月別アーカイブ: 2024年11月

【思いやり・エージェンシー】 5年 宿泊

102日~4日の23日で栃木県大田原市で5年宿泊学習を実施しました。

3年生では12日、4年生では12日の宿泊を2度経験しています。どちらも神奈川県内での宿泊とありどこか安心感がありましたが、5年生では神奈川県を飛び出し栃木県へ、また23日と日数も増えました。親元を離れての始めての経験。加えてこれまでと大きく違うのが、宿泊先が少人数でのペンションステイということです。

 5年生での宿泊のねらいは、初めての地の地域の方々との交流です。ペンションステイ、農業体験と様々な方々と関わりを持つことで、これまでの自分の価値観や視野を広げていくことにあります。

 宿泊行事に向けて、夏休み明けから実行委員を立ち上げ企画・準備を進めてきました。これまでの経験を生かして、現地の情報収集やペンションステイにおけるルールなどを自分たちで作成し子どもたち自身が主体となって考えることで、この一大イベントが決められたレールに沿うものではなく、自分たちが作っていく行事となっていきました。

1日目

 これまでは学校集合でしたが、今回は初めての東京駅集合。楽しみにしている反面、どこか不安な表情を見せている子どもたちでしたがお家の方々の見送りに手をふり東京駅を出発しました。学校の友だちとの新幹線の移動ははじめてで子どもたちもとても嬉しそうな表情を見せていました。那須塩原駅までは約1時間ちょっと。あっという間の時間ですが、子どもたちは少しの時間も無駄にせず、移動時間も楽しんでおりました。

 那須塩原駅に到着し、神奈川とは違った空気を感じつつ最初の目的地の昼食場所の公園を目指します。出発までは少しドキドキしていた子どもたちも徐々にいつもの表情に変わり、配られたお弁当と持ってきたおやつの時間を楽しんでいました。

 次に向かったのは、トレッキングのスタート地点。そこではガイドさんに先導され約1時間半、大自然の中を歩きます。どんぐりやカエルなど様々な生き物との出会い、途中に突然現れる大きな吊り橋に子どもたちも興奮しながらもギブアップは1人も出ず、みんなで最終地点まで歩き切ることができました。歩き切った子どもたちはとても晴れ晴れした表情をしていました。

 バスに乗り込み向かった先は入村式を行う会場です。いよいよここから各ペンションに分かれての行程になります。会場には、自分たちが宿泊するペンションのオーナーさんがいらっしゃいました。ご挨拶をして各ペンションへと移動です。みんなと行動していたところから一気に少人数となり少し子どもたちも心細そうではありますが、「じゃあね!」と互いに声をかけながらそれぞれ分かれていきました。

 ペンションに到着後はそれぞれ違った活動が始まります。ここからは自分たちが持っているしおりには詳しく書かれていないため、ペンションのオーナーさんと確認をしながら2日間を過ごします。

2日目

 2日目の主な活動は、農業体験です。事前に自分たちが希望した酪農家さん、農家さんを訪れて体験をします。

 酪農家さんでは、乳牛のことを初めに学び、その後実際に牛と触れ合います。大きな牛を何人もで引き、散歩させたり、聴診器で牛の鼓動を聴いたりすることもできました。子どもたちは少し怖がりながらも少しずつ牛と距離を縮め、お別れの時にはとても名残惜しそうに牛たちに手を振っていました。

 農家さんでは、玉ねぎの種まき、トマトの収穫後の作業などを体験することができました。スーパーで売られている野菜もたくさんの方々の情熱と苦労があることを身を持って体験することができたのと同時に、食、命にも真剣に向き合うことができる体験となりました。

 

 農業体験の後は宿泊先のペンションに戻ります。「おかえり!」と迎え入れてくれるペンションの方に「ただいま!」と元気に返す子どもたち。すっかり家族になっています。

この後は各ペンションが用意してくれた活動が始まります。パン作り、ノンアルコールのカクテル作り、ダイヤモンドアートなどペンションのオーナーさんが得意とするものを子どもたちは体験することができました。

3日目

 あっという間の23日。慣れたと思ったらもう帰らなければいけないことに子どもたちからも「もっといたい」というメッセージが伝わってきます。

 最終日はペンションごとに2日間のお礼を伝え、ペンションのオーナーさんとのお別れです。

 その後は全員が合流します。たった1日ですが何日も離れていたような感覚です。「ひさしぶり~!」「元気だった~!?」と再会をとても嬉しそうにしていました。

 オーナーさんとのお別れの後は、渓流釣り体験。いくらをエサに子どもたちは一本釣りに挑戦です。なかなか釣れない子もいれば、釣った魚をどうすればいいか戸惑っている子など各々が楽しむ姿を見ることができました。

宿泊行事を終えて、子どもたちはまた一歩成長することができたのではないでしょうか。

 ペンションステイという経験したことのないことへの挑戦、不安な時の友だちへの声かけや友だちからの声掛け、農業体験をとおしての新しい発見、この23日でたくさんのことを学ぶことができたようです。この経験を今後の学校生活、友との関わり、今後の生き方に生かしていってもらいたいと思います。

 

【チャレンジ力・思いやり】3年生宿泊行事「箱根・小田原」

3年生の宿泊行事が、9月27日(金)から1泊2日で実施されました。
3年生にとって初めての宿泊行事。「夏休み前から準備して、楽しみにしていたんだ!」という子どもたちの声を多く聞きました。雨予報が出ていたにもかかわらず、子どもたちのパワーが雨雲を吹き飛ばし、幸運なことに二日間とも傘をささずに活動ができました。初日

は、箱根町立森のふれあい館へ行きました。
東京ドーム約9、5個分もの広大な森の中を自然に関するクイズを解きながら歩くクイズラリーでは、地図と回答用紙を持ち、問題が書かれた場所を探しながらグループで答えを考えます。それぞれが意見を出し合い、相談しながら取り組む姿がありました。
木片の土台にさまざまな種類の木の実などを自由に飾り付ける木の実クラフトでは、想像力を駆使して、動物や昆虫、花など、オリジナルの作品作りに集中できました。

 

 

 

 

 

 

そのあと訪れたビジターセンターでは、ガイドの方と一緒にフィール

ドワークを行いました。「うらが白い葉っぱはヨモギだよ においをかいでごらん」「うわー!この葉っぱもすごくいい匂い!山椒だって」「ガイドさんのおやつのムカゴの実を見つけたよ!」子どもたちは自然を五感でしっかりと感じ取っている様子でした。

二日目は、小田原の神奈川県立生命の星・地球博物館を見学しました。地球を考えるコー

ナーでは、地球ができる過程でできた岩石や隕石などを見たり触ったりし、生命を考えるコーナーでは、さまざまな生物の骨格標本によって進化の歴史を知ることができまし

た。コレクション、テーマごとに項目分けをした大きな本型の展示ケースに標本を展示した実物百貨図鑑(ジャンボブック)は、子どもたちに人気のコーナーでした。それぞれが自分の興味のある分野についてより深めたり、知らない分野に興味を持ったりすることができました。

今回初めてのホテルでの協同生活。ここでは、自分のルールが通用しないこともあります。一人が全員のことを考えて行動する、ということ、そして、自分のことは自分でする、という大切なことを学びました。そして、次の行動に備えて見通しを持って行動することも学びました。

子どもたちの成長が見られた貴重な二日間であったと思います。