月別アーカイブ: 2024年9月

【思いやり、チャレンジ力】1年生野外活動「清川リバーランド」

先日、清川リバーランドにて野外活動を実施いたしました。清川リバーランドは、自然の中で自由に活動できる環境が整っているだけでなく、施設がコンパクトにまとまっているため、教員が目を配りやすく、安全に活動を進めることができました。また、複数の席が炉を囲んで配置されていることから、保護者同士も交流を深めやすい環境が整っており、野外活動に適した素晴らしい場所でした。

川の中で泳いでいる魚を手づかみで捕まえる企画は、子どもたちにとって大きなチャレンジでした。最初は魚を捕まえるのが難しく、何度も失敗する場面もありましたが、子どもたちは諦めることなく、互いに思いやりを持って声を掛け合いながら、協力してチャレンジを続けました。最終的にはみんなが魚を捕まえることができ、その瞬間の歓声は子どもたちの喜びと達成感に満ちていました。この活動を通して、仲間との協力の大切さや自然の中で過ごす楽しさを存分に感じました。

川遊びの際には、安全を最優先に考え、保護者の皆さまにも多大なご協力をいただきました。川の流れや水深を確認しながら、子どもたちは自由に遊び、自然の中での探索や発見を楽しむ姿が見られました。また、水の音を聞き、水の動きを眺め、水に触れ、森のにおいを感じ、そしてバーベキューと五感をフルに活用し、自然の中でさまざまな遊びを見つけることができました。

 

その後のバーベキューでは、子どもたちが保護者の方と協力しながら、食材を焼いたり、準備を手伝ったりしました。保護者の方々にとっても交流の場となり、子どもたちと一緒に活動を楽しみながら、家庭ではなかなか経験できないような共同作業を通して、親子の絆を深める貴重な機会となりました。子どもたちが食事の準備に関わる姿は、普段とは違った頼もしさを感じました。

 

活動終了後、学校に戻ってからは、子どもたちと一緒に振り返りの時間を持ちました。自然の中での体験を通じて感じたことをグループごとにまとめ、発表を行いました。この振り返りの時間は、遠足での楽しい思い出を共有するだけでなく、今後の活動にどう活かしていくかを考える良い機会となりました。これからも、子どもたちの成長を願っています。

 

【チャレンジ力、エージェンシー】6年生鎌倉遠足

6年生の鎌倉遠足では、子どもたちが自分たちで見学場所を設定し、行き方を調べ、行程表を作って実行することに挑戦しました。

子どもたちが行程を考えるにあたり、今回は『鎌倉×探究』と銘打ち、色々な教科で「鎌倉」について学習する事前学習を行いました。歴史的な観点だけでなく、算数的な観点や科学的な観点などから鎌倉について調べ、見学地のイメージを広げていきました。また、当日に取り組める活動として英語で「外国人観光客に英語でインタビューしてみよう」や、総合で学習を進めているSDGsの観点から「由比ヶ浜の清掃活動をしよう」など、多角的な見方で鎌倉について学習し、興味を広げていきました。

その後、それぞれの教科で学習したことから「行ってみたい場所」のイメージを広げ、それらを持ち寄り、グループごとに見学ルートを話し合っていきました。それぞれの行ってみたい場所を回るためにはどんな順序で回ればいいか、どのような移動手段が最適か、移動のために必要な費用はいくらかなど、必要な情報をGoogleマップや乗換案内などを活用して集め、行程を作っていきました。班内では、それぞれが調べるところを分担して上手に進めていきました。

また、今回は現地集合、現地解散という初めての動きだったので、自宅の最寄り駅から鎌倉駅までの移動経路についても、集合班を作り、自分たちで調べました。集合班は、最寄り駅が近い児童が集まったグループです。グループごとにチェックポイントまでの経路とそこから鎌倉駅までの経路を調べました。何時に集まれば時間に余裕をもって動くことができるか、どこに集まればみんなが迷わずに集まれるかなど、自分たちの動きに不安な要素が出ないよう細かく確認を行っている様子が見られました。

当日の移動や見学マナーについては、学年全体で考えていきました。自分たちだけで行動することになるので、一般の方がたくさんいる中でも、ルールやマナーをしっかり守って行動できるようにしたい、という気持ちを持っている子が多くいました。そのために、「切り替えを素早くすること」「自分以外の周りの様子に目を向けていくこと」を普段の学校生活の中から心がけて取り組んでいきました。

7月2日(火)天気にも恵まれて遠足当日を迎えました。集合班での集合では、多少のトラブルがありつつも、全員が無事に辿り着くことができました。現地では、これから見学に向かうにあたって以下の確認を行い、グループごとに出発しました。

○事前に作成した行程表に沿って行動する。

○現地に到着したら写真を撮り、ロイロノートで先生に報告する。

○各グループに1つスマーフォンを渡し、予定に変更があった場合や緊急時には速やかに先生に連絡する。

子どもたちは、渡されたスマートフォンで地図を確認しながら、それぞれの目的地に向かっていきました。午前中は見学時間が多くあったので、電車やバスを使って少し遠い見学地を目指していきました。

昼食前には、鎌倉大仏のある高徳院に集合し、クラス写真を撮りました。その後、高徳院の近くにある味亭で「とりめし御膳」をいただきました。日差しのある中、午前中に色々な見学地を回った子どもたち。少し疲れた様子を見せていた子もいましたが、おいしいご飯を食べてすっかり元気を取り戻したようです。「ごちそうさま」のあいさつをすると、残りの時間を確認しながら午後の見学に向かっていきました。午後の見学は午前中より時間が短かったので、長谷寺や小町通りなど、昼食場所や集合場所近くの見学地を選んでいるグループがほとんどでした。

最終集合地点は朝の集合と同じ鎌倉駅西口広場です。集合時間に少し遅れるグループもありましたが、全員が無事に集まれました。最終集合で集まった子どもたちの様子からは、計画通り進められたことの満足感が溢れ、充実した活動となったことが伝わってきました。帰りも集合班で帰宅しましたが、大きなトラブルもなく、安全に自宅に帰っていきました。

後日、朝学習の時間を使って鎌倉遠足の振り返りを行いました。事前の行程表づくり、当日の班行動、集合班などの観点で自分たちの取り組みを振り返り、良かった点や今後の改善点を整理していました。今回の経験を、これからの学校生活の中で意識したいことや、1月にある京都修学旅行でもやりたいことにつなげている様子もありました。ぜひこの経験を活かし、子どもたちの学校生活がよりよいものになってほしいと願っております。

 

【思いやり、エージェンシー】5年遠足 袖ヶ浦海岸「地引網体験」

6月28日(金)に5年の遠足が実施されました。当日の天候は大雨ではありましたが、現地の方と連絡を取り合い、天候は悪いが比較的波は穏やかであるということで、当初の予定通り地引網体験を決行いたしました。

外は大雨ですが、移動のバス内では、歌を歌ったり、クイズ大会をしたりと子どもたちはとても楽しそうに過ごしていました。約 1 時間半ほどで現地に到着し、みんなで袖ヶ浦海岸まで向かいます。道中、雨が弱まることもなく本当に地引網ができるのだろうかと子どもたちも半ば不安な様子。しかし、現地に付くと、悪天候にも関わらず、現地のスタッフの方々が、明るく迎え入れ、準備も早朝よりしてくださっていました。

綱の引き方の説明を受けたあと、二手に分かれて綱に繋がれた網を引いていきます。あまり速く引いてしまうと、水中の網が浮き上がってしまうので、できるだけゆっくりと引くことや二手に分かれているので、もう一方の列とスピードを揃えることを意識しながら引いていきます。思った以上に重たい綱を子どもたちも一生懸命引いていきます。一列に並び「最後尾まで引いたらまたスタート位置に戻り」をくり返し、ようやく網の端の部分が見えてきました。子どもたちは、網に何が入っているのか興味津々で、思わず手が止まってしまいます。スタッフの方に「手が止まっているよー。まだまだ引いてー」と声を掛けられて、子どもたちはハッとしてまた綱を引き始めます。雨でなかなか力が入らない中、

力を振り絞って綱を引き、ついに大きな網が海岸に引き上げられました。

ふくらんだ網に子どもたちが集まると、スタッフの方が急に「みんな離れて!」と子どもたちを網から遠ざけます。なぜだろうと網の中を覗くと、そこには大きな体で尾尻に毒を持ったエイが入っていました。水族館で見たことのあるエイとは違い、間近で見るエイに子どもたちも驚いているようでした。エイの他には、たくさんのシラス、ホウボウ、イカが入っていました。想像以上にたくさん入っていて、子どもたちは雨も気にせず興奮している様子でした。

その後、雨の当たらないところに移動して、事前に用意してくれていた魚を捌く体験をしました。最初にスタッフの方に捌き方を教えてもらい、慣れない包丁を使いながら魚を捌いていきます。滑る魚をしっかりと抑え、魚を三枚におろしていきます。慎重に包丁を動かす子どものたちは皆真剣です。上手く 3 枚におろした魚は、スタッフの方が炭火で焼いてくれました。この味も子どもたちにとっては思い出となったようです。

学校行事では、教室での机上では学ぶことのできないことがたくさんあります。自分の目でみて体で感じること。友だちとの関わりの中で考えること。そして、行事を終えた後にふり返り。それらすべてが今後の生活や自分たちの力として活かされていくことと思われます。5年生の学年テーマは「自ら考えて判断し行動する」です。今回の遠足では、悪天候という状況の中で、子どもたちそれぞれが最善な方向を目指して判断し行動する場面をたくさん目にすることができました。また、このような状況では自分のことでいっぱいになってしまい、なかなか他者に目を向ける余裕がありません。そんな中でも、他者のことを考えた思いやりのある行動、みんなと一緒に頑張ろうとするエージェンシーを育てることのできた行事となりました。