうしたらいいかな、という問いかけには、

・友達をはたいたりしない

・文句を言わない

・自分勝手なことをしない

という意見があがりました。

仲良く過ごすためにはお互いに譲り合うことが必要な面が出てくるけれど、自分の意見が言えないままだと自分がつまらなくなってしまうし、自分の意見だけを通そうとすると、自分は楽しくても、周りの友達は楽しくなくなってしまう。だから意見を出し合って、話し合いで決められるといいね、ということを確認して出かけました。

公園では、初めに外周を1周して、改めて、公園内の施設を確認しました。その後、各班に分かれて活動開始。順調に計画通りに楽しく遊べている班がある一方で、グループからはぐれてしまう子や、やりたいことの折り合いがつかず班員が分かれてしまう班、喧嘩が始まってしまった班も出てきました。

しかし、人が集まれば、意見の違いが出てきてしまうのは当然のこと。そこでどうすればよいか考え解決できるようにする、というのが今回の目的の一つでもありました。なぜ、意見がぶつかってしまったのか、解決するためにはどうすればよいのか、トラブルがあった班は自分たちで話し合いをしました。子どもたちは、自分が嫌だと思ったこと、逆に相手への配慮が足りなかったこと、今後はどうすればいいのか、といったことについて、自分の考えを出して話し合い、和解して、その後は仲良く遊ぶことができました。

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「楽しかったことも喧嘩をしてしまったことも全部大切な経験、喧嘩をしてしまった班もあったけれど、自分たちで解決することができた。今日の経験は次につながるよ。」という話が低学年総括主任よりありました。喧嘩をしてしまった子どもたちも、どこか誇らしげに挙手し、自分が頑張ったことを心の中で認められたようでした。

頑張って計画を立てたけれど、計画通りに物事を進めるのは割と難しいということ、でも、計画を立てておくことで見通しを持って活動ができること、計画とずれてしまったとしても、グループで遊んでみたら楽しかったこと、意見が合わなくて喧嘩をしてしまったとしても、話し合いで解決できることなど、今回の遠足で、子どもたちは、自分たちで計画を立て実行することと共に、人との交わり方を学ぶことができたように思います。

今回の経験を活かして、秋の遠足もまた、グループでよりよい活動ができるように支援を重ねてまいります。