桐蔭学園小学校では、これまで方面別に1年〜6年の縦割りのチームに分かれて、集会や清掃、下校訓練などを取り組んできた「地区別活動」がありましたが、今年度からは方面別ではなく、どの学年の児童も同じくらいの人数がいる「たてわりタイム」の活動となります。
たてわりタイムでも、6年の働きがポイントになってきます1年生から6年生の6学年の子たちが、今後、小学校内で他学年の児童が互いに関わりを持ち、気軽にコミュニケーションを取っていくためのきっかけを作っていく時間を計画していきます。
子ども向け「たてわりタイム」の活動目的とそのねらい
目的:他学年との交流を図り、学校内で挨拶や話をし合える関係をつくること
ねらい:遊びや読み聞かせなど、グループの子どもたちが企画し、異学年の児童が自分たちで考えた内容でともに過ごすことにより、互いのことをさらに知ることができる機会にすること |
学年ごとの「たてわりタイム」の活動目的のイメージ
〔1年〕:同じチームに、どんな上級生がいるか、知っていこう。
〔2年〜5年〕:1年の子たちが安心できたり、話したりしたいと思える空間をつくろう。 〔6年〕:1年と2年以上の子が交流できるような企画や空間をつくろう。 |
今回は、2025年度最初のたてわりタイムのため、全体で1年生をお迎えすること、たてわりチームの中での顔合わせ、そしてアイスブレイクをしていく中で、これからこのたてわりチームで活動していくために、お互いを知ることをねらいにして、活動計画をたてました。活動計画は、それぞれのたてわりチームの6年生が計画を立てていき、それをたてわりチーム担当の先生と最終確認を行います。6年の児童や教員だけでなく、全学年の教員が6年と一緒にたてわりタイムについて見つめたり、キーコンピテンシーを育んでいったりしていきます。
4月21日(月)、たてわりタイムの日がやってきました。1時間目には、1年生は6年生と一緒に体育館に入場し、2年生以上の子たちに迎えてもらいました。1年生はドキドキしながらも、6年のお兄さん、お姉さんの手をしっかり握り、上級生の方を向くことができました。2年生以上の子たちは手をふったり、「1年生だ!!かわいい〜」と言ったりして、自然と笑顔になっている姿が見られました。6年児童に挨拶も伝えてもらい、1年生の子たちはほっこりしました。
2時間目には、全部で18チームのたてわりチームが、1年1組から6年3組の各チームの集合場所に分かれました。1年生の子たちは、誘導担当の6年児童と一緒にたてわりチームの集合場所に向かいました。合流してからも、2年生上の子たちは1年生の子たち温かく迎え入れていました。その後は、各チームで自己紹介をしたり、アイスブレイクなどの企画を通したりして、初めての交流会を終えました。
「誰かのために自分ができること」の意識を6年生それぞれの子が持ち、1年生の表情や行動をよく観察しながら、何をすべきなのかを判断しながら関わり始めていますが、この「たてわりタイム」で1年生だけでなく、2年生から5年生の子たちも意識した関わりについて、考え始めた1日になりました。