月別アーカイブ: 2024年7月

【チャレンジ力・思いやり】3年生遠足「相模原麻溝公園」

3年生の遠足が、6月27日(木)に相模原麻溝公園にて実施されました。

事前準備では、どこへどのようなルートで巡るか、時間内で最大限楽しむ方法を、班で話し合いました。どの班でも、お互いの意見を尊重しながら、相談を重ねる姿が見受けられました。

当日は、ちょうど梅雨の晴れ間。さまざまな緑の中に青や白のアジサイが見事にさきほこり、風の気持ち良い日になりました。

まず、最初に、ふれあい動物広場で、モルモットへの餌やり体験や動物園の見学をしました。子どもたちは、モルモットの体は温かくて柔らかだけれど爪は案外鋭いことを発見したり、モルモットのトクトク

という心臓の鼓動を感じたり、鳥が羽を広げた時に意外な色があらわれることを見つけたり、突然「おはよう」と話しかけるオウムに驚いたりしながら、活動を楽しんでいました。

自分が感じたことは、それぞれがシートにまとめます。「体が真っ白でくちばしの赤い鳥が気に入りました」「空気がきれいで、土や草のにおいがする」「えさをたべるモルモットの口元がかわいい」「クジャクの羽がとにかくきれい」、など文章や絵で上手に表現していました。

お弁当を食べた後は、お楽しみのフィールドアスレチックです。小さな林の中に魅力的なアスレチックが点在しており、子どもたちの目が

輝きます。アスレチックの中には少し難易度の高いものもありましたが、「怖くてこれ以上進めない!」というお友達に対して、「大丈夫だよ!まず左足を次の丸太にかけて、手でロープをつかんで!」「頑張れ!そこは乗り越えるより、くぐったほうがいいよ!」など、前向きで的確なアドバイスを送る姿が多く見られました。助けてもらいながらクリアできた子どもたちは、次に困っているお友達のサポートにまわります。子どもたち同士のチャレンジとサポートが素敵にリンクして、絆が深まる良い時間になりました。

林には、クワガタやキラキラのカナブン、マイマイカブリなどもいて、昆虫採集に夢中になる子どもたちもいました。

良い天気のもと、子どもたちの豊かな表情が印象的な一日となりました。

 

 

 

【思考力、チャレンジ力】英語科 探究:自己紹介

英語科では、1年生~6年生まで「自己紹介」を探究テーマにして学んでいます。

自分のことを伝えるために必要な英語表現や内容を、学年があがることに少しずつ内容を増やしたり、表現技法を変えたりして行っています。

 

1年生は、入学したてということもあり、あいさつのHello.と自分の名前My name is … を元気に言って自己紹介をします。テキストLet‘s Go 1 にあるThe Hello Songをみんなで歌いながら、My name is の部分は指名された児童が1人で元気に歌います。そして1人で歌った児童は立ち上がって次の友達を指名しに回ります。歌を聞く側は「静かに聞く、相手のことを見る」ことで、相手が発表しやすい環境作りを頑張っています。繰り返し何度も練習して堂々と発表してほしいと思います。

2年生は、Hello.と名前の他に、自分の歳、住んでいるところ、好きなものをひとつ紹介します。自分で英語をカードに書くことも難しいので、教員が黒板に手本を書いたり、教科書からスペリングを調べたりして一生懸命に書こうとしています。そして自分の自己紹介を覚えて、みんなの前で発表しました。自分のことなのですぐに覚えていました。発表する人はBig Voice・Eye Contact・Smileに気を付けて、聞く側は静かに聞く、相手のことを見るなど、相手が発表しやすい環境作りを心がけようという話を全体でしてから始めました。実際の発表ではドキドキするようで声が小さくなってしまったり笑顔が出なかったりとみんな反省があるようでした。これから毎年少しずつレベルアップした内容で何度も練習して堂々と発表してほしいと思います。友だちの発表は真剣に聞き、みんなの前で英語で一生懸命発表すること自体に大きな拍手を送っていました。

3年生は、「自己紹介をプレゼンテーションする」ことにチャレンジしました。まず英語で原稿を書くために、アルファベットを復習し、ローマ字とは異なる英語の名前の書き方を練習しました。自分の住んでいるところや好きなものも、頑張って英語で書いてみました。発表内容のI’m in the 3rd grade.の文は発音が難しく、何度も発音練習をして覚えました。それから、発表用のロイロカードを作りました。自分で絵を描いたり、画像を選んだり、自分で写真を撮ってきたり、どうすればみんなにうまく伝えられるかを工夫しながら楽しく取り組みました。最後にリハーサルをして、お友だちの発表のいいところを見つけて、お互いに参考にしました。本番では、スクリーンに画像を映しながら、リハーサルよりも上手に堂々と発表できました。また、お互いの発表を聞く姿勢にも気を配ることができました。発表後のふりかえりでは、自分がよくできた点と、来年もっと頑張りたい点について考えました。

4年生は、「自己紹介を楽しむ」として相手に伝わりやすい自己紹介カードを作成しました。4年生では、I like ~.とIlike~, too.と好きなことを2つ紹介します。4年生ともなるとi-padの使い方に長けている子も多く、ロイロノートの絵カードの機能だけでなくcanvaというアプリを使用しながら動画も入れ込んで自己紹介カードを作成する子などもおり、色合いや雰囲気、字体にもこだわったりして内容も自分の好きな世界観で自分らしいものを表現していました。また、全体発表の前にグループ内でお互いに発表し合い、それぞれの自己紹介を「①相手の目を見て話すことができた。②声の大きさを考えて話すことができた。③失敗を怖がらずに発表することができた。④英語で発表することを楽しめた。⑤友だちの発表をしっかり聞けた。」の5つの観点で評価し合いました。自分とグループのメンバーの振り返りを行って最終的にはロイロで解答共有し、自分の発表には振り返りコメントもいれてもらうことで発表したら終わりではなく、自分の発表を客観視できる形にしました。

5年生は、「自己紹介を伝える」ために、相手に伝わりやすい自己紹介カードの作成に加えて、ぺアで発表を行い、それを録画し、自分の発表を客観視する活動を行いました。5年生では内容にI can~.の一文も加わることから、自分の得意なことを紹介するため、canvaを使いこなしている子や絵が得意な子はイラストを全て手書きしたり4コマ仕立てに表現したりするなど、個性の際立つ自己紹介カードが多く見られました。また、ペア発表の際には、画面越しの相手に伝わるようにしっかりカメラに目線を合わせて、カード内を指さして説明するようにゆっくり話すなど、全体発表の時より、一定の相手を意識して自分のことを理解してもらおうと気持ちを込めて発表する姿がありました。

6年生は、「名前・学年・年齢・好きなこと(その理由や好きなことの説明)・できること(その理由)・挨拶・(聞いてくれた)お礼」の英語表現を定型文を一部混ぜつつも、自分なりに思考して英文を作り、ジェスチャーを交えながらペアで練習し、ロイロでビデオに撮ることから始めました。そして実際にクラスで発表して段階を経てチャレンジしました。人前で発表する際の、「伝え方・見え方の工夫や方法(映像や写真の活用・資料準備)」「言語自体以外の部分の重要性(ジェスチャーや抑揚など)」について実感するよい機会となるよう、シンキングツールやロイロを使いながら自己と他人からの振り返りを重要視し、単なる「英語の自己紹介」という意味合いでなく「自己表現・自己発表」をする場としています。

 

【思考力、創造力、メタ認知力、エージェンシー】4年生 科学

桐蔭学園では、理科の授業を「科学」として取り組んでいます。

3年生から観察や実験を中心にして、自然科学を学んでいます。4年生になって、「予想」と「比較(比べる)」に意識して取り組んでいます。予想したり、比較したりするものは、ロイロノートにて提出します。

4月からは以下のような単元に取り組みました。

小学校の敷地には、山や田畑、裏庭があるため、フィールドワークに授業時間内で行くことができます。

4月には、まず「春を探し」に裏庭や畑に行きました。また、4年生ではヘチマの観察をしています。

5月に入り気温が上がるころには、裏庭にある百葉箱を観察し、自分たちで晴れ、曇り、雨の気温の変化を観測し、「一日の気温の変化」を折れ線グラフで表しました。雨がちな時期には、「地面を流れる水のゆくえ」をグラウンドに出て観察し、グラウンドや裏庭にある土の粒による水のしみこみ方の違いを実験しました。

観察や実験を行う際の「予想→実験・観察」の様子の実践をご紹介します。

 

①ヘチマの観察

・これから蒔く種の予想(昨年度はホウセンカであったので、その比較)※ロイロノート

・種の観察カード

・発芽した種の観察→今後の成長の予想

・ロイロノートにて今後の予想

②天気の違いによる気温の違いについて

・晴れの日と曇り日のちがい

・折れ線グラフの作成(ゴールデンウイーク中の課題)→ワークシートに記入して作成。

※折れ線グラフのかき方などについては、算数の授業と合わせて行いました。

③地面を流れる水のゆくえについて

・雨の日にグラウンドに行って、どのように流れるのかを調べました。

・雨水の流れ方を予想しました。

(雨水のゆくえ)               (雨水の流れる場所)

・雨水のしみこみ方について予想ました。

・小学校の周りの土や砂を集め、水のしみこみ方の実験をして確かめました。

このように科学の授業では、自分たちの身の回りにある不思議を観察し、実験して解き明かすことを大切にしています。